台風19号の影響にともない、サイトに掲載の営業日、営業時間通りの営業が困難な場合がございますので、事前にご確認ください。

先月四度目の "秋葉原〜浅草" 訪問、正統なる "上天ぷらそば" の食べ方 : 尾張屋 本店

この口コミは、oggeti209さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

oggeti209

oggeti209(477)さんの口コミ[携帯電話番号認証済]60代後半・男性

2

  • 昼の点数:4.1

    • [ 料理・味4.1
    • | サービス4.1
    • | 雰囲気4.1
    • | CP4.1
    • | 酒・ドリンク-
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999
2回目

2019/08訪問

  • lunch:4.1

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 4.1
    • | 雰囲気 4.1
    • | CP 4.1
    • | 酒・ドリンク -
    使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999

先月四度目の "秋葉原〜浅草" 訪問、正統なる "上天ぷらそば" の食べ方


人の行動パターンというのは定型化され、それが "現役" の場合、ルーティンワークとしての "お勤め" があるのですから尚更、行動は固定化されます。

通勤、外回り/顧客訪問、散髪/ヘアサロン、ネイルアート/まつ毛エクステンション、通院、お気に入りの食品店/ブティック/百貨店でのショッピング、外食、居酒屋/バー、お勉強、お付き合い、海外出張、旅行、年中行事、etc.

今年正月の引っ越しと同時に息子から貰った中古のBang & Olufsen beolab3 スピーカーを何とか鳴らそうと努力している私は、八月に四回もアキバオタクとなりました。このデンマーク人が設計したアンプ内臓スピーカーというのはインピーダンスを合わせるのが難しく、この日は、HIOKI (日置電機株式会社) のテスタ・他を買うために出掛けました。これは定型化されそうな定形外の行動です。

***

浅草の魅力というものは、二度三度の訪問では分からず浅草っ子の心意気に触れることができる大人になると『いい街だなぁ。』と、思うようになります。

飲食店では観光客の昼食が終わる午後一時半頃から混雑を避けた馴染み客がゆったり食事をするようになると店と客の会話が弾み、本当の浅草らしさを味わうことができ、通し営業をしている店の場合、午後三時頃になると昼休みを利用した地元の飲食店で働いている人たちも入ってきますので一層味わいは深くなります。私はできるだけ混雑する昼時を外して訪問するようにしています。

***

八月最後の土曜日の午後二時半、四度 "秋葉原〜浅草" のルートを選び、通し営業の「尾張屋 本店」で "上天ぷらそば" (2,400円)を食べました。既にちょっと窮屈な二階席は使われておらず、一階席も空いたテーブルが半分以上を占め、店の対応にもゆとりを感じ、”浅草らしさ” をゆっくり味わうことができました。

この店の "上天ぷらそば" は写真のように大きな車海老の天ぷらが二本、丼からはみ出ています。これがまた揚げたての熱々ですから、いきなり齧ってしまうと上顎の内側を火傷することになります。少しぐらい冷ましても口の中でハフハフと踊らせなければ咀嚼することができません。

夏でも "温かいそば" を好む私は、寒くなって新蕎麦が挽かれるようになると冷たい "もりそば" を食べるという天邪鬼です。『その方が、おいしんじゃないかなぁ。』と、思うのですが「余所の人に奨めちゃいけないよ。」と言われるから黙っています。

オーセンティック (authentic、本物の、正統な) という言葉が使われて久しくなりますが、この言葉を和食に使うことに違和感を覚えます。正統なる "上天ぷらそば" の食べ方については、添付写真をご覧いただけると嬉しいです。


.

  • 尾張屋 - 帳場の横の席に座る

    帳場の横の席に座る

  • 尾張屋 - HIOKI のテスタ (日本製)

    HIOKI のテスタ (日本製)

  • 尾張屋 - 上天ぷらそば (車海老)

    上天ぷらそば (車海老)

  • 尾張屋 -  "天ハズシ"   一本は後でね!

    "天ハズシ" 一本は後でね!

  • 尾張屋 - もう一本も半分を小鉢に移す

    もう一本も半分を小鉢に移す

  • 尾張屋 - 薬味の刻み葱で食べる

    薬味の刻み葱で食べる

  • 尾張屋 - この丼は手描き (絵付け轆轤は時計と逆回転)

    この丼は手描き (絵付け轆轤は時計と逆回転)

  • 尾張屋 - 冷ました海老天で "天ヌキ"

    冷ました海老天で "天ヌキ"

  • 尾張屋 - 品書き

    品書き

  • 尾張屋 - 東洋館の演目

    東洋館の演目

  • 尾張屋 - 外観

    外観

  • 尾張屋 - ココ

    ココ

  • 尾張屋 - 学生の頃、酉の市ついでに寄った「すしや通り」

    学生の頃、酉の市ついでに寄った「すしや通り」

  • 尾張屋 - 伊丹十三「女たちよ!」尾張屋のご主人に訊いたそばつゆの作り方

    伊丹十三「女たちよ!」尾張屋のご主人に訊いたそばつゆの作り方

  • 尾張屋 - 素晴らしい音の出るBang & Olufsen beolab3 スピーカー

    素晴らしい音の出るBang & Olufsen beolab3 スピーカー

1回目

2016/08訪問

  • lunch:3.9

    • [ 料理・味 3.9
    • | サービス 3.9
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 3.6
    • | 酒・ドリンク -
    使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999

伊丹十三 著「女たちよ!」に出てくる「尾張屋」の文字


東京では先週土曜日に「隅田川花火大会」が催されました。

翌日は、都知事選挙の投票日であり、ご高承の通り小池百合子さんが多くの都民の信任を得て当選しました。8月2日の就任記者会見の席で「東京ブランドの確立と観光・インバウンド客のさらなる増大を成長戦略の一つとして徹底してやっていきたい」と強い意欲を示しました。神戸出身の女性知事ですが、スウェーデンの国家予算と同等である予算十三兆円の権限を持つ知事としてその頂点に立ちました。私も微力ながら東京の食べ物の観点から多くの都民と共に応援していきます。

***

さて、蕎麦屋のハシゴをしようと思い向かった浅草ですが、花火大会の余波もあり、並木藪蕎麦吾妻橋薮そばは臨時休業でした。この日の蕎麦食い第一の目的であった雷門通りにある「尾張屋 本店」の引き戸を開けると帳場に座ったお内儀が、笑顔で「いらっしゃいませ。」と挨拶をしてくれました。間髪入れずに「おひとりさま〜。」と通る声で指示が出て、私は案内されるまま席に着きました。冷たい水を持ってきてくれた女性に「もりと上天ぷらそばをください。」と伝えると「冷たいもりからお持ちします。」「お願いします。」の遣り取りです。ここは並木藪蕎麦や神田藪蕎麦に比べると少し蕎麦の嵩が張りますが、午後一時を回っていますのでお腹は空いています。大丈夫でしょう。

もりは、喉越しの良い細蕎麦が、せいろに手繰り易く盛られています。
少し甘めの蕎麦つゆを蕎麦猪口の底に少しだけ注ぎ、箸で摘んだ幾筋かの蕎麦の先だけを浸けて何度か勢いよく啜りました。水に晒した長ネギと七味唐辛子を使い分けながら手繰っていると落語「そば清」の清兵衛ではありませんが、瞬く間にお腹に収まってしましました。すると蕎麦湯を入れた四角い塗りの湯桶が絶妙のタイミングで置かれました。たくさんの客が入っているのですが、どこのテーブルにも気配りができています。蕎麦屋のサービスはこうでなくてはなりません。浅草っ子の心意気が見て取れます。

次から次へと訪れる客は、片付けられた卓に案内されます。「おひとりさま〜。」の場合は、相席になることもありますが、詰め込むことはありません。食事を終えてゆっくり会話を楽しんでいたカップルには、適度な時間が経過したところで「外でお待ちのお客様がいらっしゃいますので、そろそろ空けていただけますか?」と丁寧に促していました。観光客もたくさん訪れる店ですから東京の蕎麦屋の流儀が分からない人もいますが、促されて怒る人は誰もいません。

蕎麦湯を飲みながら、そんな様子を眺めていたら「お待ちどうさま。」と大好きな「上天ぷらそば」(車海老、2200円)が運ばれました。湯桶は下げず、置いたままにしてもらいました。

まず、丼を持ち上げ、出汁で延ばされた「かけつゆ」を啜りました。美味しい! 一般的に蕎麦食いは、冷たいもり(せいろ)やざる(のりせいろ)を好んで食べますが、私は、真夏でも「かけそば」を注文します。因みに私が夏に飲む日本酒も「冷酒」ではなく「ぬる燗」です。ゴルフのハーフが終わった昼食時に皆が冷たい生ビールを飲んでいる横で「熱燗」を飲む日本酒好きの友人がいますが、私はそこまで徹底しているわけではなく、ただ味と香りを楽しみたいだけです。同じ理由で「かけそば」が好きです。

ここの海老天ぷらは、不思議なことに衣が剥がれ難くく、調理に手間をかけていることが分かります。生の車海老の殻を剥いて、布巾を敷いたパレットに並べ、水分を飛ばし、揚げる直前に打ち粉をして衣を付けているのだと思います。門外不出の技でしょうが、一度調理場を覗いてみたい気がします。

ご覧のように少しの三つ葉と柚子が添えられていて彩りが美しいです。丼の白と染付けの藍色、澄んだ出汁に沈む細蕎麦の極薄茶色、海老天ぷらの狐色、尻尾の橙色、三つ葉の緑、黄色い柚子、これらを眺めながら、まず、海老を箸で挟んで切りました。蕎麦屋の海老天ぷらは揚げる前に指で伸ばしていますので、細くなっている部分が外し易くなっています。私は、箸使いが上手ですから衣を剥がさず綺麗に切り分けることができます。熱々の天ぷらを口に運ぶと、新鮮な車海老の香りとともに出汁を吸ってシットリ湿った衣から旨みが口いっぱいに広がっていきます。 凄く美味しい! 

(近頃の若い人は、天ぷらそば、天丼に載っているサクッとした天ぷらが好みのようですが、この食べ物の天ぷらは汁に浸けたり、蓋で蒸らしたりしてシットリしていることが重要なのです。食べ物は時代とともに変化するものですから何があっても自由なのですが、この極端なバイアスの発信源は何処なのでしょうかね。)

この店の蕎麦は、温かくした方がより香りが立つと思います。しっかりした麺は最後までのびてしまうことはありません。幾筋かを箸で摘んでスルスル、海老天ぷらを持ち上げてフウフウ。スルスル、フウフウしている内に出汁が減ってきますので、先ほど卓に残してもらった湯桶から蕎麦湯を丼の中で蕎麦が泳ぐようになるまで注ぎます。蕎麦は、一度にたくさん掴んで大口を開けて食べるより、熱々の蕎麦を三筋ぐらい少しずつ摘んで啜った方が蕎麦の香りと出汁の味が楽しめます。

店を出てお腹が膨れていることに気づきました。十代目金原亭馬生、三代目古今亭志ん朝が得意とした落語「そば清」に出てくるウワバミの消化薬「蛇含草(じゃがんそう)」が欲しくなりましたが、白い麻のシャツとブルーのチノパンだけが歩道に残ってしまうと困るので近くのカフェへ向かいました。
古今亭志ん朝「そば清」: https://www.youtube.com/watch?v=ECUDxO-gp3c

***

自宅に戻って伊丹十三 著「女たちよ!」に出てくる「尾張屋」の文字を探しました。77頁から78頁にかけて書かれている「そばつゆの作り方」を伊丹十三が尾張屋のご主人に聞いた話として出ています。時間に余裕のある方は古本屋で見つけてお読みになってください。今ではAmazon.comでも直ぐに手に入ります。面白いエッセー集です。

  • 尾張屋 - 上天ぷらそば(車海老、2200円)

    上天ぷらそば(車海老、2200円)

  • 尾張屋 - 伊丹十三 著「女たちよ!」に出てくる「尾張屋」の文字

    伊丹十三 著「女たちよ!」に出てくる「尾張屋」の文字

  • 尾張屋 - 同「そばつゆの作り方」

    同「そばつゆの作り方」

  • 尾張屋 - もりそば(700円)

    もりそば(700円)

  • 尾張屋 - 拡大

    拡大

  • 尾張屋 - 品書き

    品書き

口コミが参考になったらフォローしよう

oggeti209

oggeti209

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。問題のある口コミを連絡する

oggeti209(477)さんの他のお店の口コミ

oggeti209さんの口コミ一覧(622件)を見る

この店舗の関係者の方へ

ユーザーから投稿された口コミに対して、お店側からお礼や情報追加などの返信を行ってみませんか?

「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら

店舗基本情報

店名 尾張屋 本店 (おわりや)
ジャンル そば、天丼・天重
お問い合わせ

03-3845-4500

予約可否

予約不可

住所

東京都台東区浅草1-7-1

交通手段

東京メトロ銀座線、東武伊勢崎線 浅草駅 徒歩4分 
都営地下鉄浅草線 浅草駅 徒歩6分 
つくばエクスプレス 浅草駅 徒歩4分
東京メトロ銀座線 田原町駅 徒歩4分

浅草駅(つくばEXP)から310m

営業時間・
定休日

営業時間

11:30~20:30

日曜営業

定休日

金曜日

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

予算(口コミ集計)
[夜]¥1,000~¥1,999 [昼]¥1,000~¥1,999

予算分布を見る

席・設備

席数

70席

個室

貸切

禁煙・喫煙 完全禁煙
空間・設備

座敷あり

携帯電話

docomo、au

メニュー

ドリンク

日本酒あり、焼酎あり

特徴・関連情報

利用シーン

家族・子供と 知人・友人と

こんな時によく使われます。

サービス

テイクアウト

お子様連れ

子供可

ベビーカー不可
お店の前に置けます。

ホームページ

http://osietesite.com/gourmet/tokyo/asakusa/japanesefood-asakusa/owariya

オープン日

1870年

備考

明治3年創業

初投稿者

かおたん吉かおたん吉(375)

最近の編集者

編集履歴を詳しく見る

ブログに店舗情報を貼る

食べログの会員になるとレストラン情報を編集する事ができます!この機会に是非ご登録ください!

従来の問い合わせフォームから問い合わせる レストラン情報編集のガイドライン

「尾張屋 本店」の運営者様・オーナー様は食べログ店舗準会員(無料)にご登録ください。ご登録はこちら

この店舗の関係者の方へ

食べログ店舗準会員(無料)になると、自分のお店の情報を編集することができます。

店舗準会員になって、お客様に直接メッセージを伝えてみませんか? 詳しくはこちら

周辺のお店ランキング

浅草×そば(蕎麦)のランキング(点数の高いお店)です。

食べログ特集

店舗運営者の方へ

ページの先頭へ