それでも離れられないパートナーなのです。水道橋中華「北京亭」。 : 北京亭

　キッチングランもみかさもお目当ての店は外まで並んでいてガックリ…。わざわざ時間を外して来たのに。では北京飯店へ。カウンター席に着陸成功。

　今日はいつもと趣向を変えたものをいただこうとメニューを眺めて決めました。オーダーしてから思い出したのは…そうだ！前回すでにオーダーするものを決めていたのだった！なのに違うものをオーダーしちまった！馬鹿な！うう…。

　炎が立ち昇る厨房。多くの方は最近の名物・カレーをオーダー。何人分かまとめて作るので私の後に来た客に配膳がどんどん追い越されていきます。心中穏やかではありません。まだかオレのは。しかも若干急いでいるので。町の中華屋さんでオーダーから15分待ちは永遠に感じますよ。もはや限界近し。今日のレビューは荒れるぜ。

●「エビトリ 定食」¥880
　やっっっときたか…もうっ！ ご飯少なめって言ったのにこれって少なめなのかっ。もういいっ。いただきます。
　…おやっ。ふむ。…美味い。許す。どんなに頭に来ても一度の情事で仲直り。
　しょっぱい料理かと思っていたら甘い味付けでした。かなり砂糖を使用しています。酢豚の餡ともまた少し違います。甘すぎると思う方もいると思いますが私は結構心地よく感じました。ご飯と食べると一層美味しく感じます。具材は海老、鶏むね？、にんじんなど。食感はバランスがとても良いです。

　食べ終える頃にはオーダーするものを覚えていなかったことも提供に時間がかかったことも忘れて、情事の余韻に浸ってスープを飲み干していました。
　ごちそうさまでした。しかし次回こそ辣醤ライスをいただきます。

　朝から辣醤ライスが食べたくて昼が待ち遠しかったのですがようやく12:30に昼休みに突入して急いで北京亭に向かいました。すでにピークは過ぎた店内でカウンターに座り、一応メニューを確認して息を切らしながら「辣醤ライスを」と女性店主にオーダー。すると…
「辣醤ライス今日オワリマシタ」。何？ それって終わる料理なの？「では辣醤焼きそばを」とオーダーすれば「辣醤系オワリマシタ」。なんでやねん。それの何が終わるの？ キビシー！ 朝からの昂った気持ちをどうしてくれるんだ。あ゙ーっ！もうっ！

●「五目チャーハン」¥750
　で久しぶりにチャーハンを。冷静さを欠いてただ好きな料理をコールしてしまいました。
　五目とは冷凍ミックスベジタブルのことです。チャーシューは小さな破片がわずかに散らされています。ナルト入りは良いですね。味はしっとり系の薄味です。以前から比べると感動がだんだん薄れてきました。以前はもっと美味しかった気がするのですが…今日は気持ちも萎えているので特にですかね。冷静さを欠いていますからね。

　ごちそうさまでした。次回は辣醤でいくことは決定事項ですが万が一今日のような不可解な事故に巻き込まれた時には定食系にしようと思います。あ、あとラーメン系もまだ食べたことがないなあ。まだまだ深堀りできるお店です。

　最近メディア登場が激増の「北京亭」。店の歴史、ロケーション、その佇まい、お品の魅力、料理の味、映え画像。数字を取る料理番組の条件を満たしています。久しぶりに私も行ってみようと思います。

　水道橋と神保町の中間に、立体的な屋号看板が見えてきます。もうここからアミューズメント感たっぷりです。いつもは混んでいますが、時間を少し外したのと、やはり緊急事態発令中ということもあってカウンターも客はまばらです。
　例の元気な女将さんがお出迎え。活気立つ厨房。湯が上がる釜。ジャンジャンと鳴り響く中華鍋。ここで死んでいいかしら、私。

　さて何を食べるか？チャーハンの種類が多くて、いつも「何とかチャーハン」を頼んでしまうのですが、今日は節分ということで心を鬼にしてチャーハンはヤメ。では何を。うーーん。…む、こ、これは。これで行くか、しかしここは中華だぞ。うーん。


「カレーライス」¥840
　町中華で初めてカレーをオーダーしました。確か、以前テレビで見た気がするんです、中華鍋で作るカレーを。

　すごい湯気！ 大火力の中華鍋で作ったばかりですからね。鍋で、コトコト、じっくり…なんていうカレーとは間（ま）が違うのです。中華料理の作り方で、徐々に具材を中華鍋に放り込んでいって、最後にスパイスを入れて、手早く片栗粉を和えて完成です。
　蕎麦屋の出汁カレーとは全然違うし、定食屋のカレーとも違います。中華のカレーなんです。ご飯はアツアツ、カレーもアツアツ。豚バラ、玉ねぎ、にんじんなどお馴染みの具材ばかりですが新鮮なカレーです。トロみも抜群。皿と舌を往復するスプーンが止まりません。こりゃ美味い。


　中華といえばチャーハンばかり食べる阿呆な私に、風穴を開けてくれるカレーライスです。基本、片栗粉のとろみがそれほど好みではない私なので「あんかけ」ものはあまり自分では注文しないのですが、このカレーは別格ですね。参りました。
　歴史が違いますね、ここは。美味しいかったです。ごちそうさまでした。

今日の一品　エビとレタスのチャーハン ¥800
チャーハンを食べたくなったらここに来ることにしています。本日の定食や定番メニューにも目移りするのですが、チャーハンを注文してから他のメニューを確認することにしています。そうしないと浮気してしまうのです。
今日は野菜不足解消のために、えびレタスチャーハンを注文しました。その理由なら別の店の別のメニューを食べればいいので、後付けの理由です。とにかくチャーハンが食べたいのです。
特に、味や素材の分析はいりません。中華鍋から皿に盛られた瞬間に「恋」に変わっているからです。美味いです。パラパラ系とネチネチ系の中間です。しかもどちらも好きなので、惚れるのです。スレンダーもグラマーも、ストライクゾーンは広い方がジンセイタノシイデス。
いつも焼き餃子も頼むかどうか迷うのですが、チャーハン系は結構ボリュームがあるので、小食の私は注文できません。たまには定食系を食べてみたいとも思うのですが…。チャーハンが好きなんです。

（以前のレビュー）
昭和の高校生や予備校生がたむろしていた老舗中華。創業年はわからず。店員は皆ネイティブ。炒飯だけで6種類。写真はベーシックな炒飯。少し醤油味が目立つ炒めメシ。塩こしょうやネギ味が好きな私には、もうひとつ。他のキャベツ系炒飯や、豊富なラインナップの定食の中から、殿堂メニューが生まれる期待はかなり大きい。なにしろ、中華鍋の音だけで充分おかずになる。

訪問時間　12:00
待ち時間　0分
好き度・リピート感　７