お酒も、肴も。超ハイレベルな角打ち。 : 酒の大桝 雷門店

おか田で焼鳥を食した後。

うーん。
元々ハシゴするつもりだったわけですが、不完全燃焼感がすごい。

そんなモヤモヤした感情のままふらついていると、行きたかったこちらのお店。
外から様子を伺うと、カウンター席（すりガラスの窓に向かってます）に空きがありそう。
これはチャンスとばかりに入店。
カウンター席に通されます。

こちらは元々酒屋がメインのお店。
いわゆる角打ちなんですが、雰囲気はオシャレで女性同士はもちろん、デート使いでも違和感はなさそうに思えます。
カウンター席のほかに、テーブル席もあるので団体で飲まれている方々も多く見受けられました。

さて、何を頼みましょ？

まずはドリンク。
やはり酒屋だけあって、ドリンクの品揃えは豊富です。
その中から、浅草観音裏純米辛口（東京：580円）という日本酒をチョイス。
地元のお酒のようですし、あまり他では味わえませんからね。

つまみは、ちょっと奮発して日本酒に合いそうな本マグロ入り三点盛り（1380円）とえいひれ（380円）を。

お通しはありませんので、しばし日本酒だけで時を過ごします。

で、登場した三点盛り…と言いつつ、五点盛りで来るっていう魚金的な詐欺(笑)
しかも、それぞれ1～2切れずつなんていうショボい刺し盛りではありません。
見て下さい、このボリューム。
まさかここまで盛りがいいとは思わなかったので、お一人様にはちょっと多すぎるかもしれませんw

肝心な味ですが、マグロは筋がやや気になるものの、上質な脂の旨み、そして本マグロならではの香りがたまりません。
サーモン、真鯛、ハマチ、イカもしっかりした物でした。
これで1380円は破格だと思いますし、これだけでじゅうぶん飲めちゃいます。

お酒が進むので、山法師 爆雷 純米辛口生原酒グラス（山形：300円）を追加。
メニューによると、日本一の辛口とのことで。
そんなこと書かれたら、日本酒好きとしては頼まないわけにいかないじゃないですか。

で、早速飲んでみると、カーッと喉が灼けるかのような辛口。
+28の日本酒度は伊達ではありません。
けど、原酒なので旨みも感じられて。
超辛口というと、味わいよりも口当たりや喉ごしの良さを味わうといった印象を持っているんですが、こちらは違います。
ただ。
ただ、辛口の良さと原酒の旨みとがややアンバランスのようにも感じられました。

続いて提供されたえいひれ。
これも結構なボリュームです。
えいひれはほんのり温かく、甘く濃いめの味付けは酒の肴にピッタリ。
皿の脇には七味マヨが添えられています。
七味がたっぷりかけられているのも、この店の潔さが感じられますね。

あー。
こりゃいい店だわ。

ということで、3軒目（4軒目？）へのハシゴはせず、こちらでとことん飲むことに決めちゃいました。

追加は…とメニューを眺めていると、個人的に大好きな一ノ蔵の限定品があるじゃないですか。
一ノ蔵山廃仕込み純米大吟醸グラス（宮城：580円）をオーダーします。
ついでに、かに味噌海苔巻き（670円）も。

で、おいでなすった一ノ蔵。

山廃の旨みと純米大吟醸の芳香。

ああ～～…

旨い。

ただその一言で表せるお酒でした。

ひやおろしの風味に似ているというか…
私の少ない語彙と貧相な味覚ではそんな表現しかできませんが、美味しいお酒でした。

かに味噌海苔巻き。
かに味噌には、かにのほぐし身も入っていて、日本酒に合いまくり。
おしどり夫婦って、こういうことを言うんだなあと。
きゅうりを巻くとサッパリ頂けますので、味に変化を持たせたいときに。

まだ飲みます。

追加の日高見純米超辛口グラス（宮城：300円）は、正直あまり印象に残っていないんですが(汗)
辛口、スッキリ。
ただ、新潟の辛口よりは香りがあるように思います。
私は香りを重視しないので、もっと軽めの味わいの方が良かったかなと。

いや～…
満足、満腹です。

お会計は消費税が付いて4525円。
結構な金額になりましたが、非常に満足度の高いお店でした。
つまみはボリュームがあって味もしっかりしてますし、お酒の価格も良心的なのでコスパも抜群。
日本酒メインのお店ですが、ビールやワインなども一通り揃ってますんで使い勝手もいいです。
角打ちと言うのは憚られるほど。
ただ、大人数での利用は向きません。

ごちそうさまでした。
人気があって常に混雑していますが、また伺いたいお店です。