ハンバーグ・ステーキ激戦区の神保町でしっかりした存在感有り。 : アルカサール 神保町店

前日は新型コロナウイルス感染症の1日当たりの新規感染者が初めて全国で1万人を突破したとの報道がありました。
情勢は日々刻々と変化していますので、このレビューをアップするころには、また違った要素が加わっていることと思いますが(後記:1日1万人なんて遠い昔のことのような・・・)、こういう状況の下で開催されている東京オリンピックは、そのイレギュラー性において歴史に残る大会になるのは間違いないところだと思います。

それでも、いざオリンピックが始まるとお家芸の柔道が好調なこともあってついつい見入ってしまいますね。
世界が心でつながってひとつになるというコンセプトのもとで開催されている今回大会ですが、確かに選手一人ひとりを見ているとそれを体現してくれる選手もおり、感動する場面もとても多いです。
地球温暖化や地域紛争、ジェンダーギャップの問題など人類には難題が次から次へと待ち受けていますが、オリンピックの思想というのは、こういった問題の解消にも役立つものであることは間違いないので、これ以上無い困難な状況の中でのオリンピックはその困難さに比例した収穫があるものと期待したいですね。

しかしながら、そういう高い視点での考えを吹き飛ばしてしまうくらい、目先の感染爆発は恐ろしいです。
私は、ワクチンの2回接種を比較的早い時期に終えることができたので、それ以降、ランチ活動は復活していますが、マスクを常用するのはもちろんのこと、夜の外食はごくごく一部の例外を除いて避けるようにしていますし、ランチも含めて飲酒は一切無しという生活がもう長いこと続いています。
食べログを通じて個人の行動が色んな人の目に触れるということも考えて、模範的とは言わないまでも、常識的な食べログ活動を今後も心掛けていきたいと思っています。

さて、この日は、出勤日でしたので、いつものように神保町エリアでのランチになりました。
この日訪れた当店は、神保町の目抜き通りと言ってもいい神田すずらん通り沿いにあるお店ですので、本来ならもっと早く訪問していてもおかしくないお店なのですが、何故かこの日まで未訪のまま残されていました。

食べログの店舗情報を見ると、2004年創業となっていますので、そこそこ歴史のあるお店ですが、経営母体は良く分かりません。
ただ、姉妹店として、「アルカサール ラ チッタデッラ川崎店」と「アルカサール牧場 五反田店」があるようで、創業年を見ると、五反田店が最も古いので（1998年2月）、ひょっとしたらそちらが発祥のお店かもしれないですね。
アルカサール＝Alcázarは、スペイン語で城、城砦の意味ですね。

当店は、神田すずらん通りの白山通り寄りの場所にお店を構えていますが、ビル（堀内神保町ビル）の半地下的な場所にあります。
この日は、ちょっと早いランチタイムということで、12時15分前頃にお店に到着しました。
階段を下りていくとお店の入口があり、入口扉は常時オープンとなっています。
店内は、早い時間帯でしたが、結構混雑しています。
入ってすぐ右手側にカウンター席が4席あるほかはテーブル席が配置されていますが、私はテーブル席の一角に案内されました。
お店は、厨房の調理人のほかに3名のスタッフがいますが、このうち1名は年配の男性で、この方が中心的人物のように見受けられました。

卓上にはランチメニューが置かれています。
それを見ても、中心メニューはハンバーグとステーキであることが分かります。
と言うよりも、それ以外のメニューはエビフライやサラダ類などがあるだけです。
ハンバーグは、150ｇ～300ｇまで大きさによって4区分があり、150ｇが1,078円。以下、200ｇ1,518円、250ｇ1,848円、300ｇ2,178円となっています。
計算すると分かりますが、圧倒的に150gのコスパが良く、量が増えるごとにコスパは低くなります。
よって、150gのハンバーグを注文しました。
こういうことを書くと、ケチくさいと揶揄する人もいますが、そこは個人の自由だと思いますよ。

5〜6分ほど待っていると、件の年輩店員さんから、「間も無くハンバーグが出来上がりますので、ペーパーナプキンを卓上に広げて待って下さい。」と言われます。
それから1分少々で鉄板の上に乗ったハンバーグがジュージュー音を立てながら運ばれてきます。
中はレアと思われ、その場で店員さんがナイフで半分にカットして断面を鉄板に押し付けて焼いてくれ、さらにステーキソースをかけて仕上げてくれます。

まず、そのハンバーグをいただいてみます。牛肉100%のハンバーグなのですが、やはり中はレアに近いミディアムですね。
かと言って冷たいわけではなく、丁度良い火加減で熱は通しつつもトロトロ感を残しているという感じで、旨味たっぷりでとても美味しいです。
表面も炭火で網焼きした後が見られ、カリッと焼かれていて、そこにステーキソースが絡んでいい味を出しています。
ミディアムレアの中身と炭火焼きされた外側のバランスがとても良いのは、当店のハンバーグの大きな特徴だと思います。

付け合せはミックスベジタブルとポテトで、まあこれは平凡ですが、やはりハンバーグの美味しさは特筆すべきですね。

神保町は学生街だけあって、洋食店、とりわけ肉系を得意とするお店はとても多く、それだけ競争も激しいわけですが、そんな中にあって、しっかりした存在感のあるお店だと思います。
今回は、コスパとカロリーを両立させる形で150gにしましたが、周りのお客さんはやはり250gなり300gを食べている人が多かったです。
そのうち機会があれば試してみたいですね。