スパイスの香りが花開く。 : セイロンドロップ

お店のTwitterを見ているといつも紅茶がおいしそうなので訪問。カレーというよりは甘いもののほうがメインの目的。

水道橋の東口から神保町方面への道は、古書店に加えて色んな国の料理のお店がちらほらあって、ちょっとしたエキゾチックタウンとなっていて見ていて楽しい。

私はシンガポールのインド人街でもビビってしまった根性なしなのでインド、ネパール、スリランカ、などなどのスパイス王国には関心はあってもあまり深くは知らなくて、カレーに関しては素人、カレーを語る資格は全然ないのですが、ランチ時だったこともあり、とりあえずカレー+紅茶のランチセットにデザートで「ワタラッパン」をつけてみることに。
紅茶は、せっかくスパイスが豊富なお店なのでスパイスティーにミルクをつけて。

最近出た中村屋のレトルトの「スリランカ風」のカレーは2種類がセットになっていますが、本場のこちらのメニューもやはり2種類のカレーの組合せ。チキンカレーと、じゃがいものココナツミルクカレー。おお、中村屋、正しい（でも考えてみれば中村屋って、できた経緯からして「インドカレー」の店ですよね・・）。

運んできてくださった時に、付け合せのココナツと唐辛子の混ぜたのも水菜のサラダもカレーも、全部混ぜてくださいとおっしゃったので、え、これ全部混ぜるの？と思いましたが、2種のカレーを食べてみると、チキンのほうは味がついていていかにもカレーでちょっと辛め、ジャガイモのほうはほとんど辛くない、また塩味もあまり効いていはないココナツミルクスープみたいな感じなので、メインのカレーに対してチェイサーみたいな感じでもう1種のカレーを足してバランスを取りつつ、水菜やココナツでアクセントをつけるのね、と納得。おいしかったです。
私はご飯が余り気味になりましたが、隣の席のお兄さんは大盛りにしていました。大盛りにするともう一皿別にご飯を仕立てて持ってきてくれるようです。
出てきたお米がバスマティじゃない、普通の日本のお米、というのは皆さんコメント済みですね。

紅茶は、食事の時か、デザートの時かきかれますが、私は食事の時にお願いして、ちゃんと食事の時に持ってきてくださいました。いずれにしても入れるのに時間がかかるのか、「でき次第」になるようです。
なんていうか、すごく濃い紅茶でした。何のスパイスなのか、花みたいな香り。シナモンでもカルダモンでもなく、一般的なチャイスパイスの中の何か、アニスとかかなぁ、何かが前面に出ていて、ふわ～としていて不思議でした。セイロンティーっていうと当たり障りのない、クセのないあっさりした透明感のある紅茶、のイメージがありますけど、色も濃く黒っぽくて、もっとガツンとコクがある感じ。その後この日一日、カレーでというより、このお茶でお腹がいっぱいになっている感じでした。
ミルクを入れてももちろんOKでしたけど、スリランカっぽくヤシ花蜜の茶色いお砂糖を入れて甘くしてもいいだろうなと思いました。お砂糖はついてはこない（テーブルに出ているのでもない）ので、たぶん欲しい人は言えばもらえるのかな。

ランチに付けるならデザートは500円だったかな。（単品+ポット紅茶のセットなら1100円くらいになってたと思います。）
スコーン、本日のケーキ（これを目当てにこられていたマダムもいらっしゃいました。パッと見、普通のバターケーキ？）、ワタラッパン（ヤシ花蜜のプリン）、ヤシ花蜜をかけたヨーグルト、ジンジャーのクッキーなどなど。

で、その謎の名前のワタラッパンに。ココナツミルクとヤシ花蜜の砂糖のプリンでしたっけ？
思ったより、なめらかタイプでなく、「す」がこまか～く入っている不思議な食感。
で、ここでもフェンネルがプチプチ入っていてスパイシー。スパイスが入ってると知らなかったので（こちらのはわからなかったですが、ナツメグとかも入れたりするらしいですよね）スパイスティーといっしょにいただくとお口の中にスパイスの花園が広がる・・という感じです。
甘みもそんなに強すぎず。お茶と合わせてちょうど良い感じ。
イギリス風にスコーンもいいけれど、やはりスパイスの国であればスパイスと紅茶の交わりを楽しめるこういう組合せがいいなぁと思いました。ジンジャーのクッキーも食べてみたかったな、絶対スパイスティーと合うと思います。

ちなみにキリテー（キリティー？）、アッパー（ホッパー？）はメニューにはなかったのが残念。

入口から見て右手にある次の間にも物販スペースがあり、そこも飲食テーブルがあるので、混まなくてもそちらのテーブルに座ってもよいようです。
店内の写真は撮れないようですが、スリランカとかの風通しの良い製茶場のイメージなのかなという印象。

お手洗いは洗面台が個室の外にあるタイプなので、食事の後に歯を磨きたいときは個室の外になるので、あんまりそこに長くいて歯磨きできるタイプのスペースではないかも（お手洗いエリア自体はフロアから見えないように仕切りの布は下がっています）。

お皿の模様の文字がなんて書いてあるのか聞きそびれたので、また濃いお茶とクッキーをいただきにうかがいますね。