せんごく 本郷店/大蒜マヨに魔に差され : 洋食屋 せんごく 本郷店

この口コミは、Jackie_mさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

3.3

¥1,000~¥1,9991人
  • 料理・味3.5
  • サービス3.3
  • 雰囲気3.0
  • CP3.0
  • 酒・ドリンク-
2022/01訪問7回目

3.3

  • 料理・味3.5
  • サービス3.3
  • 雰囲気3.0
  • CP3.0
  • 酒・ドリンク-
¥1,000~¥1,9991人

せんごく 本郷店/大蒜マヨに魔に差され

文京区本郷の客先へ集金にやって来た。
ということで抜ける蒼空の下、PayPayで30%還元のステッカーがある店を血眼で探したのだが、なんとなくそれが付いているお店へは足が向こうとしてくれず、交差点北西の寂れた商店街に突っ込みかける。
も、これを奥へと進んだってさみしさが募るだけだということは分かり切っていたので、ギヤをreverseに入れ直し、こちらも半ば見限りかけている、交差点角の二階洋食屋さんへの螺旋階段を錐揉むように上昇していった

<R4.1.18>

「せんごく 本郷店」

まだ早い時間、店内の空きには余裕があったが、一人客はカウンターか変則的な島へと整理される為、今日もその島の奥へと誘われる。
こちらでの私のご飯はシチュウ的(煮込み的 ?)ハンバーグ亡き後、ドミソース一本やりとなっている。
しかしこちらの最終判定という意味もあり、ならばもっともおすすめの名物料理でいかねばならないだろう。

と、これはこのあたりの商店街組合の仕事だろうか、入店してきた若い女性が、食事をしますがその後に取材、撮影をしたいと申し出ているよう。
となると、巨匠ルキーノ・ヴィスコンティはエクストラにさえ本物の貴族を並べたというが、こないだ新橋の中華居酒屋でのなんとかテレビのコロナ取材時のように、映さないで欲しいと申し出ているにも関わらず、この身から醸し出されて抑えることの出来ぬ高貴なる気品によって、またまたスター扱いされてしまうのだろうかと、にわかに高まる緊張感 !

“ステーキハンバーグ/200g” @1,290円也。

こちらのお店がまだちゃんとしていた頃、初めて食べたステーキハンバーグが美味しいと思って、晩にその話を熱く語ってしまったか、このハンバーグにのっかっていた不思議なバターがメンドテールバターだというものだと教えてくれたのは、今は亡きママだった。
そして半ば期待はしていなかったがこれはおいしい ! ニンニク風味のマヨネーズが !(笑)
いや、ガーリックとマヨネーズというパワーワードに、つい魔に差されてしまったのだ。

ハンバーグは肉質も含め、やはり御徒町の「KURAUZO」さんと比較したら一歩引けをとるかも知れないが、こちらのふつうのハンバーグと比較するとこちらのほうが調子がいいかな、と、良い意味で再発見出来た次第

そして店長と打合せを終えた女性がホールの女性に撮影許可を求め、やおらとり出した器材は !
―― えっ !? スマホ ?

私の向かいに着き、早速注文にあたって「おすすめはなんですか ?」、「ソースのおすすめは ?」とやり始めるのだが、ホールの女性は、こういったときのお店の最悪な受け答えとされている「ぜんぶおすすめですよ」とはやらずに、ステーキハンバーグの、せんごくバターがおすすめです、と、ちゃんとこなされている。

でもアポなしでこういうアプローチが行われているのだとしたら、おれだって、タウン誌かなんかの取材に来ましたので、ご飯も食べますし、お話聞かせてください ♪ とやっていけば、お店の人は自分ちを少しでも印象良く書いてもらおうとして、なんかサーヴィスしてくれるんじゃない ?

その手があったか !

  • 洋食屋 せんごく - お店

    お店

  • 洋食屋 せんごく - Steak Hamburg steak

    Steak Hamburg steak

  • 洋食屋 せんごく - ガンガンズンズングイグイ上昇 !

    ガンガンズンズングイグイ上昇 !

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2021/08訪問6回目

2.9

  • 料理・味2.5
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.0
  • CP3.0
  • 酒・ドリンク-
¥1,000~¥1,9991人

洋食屋 せんごく/交差点の中心で、フェアを叫ぶ

正午を過ぎたらなるたけ積極的に電話を受けて自分をアッピールし、こいつは未だ職場にいるな、と印象付けるこの作業が、私のそこらへんお昼ご飯をより充実したものにする為に、実は重要な攪乱作戦となる。
ちらほらと職場復帰する同僚たちを横目に、やおらスパイ七つ道具(キャメラ、PLフィルタ、メモ帳、LAMYの安物万年筆 etc.)を小さな鞄に詰め込んで旅立った ……

<R3.8.19>

「洋食屋 せんごく」

迷ったがお化け階段を上りきったあと、天神様をかすめて春日通りへと進路を切った。
そこから春日通りを下って上野広小路方面に戻ってもその坂を上りきった意味がなくなるので、あとは必然的に本郷三丁目交差点へと向かうことになる。
その間に適当なご飯処が見つかれば良いのだが、そうならないことは既に身に滲みて分かっていた。そしてそのままほんとうに本郷三丁目交差点に出てしまえば、そこから先は、点点点、点点点 ……

ならば馴染みの洋食店の外階段を上がる。
こちらの店をそうとうに昔から知っているが、その中身は変遷し、今や過去からの一貫性がどこに残されているのかまったく分からないというのがほんとうのところだが、我々メディア側の人間には、それを含め現状を伝える義務というものがあろかと思う

―― 一方で報道しない自由というものを、私は認めない。我々が報道しなければ、それは世の中には存在しないこと ! などという操作などただの傲慢であり、許されることではないのだ

“デミグラスハンバーグ” @1,190
“ランチサラダ” @250
〆て1,440円也。

我々報道に携わる者は、常に客観報道を心掛けなければならない。
それが公共電波を割り当てられた私たちの責任であって、そこに少しでも私心が介入したとき、我々はその一切の信頼を失うばかりでなく、電波法に基づいての免許停止ということもあり得るのだ。

だから私はとりわけ慎重に、まず出てきたサラダにお願いしたフレンチドレッシングをふりかけた。
そのドレッシングはOil過多で、逆に塩っけのパンチに乏しく。おっかけ出てきたハンバーグはいよいよマスプロ感が高まり、やはりバス賃を使ってでも春日通りを上野広小路バス停まで下りて御徒町の「KURAUZO」さんにいったほうが諸々、臨場感のあるハンバーグが食べられるだろうと思ったことは、繰り返しとなるが私の個人的意見ではなく、客観的事実。
敷物のコーンがまるでむせび泣いているように見えた、ということだけは、私の偽らざる想いだけれど ……

上ってきた春日通りを阿呆のように戻る。
キャメラに悠々、PLフィルタも装着した。ここでどんなに道草をくったとしても、職場の誰も、私が昼休みに入った時間など把握していないのだ。
ということで、ここへきて私が昼時にとっていたアッピールタイムが俄然活きてくる。出発時間を曖昧にしておけば、帰社時間など考える必要はない。
という私のこの緻密な計画はしかし、コロナ過で“在宅勤務という名のサボり”に味をしめた連中の悪質さに比べたら、別段たいしたことではない。

これは働かなくても協力金で生きていけるというサボりに味をしめた小規模飲食店の店長、ママ連中も同様だが、そういった“ナマケモノ”たちの緊急事態宣言への礼賛が、若者たちの学生生活を徹底的に破壊している(文化祭も修学旅行も中止って何よ ? これからの日本を背負ってく大切な宝に対して、お前ら(俺も含めてね)何しちゃってんの ?)という限りなき悪質と比較すれば、という意味において ……

  • 洋食屋 せんごく - むせび泣くコーン

    むせび泣くコーン

  • 洋食屋 せんごく - 肉痩せして透明感を帯びてきているトマトの断面に着目

    肉痩せして透明感を帯びてきているトマトの断面に着目

  • 洋食屋 せんごく - グランブルー

    グランブルー

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2020/11訪問5回目

2.9

  • 料理・味2.5
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.0
  • CP3.0
  • 酒・ドリンク-
¥1,000~¥1,9991人

せんごく 本郷店/おれのGoToEat、ママのGoToHell

福建のおじさんに、くず芋というのを貰った。
それは知り合いの中国の女性にもらった、日本ではあまり見ない野菜だといい、おじさんなりに調べてみたら日本では“くず芋”というのではないか、ということで、それも定かじゃないのだけれど。
それは生の切りっぱなしで、逆に決まった調理法はないといい、梨に似た食感。実際、ほのかに梨のような甘味があり、爽やかと言えば爽やか。
おじさんはいつも私にいろいろ何かをくれようとするんだけど、偏食でそれをほとんど受け入れられないことに、小さくない後ろめたさを都度感じてる ……

その店を出て足が勝手にママの店に向かうのを、今夜は止めることが出来なかった。
緊急事態措置解除後、数日店を開けたと思ったら今度は交通事故にあったからと、ずっと休んでいて、突如2週間前ほどから看板にあかりが灯っていることに気づいてはいたんだけど、自分ももう、いい加減ママから卒業しなければと距離を置いていたのだ

<その翌日 R2.11.16/本郷三丁目>

「せんごく 本郷店」

昼の部のスタート直後に螺旋階段を上っていったら、今日も“おれ効果”で、後ろにぴったりと男性お一人様が続いてくる。
また二人客だと思われたら気まずいなと先回りして警戒し、未だ誰もいない店内、通常より早いタイミングで人差し指を一本立てつつ(笑)入店を果たせば、席に案内される私の背後で、あとに続いていた男性が「すいません、予約した〇〇です !」 と、お店にそれを高らかに宣言 !

―― もしかしてそれがGoToEatとゆ~やつか !? ほんとに予約してないとダメなのであろうか ? 今から勝手に自己宣言で、「私も予約しています !」 とやってもダメなのか …… だとしたら世の中、理不尽過ぎる

絶望に打ちひしがれながらメニュウに目を通す。
20年前のステーキハンバーグであればもう一度食べてみたいが、途中のどこかで注文したそれはもう、昔のあなたではないような気がしてしまって、それ以来頼んでいない。

―― わたしももう、昔のわたしではないかも知れないけど、あなたももう、ずいぶんと変わってしまったよね ……

“デミグラスハンバーグ” @990也。

まずスープがカップで到着。
一口飲んでみると、薄いコンソメスープにケチャップを溶いて、強引にミネストローネに見せかけようとした感じのもの。いや、私も最初にフェリーニを観たのが高校生の頃なのでイタリア歴は永いんだけど、ミネストローネというのは素材のうま味をとことん引き出した野菜スープであって、色が赤いとか、そ~ゆ~ことじゃないのだ。
(そのはず ……/ちょっとトーンダウンしちゃうけど)

おってハンバーグが到着。
早速ナイフ&フォウクでファイティングポーズをとったが、現実にはこのハンバーグはもう、私が本気で立ち向かわなければならないようなファイティングスピリッツ、及び戦闘力をlostしているようで、具体的には、肉の味が希薄に思えるものであった。
もはや御徒町の「KURAUZO」さんのハンバーグのほうが、価値がまるで高いと思う。この春日通沿いの都バスは高頻度路線なので ~~
―― 皆まで言わないけど

レジスタカウンタに向かえば、先ほどの男性が先にお会計を終えるようだが、何かカードを使い、加えて端末を操作しているようなんだけど ……

―― GoToEatにはカードがいるらしい ! それって丸井のカードじゃダメなのかなぁ ……

【以下、昨夜のママのところにて】

「今、嫌な顔したでしょ ?」
「してないよ !」

私が入店するなりママが嫌な顔したように思えたので、この後の時間を有利に進めるために(笑)、先ずはけん制しておくことを忘れはしない。
そして私が用心棒のおじさんから貰った江戸切子との、久々の再会。
色合いがgreen掛かっているのは私の趣味ではないが、質感や口当たりには非常に高級感があり、とても気に入っているものである

そこから本日鑑賞した映画を、通常2時間映画であれば1時間半ほど掛けてたっぷりと解説するのが、私のこの店でのママに対するルーティンだが、今夜は加えて草彅くんの最高傑作「ミッドナイトスワン」と、先週観た「ミスティック・リバー」の話もしなければならないので、一作あたり30分ほどで勘弁しといてやろうと思っている(笑)。
世の中、こういった面倒な客がいるのだと、仕事というものは斯くも厳しいものなのだと、能天気なママが時々は思い出してくれるようにという、これは私の親心でもあるのだ。

が、ママがそれを先読みし、「アルマゲドン」と「インディペンデンス・ディ」がどっちがどっちだという話で私の気を逸らし、自分のペースに持ち込もうとしている !
気付けば「鬼滅の刃」は娘と孫が観に行ったが私は観ていない、ということに救われるくらいに、ママに流れを掌握されてしまっているではないか !(笑)

―― 先ずお客の話から聞いてよね、ママ ……
いちお~客より

  • 洋食屋 せんごく - “デミグラスハンバーグ”

    “デミグラスハンバーグ”

  • 洋食屋 せんごく - ぼくの江戸切子。どこかの会社の50周年記念品 !(笑)

    ぼくの江戸切子。どこかの会社の50周年記念品 !(笑)

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2019/10訪問4回目

3.2

  • 料理・味3.0
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.0
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク-
¥1,000~¥1,9991人

せんごく/nurse powerのある風景

本郷三丁目の大きな交差点に立つ。
休み明けの薄曇りというのも泣きっ面に蜂に近いものがあり、気分がすっきり爽やかなわけがない(笑)。と、若い女の人が二人揃って、ワンピーススタイルの純白のナース服姿で横断歩道を渡って来た。瞬間、その半径5m程度の範囲がみるみるうちに浄化され、明らかに彼女たちのまわりに爽やかな空間が広がっていくではないか !

75kgの物体を1秒間に1m持ち上げる力をホースパワー(馬力)というが、ナースパワーという単位の持つ仕事率とは果たして。
今の私に言えるただ一つのことは、パンツスタイルのユニフォウムよりもワンピースのナース服を纏ったほうが、間違いなくその数十倍は強力な力を発揮するであろうということ

<R1.10.15>

「洋食屋 せんごく 本郷店」

ホールは若い女性二人。女の子、というよりも女性かな。
人差し指を一本立てれば椅子が四つ並ぶカウンターの最も動線に近いところへとなり、椅子とともに床にセットされた荷物置きのバスケットをも引いて腰を据え、さらにカウンターと椅子との距離のアジャストに入るのだが、この作業がいつも億劫に思う。とりわけこのバスケットみたいなのが問答無用で置かれている店において(笑)。

こちらにも暫く訪れていなかった。
おもむろにメニュウに目を通しはじめたが内容が改訂されているようで、確かシチュウハンバーグのようなものがあったと思うんだけど見あたらない。
でもまあ、老舗を強調するこちらだが元々ここ十年くらい前の時点からスタッフ、料理含めてかなりの刷新感を覚えること禁じ得ず、だからそれほどの違和感に苛まれることもなくホールの女性にふつうに注文してみた次第

“デミグラスハンバーグ” @990
“サラダ” @250

先ずスープ、そしてサラダがやってくる。
スープの味がこんなだったかどうか、正直もう覚えていない(笑)。サラダがやってくるが不安要素は、カウンター上に胡椒は備えられているのだが肝心要のNaClが見あたらないこと。仕方なくとんちを利かせて“ふりかけ”をかけようと手にしてみたところ、ふりかけに貼られた取扱説明書に“サラダにも”という文言にも勇気付けられて、それを思う存分(笑)野菜に振りかけた。

おって典型的なドミソースカラーの、マッシュルームのフォルムも美しきドミソースを纏ったハンバーグが舞い降りる。
付け合わせの大振りな人参グラッセがアクセントとして効いていた。私はまたとんちを利かせ、それらの付け合わせ、及び白いご飯の一部にもふりかけをかけた。その時点で私のこの料理はデミグラスハンバーグsetではなく、ふりかけご飯/ハンバーグ付きとなったが、別にそんなことかまいやしない

料理というのを、私は、より美味しく食べることが出来ればそれで勝ちだと思っている。
その昔ちびまる子ちゃんがこともあろうに松茸ご飯にふりかけを振ってしまい、家族から大切な松茸ご飯に何してるんだお前は !! と激しく糾弾されつつも、それをあまりにも美味そうに食べているまる子ちゃんの姿を見てしまったら、まる子ちゃんのあとに続いてもう家族全員が松茸ご飯にふりかけをかけてしまったように。

主役であろうハンバーグはソースが強く、その中身はそれほど自己主張してくることのない、良く言って謙虚、悪く言って意志薄弱のハンバーグであったが、それは或る意味予想通りのものであったと言える。
補足ながらこちらのふりかけは持ち帰り購入できると思ったが、正直申し上げてただ白いご飯にかけるならば、永谷園の“おとなのふりかけ”のほうがはるかに良く出来たものであると思う(笑)。

―― まあふりかけ最高峰といったら、丸美屋の“すきやき”なんだけどね ♥

  • 洋食屋 せんごく - “デミグラスハンバーグ”

    “デミグラスハンバーグ”

  • 洋食屋 せんごく - “サラダ”

    “サラダ”

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2018/04訪問3回目

3.2

  • 料理・味3.0
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.0
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク-
~¥9991人

せんごく/結局ふりかけ

私としては非常に珍しいことに、中三日開けての臨場となったいつもの居酒屋。
店長、社員の男性とバイトの女の子の三人体制。女の子とはほかならぬ Sちゃんのことなんだけど、今宵も閑散とする客入の中、店長が Sちゃんに、今日は十時であがって欲しいとの宣告を。

いつものことながらのこのいきあたりばったりの人件費削減は、お客へのサーヴィス低下ということも然ることながら、とりわけ深刻なことは、いっくらアルバイトの女子大生とはいえ、ふつうにしてれば多かれ少なかれ少しづつ育まれていくであろう責任感、帰属意識というものを、もう一瞬で殺いでしまうということ

<翌日 H30.4.16 本郷三丁目交差点付近>

昨日に引き続き、はっきりしない空模様の東京。
風もそこそこ強いんだけど、道行く女性のスカートをリフトさせるまでの勢いに至っていないこの中途半端さが泣けてくる。今日は訳あって職場を離脱してくるのが遅くなった関係で、気付けばもう午後一時半を大きくまわっており、でもそのことが逆に私の背を押してくれ、いつも混みあうことで敬遠していたこちらへの螺旋階段を上昇してゆくことと相成った。

「せんごく」

BGMはなんかの洋楽。
一人と告げると、真ん中の島の端っこへとなる。ほどなくして私のとりつく真ん中の島に綺麗なお姉さんがやってきて、ちょい緊張。お姉さんはお店の女の子を摑まえてハンバーグの種類による大きさ、味の違い、またご飯の量について細かく聞きとり作業を開始。お店の娘がそれを受け、手を丸め、ご飯はこのくらいですとやったら、お姉さんはそれで納得した様子。

―― いやいやいや、食べ物のボリウムなんてそんなんで分かるわけないでしょ、どう考えても (笑)

「すみません、こちらメニュウを失礼しますね」

おっかけの一人客入店に備えて席を整えるお姉さんの手元には、イエロウも鮮やかなる LAMY のボールペン。
私も同様の品を使っているが、この西ドイツディザインの、ヘヴィデューティに耐えうる質実剛健なツールを身につけてるってだけで、もう、ああこの人仕事できる人だなぁって ……

“煮込みハンバーグ” @980
“野菜サラダ” @250

最初に野菜サラダがやってきて、ドレッシングの分量は、全体としてはまさしく適切なんだろうけど、トマトがあるとどうしても NaCl を振らせたくなっちゃって、でもそれが見つからない。
でも“ふりかけ”をみつけた ! (笑)。
なのでそのふりかけをサラダの、とくにトマトの上に投下。人間として、なに一つ間違ったことはしていない。寧ろ、人間として当然のことをしているまでだ。
ただそれで判明したことは、ご飯にかけるふりかけをサラダにかけても、そんなには美味くならないってこと (笑)

そしてハンバーグが舞い降りる。
なんかボリウム的にも貧弱な気がするし、あまり美味しそうにも見えなく。断続的な来訪となるんだけど、およそ二十年前から比較して、うっすらうっすらと値段据え置きのコストダウンを続けているのかなんなのか、ほんと半期に一度くらいしか脚を運ばない私がそれを判定、また評価できるわけもないんだけど、それでもちょっとなぁ ……。

やおらご飯にふりかけを振った。
私のは普通盛りなんだけど、ご飯大盛りOKというギミックに対し、ちゃんと卓上に“ふりかけ”を用意するということは素直に誠実なことだと思う。

そしてお会計は、内税で明朗会計の 1,230円。
だからどうこうじゃないんだけど、最後の最後でのこういうところがそのお店に対する印象を致命的に左右しかないということの怖さに、気付いてる店と気付いてない店があるよなと、ほんとに ……

【還って昨夜の居酒屋】

「じゃ~餃子食べて帰ろうか ?」

女の子を営業時間一時間残してロストさせるということは、開店時からそのアルバイトのフレッシュな笑顔を“意図的”に活用して繁盛させてきた店としては (これはこの居酒屋グループ全体の基本方針ともなっていることで、もっともわかり易い例でいうと、こちらの社長は自身のグループ店すべてにおいて、男性だけでの営業を認めていない) 致命的なことだが、俺にとっては、早い時間から Sちゃんを独り占めできちゃうという、願ってもないこと。なんだけど、それでも、それでいいのかよ ? って客の憂いを、それを感じとれるのかとれないのか、この目の前に突っ立つ ……

  • 洋食屋 せんごく - “煮込みハンバーグ”

    “煮込みハンバーグ”

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2017/06訪問2回目

3.2

  • 料理・味3.0
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.0
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク-
~¥9991人

せんごく/灼ける交差点に馳せて

昨日、夜遅く帰ってきたときは空気が随分とひんやりしているなと思ったが、今日の日中は一転蒸し暑くなった

<H29.6.15 本郷三丁目>

「せんごく」

BGMは洋楽。
一人の私はカウンターを覚悟していたが、まだ時間が早く先客が一組だけという状態だったので、運良く独立した二人掛けのテーブルに着くことが出来た。

ランチメニュウの中のこの料理に赤く大きくふられた値段は@980。150g、200g、300gと選べるようだが、するとすべて同じ価格でやっているのであろうか。200gと注文したので、これはお会計時には判明するだろう。またご飯大盛りサービスとのことであったが、謙虚にふつうでいくことにした

“ステーキハンバーグ/200g” @980也(と思ったらやはり目方に依るようで \1,180だった)。

焼けた鉄板と純白のラウンドの皿が同時に舞い降りた。
卓に備え付けられたふりかけに予め気付いていたので、ふりかけ本来の味を活かす為、順番が逆とも思えたのだが躊躇無く、まずそれを白いご飯にふりかけた。

ご飯の熱がにわかに立ち上らせる、ふりかけからの青海苔の香り。
肉と青海苔の醸し出す怪しいフレイヴァが、私の眼前で激しく拮抗している。私はフォウクとナイフを軽くグリップし、静かにファイティングポーズをとり、そして満を持してフォウクをふりかけご飯に突き立てた。

なぜならば、先ずはふりかけ本来の味を楽しむ為に ……

わざわざ屋号を冠したメンドテールバター(?)は、思ったよりパンチに乏しく。昔はこんなじゃなかったような気がするんだけど ……
そしてほぐれたミンチ上の肉ともやしを併せ、またしても何らかの創作料理を完成させながら、ハンバーグの付け合わせのもやしとコーンって、なんでみんな味ついてねえんだろうなぁ、なんて、まんま下町のガキ感覚でそんな思いを灼けつく本郷三丁目交差点に馳せながら ……

―― ああ、醤油か塩が恋しくてたまらない ……

  • 洋食屋 せんごく - “ステーキハンバーグ/200g”

    “ステーキハンバーグ/200g”

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2015/08訪問1回目

3.2

  • 料理・味3.0
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.0
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク-
~¥9991人

せんごく/99の風船の歌

【 平成27年8月/再訪録追記&点数上方修正 】

私にとっての夏休みの最後の晩。
用心棒のおじさんが帰って、ママと二人っきりになった。ガラス戸の向こうに、消防車の赤い灯が過ぎる。と、にわかにおもては土砂降りに。傘持ってるでしょ、と問われ、持ってないと言った。ママは、傘あるから持ってきなと言う。私はいらないと言いかけたが、夏バテか知らないが何か抵抗力を失って、素直にそれを受けとり様、しかし最後の力を振り絞るように言い放った。

「(傘は使わせてもらうけど)これで恩着せがましいことぐちゃぐちゃ言わないでよね、ママ」

―― いったいどういう男だ、この俺ってやつは ……

<H27.8.17>

昨晩はゲリラ雨だと思っていたが、東京は今日も雨を引きずるらしい。しかし三十度以上の連続真夏日がそのおかげで、一旦途切れるかもしれないとのこと。
本郷三丁目の交差点の角。
いつも店頭に待ち客を抱える交番裏の角の店、立て続けに一人客を飲みこんだのを見て、もしかしたらと一縷の望みをもって螺旋階段を上がっていった

「せんごく」

午後一時の十分ほど手前。
足を踏み入れたフロアは、意外にも一人客数名をカウンター席にゆったりと散らす程度。近隣の学校の夏休みの影響か、はたまた大粒の雨が時折調子良く打ちつけていたからか ……

BGMはNENA「ロックバルーンは99」。
それがこの空間を“昭和”、というか冷戦時代に引き戻す為の意図的な演出であったなら、素直に感服する。そしてそんなこんな一組、また一組と、やっぱり続く後客。ランチメニュウを手にとって、それほど迷わずに注文を告げた

“煮込みハンバーグ” @980也。
ライス・スープ付

煮込みハンバーグであれば焼かれたソースがぱちぱちと飛び散らなくて良いかなと、勿論純粋にそれが食べたかったというのが第一理由だが、そんな打算もあって眼前に舞い降りたそれは、予想を裏切って焼き鉄板でジュウジュウ状態 !

―― まあ、シャツに飛んでくるほどではないけどね。

付け合わせはポテトに、人参のグラッセに、コーン。
実は私は過去、何年前だったか、こちらのハンバーグの付け合わせを酷評してしまったことがあった。その中でもとりわけ鉄板とハンバーグの間に“焼きつき防止”として、スパゲッティや何かを敷くということに苦言を呈してしまったわけだが、今回の皿からは見事に、それこそ過去のそんな感想が後ろめたくなるほどにネガが消えていたのである。また、白いご飯も香り立つ、皿での提供となっていた。
こういう状態に出会うと、殊更団塊の世代の方々に多く、“俺がそうさせた”のだと宣う方々をよくよく見受けるが、私くらいに謙虚な人間になると、よもやそんなことは思わない。私が間接的にでも、そのお店の料理の質(たち)を向上させたのは、と或る中華屋の麻婆豆腐だけである。これは、ほんとうの事だからそう言える。
(だから言っちゃってるじゃないですか、あなた !)

幾ら何でも、目の前でお客が出来上がった自分の料理に醤油とかラー油とか、とんがらしとか胡椒とかいっぱい振りかけて、それでも首傾げながら腑に落ちない顔して食べる姿を目の当たりにしたら、それが泥酔状態の阿呆がやってることにしても、自分が出している料理っていうのは果たしてどんなんだと、さすがに考えるのであろう

閑話休題。
やはり“煮込み”とやることへの最大の期待とは、ソースたっぷりってことなんじゃないかと。ハンバーグにとってのドミソース、海老フライにとってのタルタルソース、それらがケチられているってことほど人類を絶望させることは無い。たっぷりのその中で元気に泳ぐマッシュルーム一匹に無意味にナイフを入れながら、心底そう思った。
そうこうしているうちに満席に近づく店内。
満足気にドアの外に出て何気なく見下ろしたら、本郷三丁目交差点がカラフルな傘を満開させ、まるでジオラマのように広がっていた。

私があなたに歌ってあげる
99の傘の花の歌 ……

―― ネーナのこの曲が反戦ソングだったなんて、今頃初めて知ったわ。恥ずかしぃ~

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H23.9.15。本郷三丁目、午後1時。
まるでPLフィルタで落としたように仄暗く青い空に、グレイと純白、混ざりきれずに斑模様のまんま、泳がぬままにただ流される、へら鮒の様に体高の高い雲。
9月の真ん中。未だ衰えぬ熱気に包まれ続ける、東京。
未だ逃げ場を知らぬ、この私。

「せんごく」
この店を最初に訪れたのは、10年ほど前だろうか。しかしその訪問頻度は低く、トータルで10回程度だったと思う。いや、気に入る気に入らないでは無く、この場所そのものに別段縁の無かっただけの話だ。
その当時、「ステーキハンバーグ」という、“固まり”から包丁で叩き出したような、超粗挽きのハンバーグを好んで注文していたと思う。塩、ニンニク、香草等を溶かし込んで、再び冷やし固めたようなバターを載せられて供されるが、それが非常にうまく効いており、満足出来るものだった。
気になって、行きつけの呑み屋のママにその正体を訪ねたことがあったが、それは洋食業界では“メンドテールバター”というものらしい。一般的にはメンドテールバターというものにはニンニクは入らないとのことだが……

久々に入り口の螺旋階段を上ろうとして、まだそのメニュウが生きていることが確認出来た。@850。ハンバーグ単体だろうか? 昔のそれはランチセットで@1,500と記憶していたが……
店内の印象も、なにか小綺麗になりつつある。自動ドアも、リプレイスしたのか。まあ、そんなことはどうでもいいことだが、最初に落胆したのは、他客の料理が目に入って、ライスが丼提供となっていたことだ。最初からこういうやり方だったか。
そんな昔のことは覚えていない……

“デミたまハンバーグランチセット” @880也。
ネーミングを忘れた。伝票に“デミたま”とあったから肉付けしてみただけだ。原点回帰でスタンダードなものを頼んでみたかったのである。
20分以上待って、それはやってきた。もう周りの雰囲気で分かっていたからあまり期待していなかったそれは、やっぱり予想どおりのものであった。
いろいろあるんだけど三つだけ。
① 鉄板ジュージューで魅せたいという気持ちは分かるのだが、正直、ドミソースでそれやっちゃうと、ソースが焦げ臭くなるだけだといっつも思っている。一方ハンバーグにはこれ以上火の通らないよう、スパゲッティを敷いてカバーしているのだから、やはりこれは“演出”なんじゃないかなと。
② ドミソースのハンバーグの付け合わせに、“もやし”は常に要注意。
③ 私がリスペクトしてやまないスパゲッティを、ハンバーグの底に敷くのは、まあいいとして、焼いた鉄板のおかげでお焦げになっちゃってるではないですか。どうせやるならそれに負けないディチェコの12番とかでやってみてほしい。

ハンバーグに目玉焼き。付け合わせは人参、ブロッコリ、ポテト、もやし、スパゲッティ。かなり捻った、というかグローバル過ぎるコンソメスープ。ご飯お替わり自由。そこに割高感は、全く無い。寧ろ、確実に昔より安価になっているが、その内容も相応にコストダウン。寂しいことだが、内容だけで抗うことの出来ぬ、これは時代に負けたということなのか。

目の前のカップルの男性はステーキハンバーグを注文し、ご飯を二膳掻きこんで幸せそうに「うまい、うまい」と繰り返していたことも併記しておきますが

  • 洋食屋 せんごく - “煮込みハンバーグ”

    “煮込みハンバーグ”

  • 洋食屋 せんごく - “デミたまハンバーグランチセット”

    “デミたまハンバーグランチセット”

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Jackie_m

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店舗情報(詳細)

店舗基本情報

店名
洋食屋 せんごく 本郷店(ヨウショクヤセンゴク)
ジャンル 洋食、ハンバーグ、ステーキ
予約・
お問い合わせ

03-3816-5466

予約可否

予約可

住所

東京都文京区本郷4-2-1 芙蓉堂ビル 2F

交通手段

【大江戸線】・【丸の内線】本郷三丁目駅徒歩2分

本郷三丁目駅から22m

営業時間
    • 11:00 - 15:15

      L.O. 14:45

    • 17:00 - 22:00

      L.O. 21:30

  • ■ 定休日
    年末年始(12/31~1/3まで休業させていただきます。)
予算

¥2,000~¥2,999

¥1,000~¥1,999

予算(口コミ集計)
¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード可

(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)

電子マネー不可

席・設備

席数

28席

個室

貸切

不可

禁煙・喫煙

全席禁煙

駐車場

空間・設備

カウンター席あり、ソファー席あり

特徴・関連情報

利用シーン

家族・子供と 一人で入りやすい 知人・友人と

こんな時によく使われます。

サービス

テイクアウト、デリバリー

お子様連れ

子供可(乳児可、未就学児可、小学生可)、お子様メニューあり、ベビーカー入店可

ホームページ

http://www.sengoku-hongou.com/

備考

初投稿者

カレ犬カレ犬(352)

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