ウィンナーコーヒーが最高に美味しいです。 : タイズ

たまたま近くを通りかかったので、4年振り（！）に足が向きました。ネルドリップ珈琲と自家製ケーキの深いマリアージュが堪能できる大人の喫茶店に。

いつもカウンターに人がびっしりで混んでる印象でしたし、
他の方のレビューを拝見しても混んでる混んでると書いてありますが
なんとこの土曜は先客無しで拍子抜け。
なぜ？と思ったらケーキが完売してしまって…とのこと。
さすがケーキが評判なだけありますね。

ケーキが目的ではなかったのですが、
人気の品にありつけないというのはやはり残念でもあり、
甘い物を欲してしまったようで
アレンジコーヒーのページで手が止まってしまいましたので
ウィンナーコーヒーを注文しました。
最近ウィンナーコーヒーをたのんでしまう率が高い。

提供を待つ間、４年前に自分で投稿したレビューを読みましたら
深煎りのマンデリンを飲んでおりました。
当時は珈琲初心者で、ネルドリップも深煎りもマンデリンも
何なのかよく分かっていなかったので、
苦い！以上！というあまりにも素直すぎる感想だったようです（笑）

あれから珈琲もちょっとずつ飲むようになったし、
せっかくならレビュアーさんにおススメされていた
浅煎りのネルドリップを試せばよかった！
と後悔しているとウィンナーコーヒー登場。

ウィンナーコーヒー（￥880）
緩めの生クリームがぷかりと浮かんで、
儚い泡のようにそれはすぐにコーヒーの海に沈んでしまう、
というのが一般的な喫茶店のウィンナーコーヒーのイメージです。
しかしこちらのは、分厚いクリームでカップが蓋をされている
といった表現が適切なのか、ひとくち啜るとまだ珈琲は流れてこない。
まさにソフトクリームとでもいうような、上質で立体的なクリームをなめる。
なめる、なめる、あ、やっとほろ苦い液体がきた。
この感じ、銀座のハプスブルクファイルヒェンで飲んだ
本場ウィーンのウィンナコーヒーにかなり近いなあと思いました。
クリームの下の珈琲がまた美味しく、バランスも計算されているような印象です。
ウィンナーコーヒーってクリームの甘さによって珈琲の味が強調されるため、
作り置きと思われるものはやたら酸味ばかり主張して
調和が残念だなと感じるものもありますし、
一般的な喫茶店ではそういうお味が多いです。
軽いホイップだとクリームがないほうがマシだったりする。。。
でも、こちらのはスイーツとして楽しめるレベルに美味しいです。感動。

ウィンナーコーヒーが美味しいお店を発見できて嬉しい。
ハプスブルクファイルヒェンは気軽に利用できる感じではなので、
美味しいウィンナーコーヒーが飲みたくなったら
また来ようかなあと考えている自分がおりました。

こちらではストレート珈琲にケーキというのがスタンダードなんだと思いますが、
たまにはウィンナーコーヒーでもいかがでしょうか。

2021.06.19.sat.16:30-

2017.11.04.sat.15:15-

なにやらとつぜん珈琲づいてしまったようで
この日は気付いたら本郷三丁目まで来ていました。
BMリストを紐解き、
珈琲を出すお店で今一番気になっているのがこちらだったから。

お店のお名前、ダイズだと思っていたらタイズさんでした。
皆様のレビューを拝見すると、珈琲のお味はもちろん、
ケーキの評価もかなりのもの。
お写真で見たレトロな可愛いカップに会いたくて♡

おうかがいしたのは休日の15:00過ぎ。
入ってすぐ左手のショーケースでケーキの在庫を確認しましたら
食べたかったショートケーキもショコラ系も売切れでした。

2つしかないテーブル席は埋まっていましたが、この時点でカウンターはガラガラ。
お好きな席にと言われたので、カウンターの一番奥に座りました。
しかしメニューとにらめっこしている数分のうちに次々お客さんがやってきて、
わずかなタイミングの差で満席に！
テーブルで漫画本を読んでいたカップルは退席をお願いされていました。

珈琲に関して門外漢の私は、とりあえず食べたいケーキを決め、
お店の方に相性の良い珈琲を選んでいただきました。
こちらの珈琲は基本的に深煎りとのことで、どっしり重めだそうですが
どの珈琲を選んでもケーキとの相性は間違いないとのこと。
元パティシエの店主様が珈琲とのペアリングを考えられているそうです。

マンデリン（￥600）
アマンダーク（￥500）
お店の方が選んでくれた珈琲はマンデリンです。
どこか薫製のような燻した香りがし、深い苦みが口の中に広がります。
ちょっと私には苦みが強すぎたようで、ちびちびといただきました。
大人の紳士のお味のイメージです。
おこちゃまの私は、ケーキと一緒に戴く＝お口の中を緩和という状態に...
ペアリングを楽しむ余裕はなかったです（＾ー＾;）
ケーキはアマンダークというアーモンドとショコラのムースをチョイスしました。
表面のぼそぼそとした味わい、中は対照的にアーモンドとショコラの滑らかなムース、
お酒を染み込ませたスポンジ生地で構成されています。
アーモンドの個性が非常に際立っていて、おそらく油分でしょうか。
バタークリームのようなお味がしました。
バタークリームが苦手なのでちょっと好みからは外れてしまったのですが、
珈琲専門店とは思えぬケーキの品揃え、仕上がりの美しさには納得です。

奥に長い店内は照明も落としてあり、落ち着いたムードでステキでした。
ただ、カウンター席の一番奥に座ったのですが
お店の方が後ろのテーブルにサーブしに来るたびに
背中がぶつかり、気になってしまい恐縮しちゃいました。
奥に半個室のようなテーブルがありましたが、予約席でしょうか。
あの場所なら居心地はよさそうかも。

珈琲を飲み終えるとすぐ帰られるお客様が多く、
次々とお客さんがやってくるので回転はかなり早いかも。
一杯一杯に精神を集中されて珈琲を淹れられる店主様と
お客様の入れ替わりスピードの早さに臨場感が出ておりました。

しかし初めてうかがったので、
飲み終えたらすぐに出なければならないのかなと思い...
結局落ち着けずにすぐに出てしまいました。
平日はまた雰囲気が違うとは思いますが、
ちょうどお茶の時間ということもあり、忙しない印象になってしまったのが残念。

ケーキは完食したのですが、どこまでも続く珈琲の苦みに追いつけなかった私。
後でマイレビュアー様にうかがいましたら、どうやら浅煎りもあるとのことで、
選び方がいまいち分かっておらず、自分の好みをうまく伝えることができなかったのが原因かも。

もっと珈琲の味をおぼえてからうかがうべきお店だったかもしれません。
他のケーキも気になるし、舌が肥えたら再訪してみようと思います。