２月から始まった「THE 油そば」は普通に旨い！ : らあめん花月嵐 浅草雷門店

毎度、限定麺のレビュー更新・・・


この２月から始まった期間限定商品「THE 油そば」！

最近の「汁無し麺」ブームに目をつけた此方が、
シンプル＆スタンダードな「油そば」を全国に…と
開発した入門的な頂きやすい限定商品である。。。


■ THE 油そば（スープ付） ■　\600　　　★★★

本当にシンプル＆スタンダードな優しい味！
風味自体は昔気質の「油そば」の王道味であるが、
昔出てきた頃のような油分は控えた進化系である。

海苔・葱・なると・メンマ・叉焼・卵黄というトッピング
も至って普通過ぎて極めて真面目な印象を受ける。

そもそも、一番原価率の掛かるスープが無い料理。
店側にとっちゃ～CPが良い商品な訳である。。。
だから\600という価格も極めて妥当だ！

此方の店舗数から言えば\550でも良いくらいである。

元来卓上の調味料が豊富な此方。
色んな調味料を駆使して味をカスタマイズ出来る！

自分は、此方の「ラーメンだれ」と「壺韮」等を使って
中々美味しく頂く事が出来た。。。
勿論、一般的な「お酢」「ラー油」での味変も必須！！


今の時代、ごく普通の「油そば」が逆に食べられない。
この近所では「万人力」くらいでしか頂けない。。。

でも、あそこはCPが低過ぎ！
味はこの商品とドッコイドッコイである。
ならば、此方で喰った方が無難だ・・・。


***********************************************


▼ 今秋の新作ラーメンはまさかの「天下一品」！！ ▼


毎度笑ってしまうパロディ（？）ラーメンを企画する此方。

勿論、会社的には真剣に企画・販売しているのだろうが、
そのクオリティとパチモン感が逆にこっちは楽しい。。。

自分は毎回、「アサイラム」制作のモックバスター映画の
新作を観るような感覚で此方の新作ラーメンを頂いている。
もっと簡単に言えば「東スポ」を楽しんでいる感じだ！


さて、今回の新作は、野菜の「ベジポタ」ラーメンである！
じゃが芋や玉ねぎ等を使ったベジタブルポタージュスープ。
「フランス生まれのポタージュスープがラーメンになった！」
というのが、今回のキャッチコピーである。。。


■ ベジポタラーメン「アリーヌ」 ■　\750　　　★★★

シンプルなビジュアル！
青＆白葱・メンマ・叉焼のみのトッピング。ＣＰは低め！
最初の一口目の印象は、「コレ、天下一品やん！」である。

本家ほどの濃度や塩味は無いけれど、全体的な口当たり
や味の印象は、まさにあの「天下一品」のラーメンである！
そうして見ると、具材の様子も麺の感じもソックリである。。。

確かにポタージュスープのイメージはあるし、
本家よりも洋風な味がするが、コレは完全にオマージュ！
「天下一品」の木村社長もきっと苦笑するだろう。。。

とろみのあるスープは本家よりも上品な仕上がり。
付属の「豆板醤」と「ネギ生姜タレ」を入れると味変が可能。
スープも豆板醤も微妙に出来が違うので、味は全然違うが、
この発想自体も本家に了解取らにゃ～イカンだろ！

で、最終的に本家の商品よりも50円高いってどないやねん！

此方には、同じ関西の「神座」のインスパイアラーメンがある。
味がまあまあなので、半ば準レギュラー化している商品で、
自分はソレが意外と好きで食べている。。。

今回は「神座」に続いて、「天下一品」を出してもうた！
そんな感じの流れである。苦笑ものだが不味くはない・・・。

水沢アリーという3流タレントをイメージガールに使うセンス。
畳み掛けるような安っすいパチモン感がめっちゃオモロイ！！
今回も期待を裏切らずやってくれた。。。

ありがとう「らぁめん花月嵐」！
この路線でずっと突き進んで欲しい！！

変にガチ勝負しなくて良いのだ。格闘技は格闘家に任せよう。
「花月嵐」には楽しめるプロレスをやってほしいのだ！

昔、故ジャイアント馬場が、自らの団体の宣伝ポスターに
素晴らしいキャッチコピーの文章を載せた事がある。
その名文を、自分は「らぁめん花月嵐」に捧げたい。。。


「世間が格闘技に走るので、我々はプロレスをやらせて頂きます。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 by　ジャイアント馬場

（2013.11. 記）


********************************************************************


▼石神秀幸プロデュース第２弾は台湾の「牛肉麺（ニューロ-メン）」！▼　（2013.3.記）


屈指の繁華街「浅草」と言えども、深夜に開いている店は圧倒的に少ない。。。
夜食（自分にとっては昼飯）を求めてさまようものの、飲み屋以外はファストフードばかり。
ふと雷門の前を通れば、此方が元気で営業中！そして新作ラーメンの告知！訪問！！

今回は、石神秀幸プロデュースの第２弾！
そして、「らーめん花月嵐」の台湾進出10店舗達成記念というこじつけ的な企画である。


■ 牛肉麺（ニューローメン）天晶 ■\780　　　★★☆

台湾の国民食と言える「牛肉麺」。本場ではスープや麺等いくつかの種類があるが、
コレは一番ポピュラーな「紅焼牛肉麺」の仕様のものであろう。。。
牛骨出汁に生姜、漢方系のスパイス等を煮込んだ本格的なスープの風味がする。
自分も昔、本場台北で食べたものとかなり近い味と香りだった。。。

独特の漢方系の香りに加えパクチーがトッピングされているので、苦手な人多いかも。
食べ進む度に口の中はアジアンな香りでいっぱいになる！でも食べ易い醤油味である。
柔らかい薄切り牛肉にこういうスープは悪くない。エスニック的な旨味には納得！

さすが、相変わらずの「花月嵐」クオリティ！麺が中々やってもうてる。
絵に描いたような平打ち麺。よく安い冷凍パスタのフィットチーネ的な仕上がりである。
マジでそんな感じの麺なんである。現地の麺よりはコシはあるものの、旨い麺ではない。

決して不味くはありません。が、ラーメン専門店としてはいっつも虚しい此方のチェーン。
今回も確かにユニークなラーメンを頂きましたが、クオリティは「花月嵐」の枠を出ません！
お笑いタレントでいうと、芸歴は長いのにずっと雛壇芸人的な位置に居る感じである。。。

今回も、天下のラーメン王石神秀幸がプロデュースしたラーメンである！
宣伝ポスターには『神は唸った！これは世界一美味しい牛肉麺だ！』って書いてある。
本当ににそう言っちまったのか石神！マジでそう思っているのか？石神！
貴方のキャリアは大丈夫なのか、石神。。。


■ にんにく牛丼 ■\280　　　★★☆
　
「牛肉麺」で使用する際に切りくずが生じる薄切り牛肉。それを再利用した賄い飯である！
牛肉片を飯に乗せ、肉の臭みを緩和するニンニク風味に味付けしたタレを掛け、
更に大根おろしをトッピングして頂くというサイドメニュー。此方にしてはCPがチョイ低である。


=============================================================================


◆石神秀幸プロデュースの「薬膳火鍋ラーメン」は花月嵐のオペレーション向き？◆（2012.1)


現在発売中の限定ラーメンが来月で終りだというので食べて来た。。。

今回は、あのラーメン王「石神秀幸」が企画・監修した「薬膳火鍋ラーメン」である。

石神秀幸。この人はホント凄いな。
今や数えきれない数のラーメン評論家が居るが、自分はこの人が一番信用出来る。。。

もう10年くらい前だろうか、彼が「TVチャンピオン」で、麵だけ・具材だけ・汁だけを食し、
何処の店の何ラーメンかを50軒全て当てていた！あれは本当に凄かったなぁ・・・。
同席していた、あのラーメン界の鬼「佐野実」も唸ってたからな。
でもこの前、浅草の合羽橋道具街をウロチョロしてたのを見たけど。。。

そんな事はどうでもいいのであるが、それにしても土日の「花月嵐浅草雷門店」は込み過ぎ！
凄いな。場所的な強さをブイブイ言わせてるじゃないか！なんか腹立つなぁ。。。

■ 薬膳火鍋ラーメン天紅 ■\750　　★★★

「薬膳火鍋ラーメン」には２種類あり、自分はラー油の入った辛いバージョン「天紅」を頂いた。
要するに、中国四川省の「火鍋」の薬膳唐辛子スープの方にラーメンを入れたイメージである。
スープは四川風なスパイシーさが確り漂っているが、実際の火鍋のような漢方的な臭さや、
つんざくような尖った辛さは極力抑えてあって、中々食べ易いスープに仕上がっている！

クミンやクローブ、カルダモン等のカレーにも使用するスパイスの他に、花山椒や龍眼等の
中華系スパイス、そして疲労等にも効果がある田七人参や朝鮮人参等も入っているらしい。。。
適度に四川風な辛味と痺れが感じられ、ラー油の旨味がアクセントとなり、見事な味の構築だ。
この辺りが、さすが石神秀幸！と言える部分かもしれない。風味のパズルの組立てが理論的。

いつも企画開発の先細り感が否めない「花月嵐」。中国～エスニック系の出汁にしたのは正解！
日本の複雑な出汁の組み立てよりも、アジア系のスープの方が味付けが比較的簡単だからだ。

カレーなんかにしたって、炒めたり煮込んだりして手間と時間がかかる欧風・日本式よりも、
インド・エスニックカレーの方がスパイス量も少ないし簡単に出来てしまうのである。。。
この事実は、料理経験が豊富な者にはもはや常識である。

スパイスの分量さえ決まればレシピは比較的簡単になる火鍋風のスープ。
これならフランチャイズ全店に高いグレードを維持したまま行き渡らせることができる。。。

今回はトッピングも豊富で、長ネギ・白菜・豚肉・しめじ・木耳・韮・大蒜・糸唐辛子・クコの実等。
辛さも、普通の味覚の人が耐えられるであろうギリギリのラインで寸止めしてあるので、
もう少し辛さが欲しい時は、此方名物の「激辛壺二ラ」を追加すれば良い。
「壺韮」との味の統一性もぴったりマッチしているので何の違和感もない！やるな、石神。

なのに、相変わらずていたらくな「花月嵐」である。
自分は大盛にしないから腹は立たんが、毎度この「大盛は出来ません」って表記は何やねん！
ラーメン屋で麵の大盛が出来ないって、どういうオペレーションをしとるのか！？全く意味不明。

これは此方の店舗の問題だろうが、テボの形のまま麵が丸まって丼に入っていたり、
麵の周りが粉っぽくて、湯切り不足なのか茹で湯の問題か、これまた意味は不明だ。

ここ最近、企画コラボラーメンが不調だったようだが、
今回の限定ラーメンは中々に理に適っていて美味かった！

「花月嵐」には、アジア系の味のシフトはアリだと思う。現場での複雑な調理技術は要らないし、
ほぼスパイスと出汁の分量だけで味は決まる。あとは調理オペレーションをもっと頑張ってね！
今日はスタッフ全員が良く「声出し」出来ていたし、混雑中の店内もちゃんと廻してたんだから。


=================================================================================


●●●　今年も「道頓堀ラーメン」の季節になって来た。。。　●●●　　（2012.11. 記）


半年振りの「らーめん花月嵐」。今年も「道頓堀ラーメン」の季節がやって来た。

毎年今の時期に登場する「花月嵐」名物の冬季限定ラーメンである。
自分はこのラーメンが結構好き！毎年最低２回は喰っている。。。

どういうラーメンかと言えば、これが完全なる関西の有名店「神座」のラーメンそのまんま。
白菜がどっさり入ったあっさり系醤油味で、ほんのり甘い風味が特徴のラーメンである。
いかにも「美空ひばり」に対しての「青木隆二」的なラーメン（しかも「愛燦燦」限定！）なのである。
因みに、「神座」をインスパイアしたラーメンには、他に上野駅の「粋家」のラーメン等もある。

随分前に、満を持して大阪道頓堀の「神座」が東京渋谷に初出店した時はそそくさと訪問した事がある。
新宿店にも幾度か通った。しかし、本家の味は不思議と自分にはイマイチ響かなかったのである。
そんな事ってあるんだろうか。自分はまだ本場大阪のは食べた事がないので、とても心残りなのである。

■道頓堀あまウマラーメン ￥６８０
■餃子セット（餃子３個・半ライス）￥２６０

此方のお店は大手資本系のＦＣ店である。だから、食べる店で同じ物を喰ってもかなり差がある。
此方は正直開店当初のクオリティは笑えないものがあった。。。しかし今回頂いたのは合格！
いつも食べてる「道頓堀」ラーメンである。白菜の根元はもう少し煮詰めた方が良いが、全体には充分。

ほんの～り甘い醤油味と、化調の甘味が融合した何とも庶民的な風味！
でも賛否が分かれる不思議な味なのである。「花月嵐」らしい３枚のチープな叉焼も良い。
後半は、これまた此方名物の「激辛壺ニラ」を少し投入する。甘いスープに鋭角な辛味が混ざる。旨い！

ラーショ系独特のサイドメニュー「餃子セット」も此方ならでは。この\260は絶対に注文必須であろう！
いつも白飯ばベチャってるのがゲセないが、他の店ではまず出ないメニュー。コレはこれで良しだ。

「道頓堀ラーメン」と命名することで、本家「神座」に敬意を払っていると思われるこの商品。
本家の物より好きだという自分のような輩も全国には少なからず居る訳である。。。
そんなマイノリティな人々の為に、今後も頑張ってレギュラーメニュー化してほしい商品である。


・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・


★ 宣伝キャッチコピーがそのまま己に返って来てしまう哀しいカレーラーメン！ ★　【 2012.5.14 記 】


５月９日から始まった季節の限定ラーメン。今回は「嵐げんこつらぁめんカレージャック」という商品。
要するにカレーラーメンな訳であるが、ラーメン評論家の石山勇人が監修したという気合いの入ったものだ。
その宣伝キャッチコピーが「なぜ、カレーラーメンはブレイクしないのか！？」である。

自分はカレーラーメンが好きだし、カレーラーメンにはうるさい方だ。
確かに、世にカレーラーメンは色んな種類が存在している割りには認知度と人気は少ないと思う。。。
カレーもラーメンも国民食である訳だし、決して一緒になっても敬遠されるような商品ではないと思うのに。
そして、世間に美味いカレーラーメンを出す店が非常に少ないというのもブレイクしない原因なのも確かだ。

そういう意味で今回のカレーラーメンは凄く期待していたんだが、今回もやっぱり「花月嵐」らしかった。
業界初という、ルウとスープのカレー２段仕込み。ハイブリッド製法ということである。
でも、ルウもスープもどっちもダメ。ルウは濃厚さもスパイシーさも弱く、完全に万人受け狙いに走った。
スープもカレースープにしては淡過ぎる。バジルの香りも弱い。全体にかなりぼんやりした味である。
きっと、ルウとスープを溶かし合わせると、調度良いスープになるよう目論んだのだろうが、
結果としては全然目論み通りにはなっていない。麺は特製らしいが、いったい何処が変わったのかが疑問。
そして、何より「大盛は出来ません」というラーメン屋としてはあるまじき注釈！全く意味不明である。

此方の店舗は、毎度記しているようにオペレーションとかが慣れていないのか、制作クオリティも雑である。
だから、本当のこの商品の素晴らしさが制作段階で損なわれている可能性も否めない。。。
が、しかし、そこらへんを考慮しても、「カレーラーメン」としての完成度は高くないと思う。
コレだと、カレーファンもラーメンファンも両方失いかねない可能性がある。どうしたんだ、花月嵐！

「ココ壱」が外部の目線を導入して、今までとは違うクオリティの限定カレーライスを出して成功している。
「花月嵐」も外部の石山勇人という男を参入させたはずである。でも出来た物は相変わらず「花月嵐」的。
ちっとも外部の空気が入った感じがしない。。。CPも￥780と低いし、大盛不可なんていうのも店都合だ。
近くに￥750で凄く美味いカレーラーメンを出している店が在る。具材も麺も此方とは比べものにならない。
ちょっと、今回もやっちまった感が否めない「花月嵐」であった。。。

この商品のキャッチコピー「なぜ、カレーラーメンはブレイクしないのか！？」。
あえて、遠慮無く言わせてもらえば、
こういう商品を全国で販売しているから、世にカレーラーメンはブレイクしないのだ！責任重大である。


−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−


★ 毎度お馴染み花月嵐の有名ラーメン店コラボ企画。今回は「肉そばけいすけ」！ ★　【 2012.4.30 記 】

ついさっき空気を補給したばかりのMyチャリが上野でパンクした！
有り得ない！やられた〜。苦々しい思いでチャリを引きずりながら浅草へ戻る。
これから三河島までラーメン食べに行くところだったのにぃ〜〜！！

最悪な気分なまま雷門まで来たら「肉そばけいすけ」の告知ポスターが！
そうだ、「花月嵐」名物の有名ラーメン店とのコラボ企画である。喰ってみよう。
マイレビュアー「とろきち」さんが打ち負かされた「肉そばけいすけ」のラーメンを確認しなくては！

「肉そばけいすけ」￥720也。まさかの本家より￥40高い値段設定。ハードルが上がるぞ！大丈夫か？
前回のコラボ企画も「けいすけ」とのもので、「海老そば」だったらしいが、それは未食に終わった。
その前の「つけ麺TETSU」とのコラボは、近来希に見る「やっちまった」商品であった。
今回のコラボ商品は、いったいどんな出来になってるか中々楽しみである。逆の意味で。。。

花月嵐版「肉そばけいすけ」。その出で立ちは、本家のものよりこじんまりした佇まいである。
富山ブラックにも似た真っ黒なスープ。てっぺんには生の粗みじん玉葱が乗っている。生姜も添えてある。
確か本家は炒め玉葱であった。そして、てっぺんには白長ネギが乗っかってたはずである。
スープはかなり甘めでまったりした醤油味。生姜の風味が混ざると煮物の汁のような味になる。
「とろきち」さん曰く、まるで魚の煮汁のようなスープ・・・。
肉出汁なので魚の味はしないが、言いたい事はとても伝わる。濃密に甘く煮詰まった感じだからだ。
本家のスープとはやはり違う。こんなには甘くない。卓上の胡椒を多めに掛けて食べ進める。。。
麺はいつものように花月嵐クオリティ。ラーメン専門店にしてはやる気の無い麺なのが残念である。

本家と一番違う印象だったのが、スープの風味と豚の肉質である。
スープは、本家はどちらかと言えば、濃い目の醤油ラーメンに肉野菜炒めが乗ったような味。
とてもライスが欲しくなるような、ガテン系の風味であったことを覚えているし印象的であった。
そして、本家は豚肉が少なくとも10切れ以上入っていた。凄い量の叉焼麺的印象で凄くCPが高かった！
でも此方のは、差ほど豚は多くはなく、その肉質も大きさも本家のものとは全然違う。
むしろ豚に限って言えば、自分には此方の叉焼の方が柔らかく食べやすかったが意外だったが。。。
本家の豚肉は脂分が少なくパサついた細切れ肉のような感じで、自分にはイマイチであったのだ。
しかし、麺量も麺質も肉の量も圧倒的に本家の方が多く、￥680というお得感が凄くあった。
この「肉そばけいすけ」は、全体的に量も少なくガッツリ感が全く無い。サイドメニューが必要な位だ。
（投稿した最後の写真が本家の「肉そば」の写真である。見た目もやっぱ違うんでね〜の！？）

毎度想う事だが、このまさかのラーメン店が他店人気ラーメンをそのまま出すという企画。
お互い店にとって、いったいどんなメリットがあるのであろうか！？いつもとても理解に苦しむのである。
「花月嵐」側としては、都内の有名人気ラーメンを全国レベルで売ることで全体を活性化し、
「けいすけ」側としては、ちょっと飽きられているこの商品を改めて全国へ知らしめる効果を見込め、
再度興味を引いて本家への集客を狙っているのだろうが、最終的な印象としては「失敗」だと思うのだ。

今回のこのラーメンにしても、結局のところスープの味も、麺も具材も違うのだし、
特にこれで本家「けいすけ」側の方にはメリットが有るとはとても思えないのであるが。。。
ま、結局、契約料とかロイヤリティだとか、いわゆる金銭的な部分だけなのかもしれないが。。。
パンフレットによれば、けいすけ氏本人が「ウチのラーメンと同じ！」と太鼓判を押したようだが、
セントラルキッチンで出来上がったものと、末端店舗で提供されるものとはこんなに違うのである。
まあ、「TETSU」の時よりはマシな印象であるが。「なんちゃって」感は幾分薄れたかもしれない。

極端な言い方だが、これはお店の本物のラーメンと、再現されたカップ麵との中間に位置する商品である。
もはやこちら側としては、半ば中国のパクリ商品を味わうような楽しみ方でこの企画を見ている。
「ものまね」で言うと、せめて荒牧陽子・青木隆二レベルまで上げて欲しかった。
このモノマネは、まねだ聖子・ゆうたろうレベルである。それはそれで楽しめるが。
いっそのこと、コロッケレベルまで飛躍してもらった方が新しい値打ちと価値観が出るのに。。。
よけい分かりづらくなったか。


−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・-


★ いつも楽しい限定企画ラーメン。今回のベジも斬新＆ヘルシー！ ★　【 2012.4.6. 記 】

この春から限定発売している「花月嵐」の「ベジラーメンNANA」。もう第７弾である。
スープから麺・具材に至るまで徹底的に野菜に拘った「ベジラーメン」シリーズは、
今回も満を持しての発売となった。制作監修者が４名のカリスマ女子ということだが、
その詳細を見ると、専門家はベジタリアン雑誌の編集者だけ。あとは芸人とか大食いタレント達である。
こういうB急なところが「花月嵐クオリティ」と言われてしまうチープで残念なところ。
庶民的に砕けたところが、世間には「浅い」と受け取られてしまう。。。不憫だ。

今回のベジラーメンは、前回とはかなり内容が一新していた。これは見事！
まず、トッピングの野菜達がとても斬新である。確かにラーメン屋さん的な発想ではない。
水菜・三つ葉・もやし・長葱・ラディッシュ・プチトマト・蓮根チップス・オクラという布陣。
これだけでもまるでサラダのような人選であるが、そこになめこと大根おろしまでもが居るのである。
各野菜の食感と風味。オクラとなめこおろしによるチョッとした滑り感。これは身体に良さ気である！
微量に柚子の香りが漂う塩味のスープ。決して淡泊にはなり過ぎず、塩味もしっかり有り中々美味い。

麺がまた斬新で、スピルリナという野菜が練り込まれたグリーン麺である。食感も結構アルデンテ。
でもこの細さと食感が、なんか乾麺の茶そばみたいな印象も受ける。スピルリナの風味もあまり分からない。
それにしても、これだけ野菜のみをふんだんに使ってスープもクリアにしているが、
「精進料理」的な物足りなさは無い。しっかりラーメンを食べた満足感が得られるのである。
しかも、スープも全て完飲して400キロカロリー強という驚異のヘルシーさを実現している。
こってり豚骨ラーメンの軽く半分以下のカロリーである。しかも塩分も控えめ。これは本当に凄いと思う。

もうひとつ素晴らしいと思ったのが、この限定ラーメンを通販でまとめ買いが出来ること。
きっと、ラーメンを食べたくても食べられない健康上の理由がある人や、アレルギーの人にも朗報だと思う。
こういう特別なラーメンは、限定でなくグランドメニュー化するべきである。。。
ガッツリとんこつラーメンがメインの「らあめん花月嵐」がプロデュースしているギャップも面白い！
他にも「ベジ餃子」や「ベジ炒飯」もあるので、ニーズへのフォローは万全である。

こちらは、毎季節ごとに手を変え品を変えて企画ラーメンを出している。
過去にも斬新な作品や、明らかな失敗作、有名店とのコラボという掟破りの企画も多々あった。
そういう、あくまでも「後発」という魂で創り出される新メニュー。自分はけっこう好きで楽しんでいる。
現在は、あの「肉そばけいすけ」とコラボレーションしている。（これも後日絶対試食予定！）
去年は、なんと「TETSU」とのコラボつけ麺が発売され、お互いの店舗の悪いとこ取りをしたという
まさかの結果を残したりした。。。こういうやっちまった企画も「花月嵐」の御愛敬なのである。
川越達也シェフ考案の「ボロネーゼ風味噌ラーメン」はまあまあ美味しかったりしたけど・・・。＾＾；

末筆だが、こちらの店舗はオペレーションが未だに慣れていない。。。
ラーメンも、その日によってかなりブレが有る。開店当初から利用しているが、あまり改善は見られない。
場所が良すぎるので繁盛しているだろうが、客層は観光客だけじゃない事も少しは念頭に置いてもらいたい。