一年半年ぶりの吾妻橋やぶそば。丁寧な仕事ぶりが窺える真面目な蕎麦。 : 吾妻橋 やぶそば

浅草には行きつけの店が何軒もあり、なかなかこちらのお店に伺うチャンスが無いのですが、都内のお蕎麦屋さんでお気に入りの蕎麦店の一軒です。単調で頑固な並木藪よりも吾妻橋やぶそばの方が蕎麦とそばつゆが好きなのと蕎麦前や単品料理もあるので気に入っています。大好きなお蕎麦屋さんですが、最近は行列になったりする程の人気店になったので、行くのを躊躇してしまうこともあります。この日は師走の土曜日、朝１１時半の開店前に伺おうと１１時に現地に着くと既に１５人位並んでいました。幸いにも一回転目で入れましたが、私達の前で満席に。店内の椅子に座って待ちました。昼間から飲む組も結構いて３０分位待ちました。注文したのはもりそば（中）、もりそば（小）、なめこ蕎麦（温）、そばがき、カツとじ、御新香盛り。いつものもりそばも良かったですが、初めて頂いたなめこ蕎麦と御新香盛りが秀逸でした。そばがきは蕎麦の香りがいまひとつ感じられず普通でした。キリッと清涼感のあるそば。バランスの良いそばつゆ。やはりすばらしいお蕎麦屋さんですね。以前はあっただし巻き玉子は、手間がかかるからか無くなってしまったのが残念でなりません。

４年ぶりの吾妻橋やぶそば。４年ぶりと言ってもその間に２度ふられています。一度は２０人以上の行列に諦め、二度目は蕎麦が売り切れになったという理由。今回は日曜日の午前１１時５０分位に着きましたが、既に３組６名がお待ちでしたが、１１時半開店という事でタイミング的にもそろそろ回転しそうだったので列に並ぶことにしました。そして待つこと約２０分。漸く店内に案内されました。そこでまた長椅子に座らされてさらに１０分待ちました。そして注文。カツとじ、そばがき、もりそば小２を注文しました。カツとじは味が濃いので、単品料理として楽しむというよりお酒のつまみですね。でも味は良かったです。次にそばがき。時期的なものもありますが、蕎麦自体の甘味、風味はそれほど感じませんでした。山葵とお醤油の量が少なかったです。そしてもりそば。前と違う！冷水でのしめが足りない。もっときりっとした仕上がりで喉ごしも良かったのだが。総じて少々蕎麦の出来映えがパワーダウンした印象でした。お水をこまめに注ぎにきてくれたり、団扇を貸してくれたり接客は良かったです。でも今後は炎天下行列までしては食べないかな。

蕎麦通の友人から薮睦会でもかなりの位に立つ江戸前蕎麦の名店だからと紹介されて訪れました。浅草の蕎麦の名店並木薮からも程近い、駒形橋の本所吾妻橋側の袂に建っている小さなお蕎麦屋さん。薮そばの系統を継ぐお店だけが許される外看板と暖簾が印象に残ります。こじんまりした佇まいだが、清潔感のある入口と店内。神田の薮そば本店や浅草の並木薮にくらべるととても小さなお店。それでも飾りっけのないシンプルでこざっぱりした雰囲気。メニューもシンプル。もりそばは盛りの多さで小中大と三種類ありました。確か一番小さな小が￥700、中が￥1300、大が￥1900だったと記憶。家内はもりそば小と私は小海老のかき揚げ蕎麦(冷)￥1500、それに玉子焼き(小)￥800を注文。蕎麦旨かった。久しぶりにこんなに旨い蕎麦を食べました。蕎麦の香り、風味が際立っている。江戸前のキリッとした蕎麦汁。実に粋で潔い蕎麦。さすがは正統な薮の流れを汲むお店。つまみやお酒の種類は少ないが蕎麦とつゆの旨さは浅草の並木薮や森下の京金より上かも。小海老のかき揚げもやや小さめだがさっくり上手に揚げられていてとても美味しかった。玉子焼きは味醂が利いていてやや甘口だがどこか懐かしい味がしました。小なのに結構大きめな玉子焼きでした。二人で食べて丁度よい大きさかも。欲を言えば徳利で追加の蕎麦汁を頂きたかったかな。蕎麦湯を追加で持ってきてくれたりサービスも良かった。営業時間が昼間だけと短く、月火曜休みという変則な営業ですが、是非また伺わせて頂きたいと思います。素晴らしい江戸前蕎麦の名店のひとつであることは間違いないです。(又々再訪)GWに戸隠の蕎麦を食べに行ってがっかりしたのですが、蕎麦はやはり江戸前を頂くに限ると再認識させられました。やはり東京(とりわけ神田、深川、浅草界隈)には旨いお蕎麦屋さんが多くありますね。東京に戻ってきて真っ先に食べたくなったのがこちら吾妻橋藪そばのせいろ蕎麦。ひんやり凜とした蕎麦にキリッと冴えた蕎麦つゆ。旨い。旨すぎる。秀逸な江戸前蕎麦を堪能できました。