年末の直前キャンセルのリベンジで1月の鴨芹鍋に間に合う そして丸岡在来蕎麦の力強さに圧倒される@浅草観音裏 : 浅草じゅうろく

再訪=3
言うまでもなく蕎麦百名店。
可愛らしい女将だけでなく
「野獣系w」の大将と
チャーミングな若女子スタッフに
やる気漲る髪型の若き男性スタッフという布陣。

年末に体調を崩さなかったら4回目やったけど(汗)
冬のスペシャリテである鴨芹鍋は1月までゆえ
ダメ元で直前にアプリで予約。
もう失敗は許されないw

この日は男性客多目で大将も意気消沈w
まぁ大将独特のユーモアなんやけどww

まずは瓶ビールでスタート。
瓶ビール 780円(税込み以下同)　
これは中瓶でこのクラスの店として良心的価格。
寿司屋にある小瓶
必要かな？と思ったこともあったけど
出てくる料理が日本酒を誘うので
最初に少しだけ飲みたい気分。
ここも小瓶あったらありがたい鴨！
ビールはもちろんヱビス。
袴付きなのもらしいやろ？

おまかせ 13,200円

先に豆腐の味噌汁が提供された。
本枯節のインパクト強し！
なかなかに最初から攻めとるなw

つぎは海老芋のゆずあんかけ
海老芋=京都のイメージを勝手に持っているけど
まさに京都に来たイメージ。
海老芋も表面は揚げてあるので
中との食感の違いも楽しめる。
出汁も上品で
ジャンクな濃い味に食べ慣れた人には
物足りない鴨だけど
これが大人の味わいなのだよ。

氷見の寒ブリ
大地震で大変な北陸から来ただけでも
十分に感慨深い。
いまが一番の季節なのに
物流が万全でないことが悔やまれる。

大那
北関東って魅力度ランキングでも下位やけど
実は美食の宝庫でもある栃木県
その北部大田原市の酒。
気候の厳しさもさることながら
水の美味しさがわかる辛口。
旨さもある。
これは知らなかった。

八寸
京都の菜花胡麻和え
在来種の青大豆を使った湯葉刺し
鞍掛豆(長野県産で2日間寝かせたもの)
カステラ玉子
蒲鉾(オーディション中w)
ピーナツ豆腐
葉唐辛子煮物 明太子昆布締め
黒毛和牛(千葉県産)
サツマイモ国産レモン煮

大将の力が入ったスペシャリテ
蒲鉾はええものが入らなかったとな？
そういう正直に伝えることが
信用にも繋がっていて
わさび漬に山葵を加えたものを足して
それ以上のものにしているのが見事。
ピーナツ豆腐は見るからに出来の良さが
伝わるものやったし
珍しい千葉県産の黒毛和牛も美味やった。
千葉は豚肉はかなり凄いんやけど
牛肉もこんなんあったんか！みたいな感想。
レモン煮は若いスタッフのこれからに期待！

寒菊銘醸 羽州誉50％ 純米大吟醸 生原酒　
こちらも千葉県山武市の酒蔵の酒
最近は酒のサイトで関東で一番になるほど。
寒菊では比較的あっさりしているが
旨味も確かに感じられ
しかも食中酒としてもしっかり成立している。
寒菊は今後も要チェックやな！

鶴齢 特別純米 越淡麗
鶴齢としては異色の味わい鴨。
甘みもあり濃厚なのだ。

だし巻き卵・蕎麦焼き味噌・公魚の佃煮
公魚は北海道産。
出色やったのは蕎麦焼き味噌。
お酒との相性もバッチグー(古ww)

鳴門のわかめと山口県産トラフグ皮ポン酢

そして蕎麦の前に
鴨芹鍋の準備が。

そして最近のこちらのトレンドはとんかつw
敬愛する蓼さんのレビューを拝見して
腹をすかせて訪問した甲斐があったw
とんかつは中のレアっぽさもあって
少し粗めの衣と相まって
これはわざわざ食べるに値する。

そして鍋に使われる鴨肉も柔らかで
そのままでもw

アカン！長くなっとる(汗)

鍋は芹の旨味もあって美味。
出汁が出る根の部分は後半に
最後は鴨肉をしゃぶしゃぶで！
至福の瞬間(とき)がまたしても！

そして蕎麦！
この日は十割蕎麦もあるとな？
食べたい人は手を挙げて
「ハーイ！」
真っ先に挙げるアホなオジサンw
長崎県五島市の在来種
十割なのにパサパサしないのは
女将の腕があるから当然なんやけど
その後に出てきた丸岡在来の蕎麦の
インパクトには敵わなかった(汗)
店名の「じゅうろく」にも
二八蕎麦に対する揺るぎなき信頼を感じるが
まさにその面目躍如！
丸岡在来の存在感たるや凄まじい。
風味が、段違い！
品種改良よりも在来種に賭けた
福井はやはり蕎麦の日本一やと思う。
因みにコシヒカリも福井県発祥。
今年は3月に新幹線も敦賀まで延伸。
地震の被害で大変な北陸に
泊まるだけで僅かばかりでも助けになるならば
ぜひとも福井県〜新潟県へ
訪問してみないか？

能登地域の復興に
少しでも役に立てないか
ない頭で考えているオジサン(汗)

最後は蕎麦茶のアイスモナカ
最後まで抜かりなし！

今回氷見の寒ブリが出てきたのも嬉しかった。
最後の蕎麦茶のアイスモナカまで美味しかった。
会計は酒のせいもあり2万超え(汗)
せやけど今回も大満足。
そんなこんなで
ありがとう。ごちそうさま。

浅草の
観音裏に
至宝あり

前回訪問して帰る前に次回の予約をした。
その際に「12月は鴨鍋です」と言われた。
こちらの冬のスペシャリテ。
大将に言わせると美味しくないとな？
でもこの鍋を楽しみにしている人が
実は想像を絶するほどおる。

この日は浅草駅から徒歩で。
馬道通りを北上し、マドラス本社が右手に見える
その交差点を左に曲がり真っ直ぐ行くだけ。
浅草警察署の先のガソリンスタンドの左側にある。
所々魅力的な店とアヤシイそれが交錯する街。
予定の18時に間に合った。

この日はどうやら満席らしい。
白木のカウンターに着座。

瓶ビール 780円　　
ヱビスは白木のカウンターにアウアウ
歩いてきたので少し暑い。
ビールが進んでまう。

鴨鍋のコース(多分) 13,200円　　　　

・八寸(順不同)
　杓文字に入ったのが信州の鞍掛豆
　穴子煮凝り
　鱧の板わさ
　甘鯛すり身入り玉子焼き
　蛸のぬた(千葉県)
　稚鮎？(琵琶湖)
　白いか麹漬け(能登)
　ピーナッツ豆腐
　明太子昆布締め
　牛肉(山形産)
　金時芋(徳島県産)はレモンで味付け
　数の子西京漬けなど
　黒いのは葉唐辛子やったかな？

いやこれ何品あんねん？
ほしたら修善寺にいてるはずの大将が登場。
板前さんが辞めてしまって(土日は手伝ってくれるらしい)
そりゃ大変だ！

陸奥八仙あらばしり　　　
ここは大将がまさかの下戸で
日本酒は専ら女将さんが担当。
いよいよ新酒の時期到来。
フルーティーながらも最後はさっぱりした味わい。

・海老芋と銀杏のゆずあん(蓮根入り)
　関東は硬水なので出汁の味わいを出すのが大変。
　これは京都のええ店で出てくるようなやつや。

・湯葉
　タップリ。丁寧にすられた伊豆の(御殿場かな？)
　山葵とともに至福の味わいを。
　滋賀県の在来種とな？

脱兎 搾りたて
京都の酒とな？
ほな酒米は祝やと思っていた。
ほしたら京の輝きとな？
こちらは八仙よりも力強さも感じられる。
その力強さは旨味に直結しとる。

・鱈の白子(北海道浦河産)
　ルックスが常軌を逸してる！
　シャープなのだ。
　食べてみると弾力が凄く粘りもある。
　これは相当生命力の強い個体やな。
　私もかくありたいw

・鴨鍋　　
　芹は秋田県の三関せりとな？
　ブランドや内科医！
　茎だけでなく根っこまで美味しいやつや！
　鴨肉は山形の蔵王産とな？
　コンロで温められてええ香りが店内に充満する。
　徐々に芹が鍋の中でその標高を下げてゆく。
　これ、グンマーやったら下仁田ネギが
　牛肉よりも主役に躍り出るのに似てる。
　煮てるからなw
　出汁の旨味も吸収してこりゃたまらん。
　鴨肉だって負けてないが
　体の芯から温まるししかも滋味深い旨さ。

栄光富士 酒未来
こちらも旨味がぎっしり詰まった旨い酒やがな。
栄光富士ってラベルも洒落てるけど
見た目だけやないねん。

・ひと通り堪能したら、〆にはまさかのそばがき。
　せや。ここが蕎麦の店なのを忘れてたw
　〆に雑炊や麺類じゃなくてそばがきってのも
　アリヤナグランデ

・鳴門のワカメと有明のクラゲの和物
　箸休め的に登場。
　ワカメがしっかりしてるし味わいもある。
　ワカメって本当は外来種やけど
　これだけ旨味を感じることができるなら
　繁殖しても大歓迎鴨。

・蕎麦
　この日は福島県と福井県の在来。
　風味も星もたっぷりと。
　水回し、水切りも完璧や。
　つゆは江戸前の濃いやつ。
　山葵と白ごまも時々付けながら。
　蕎麦湯は白濁。

・デザート　　
　まさかの韃靼蕎麦のバニラアイスとキャラメル。
　私の中でルチン急増中w
　口に入れた瞬間から蕎麦の風味が。
　お茶とともに堪能。
　
この日も満足の宴。
美味しい蕎麦と和食そして大将の少しだけクドいw
ジョークまでも堪能した。
個人店なので少人数で回してる。
なので人がひとりいなくなると大変なのだ。
くれぐれもお体大切に。
そんなこんなで
ありがとう。ごちそうさま。
まさか直後に忘れ物を取りに戻るとはwww

北千住からやと東武スカイツリーラインで浅草まで。
さらにケチればJR常磐線で南千住まで一駅乗って
そこからおよそ30分弱歩くのもええ。
さらには直接歩いて行くのも悪くないw
ここは電話予約のみ。なので予約して訪問した。
口開けは18時。
少し前に到着したら、女将さんが外の落葉を
丁寧に掃除してはった。
そうこうしとるうちに予約客が集まりだして
定刻通りオープンとともにIN
雰囲気のあるカウンターと個室も。
カウンターの恥が私の特等席w

特選(おまかせ)コース 13,200円
瓶ビール 780円　　　　
ヱビス中瓶があったのでそれを。

・茶碗蒸し(北海道風)
女将さん挨拶の後最初に提供。
最近夜が寒くなったのでこれはありがたい。
肉は鴨やったかな。あとはこれもまた大き目の海老と
季節が旬の銀杏やから悪いはずがない。
噛み応え十分。

・八寸
これは凄い！
丹波豆、滋賀県の湯葉、蓮根と肉、菜の花辛子和え
、海老、穴子の煮こごり、数の子、さつまいもに
何かの川魚(失念してもた)
これは早くもビールよりもお酒が欲しくなる。
はじめからお酒を頼んだ客もいらっしゃったけど
そちらが正解鴨。
この日は黒豆ではなくこれも食感が残っていて
ええ鴨。

日本酒①
山法師 爆雷辛口 +28
日本酒度が高くなるほど辛口なんやけど
+28は初めての領域。
ピリッとする辛さではなく
料理を邪魔しない純米酒なのだ。

・刺身
針魚(さより)は昆布締めされているとな？
それと鮃。ともにねっとりとした味わい。
これはええ意味で。
いくらか熟成させた方が旨味が増すこともあるし
数年前札幌で寿司を食べたときも
熟成ネタがかなり幅をきかせていたから。

・鰊蕎麦
早目に食べなアカンやつや。
写真撮影もそこそこにいただこう。
鰊って比較的淡白な味わいなんやけど
この蕎麦の出汁に浸かると旨味の塊に化ける？
皮も綺麗に剥がせてしかも美味。
無論蕎麦もね。

・海老芋の柚子あんかけ　　
ああ、海老芋の美味しい季節がやってきたんやな。
そら寒なるわな。
口の中でゆっくりとろける甘味がええな。

日本酒②　
鍋島ハーベストムーン
鍋島でも比較的甘さの抑えめな美味しい酒♡

・国産和牛のイチボと根室産新サンマ
何と肉と魚が同じ皿に！
でもどちらも鍋島と合う不思議。
味が混ざらないように交互に
そして酒を含ませてからいただくので
酒の減りもはやいw

・穴子のにぎり
ここは穴子率が高い。
でも嫌いな人が少ない穴子なので大歓迎。

日本酒③　　
千葉県山武市松尾にある寒菊の電照菊。
酒タイムという酒のサイトで全国7位とな？
関東で一番の酒？
この寒菊と近くの梅一輪は面白い酒を造るし
目が離せない。
千葉の酒がこんなに美味いなんて知らなかった。
昨年までは。
甘口なんやけどしつこくないし複雑で面白い。

・蕎麦
とはいえここは蕎麦がメインなんや。
大将が伊豆で「単身赴任」で奮闘しとるし
こちらの本店では女将が前から蕎麦を打っており
蕎麦の出来は申し分なし。
この日は福井県大野産在来やった。
もちろんつゆも蕎麦と合う味付けやった。
蕎麦湯は白濁系なんやね。

・デザート
蕎麦茶アイス最中
ううむ、和食、会席料理としても遜色ない。

日本酒④　　
女将が最近購入していて
なかなか見つからなかった酒が最後に出てきた。
写真撮り忘れたw
山形県の栄光富士。
ワインのような味わいが。
多分SNAKE EYEやないかと。
ワイン酵母使用の意欲作。
堪能した。
来月ならば鴨鍋とな？
それも悪くない鴨。
そんなこんなで
ありがとう。ごちそうさま。