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店名 |
ブラカリイタリア料理店
|
---|---|
ジャンル | イタリアン、パスタ、ワインバー |
予約・ お問い合わせ |
050-5868-1267 |
予約可否 |
予約可 |
住所 |
このお店は「台東区浅草3-27-9」から移転しています。 |
交通手段 |
東京メトロ銀座線 浅草駅 7番出口から徒歩7分 浅草駅(東武・都営・メトロ)から542m |
営業時間 |
|
予算 |
¥6,000~¥7,999 ¥2,000~¥2,999 |
予算(口コミ集計) |
¥8,000~¥9,999
¥2,000~¥2,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済可 (PayPay) |
サービス料・ チャージ |
チャージ 夜のみ1人500円 |
席数 |
30席 |
---|---|
最大予約可能人数 |
着席時 30人、立食時 50人 |
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人~50人可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
お子様連れ |
子供可(乳児可、未就学児可、小学生可)、お子様メニューあり、ベビーカー入店可 |
公式アカウント | |
オープン日 |
2020年9月1日 |
電話番号 |
03-6379-3367 |
初投稿者 |
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トスカーナ料理である。トスカーナ料理というのは、一方にビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(Tボーンステーキ)のイメージもあるが、豊富な郷土料理は、元来貧しい農民の食をベースにしたもので、古くなったパンや野菜、豆類などを上手に使う・・などと説明されることが多い。しかし、トスカーナの中心はフィレンツェだし、慎ましやかとはいうものの、大抵お会計は十二分に高い気がする。例えるなら、「京都のお料理は、庶民のおばんざいが基本どすえ」などと説明されても、京料理のお支払いがリーズナブルだったたあめしがないようなものだ。フィレンツェはイタリアの京都なんだろう。
本物のトスカーナ仕込みの料理を、こんな価格でというので・・少々眉唾で伺ったのはこのような先入観のためだ。
BRACARIの本家は、フィレンツェの郊外のなにもない村落にある伝説的リストランテでミシュランの2星を維持している名店だ。その店で修行し、セコンドまで上り詰めた斯波シェフは、よほど気に入られたのだろう。個人的な関係で店名を暖簾分けされるなどそうそうあることではない。
この店が銀座にあって、一人2万くらいかかるというのであれば、「ああ、なるほどね」と行く気にもならないかもしれないが、納得は簡単にできる。
しかし、ここは???確かに今時の店としては、広めの店内ではあるけれど・・場所は浅草といっても外れ、裏浅草にちかい花川戸2丁目だよ。しかも、メニューの価格が・・・ちょっとにわかには信じられない安さである。
新型コロナの第三波が騒がれ出して、GoToにも批判が集中する中ではあるが、予約していたので2人で伺うことに。(もちろんGoToなしで!)本来なら十分混み合っているお店のはずだが、さすがにこの日はキャンセルが相次いだらしく、店はまさに我々のためだけに開けていただいたような状況だった。申し訳ない・・・が、それでもお料理は素晴らしかった。
まずはビールを小グラスで。パン類はグリシーニの他に、パーネトスカーナみたいなものや、プレッツェル状のものなどが一式先に共される。それと一緒に出されたのが、バターではなくて(プロシュートのように)ごく薄く削られた白いチーズ。銘柄を聞きわすれたがブリナータかペコリーノか?これが熟成味もあって大変うまい。パンにのせても、パルミのように料理にのせても引き立ててくれる。
どれも美味そうで迷うが、前菜にヒイカとモスソ貝のマリネ(1300円)、カラブリア風トリッパのトマト煮(1600円)を。サルディニアの赤をボトルで頼み、プリーモには、黒キャベツと豚の血のサルシッチャラグーであえたトスカーナのパスタ、ピッチ(1800円)を取り分けてもらい、セコンディにはエゾジカが残念ながら売り切れだったので、ラムの肩ロースのハーブグリル(2200円)をいただいた。
まずは、マリネが。青森でおでんのタネになるモスソ貝も、イタリアではよくフリットになるヒイカも、さほど高級食材ではないだろうが、素材も新鮮で旨味が出ており、味のバランスも素晴らしい。そして、十分すぎるポーションである。
次にはトリッパが出てきた。グラタン状にオーブンで温められたトリッパには、薄切りバケットがたくさん添えられてある。モツ特有の匂いはないが、味は凝縮され、何よりセンマイ自体の食感が絶妙である。もちろんフィレッツェ名物にもトリッパはあるのだが、あえてカラブリア風(唐辛子入りということだろうか?)を掲げるのはなぜだと思っていたら、斯波シェフは半蔵門のロカンダ・エリオ(カラブリア出身のエリオ・オルサーラ氏の店)でも働いていたらしい。なるほど!
そして、パスタの素晴らしさは特筆に値する。ピッチは下手につくるとうどんと差別化が難しいためか、日本ではあまりお目にかからないパスタだが、トスカーナの代表といえばやはりピッチ(もしくはピチ)だろう。さすがに本場仕込みということか?この店のものは特別素晴らしい。ほぐしたサルシッチャをトスカーナらしく黒キャベツなどと軽く煮込んだラグーと手打ちでモチモチの麺が絡み合って、完全に別の次元の味になっている。
生のハーブで優しく香りをつけた子羊はサラダとともにボードで登場。焼き加減も最高だが、なにより2200円でこのポーションというのはちょっと驚きだ。それとも、今日はもう客が来そうにないのでヤケなのか?素晴らしい。
ワインは、サルディニアのカンノウナウ。最初はかなりスパイシーだが、時間が経つと深みを増して、子羊などにはもってこいである。これでボトル3800円というのは実に嬉しい。
まだ飲み歩く予定があったので、締めはエスプレッソで。これも美味かった。
料理人の格の違いだろう。確かに、この日は暇だったかもしれないが、ともかくどの料理もひとつとして雑なものがなく、完成度は非常に高い。ポーションも十分で、その意味でも、イタリア感がある。
そしてこのリーズナブルさは、改めて強調しておきたい。このクラスのお料理で、こんな価格で出している店は実に珍しい。
イタリア料理好きは、絶対に押さえておくべき店だ。