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「一茶庵」系では、味も格も値段もハイレベル
今年最後の千葉方面の用事の帰り、いつものように浅草近辺で食事をして帰ろうと都営の出口を上がってくる。
日曜日の夕刻、駒形橋の手前の5つ又の交差点からは、「並木」の店の前に10人ほどの人影が見える。
今回は久しぶりにこちらの蕎麦屋を選ぶ。
一段高い所の小上がりには予約が入っているようで、下の8人掛けの大テーブルの一角に通される。
5時ちょっと過ぎの時刻のせいか先客は3人だけで、まだ立て込んでいない。
年末年始の繁忙時だけの手伝いと思われる、ちょっと心許ない花番の女性がオーダーを取る。
まずは「四季桜 黄ぶな」をぬる燗で頼む。
お通しはいつものように「梅くらげ」。
肴には「焼きみそ」を注文。
当然ながら「一茶庵」系ならではの、杓文字に塗り付けて炙るタイプ。
これを初めて見たのは40年近く前の、高橋さんの最初の店である南長崎の「翁」で、このスタイルを見る度にあの頃のことが懐かしく思い出される。
こちらのは蕎麦の実と葱、鰹節が練り込まれており、炒った丸抜きの食感が好ましく結構量も多い。
お銚子は程なく空き、追加は冷酒で「〆張鶴」をもらう。
蕎麦は季節の「柚子切り」も気になったが、こちらでは珍しく「鴨南そば」を選び、ゆっくり味わいたいので台を「田舎」でお願いする。
それほど待たせることなく運ばれた大振りの丼には、厚からず薄からずの抱き身が7.8切れ、つくねは入っていないがボリューム感は有る。
葱は焦げ目を付けた後、柔らかく煮込まれている。
鴨や太めの蕎麦を摘んだり旨みが出た「つゆ」を含みながら、残った酒でゆるりと過ごす。
「並木」ほど塩気は強くないので湯桶は付かなかったが、所望して残った「つゆ」にたっぷりと「蕎麦湯」を注ぎ、余さず飲み干した。
最近は温蕎麦でもラーメンでも「つゆ」を残すことが当たり前の風潮だが、塩分過多と言われようが職人が丹精込めた「つゆ」を残すことは、失礼なことと私は考えている。
外に出ると相変わらず「並木」の前には、人だかりが見える。
向かいの「駒形」なども、今の時間はさぞかし賑やかだろう。
(新規に10枚の写真を追加掲載)
今年の私の蕎麦屋めぐりも、本日大晦日に懇意の某蕎麦屋で催される、半プライベートな「蕎麦会」を残すだけとなりました。
レビューはこれが最後になりますが、今年一年ご覧くださったりコメントを頂戴した皆様、オフ会などでお付き合いいただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。
来年もどうぞ宜しくお願いいたします。
どちら様も、良いお年をお迎えください。
≪2011年8月のレビュー≫
土曜日の19時過ぎ、近くでの用事が長引いたのでここいらで食事をして帰ろうと考える。
「色川」はもう売り切れているだろうし、「駒形」ではさすがにこの時期の鍋はきつい。雷門方面に歩いて行くのも億劫なので、久しぶりにこちらに寄ってみた。
閉店までゆっくりしようと、一段高い入れ込みの座敷に上がる。
まずは「生ビール」とお通しの「梅くらげ」で一息つく。
肴は定番ものだけで、その中から「玉子焼き」を選択。焦げ目は付けない綺麗な焼き上がりで、染めおろしとともに口に運べば普通に美味い。
酒は「東北泉」を頼むが、1合1,000円はやはり高い。
蕎麦は季節限定のぶっかけ系の「磯おろし」を‘大盛り’で注文。
「海苔」と「大葉」の天ぷらとたっぷりの大根おろしが乗り、最近流行りの「冷やかけ」風の出汁ではなく、普通の濃さの蕎麦つゆが回し掛けられている。
大根は「辛味大根」では無いが適度な辛味が舌に丁度良く、蕎麦の凛とした食感や香りも楽しめるなかなかの出来。
「蕎麦湯」は仕舞客であったので多少の粘度が感じられたが、伝統に則った釜湯そのものの自然体で、〆の心地良さが十分に堪能できた。
こちらの卒業生の店が、全国で400店舗を超えたと言う。
私は以前「一茶庵」系の系図を作成しようと試みたことがあったが、こちらなどを含めるとあまりにも膨大なものになりそうで断念した。
ここの卒業生でも基本は「一茶庵」の手法であろうが、それに独自の発想を交えて個性的な蕎麦を打っている処も多い。
一概に「一茶庵」系などと、ひと括りに出来ないことも確かである。
≪2010年3月のレビュー≫
「一茶庵」系では創業20年を誇る都内でも大店。
以前は「浅草一茶庵」を名乗っていたが、独自の蕎麦打ち教室を開校に当たり、現在の店名になったそうだ。
ここの卒業生の評判店は、私が知っている限りでも都内に10軒近くを数える。
さて、一連の蕎麦は確かに美味い。つゆも薬味もきちんとした仕事。蕎麦湯もナチュラルで、時代に迎合しない姿勢は好感。
「五色そば」を頼めば、「九段一茶庵」でも最近は、横長の器に5つの山を並べる形式になったのに、ここでは昔ながらの「松花堂」風に仕切った、立派な塗り物で供されるところに、格の高さがうかがえる。
しかし店の雰囲気は少々不満。
ビルに組み込まれた造りは、椅子席が手前で、畳敷きの入れ込みは椅子席を見下ろす一段高い場所。
内装は凝ってはいるが、やや落ち着きに欠ける。
値段設定は高め。酒も千円から、料理も内容に比して疑問。
一杯やって寛ぐには、どうしても向かいの「どぜう屋」に向かう頻度の方が高くなってしまう。
一見の観光客などを当て込まずに格の高さを維持するには、CPの悪さも致し方無しといったところか。
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蓼喰人
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店舗情報の編集
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店名 |
蕎上人(そばしょうにん)
|
---|---|
ジャンル | そば |
予約・ お問い合わせ |
03-3841-7856 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
都営浅草線浅草駅で下車。駒形橋方面出口から蔵前方面へ歩いてすぐ。 浅草駅(東武・都営・メトロ)から316m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥2,000~¥2,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
カード利用は会計¥4,000からに限る |
席数 |
32席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、座敷あり |
ドリンク | 日本酒あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ | |
オープン日 |
1989年 |
備考 |
1989年「浅草 一茶庵」として開店、1997年に現店名に変更。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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出かけた帰り、ちょっと浅草まで足を延ばす。
今回選んだ蕎麦屋は「並木」でも「吾妻橋」でもなく、久しくご無沙汰していたこちら。
時刻は13時過ぎで、斜め向かいの「駒形」には表に結構な人だかりが見えるので、こちらも一杯かと思っていたが、案外閑散としていた。
手前の方の、4人掛けのテーブル席を使わせてもらう。
卓上に予め灰皿が置かれているのは、かつて蕎麦屋が社交場だった名残とも取れるが、今となっては時代錯誤の感は否めない。
まずは生ビール(中グラス)で一息つく。
お通しはいつもように「梅クラゲ」が付いた。
肴には「月見いも」を注文。
小鉢に盛られた大和芋の摺り下ろしに、ウズラの卵・山葵・刻み海苔があしらわれている。
「並木」のような箸で持ち上がるほどの強い粘りはないが、醤油を垂らして混ぜ合わせた味はまずまず。
酒に「東北泉」を追加するが、昔ながらの鉄瓶のスタイルで供された。
後客もちらほらの状況のため、暫しゆるりとした時間が流れる。
蕎麦は久々なので、こちら自慢の季節の'変わり蕎麦'を交えた「三色そば」を選択。
組み合わせは「れもん切り・けし切り・せいろ」でお願いする。
暫しの後に'松花堂'風の十字の仕切りの付いた器が登場。
「れもん切り」は爽やかな香気とシャキッとした歯触りが心地よい。
「けし切り」はやや太めの平打ちで、けしの実特有の香ばしさが秀逸。
細目に揃った'二八'の「せいろ」も、食感とのど越しが申し分ない。
'かえし'の深みと出汁の旨味のバランスが取れた、つゆの仕上がりも相変わらず。
上質の本山葵が付く、薬味の仕事も丁寧。
しかし蕎麦湯はどういう訳か自然体では無く、余分な手が加えられた、白濁が濃く粘度も強く感じられる残念な代物で、すっきりと〆られなかったのは残念。
以前はこんなことは無かったと思うが、最近はこれが恒常化されているならば、早急に是正をお願いしたい。
蕎麦の出来は、蕎麦湯の件を除けば十分に満足できた。
お勘定は外税のため4,000円弱となり、内容からすればやはり高いと思う。
この場所に在りながら、外人さんを含め客が疎らだったのも、それが原因かなと思う。
こちらは現在「蕎上人」と言う屋号になっているが、ご主人の「平沼孝之氏」は'蕎聖'と謳われた「友蕎子 片倉康雄氏」の高弟の一人で、こちらもかつては「浅草一茶庵」と名乗っていた。
一時は隆盛を極めた「一茶庵」も足利の本店は'昔日の感'があり、片倉翁のお孫さんが横浜に設けた店も今は無く、また都内や近郊で一茶庵を名乗る歴史ある大店でも、「九段」や「市川」は廃業、「鎌倉」も本店は無くなり丸ビルの中で、何とか命脈を保っている有様である。
尤も「一茶庵」自体は衰退しても、独立した多くの弟子たちは全国に散らばり、その中では「高橋邦弘氏」を祖とする「翁」系が最も有名。
他には「禅味会」系や「本陣房」系なども有り、さらにその孫弟子・ひ孫弟子たちが各地で活躍している。
最近の評判の良い蕎麦屋で、その系譜に含まれていたり何らかの影響を受けている処は、かなりの数に上る。
こちらもご存知の通り、店舗内で蕎麦打ち教室を主宰しており、その卒業生の店は都内で私が知っている限りでも10軒以上は在る。
それらには一茶庵伝統の仕事に忠実な処もあれば、学んだ蕎麦打ちの技術を土台に独自の創意を盛り込んで成功している店も多い。
最近私が気に入っている石神井の「雷鳥」なども、お家芸の変わり蕎麦にオリジナルのつけ汁を添えると言った工夫が見られる。
いずれにせよ、こちらは都内に店を構える一茶庵系蕎麦屋では、その領袖としての存在感は大きい。
確かにCPは悪く、この店自体の魅力は今一つであるが、東京を代表する蕎麦屋の一軒であることは間違いない。