とりあえず、鈴芳 : 鈴芳

どうも政府によると流行り病は夜行性のようなので、昼から酒を楽しむとする。
というわけで、昼酒といえば浅草。

最近、仕事で田原町辺りに立ち寄った事はあるが、昼飲み利用は大分久しぶりだ。

それこそ数年前までは仲見世通りは一歩進むにも大変な混雑ぶりだったが、この日は生憎の雨という事もあり、より閑散としていた。
ホッピー通りは新しい店も結構参入している。どこも客引きが一生懸命に呼び込みをしている。

空いている店と、混んでいる店の差が激しい。

とりあえず、安定の鈴芳で安定の「ピリ辛牛筋煮込み」、これはいつも旨い。
どうせ冷凍ものだけど美味しい、「エビニラ饅頭。」それに本日のお勧めで「わかめのナムル」。
やはり、ここは在日韓国人の人がやっているんだろうな。韓国ぽいものがメニューにちらほら。

前はプラカップで酒を出していたような気がするけど、記憶違いか、それとも、グラスを洗う余裕が出てきたのか、どの飲みものもジョッキで提供。
それに、店員の態度も心なしか軟化したように思える。
昔は満席時に入ろうとした客をアゴで追い返すような店だったし、子連れの客には足を踏み入れようとした瞬間にかみついていた。

まあ、そういう殿様商売する店はこの状況ではより自然と淘汰されるから、その点だけは利点かもしれない。

ホッピー通りもいつもより、全然人がいない。

けれど、ガラガラというわけではなく、適度に活気があってよろしい。

空いている店もる中、ここはやはり人気。

お会計をする人と入れ替わりで、滑り込む事が出来た。

ハチノス煮込み、ピリ辛牛筋煮込み、ニラ饅頭、つぶ貝ワサビ。

もうこのラインナップは自分の中で鉄板である。

ここに河豚皮キムチ入るかどうか。

観光地価格だけど、味は美味しいと認める。

ハチノス、煮込みはマストオーダー。
酎ハイがすすむ。

ホッピー通りも当たり前のように混んでいる。

なんか「横丁」できてるし。

浅草に来て資本系行っても仕方ないわけで。

結局、やっぱり鈴芳。

なんだかんだでここのピリ辛牛スジ煮込みは美味しい。

味噌キューでさっぱりしつつ。

生レモンサワーはなんとレモン入れないでレモンの皮を削ってかけただけ。氷たっぷり、プラカップ。
流石、鈴芳さん。

ここは神鷹の二号ビンを飲むのが吉。

このお酒、安いけど酒らしい酒で割と好き。

色んな酒器があるけど、この蛇の目の酒器がシンプルで好き。

競馬中継している横に「馬刺し」がアイロニー。

ホッピー通りに来て、空いていれば入るお店。

値段のことはさておき、在日コリアンの家族で営まれている模様のお店なのでモツ煮系は美味い。

だいたい、牛すじピリ辛煮と、エビにらまんじゅうは頼むかな。

初めてきんぴらを頼んだら予想外にぶっといのが来た。

食べ応えがあって、このようなきんぴらもありかな。

浅草に来るとしたら、目的は２つ。
暇で天気の良い日、思い立って飲み仲間とホッピー通りを4,5件はしごしてぶっ倒れる為。
もう１つは外国人の友人を案内する為。

本日は後者。

大学生の時に一年だけアメリカにいたのだが、その時の友人。とはいえ、その時はあまり話したことがなかったのだが、今回、FaceBookでメッセージと友達申請をしてきて、「もし、時間があれば」との事だったので、会うことにした。
逆の立場で、たとえば僕が急にアメリカに行く事になれば、そのようなツテは使いたいものだし、駄目元で送ったメッセージに反応があるのは嬉しい事だろう。

雷門で写真を撮り、仲見世通りで手焼き煎餅、みたらし団子なんかを買って食べ、浅草寺でお賽銭をぶん投げ、世界平和を祈り、左に曲がってホッピー通りへ。
おきまりのコース。

ホッピー通りは外で飲める開放感と、独特の雰囲気が外国人には良いみたい。
ここに連れてきて食べさせるのはモチロン、モツ煮込み。
「これは胃や腸などの内臓を煮込んだ、居酒屋の定番メニューなのだ」と説明すれば、みんな、顔をしかめる。内臓なんて食った事ないぞう、気持ち悪いぞう、おれの国では動物の餌だぞうと。
とはいえ、恐る恐る箸をつけて食べてみれば、みんな、気に入ってくれるものだ。
それにホットサケ＝熱燗で、居酒屋入門。

今回はふぐ皮までつけたった。

今回も喜んでもらえてよかった。

しかし、毎回思うが小皿に盛られた牛スジが¥650、ビールはジョッキではなく、プラカップ入りで¥600は酷い。

2016.12.31


大晦日の浅草は当たり前だが混み混み。

浅草寺には行列ができている。

まあそこに用はないんだけど。

激混みかと思いきや、ホッピー通りは意外にも空いていて、「鈴芳」も珍しく空席あり。
さすがに「正ちゃん」は一杯だった。
「鈴芳」に空席があるくらいだから、同じ通りにあるいつもスルーする、何が売りかわからない店は閑古鳥が鳴いている。

「鈴芳」に入る。
もう一番怖い女将さんが来ても慣れたもの。相手の呼吸を読み、簡潔に注文することが大事。
凍った電気ブラン、チェイサーに生ホッピー。つまみは、エビにらまんじゅう、ピリ辛スジ煮、ナスの煮浸し。
ここではこれだけ頼めばもう十分。

また来年、ふらりと。

2016.7月。
中華の「康楽」をあとにし、いよいよホッピー通り。

食べログを始める前からもう何度か行っている、こちら鈴芳へ。

すでに1軒目でビールは数本開けているので、とうもろこし茶割にした。

ここで頼むべきは、韓国風筋煮込み。

コチュジャンベースのタレでキムチと煮込まれた筋は肉の食感を残しつつ、脂の部分はトロトロ甘い。

脂は甘い、美味いは甘い。

隠れた小名物、「パックンチョリソー」は辛いのがダメな人はダメな辛さ。酒が進んでしまう。

口直しにモロキューと、谷中を頼む。

時刻は16時過ぎ。

気温も落ちつき、いい按梅の風がほろ酔いの体を撫でる。

昼酒の醍醐味。