全面禁煙になって居心地が良くなりました : 炭火串焼 たまや

本郷の焼鳥屋、たまやです。
東京都の受動喫煙防止条例が施行された2020年4月から全面禁煙になりました。
緊急事態宣言下では結構な期間休業していて、その間に店内清掃されたようで、さっぱりした印象があります。
雌伏の時も準備を怠らずに営業再開のタイミングを待っていたんですね。

そう言えば、なし崩し的に海外からの小規模分散型ツアー客の受け入れ再開を検討するという報道が出たりしていますから、日本政府は感染症対策すれば大丈夫だ、だからGoTo継続だというゆるい政策を維持するようです。
まず感染者の漸減と防止策があって、その後に経済対策だと思うんですが。
国が国民にそんなに心配しなくて大丈夫ですよみたいなことを言い続ける体質って大本営発表当時から変わっていないんだなと感じています。

国は国民を守ってくれていません。
国の経済を守ろうとしているんですよね。
オックスフォード大学の調査では、トランプ政権のコロナ対策の遅れによってアメリカ国内で第一次世界大戦を上回る数の死者を出したとのことです。
他山の石として今からでもGoToキャンペーンを中止して新たな感染を防ぐべきです。
ウイルスは自ら移動できません。感染した人間と一緒に移動しています。
エビデンスがないというのは政治家の妄言です。
札幌でGoToトラベルの受け入れを中止しても感染者が減らないから、旅行そのものは悪くないとの主張も、現地で発症するのは感染から10日〜2週間後となれば、新規感染者が漸減するのはその影響が薄れてからです。

脱線しちゃったすみません。
で、店内に入ると先客はサラリーマン風の男性が二人だけ。
土曜夜の本郷三丁目は人通りも少なく、気温も低いこともあって時節柄かなり寂しい感じがします。
入口は換気のため少し開けてあり、入店時に手指消毒してテーブルに着席。

マダムにご挨拶して先づはお酒です。
こちらは田酒、雪の茅舎、くどき上手、獺祭など銘柄は少ないものの店が選んだものを置いてありますが、焼酎の品揃えが良いんです。
しかも、予め水と1対1で割って寝かせておく前割りまであるんですよ。嬉しいねぇ。
鹿児島に行かないとなかなか前割りなんていただけませんけど（自宅では作ってますが）これを燗して呑むことにしました。
予め水で割って寝かせておくと焼酎がマイルドな口当たりになってしかも温めると香りが抜群です。
ワイフはレモンサワーで様子見らしいです。

さて、今日はカレー味のマカロニサラダがないとのことで（残念）、ポテトサラダに皮ポン、ワイフの好物の栃尾揚げ、私の好きな鳥唐揚げで前割りをゆっくりいただくことにしましょう。
本日のお通しは高野豆腐と玉子の炒り煮とプチトマトの漬物です。
一瞬、すっぽんの卵に見えましたがトマトでした。こんなに大きくないもんね（笑）。

ポテトサラダと皮ポンが先に登場。
甘さ控えめでマッシュの量が多いですね。
酸味も控えめでジャガイモが素直に味わえます、ってポテトサラダだもんね（笑）。
皮ポンはカリッと揚げてあってネギが乗っています。
しっとり系の皮ポンが好きですが、カリッと系も悪くないですね。
焼酎にはカリッと系も合います。

栃尾揚げには上にたっぷりの鰹節と葱が乗せてあって、中には大量の納豆。
これはワイフが好きなわけだ。
毎日どころか毎食納豆が食べたいそうですから（笑）。
飲みに来たのに妙に健康的なメニューだね。

鳥唐揚げはさすが焼鳥屋（あんまり関係ないけど）という旨さでした。
大山鶏のモモをそのまま揚げてから切ってありますね。
肉の弾力と旨味がしっかり伝わって来ます。
下味は塩だけですが鮮度の良い鶏肉なのでこれだけで十分です。
敷いてあるリーフレタスとの相性も良く、軽くいただけます。

前割りを3ついただいて今度は焼鳥いただきましょう。
ここは居酒屋じゃなくて焼鳥屋だもんね。
ん？焼鳥居酒屋かな？なんだろう。今度マダムに聞いてみよう。

盛り合わせ5本をお願いしたら、ハツ、ムネ、ねぎま、手羽、タレでつくねが出て来ました。
炭の香りを纏って香ばしく焼き上がっています。
ハツは弾力がやや足りない感じでしたがムネはあっさり、ねぎまはしっかり焼き上がっていて美味しいです。
手羽はもう少し大きいと嬉しいけどしっとり焼き上がっていてこれも美味しくいただけました。
つくねは甘めのタレで七味唐辛子を振りかけて食べると結構いけます。

お酒が残っているので、なんとなく軽いものが欲しくてえびせんべいを追加。
揚げ煎餅です。口にくっついちゃうのが結構好きなんです（笑）。
パリパリいただいて、お酒を楽しみました。

全面禁煙になって、近所で軽く呑みたい時の選択肢が増えました。
ご馳走様でした！

ちょっと遅めの夕食を取りにたまやです。
房総半島でアクアラインの大渋滞にハマって帰宅がそこそこ遅くなったので、いろいろ買い込んできた魚介や野菜や日本酒は明日以降のお楽しみということで。

千葉はエリアが広くて県内各地いろいろと楽しめるんですが、半島ですからどこにいても出入口？が限られていて、結局京葉道路を大回りするか、アクアラインでショートカットするかしか東京以西に戻る術がありません。
浜金谷から横須賀までフェリーという手もありますけど、強風ですぐ止まっちゃうし（笑）。
アクアラインも行きは30分程度で済んだ渋滞が帰りに1時間半に伸びていましたが、首都高はガラガラ。
このギャップがコロナウイルス禍の現状でしょうか。
本郷三丁目界隈もいつもより閑散としています。人がほとんど歩いてないもんね。

ということで、久しぶりに暖簾をくぐりました。
なんで「たまや」の「や」だけ大きいんだろう、気になるな〜（笑）。
この界隈で休日に営業しているところは決して多くありませんが、店内は先客が2組だけ。
警戒していた喫煙者も奥のテーブルに一人だけで、副流煙の影響は少なさそうです。
この店は換気が良くなくて、ニオイが充満しちゃうもんですから。

旅の無事を祝って早速ハイボールとレモンサワーで乾杯。
とてもおっとりとお話になる店主の奥様（ワイフはマダムと呼んでます）がお通しを持ってきてくれました。
トマトのお浸しときんぴら風の炊き合わせです。
酸味のあるトマトとちょっと甘めの味付けの炊き合わせでハイボールが進みます。
早速お代わり〜！まあ、そんなに急いで召し上がらなくてもよろしいのよ、とマダム。
お店の民芸調の雰囲気とマダムのギャップが楽しいです。これで合ってるのかな？

さて、こちらは焼鳥メインの居酒屋でメニューのバリエーション豊富ですから目についたものをポンポン行きましょう。
カレーマカロニサラダに牛蒡の唐揚げ、やっぱり頼んじゃう鳥皮ポン酢、奥のホワイトボードメニューからしらすのネギ和えをお願いしました。

カレーマカロニサラダはオススメマークがついている2つのサラダメニューに挟まれている普通のメニューです。
ひねくれ者のワイフのチョイスです（笑）。カレー味が食べたかっただけ？あそう。
下にウスターソースがかかったキャベセンが敷いてあり、カレーマカロニとよく和えてお召し上がり下さいねとのマダムの指示に従ってサクサク混ぜて食べるとあら美味しい。
こういうはっきりした味っていいですね。カレーにソースにキャベツですから何となくかつカレー的な味わいです。
これはマカロニサラダ作って味に飽きた時の良い味変方法ですね。今度試してみよう。

牛蒡の唐揚げもワイフのリクエスト。
今日は500段の急な階段を往復しましたから、アルギニンとアスパラギン酸を摂取するつもりだな。
確かに身体が求めるものを食べるのが健康的な食卓の基本ですからね。
でもそれは自宅での話で、焼鳥居酒屋で酒呑みながらすることじゃないかも（笑）。

では私も身体が求める鳥皮ポン酢をいただきます。
こちらのは皮を片栗粉で揚げて軽くポン酢をかけたものでした。
カリモチ系の皮ポンですね。
ポン酢ひたひたの弾力がある皮ポンとは違った旨さです。
皮ポンなら何でも好きなんですけどね（笑）。

お次はしらすネギ和えが登場。
いわしや鯖、鯵などの青魚は房総で本日たくさんいただきましたが、しらすはお目にかかりませんでした。
長葱と和えたしらすは少し胡麻油が垂らしてあるあっさり塩味ですね。
これも簡単にできるから家呑みの時のアテにいいと思います。
しらすだと大根おろしが定番ですけど、長葱もかなりイケます。美味しいです。

さて、では焼鳥を。まずはお任せ5本セットをお願いしました。
こちらは大山鷄を使っているそうです（大山地鶏とは違います）。
大山鷄は鳥取の銘柄鶏＝ブロイラーで、出荷まで50日くらいの若鳥です。
大山地鶏は一度生産されなくなりましたが現在は鳥取県内で地鶏ピヨという名前で復活しています。
こちらは軍鶏とロードアイランドレッドの掛け合わせとプリマスロックで、出荷まで100日（28日以降は平飼い）の歴とした地鶏です。

砂肝、せせり、ねぎ間、手羽は塩で、つくねはタレで青葱を乗せて別皿で出てきました。
どれもさっぱりした味わいで、火入れもまずまず。
強い火入れではないので肉が固くなることもなく、せせりはとてもジューシーでした。
手羽はもう少し焼いてもいいと思うけど、砂肝はコリコリ加減がちょうど良くて美味しくいただけました。
ねぎ間も塩控えめで素材の風味がしっかり感じられます。
つくねのタレもとてもあっさりしていて、少し酸味がありました。

どれも何本でも食べられそうな軽い焼鳥です。
先日仙台でいただいた狸の焼鳥を思い出しました。
取り立ててすごく美味しいというのではないけれど、懐かしい味というか思い出すと食べたくなる味ですね。

え、もうラストオーダーですか？あらそんな時間なんですね。
かなり飲んじゃったので（笑）、ではもう少し焼鳥をお願いして今日は締めましょう。
牛すじ煮込みとか焼きそばとか鳥の唐揚げとか他にもいろいろ食べたかったんですがまたの機会に。

皮、ささみサビ焼き、モモ、軟骨をお願いしました。
先にいただいた焼鳥同様にあっさりした味わいです。
皮はタレでしたが、カリッと焼き上がっていて皮ポンのイメージです。
タレのわずかな酸味がポイントなのかな。七味が活躍してくれました。

モモはジューシーで肉の旨味がしっかり感じられます。
あっさりした塩味なのが好きだなぁ。
ささみもやげんも塩控えめでさっぱりいただけました。
やげんは肉も一緒に焼いてあって、さっぱり感とのバランスを取っているようですね。
これは良いと思います。

そろそろ頃合いかなと、お会計をお願いすると1万円ちょっと。
マダムが、あらあら、こんな店でそんなにお使いになってはいけませんよ、と仰います。
いえいえ、美味しかったですからついお酒が進みました、と我々が返します。
社交辞令的なふんわりした会話で面白い（笑）。

これで禁煙にしてくれたらもっと頻繁に顔出すんだけどな〜。
4月以降、都の受動喫煙防止条例が施行されたら、マダムはどうするんだろう。
もうあと10日くらいですから、来月またお邪魔することにします。

ご馳走様でした！

※4月になって店の前を何度か通りました。
　お店の引き戸には「禁煙」と書かれたシールが貼ってあります。
　おお、禁煙になったんですね！＼(^o^)／
　でも「新型コロナウイルス対策のため、当面の間休業します」との貼り紙も・・・
　しばらくは我慢＆我慢ですね。