スープが主役の辛くないゴマどろ担々つけ麺！ : 浅草坦坦亭

久々の再訪。
此方でまだ未食の「担々つけ麺」を食べる為だ。

此方は平日は夜しか営業していない。。。
ほぼ居酒屋として機能してるし、
中々ハードルの高いお店になっている。

相変わらず薄暗い店内のカウンター席で、
独り壁に向かって「担々麺」を頂く。。。


◇ 担々つけ麺 ◇　950円　　★★★

正直、想像してたつけ麺とは少し違ってた！
つけ汁は、胡麻タップリのどろどろスープ。
ゴマの甘味が強く、辛味は殆ど無い。。。

麺は純白の平打ちピロピロ麺。
中太麺で加水率が高いのでビヨンと伸びる感じ。
せっかくの「つけ麺」なのに麺の存在感は無し。

麺側の器にもやし・メンマ・海苔が乗っている。
この柔いピロピロ麺とのコントラスト要因であろう。
確かに食感は楽しめた！店側の意図は分かる。。。

重めのドロドロ汁には麺を少しだけ浸ければ良い。
十分その濃厚さが伝わるし、ソースのようである。

鰹出汁の効いた和風の風味。
此方独特の、いつもの「和」テイスト寄りである。
濃厚な「胡麻ダレそば」にも近い…かもしれない。

卓上の唐辛子を足しても辛味はあまり変わらない。
重厚な胡麻ペーストが全てを飲み込んでしまう…。
丼底に居る挽肉味噌も、あまり存在感は無い。

此方の「担々つけ麺」って、
全てはこのスープの味を堪能する為の麺と脇役の
トッピング達なのである。。。きっとね！


此方の屋号も商品名も、担々麺の「担」は「坦」！
多分、平穏にいつも営業出来るよう「坦々と…」
という意味と願いがあるのだろう。想像だけど。


*****************************************


▼ 深夜にひっそり存在する浅草の本格担々麵店！▼


雨の深夜にフラフラと訪問。
深夜の浅草は最近開いている店も増えてきた。

此方は、逆に昼間営業していないので、
こういう深夜チャンスに訪問するしかない。
でも、基本が「居酒屋」なので、
少々入りにくいのが正直なところである。。。

辛うじて、店の入口付近にカウンター席があり、
店内を壁越しに直角に曲がるとテーブル席がある。

そのテーブル席に酒目当てのお客達が居るので、
一人でラーメン喰いに来た者とは断絶されている。
これは良いレイアウトである…（？）


「坦坦麺」(３辛)　850円　　★★★★

見た目は美しいビジュアルの日本式担々麺！
此方は、先ず基本ベースの担々スープが美味しく、
そこに後掛けの肉味噌が圧倒的な旨さを誇る！

クリーミーで深い胡麻のスープはとろっとした舌触り。
辛味も後からじわじわ来るタイプである。。。
香辛料と旨味が練り込まれた滑らかな肉味噌。
これをスープに溶かし込めば最高に旨くなる。

麺は極細で今流行りの卵白が練り込まれたポキ感覚麺。
浅草周辺のお店で言うと「伊藤」や
「麺処 晴」辺りに近い麺である。。。

この食感が今一スープには合わないような気がするし、
だからかモヤシが入っている。
とろりとしたスープにモヤシと細ポキ麺の食感。
対比は面白いが、あまり心地よくない…気もする。

しかし、全体の味のバランスやクオリティは
浅草界隈でも屈指のレベルではなかろうか。。。

網目の入ったスープ切用のレンゲも用意されていた。
お蔭で、全部美味しく頂けました！

この肉味噌の旨さ。
未食の「ジャージャー麺」に既にに興味がそそられる。


（2012.10.記）


===========================================================


●　拘りとオリジナリティが利いている坦々肉味噌の旨味と辛味。　●　（2012. 5.）


ほぼ居酒屋である此方。でも、昔から浅草では有名な「坦々麺」専門店でもある。
夜からの営業だし、普段アルコールを摂取しない自分にとっては縁遠い店舗であるが、
今日は、たまたま浅草雷門通り経由で深夜に帰宅したので、思い切って訪問してみた。

かなり薄暗い店内。おかげで写メが御覧のような有り様である。美味しさが全く伝わらない。
本当は、赤く奇麗で美味そうなビジュアルなのに、御覧の方にも店側にも申し訳ない。。。

店内の手前がカウンター席で、L字に曲がった通路の奥で酒飲み客が盛り上がっている。
こちらは独りでの入店。しかも「冷やし坦々麺」だけ単品で喰いに来たオッサンである。
少々肩身が狭い。ココも、とっとと喰って、さっさと帰るパターンのお店である。。。

かなり拘りの詰まった独特の坦々肉味噌である。ドライタイプで赤味噌の風味が強い。
色んな香辛料が入っているようだ。爽やかに辛く、旨味も一言では説明出来ないくらいに多様である。
今日は「２辛」で頂いたが、全く辛さが後を引かないので、３〜４辛でも全然大丈夫な気がした。

独特の旨味と辛さを兼ね備えた肉味噌がたっぷりと存在し、丼底には若干の坦々スープが沈んでいる。
少しのスープは、食べ慣れたいつもの胡麻風味坦々スープで、肉味噌と混ぜ込みながら食べ進めていく。
凄くオリジナリティがあるし、風味も凄く美味しい！麺は市販レベルの一般的な中細麺であった。。。
もやしと水菜のシャキシャキ感がとても良い食感のアクセントになっている。ただ全体に量は多くない。

このところ、本格中華寄りの坦々麺ばかりを食していたので、こうした独自性のある創作坦々麺も
凄く美味しく感じた。決して「正統派坦々麺」というカテゴリーからは逸脱しない美意識も素晴らしい！
これは、近々に全坦々麺メニューを制覇したいモチベーションが沸いてきた。。。