浅草ルディックにて友人の還暦祝い | じきの食歴 : ルディック

浅草ルディックにて友人の還暦祝い
浅草寺の裏手にある、裏浅草と呼ばれる地域にてお手軽な価格で本格的なフレンチを出してくれる名店「浅草ルディック」。
百貨店での催事出店も常連化してきた、こちらの店にて開催された、友人の還暦祝いに参加。
今回は貸切で、シェフの特別コース&ペアリングで税込13,000円。
ワインの写真を取り忘れてしまったけど、ほぼすべての料理別にペアリングがついてきて、それがまた料理にマッチしていた。
手の込んだ料理にこのペアリングがついて、この価格というのは破格だ。

1.アミューズ5種
　フォアグラ最中　２種のジャム
　サーモンのクレープ包み　とびっこ添え
　豚のリエット
　アショアコロッケ　ターメリックマヨ
　チーズシューでミニバーガー
フォアグラ最中は、この店の定番。
他のアミューズも彩りよく、気分も高揚する。

2.セップ茸の温かいフラン　鳥の赤ワイン煮とキノコのエメルジョン
滋味深く旨い。

3.カリフラワームース　コンソメジュレ　シラス　自家製の一年熟成カラスミ　カンパチ　ホタテと共に
食材の組み立てとバランスが良い。色々な味、食感が相互に引き立てている。

4.オマール海老のクネルにオマールのジュ　小エビのソテーと人参のラペ
２つの海老を組み合わせ、旨味を補完しあい完成させた料理。

5.タラ白子のムニエル　アーモンド風味の焦がしバターソース
→表面のカリリとした食感と中のクリームのようにとろける白子の対比が秀逸。アーモンドのアクセントがまた良い。

6.クエと冬野菜のカルタファタ
耐熱シートで包み煮し、クエの旨味と野菜の旨味を引き出したもの。具も旨いが、このスープにパンを浸していただくのがたまらない。

7.エゾ鹿のパイ包み　ウェリントン風　根セロリの香りとチェリー風味の赤ワインソース
パイ包みも大塚シェフの得意料理。鹿をパテで包んでから、さらにパイで包んで焼き上げたウェリントン風。ソースにも特徴がありマッチしていた。

8.定番！ブイヤベースカレー
ここのカレーが実に旨い。過去に色々なカレーも食べてるが自分のベスト１０に入っている。

9.秘密のデザート
こちらは、お祝いのケーキ

10.ヴェルベェーヌのハーブティー

次回は、こちらのお店を和服の会で貸切予定。
そちらも楽しみだ。

 
 

フレンチレストラン「ルディック」特別営業の「麺家Ludique」
浅草のカジュアルフレンチレストラン「ルディック」が数か月に１回ぐらいのペースで不定期営業している「麺家Ludique」。
前回は、1月31日に醤油とんこつラーメンをいただいたが、今回は、限定30食の「夏の冷やし麺」。
麺は前回同様に浅草開花楼で、今回は冷やし中華用の細麺。
それを、トマトをベースとしたガスパチョでいただく。
具材としては、トリュフを混ぜ合わせた錦糸卵に、豚足をカリカリに焼いたもの、低温調理の鶏胸肉、ナスのマリネ。
それらに、パセリオイルがかけられ、脇には、オリーブのタプナードソースが載せられた赤玉葱のピクルスが添えられている。
今回は、これに水餃子を追加オーダーした。
で、冷やし麺だが、これは、うん、冷静カッペリーニだ。
確かに、冷やし中華とうわたずに、冷やし「麺」と表記されている（笑）
浅草開花楼の麺は、サローネグループでもパスタに用いており、それらもよくいただいているので、そのように感じたのかもしれないが、これをこの店で、何も言わずに出されたらきっとカッペリーニだと信じてしまうだろう。
トマトベースのガスパチョは、素材の味を中心に組み立てられており、まさにイタリアンなテイスト。
最初、ちょっと薄味かと思ったが良く混ぜて、タプナードソースを和えたら良い感じになった。
また、これが洋風に感じた要因として、錦糸卵に組み込まれたトリュフの香りというのもあるだろう。
そして、水餃子は、ブーダンブランが包み込まれ、自家製アリッサに粒マスタードの風味が効いたスープ仕立て。
アリッサは北アフリカのチュニジア発祥の調味料で、豆板醤のようなもので、程よい辛さに旨味が凝縮している。
冷やし麺との組み合わせがまた秀逸だった。

なお、1/31にいただいたのは、醤油とんこつラーメン。
浅草開花楼のストレート低加水麺。
12時間煮込んだ豚骨、鶏ガラ、鶏手羽をベースに、煮干しや穴子と昆布で旨味を追加し、香味野菜を加え、スパイスとしてクローブにパセリ。それに少量の化学調味料と秘密の具材。
トッピングは、海苔とネギと小松菜と低温調理の燻製したチャーシュー。
それに、鹿団子を追加。
フレンチらしく色々な味の要素が組み込まれており重層的な旨味があるのだが、ガツンとくるような感じではない。
コラーゲンもたっぷりで、女性にもウケが良さそうな感じ。
告知文の中に「自信ありますが、本職のラーメン屋さんは来ないで下さい！」とあったが、ラーメン屋の人にも食べてみたらいたい、そんな味。
ちなみに、秘密の具材についてシェフに尋ねたら「ヒ・ミ・ツ」との謎の微笑みを返された（笑）