浅草の地に根ざした素敵なレストラン♪ : オマージュ

ずっと伺いたいという思いが私の中で熟成された、『オマージュ』さんへようやく予約訪問しました。

浅草も観光客の方は少なく、浅草寺の仲見世通りも楽に往来ができます。
お店に向かう道すがら、何軒か訪問したお店の前を歩きながら、こんな料理だったよなとか、あれ何食べたっけと思い出しながらゆるりと♪

お店はとても分かり易い立地、この日は外装工事の足場が組まれ、うーむ、ちょっと映えないかも(^_^;)

店内に入ると、ガバさんが出迎えて下さいます♪
大きなガバさんに、階段には小さなガバさんが三匹、シェフ荒井氏のご家族でのお出迎えをイメージされているのかな。
甘味をいただいている時に、カヌレの下にカバさんのファミリーの絵柄があり、その絵について伺うと、シェフのご家庭が4人家族でと伺いそんな事を思いました。
アットホームな雰囲気で温かな気持ちになります♪

コースは
【LUNCH】13,200円（税・サービス料込み）
ポケットコンシェルジュからの予約です。

先ずはノンアルコールロゼスパークリングをいただきます。

◇◆アミューズ
◆ パニス
北海道産の大豆を使ったパニス（豆のフライ）の上に大豆のフムスをのせています。

◆ 山菜
クリスピーの中に山菜と花山椒の和え物を詰めています。

◆ 鴨フォアグラ
フォアグラとルバーブとジャムに、分葱のヌタをサンドしています。

盛り付けも独創的で素敵です。
手で取っていただきますが、手から伝わる温度や感触に、サクサクとした音や食感、風味を感じながら五感で楽しむ一口サイズのアミューズに、これからの料理への期待が膨らみます。

◇◆ モッツァレラチーズ
なにか素敵な料理、演出があるのですね♪
木更津のクルックフィールズさん（マイレビ様もレビューされています♪）のモッツァレラチーズを使った一品です。
フルーツトマトとオリーブオイル、上には薄くした飴をのせています。
ここでお写真は大丈夫ですかと、なんと気が付くサービス様なのでしょうか。
伺いませんでしたが、おそらくベテランのソムリエさんかと思いましたが、素晴らしい接客にとても居心地良く過ごさせていただきました。
さて料理ですが、試験管の様な容器に入れたトマトのコンソメを料理にかけて完成となります。
こんな演出も美味しくいただくのにとても良いですよね♪
バジルの香りが爽やかに香る、フルーツトマトにトマトのコンソメが甘酸っぱいスープ、そこに鎮座した水牛のモッツァレラチーズのフレッシュな美味しさに両目が落ちる所でした！
チーズの表面のプリンとした弾力と、中のふぉわんとした柔らかさのギャップにあたくし撃沈されました！
トマトにフレッシュなモッツアレラはそれでなくとも相性抜群なのに、薄い飴の甘さが合わさったら無敵ですマジで！
ちょっとこれはお代わりが欲しいですね～(^^♪

◇◆ 追加：三重県鳥羽の岩牡蠣尽くし　＋3,025円（税込）
シェフの奥様から前菜のお勧めがありますがいかがですかと、牡蠣尽くしと雲丹尽くしがそれぞれ2,750円（税抜き）で用意できますと、では牡蠣尽くしをいただきますと追加注文しました。
コースのボリュームには響かないかと思いますとおっしゃられましたが、はいコースの最後まで美味しくいただけました。
下に牡蠣のババロア、その上に牡蠣とシャンパンのジュレ、更に牡蠣のソルベと牡蠣のムースをのせた牡蠣尽くしの逸品。
もう口の中が牡蠣だらけ、色々な牡蠣の味がミックスされますが、変なくどさは全くなくむしろこれは凄く美味しい!(^^)!
ソルベの冷たさが一つのアクセント、値段は高いと思いますが、美味しさと満足度を考えると妥当なのかなと感じています。
雲丹尽くしってどんな感じなのでしょうね、気になりましたがさすがに両方はやめておきました(笑)

◇◆ 桜肉　桜鱒
桜の時期は過ぎましたが、桜尽くしの料理です。
馬肉と函館の桜鱒を合わせたタルタル、お皿には桜の塩とパルメザンチーズを敷いています。
盛り付けがとてもモダンで素敵、周りの白い物はフレッシュなホワイトマッシュルームのスライスです。
淡白な馬肉にやはり淡白な味の桜鱒に、ヘーゼルナッツとアーモンドにマヨネーズを合わせたソースが油分をプラスして、とてもしっとりとして美味しさが引き立っていますね。
味付けをしていない生のマッシュルームの香りと食感が、タルタルのワンポイントとして活き活きとしています♪
今年は桜の花見を楽しめませんでしたから、そんな意味でもこの一皿に特別な思いが湧いてきます。

◇◆ ノドグロ
見た瞬間に、ノドグロにフォアグラ 、脂がそれぞれ強いけどどんな味なんだろうと興味津々です♪
ノドグロのポワレにフォアグラのソテー、ソースは赤ワインソース。
シェフがロッシーニをイメージして牛肉をノドグロに変えたこの料理、不思議と合うのです！
合うというよりも美味しいと言った方が正しいです。
ノドグロの脂がポワレにした際に円やかに変化して、皆様が想像する感じとは少し異なり凄い脂といった味わいではありません。
ノドグロのどこをいただいてもその脂の感じは均一、フォアグラと合わせてこんな感じに馴染んでくるとは、凄い発想です荒井シェフ！
付け合わせはアランチーニ、赤ワインで炊き上げたリゾットのライスコロッケ、ふふふ先日イタリアンでいただいたばかり。
もう一つが芽キャベツですが、中に千切りのキャベツとベーコンを炒めた物を入れています、手の込んだ付け合わせに嬉しくなります♪
シェフが食べたい料理を一皿にしたのでしょうね、私も好きですこの感じ(^^♪

◇◆ サラダ
広島 梶谷農園さん、千葉 吉野ファームさん、北海道 三野農園さんなどから届いた新鮮な野菜を盛り付けた、温かいサラダです。
写真にどんな野菜が使われているのか添付しますが、全てが揃っている訳ではないそうです。
この日は43種類が使われ、根菜のジュとカシューナッツを合わせたソースと全体をよ～く絡めていただきました。
温野菜も美味しいですね、コース料理で野菜がたくさんいただけるのが大好きです♪
器は石なのでとても重いのですが、こちらも温められています。
本日は満席、その数だけの石を温める事も大変なのではと思ってしまいます。

◇◆ 仙台牛
ランプ肉のローストはしっかりとした肉質、嚙み応えがありますが適度にサシが入りとてもジューシー、ソースは赤ワインソースです。
見事な赤い焼き色は、焼いては休ませ焼いては休ませの工程を繰り返し、じっくりと火を入れたのでしょう、とてもいい味わいです。
付け合わせがユニークでして、山菜の天ぷらとは初めての経験です。
あとは牛ほほ肉のラビオリ、じゃがいもとサラダ菜のソテー、ここでも付け合わせもしっかりとした内容とボリュームでしたが、ペロリ美味しく完食できました。

◇◆ 雷おこし
雷おこしとはまさに浅草！！
女将さんの説明によると、お抹茶をいただく感じで飲み、口の中で割るとおこしの味がするとか。
本当？と心でつぶやきながらパクリ、プルンプルンを割ると、ほんまやΣ(･ω･ﾉ)ﾉ！
おこしの味がします～！
金箔をのせたゴージャスな演出も金色の器も素敵です♪

◇◆　喜界島　砂糖
なんだろな～、どんな味だったかな～(・・?
説明では「もみの木の香りがしますよ」っておっしゃいましたが、もみの木の香りが分かりません(^^;)
酸味が始めに感じられ、冷たくてちょっと生姜の風味がする、不思議な味なのです。
なんでしょう、まったく説明になっていませんね(笑)

◇◆ フロマージュ・ブラン
ヨーグルトを乾燥させた薄いチップスの下に、酒粕のアイスクリームとフロマージュブラン、そして柚子のジャム、モダンなデザインといったお洒落なデザートです。
酒粕がシュワシュワと微炭酸な感じがちょっと不思議で楽しさがあります。
見た目も味わいも初めてのデザートでしたが、また食べたくなりますこれは。

◇◆ お茶菓子
◆ 人形焼きの型を使ったフィナンシェ、浅草寺の絵柄をモチーフとしたデザインが、ここ浅草が地元のシェフの地元愛が感じられる焼き菓子、6個もあるなんて嬉し過ぎます♪

◆ カヌレは表面がバッリバリで、一口でパクリとしたら噛めなくてもごもごしてしまいました(ﾟoﾟ;;
でも、味いいですよ♪

◆ かりんとうは、近所の〝かりんとう 小桜〟さんの物です。
東京三大かりんとうの一角と言われる小桜さんは、老舗料亭の女将が、手土産として考案した事がきっかけとなり誕生したかりんとう専門店なのですね、
まさに地元愛の取り扱い品です♪

スタートからラストまで、手の込んだ美味しい料理に大満足でした。
アミューズも付け合わせも、デザートからお茶菓子まで、全てが完成された物、デザイン性も高くモダンアートを見るような楽しみもありました。
シェフの地元を大切にされる思いがこもって料理は、ご自身が食べたい料理を形にしているのかなと感じてました。

ランチコースでこの充実度ですから、ディナーでしたら更に素晴らしい内容なのでしょうね！
これは夜に再訪しなきゃです♪

また素敵なお店とシェフに出会いました。
さて、先の予定を考えなきゃです。

素晴らしかったです。

ごちそうさまでした♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪