限定の甘鯛出汁ラーメンいただきました。 : 覆麺 智

一カ月半ぶりの再訪。前回は一人でしたが、今回は妻と二人でやってきました。
土曜日は月替わりの限定メニューになります。今回は「甘鯛出汁」とのことです。
店頭には手書きで「7月土曜ラーメン ガツンと30㎏ 甘鯛出汁」と書かれた紙が貼られています。
店の外には換気口から魚介鍋のような匂いが漂っています。

本日の列は少なめ。20分で入店できました。
タッチ式券売機で「日替1000円」の表示をタッチ。2枚発行し、私の大盛100円を追加です。
入口に近い側のカウンターの端の席に妻、その隣に私が座りました。
食券を店主に渡すと、受け取った店主から「彼女、200g食べられる？」と妻に確認が入りました。
「大丈夫です。もし、食べられなくても私がたべますから」と私が代わって回答。
店主は納得したのか、しなかったのか。確認はここで終了。
このカウンター席の目の前に麺を茹る寸胴があります。黄色味の強い麺がテボに投入され、箸でほぐされ、1分経つか経たないかで茹で上がり。着席して3分で着丼です。

丼を彩る具はチャーシュー、メンマ、海苔とネギ。私は会員無料トッピングで生卵を入れてもらいました。
やや濁りのあるスープの下には黄色味強めの細麺。スープには脂が層になっています。
昔ながらのラーメンの姿ではないし、今風のものにも見えないし、悪く言えばラーメン好きな素人が作ったようにも見えなくはない姿のラーメン。ここのラーメンは見た目でなく、出汁勝負。

いただきました。キレのある醤油。ちょっと辛い（塩辛い）とも感じます。そのなかに魚の風味。乾物魚介のものではなく、生の魚を煮込んだ鍋のような強い香り。魚嫌いな人はちょっと無理そう。脂は甘鯛のものなのでしょうね。嫌な生臭さはありません。さらりとしています。

大盛にした麺は、昭和のラーメンを思い出す香り。これはかん水からくるものでしょうかね。素早く茹で上げられた麺はほんの少しボソボソした食感です。噛むたびに懐かしい匂い。

今回は2回目の訪問ということで、予めイメージをもって入店しましたので驚きはありませんでしたが、予備知識なくこのラーメンを食べると驚きを感じるのではないかと今回も思いました。ハマる人はハマる。そうでない人もいるかもしれない。2回目の私はまだハマるまではいきませんでした。もしかしたら、この個性ある味は、ある日突然思い出して食べたくなるのかもしれませんね。

美味しいと感じたときは「美味しいね」という妻ですが、今回は特にコメントがありませんでした。
そうそう、初訪問で会員カードがなかった妻ですが、白シールの会員カードをもらうことができました。白って初級ですかね。次回訪問時に確認したいと思います。

先週この辺りをウロチョロしていたときに見つけました。長い行列で人気店なのだろうと食べログだ調べてみたところ高評価を得ている店。近いうちに訪れようとチェックしておきました。

早速訪ねてみました。
用事がある妻を車で送ったあと、さて、どうしようかと。ここを思い出して。

しっかりとした雨が降る土曜の朝。11時ちょっと前でしたが、すでに店は営業していて店の前には傘差して待つ人が7人。その最後尾につきました。
信者に支えられた店なんですねえ。

回転は早く15分ほどで店に入ることが出来ました。
こじんまりした店。小さな二階建て住居の一階をラーメン店に作り変えた店舗でカウンター席のみで椅子は丸椅子。カウンターはステンレス。バッグなど手荷物を置く場所はありません。正直言って居心地は。。ショルダーバッグは膝に掛けました。

この店は曜日によってメニューと営業時間が変わるよう。土曜日は月替わりの特別メニューを出すようで、6月のそれは鮑肝出汁ラーメン。基本の醤油を食べようと思って来たのですが、せっかくなので鮑肝出汁をいただくことにしました。

ここは会員制の店と聞いていましたが、店のなかの他の客と店主のやりとりを見ていると常連さんばかりな感じ。私は店主から素っ気なく「はじめて？」と聞かれ、必要以上に大きな声で「はい！」と答えさせていただきました。悪い方ではないようですが、初めての客かと思うなら「うちは初めてですか？」じゃないかなあと。さらに居心地が。。

一般的な調理時間で着丼しました。
ぱっと見た感じぱっとしない。学生街のラーメン店の特徴か、モヤシがこんもり。チャーシューが添えられ、鮑肝の濃い茶と海苔の黒のほかは色らしい色がない。青菜が少しでも入ればキレイなのに。。

味のほうはどうかとスープをいただきました。初めての不思議な味。魚の風味。甘くない煮魚の汁。鰹節や煮干しは感じません。脂の量が強烈。これは豚の脂のよう。煮魚の汁に豚の脂というのは記憶がありません。たぶん初めて。塩気は思ったほどなく飲み干せる味です。入口に「麺はかため 味は濃いめがお好みの方どうぞ」と書かれていたので濃い味なのだろうと構えていみしたが、鮑肝出汁のラーメンは濃い味ではなく、濃いのは脂でした。

麺はカンスイの黄色が濃い縮れ麺。がっつり脂を絡ませます。50を過ぎた私にはちょっと重いなあ。

チャーシューはバラ肉ロールを薄くスライスしたものが２枚。蒸したものなのでしょう。スープに浸すと崩れていきました。まずまず美味しいチャーシューでした。

初めて二郎を食べた人は「なにこれ？」と思うでしょうが、そんな感じ。何度か食べないと分からない良さがある店のように思います。
幸い(?)食べ終える直前に店主から「会員証です。これ出してもらえるとトッピングつけます」と会員証をいただけましたので、何度か通ってみましょうかね。