10-3月は牡蠣フライだってばよ/とんかつ屋なのに？ : とんかつ ゆたか

サンモリッツ/St. Moritz in Switzerlandよりこんにちは。
この3日間はミラノ/Milanoに大きな荷物を置いて、こちらでいつものホテルに滞在してます。

40代になり、亜鉛/zincと腎臓/kidneyの重要性を痛感している僕や上の方々にとってはこの栄養素や内臓機能の向上は欠かせないので、まー皆さん特に生牡蠣や牡蠣フライに" うるさい "方が多いです。


味において「うるさい」というのは「厳しい」「詳しい」「経験値が高い」という意味でよく使われますが、僕は本当に「やかましい」「煩わしい」という意味で使ってます（笑）。


僕も10月以降の真牡蠣が出回る季節になると、優しく浅く何度も指先だけで塩揉み洗い水洗いした大量の牡蠣を、定期的に自宅でオリーブ油とガーリックなどで火傷しないようにじんわりぷっくり加熱して暖かくした部屋でよく冷えた白ワインと頂いたりしてます。


白ワインといっても安直によく冷えたシャブリ/chablisで！なんて申し上げません。ピノ・グリージョのニュアンスの強いアルザスや熟成シャンパーニュ、はたまた南イタリアのシチリア島界隈のミネラリーな白ワインをよく冷やして合わせます。


もちろん、その残りの油や水分は、月桂樹の葉を入れてスープにしたり、チーズを入れて締めのパスタ/Pastaにしたりして、無駄なく活用。

で、この油を米油にすると途端に美味しい和食に大変身。
こうなると日本酒が一気に飲みたくなるんですよねー♫


普段お鮨屋やフレンチを思い出したかのようにレビュー/reviewする僕には、オフラインでもオンライン経由でもラーメン屋や揚げ物屋をこよなく愛されるメタボリックグルメンな方々からの挑戦状という名のお声がけが多いです。


僕は絶対的な味や香りの話をしているだけであって、決して何かのジャンルやお店を否定してるわけではないんですけどねー、、、。


「そんなに偉そうに語るなら、お前が美味しいと思う都内の牡蠣フライはどこなんだよ？」


その聞き方、、、(*_*)


牡蠣の種類も知らないくせにー。
牡蠣に必要な生育条件も知らないくせにー。
夏が旬と冬が旬の牡蠣の種類も知らないくせにー。
自分で殻から牡蠣を剥がしたことないくせにー。
自分で上手に加熱できないくせにー。
生牡蠣が最高の食べ方と思ってるくせにー。
ブルターニュ（仏）と三陸の牡蠣業者の方々の素敵な関係も知らないくせにー。
フランス/カナダ/米国などの美味しい牡蠣を食べ比べたことないくせにー。


Oh,yes.


別にそんなこと知らなくてもいいですよね。

美味しい牡蠣フライを食べれるお店を知って「さえ」いれば。

ということで、はぁ、じゃー、申し上げますね。


そんな方へのアンサー/answerはLINEや食べログメッセージではなく、切れ味鋭く的確お洒落なレビューでまとめて返してやるぜぃ？


浅草『ゆたか』。
浅草人に愛される老舗とんかつ屋で10月-3月だけ頂ける限定商品です。

天ぷら含めた揚げ物好きな方々でやたらと衣やソースが好きな方いらっしゃいますが、そういう方には僕の以下のレビュー/reviewは伝わらないも思うので、読まれない方が良いです。


浅草『ゆたか』は昔ながらのしっかり加熱した、でも柔らかいお肉を出すスタイル/Styleのとんかつ屋としてとても有名です。


僕も銀座『かつかみ』『あおき/檍』神田『やまと』あたりの低温調理系のとんかつ大好きな人間ですけどね、たまには予約せず気楽にしっかり加熱で柔らかいとんかつも食べたくなります。


調理法というのはそれぞれに良さがありますからねー。


奥には座敷もある結構大きな店内はいつも綺麗に拭き掃除がなされているので、テーブルの隅から空調までとても綺麗です。


キャベツは手切りでしかもお代わりし放題。

「すみません、瓶ビールと先にキャベツの千切りだけ単体でください♫。で、あとは牡蠣フライを2個追加してー、シェアでヒレカツも！」

ほら、食べる15-20分前に食物繊維を摂ると血糖値が急上昇しなくなるので、それでです（僕はいたって健康体です）。


はぁ、ソースは無難だけど、本当にこのしんなりシャクシャク栄養素も逃げてない美味しいキャベツがお代わりし放題ってなんて有り難いんだろう、、、。

これならビールがアサヒでも我慢するってーの。


お店の方「お待たせしました！」


きたーっ、でっかい牡蠣フライ！


あー、どうしよう、ソース？


いや、違うよ、いつもそうじゃないじゃん、まずは藻塩じゃん？


ソースはまずはキャベツにだけでしょ？


そうだ、まずは藻塩だ。
で、その後はレモン×藻塩で、その次がソースだ！


熱いからいきなりかぶり付かず箸で少し中の熱を抜いてからの？


ぱくっ、ジャリシャリッ、とろちゅるんっ、ぷわ〜ん、はふはふ。


ぎゃーっ(>_<)！！！


大きい牡蠣が2個入って1個の牡蠣フライになっていてー、100%ラードで揚げられているから重たくなくてー、衣が無駄に分厚くなくてー、中の加熱具合は今まさにこの箸で持ち上げられた瞬間に完成していてー、2個だからこそのこの衣とのバランスや火通しになっていてー、何故か僕のときはほぼ毎回一口噛むとミルキー/milkyな香りがぷわんと立ち上がってきてー、牡蠣塩なんて全く必要ないむしろ普通の塩ですら良いほど牡蠣の味がしっかり濃厚でー、このまま藻塩だけでいこうかと悩むくらいに満足できてー、でもしょうがなくソースが絡んだしんなりキャベツを少し乗せてさらに一緒に食べてさらにお洒落に確変させちゃったりしてー(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾


トンッ！


あー、やだー、ヒレカツもきちゃったよ、このままじゃ放置されたヒレカツがどんどん加熱されちゃうよー


でもいいの、10月-3月の浅草『ゆたか』でだけは調理場の皆さんも赦してくれるはず！


あー、ヒレカツも今日はまた超当たりの肉質の日じゃん！


うえ〜ん、美味しいよー(/ _ ; )


はー、もう一回藻塩バージョンに戻って、またソースの染み込んだキャベツを乗せたり、今度はしっかりソースつけてご飯の上でワンバウンドさせてご飯と一緒に頂いちゃったり、ヒレカツを間に挟んだら、ヒレカツがこれまたしっかり加熱してるのに柔らかくて美味しいしー、口の中に残った動物性脂肪で牡蠣の旨みがこれまた増幅されるしー、ブラックタイガーなどではなく、車海老の車海老フライなんていうもの差し込んじゃったり、やーだー、もーやーだー、中世の貴族みたいに一度外でリバース/reverseしてきても宜しいでしょうか？　一旦、一旦外で？　え、駄目ですか？


あー、10-3月は週一で僕が通うのも判るってもの。　


あー、無くなった、もー無くなった！


ん？


そもそも僕は今、本当に牡蠣フライを食べたのか？


いや、もしかして幻！？


あー、でも確かにお皿の上には箸で切るときにずり落ちた牡蠣フライの風味のついた衣が沢山残ってーる。


えーっと、通常牡蠣フライは4個だけど、僕は最初から2個追加しているから、計12個もの大ぶりな牡蠣を堪能しているということかー、この満足度を3Aエリアのオイスターバー/oyster barで得るには12,000-15,000円/人はかかるだろーなー、そしてそれでも無理だろーなー。


それがとんかつシェアして3,000円/人程で大満喫ということか。


お一人様はもちろんのこと、打上げ利用から2-4名の友人達と
の利用まで幅広くご活用頂けます。


はぁ〜、疲れ気味の男性なら、３日に1度はきたいよなー。


でもですね、でもですよ？


浅草『ゆたか』の牡蠣フライが東京でトップレベルに美味しいのに期間中はそんなに並ばずいつでも食べれるというのは、知的聡明グルメンな皆様と僕だけのここだけの内緒な話(°▽°)


お洒落で切れ味鋭いレビューにはなりませんでしたが、うん、お陰様で翌朝から48時間は元気いっぱい♬


※男性の皆様は女性と一緒に行かれる場合はまずは自分がパクつく前に未使用の箸を使って牡蠣フライを半分に切って差し上げましょう。
※女性にも亜鉛は大切ですよ？
※12時30分や19時前後はとても混雑してます。
※最初にキャベツの千切りだけ別盛りでオーダーされると良いです。
※漬物なども美味しいです。
※とんかつを頼んでそこに牡蠣フライを1-3個だけ追加というのもアリです。
※日本酒もあるので食事しっかりできる居酒屋としても成立します。
※実は焼き鳥も結構美味しいです。
※イカの塩辛は先代のほうが美味しかったです。
※牡蠣にも事情があるので毎回必ずミルキーな香りがするとは、そして皆様と僕の嗅覚が同じとは限りませんことご了承ください。
※サラサラ系という意味では良いのですが、ソースが普通なのとアサヒビールしかないのでそこだけマイナスポイントです。

浅草では地元の人達でいつも繁盛しています。

とんかつ単体で見れば、銀座『檍（あおき）』銀座『かつかみ』神田『とんかつ 大和』など、キラ星のごとく美味しいお店は他にたくさんあるのですが、ここもなかなか総合力がすごいです。

古民家までいきませんが下町の風情のある店内で店内は清潔感あり、お通しがとても美味しい。
キャベツがお代わり自由でしかもそれがちゃんと包丁で切って水にさらしていないのがいいですね。
キャベツをお水にさらすと歯ごたえが大幅UPしますが、その分の栄養分が全部流れてしまうからです。

ここの隠れ有名メニューは『牡蠣フライ』。
綺麗な油で大きな牡蠣が揚げられており、とても美味しいです。

牡蠣フライが食べたくなったらここのお店に来るというもアリなレベルです。

ビール飲みながら、大人のとんかつ屋の雰囲気が味わえます。

基本的にいつも混んでいるので、時間をちょっとずらしていくといいと思います。

浅草観光の際や美味しいキャベツの千切りと牡蠣フライを食べたいときに。

風情がある店内なので、外食した感もきちんと味わえます。