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隠れ実家のカフェ飯
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店名 |
オニーズバー(Onys Bar)
|
---|---|
ジャンル | 喫茶店、バー |
予約・ お問い合わせ |
03-3518-9156 |
予約可否 | |
住所 | |
交通手段 |
神保町駅から389m |
営業時間 | |
予算 |
¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
|
席数 |
11席 |
---|---|
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
利用シーン |
|
---|---|
初投稿者 |
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一昨日のランチの帰り道、静かな通りを歩いていると、
近くの建物の下の方から、どっと笑い声が聞こえた。
何事?と思って辺りを見回すと、
地下にバーと喫茶のようなお店があるらしい。
そんな看板が道路に出ていた。
日替りランチ700円。
(この日は確か、豚肉の生姜焼き)。
値段はまずまず。
ただ、その笑い声は、強く印象に残った。
なんというか、いかにも楽しそうというか、温かかったのだ。
後で食べログをチェックする。
口コミ数ゼロ。
その次の日も、ランチの帰り道に、店の前を通った。
笑い声はしない。
日替わりランチは、カレー。
その日は、ご飯大盛り無料という文字が目に入った。
決まり、次はこちらでランチ。
そして今日訪問。
12時少し過ぎ。
外の看板の日替りは、ハンバーグステーキ。
地下への階段を降りる。
階段を下りきると、扉一枚。
窓はなく、中の様子は窺い知れない。
普段なら、ここで躊躇するところだけど、
あの笑い声の印象が残っているので、安心して扉を開ける。
中には客は誰もいない。
お店の人は、壮年男子二人。
お二人とも雰囲気でいうと、
浦沢直樹のマンガに出てくる、いい味とお腹を出したキャラ
そんな感じ。
ランチ(700円)、ご飯大盛りをオーダー。
厨房内の、おそらくマスターが、ハンバーグを焼きながら返事をする。
マスターはハンバーグを焼いたり、目玉焼きを焼いたり、
忙しそうに火加減を見ている。
ちなみに、店内に他のメニューはなかったので、
ランチは日替わり一本の模様。
待っている間に店内を見回す。
壁にはアルコール系のビンがたくさん並んでいて、
古き良きアメリカ的なアンティーク小物も置いてある。
5分ぐらい経ったところで、マスターが「ご飯お願い」と声をかける。
それを受けた方は、平皿にご飯をよそっていき、
私のほうにそれを見せて「どう?」と。
すでに山盛りだったけど、
「可能なら、もう少しもらえるとうれしいです」と私。
テンコ盛りご飯が、私の目の前に置かれる。
ほどなく、メインの皿が登場。
目玉焼きがのって、ドミグラスソースがかかったハンバーグ。
肉は3センチぐらい厚みがあって、ボリュームよし。
まず、サラダにドレッシングをかけて食する。
酸味が少し強めだけど、酢のとんがった感じではない。
刻んだ大葉も入っていて、さっぱり。
いい感じ。
ハンバーグ。
箸がすっと入り、肉汁がさわっとあふれる。
ハンバーグの切り口を見ると、刻んだタマネギが見えて、
手作り感がある。
一口。
うん、やわらかい。
ドミグラスソースは甘みがあるタイプで、クセはない。
カフェ飯のハンバーグとしては、よそうま。
ご飯は少しやわらかめだけど、
やわらかくて甘みのあるハンバーグには合う。
これで700円なら、コストパフォーマンス二重丸。
後から常連さんが二人ほど入ってきた。
常連さんとお店の人との会話が、和やかにすすむ。
お店の方は二人とも、どちらかというと朴訥な語り口で、
落ち着いた雰囲気が醸し出され、そばで聞いている私も
アウェーな感じがせずに、その温かさに包まれる。
この雰囲気、あの笑い声。
私が食べ終わると、「足りましたか?」とマスター。
はいと答えると「コーヒーもありますけど」と。
そうそう、外の看板にも確かに、ランチコーヒー100円とあった。
このランチの味なら、コーヒーも外すまい。
ホットとアイスがあるというので、ホットをお願いすると、
まだ豆をひいてなかったので、時間がかかりますと。
ならと、アイスコーヒー。
一口。
おお、いい感じのコク。
おいしいですね、とマスターに言うと、その秘密を教えてくれた。
そして、コーヒーを飲みながら、ゆっくり世間話が進む。
なんだろう、この実家に帰ってきたような、リラックス感。
地下の隠れ家は、実家のよう。
隠れ実家。
また近くに来たら、お願いします、とマスター。
はい、実家ですから。
(2014.8.14に訪問。税込み総支払い800円)