この辛さの中で、旨味を先行させるのは本当に凄い！ : 麻婆豆腐TOKYO 神田本店

【2021年4月6日再訪問】

この日も少し予定が狂って中途半端な時間迄残業。最近、こんな事が増えた気がするのですが…この日も無性に麻婆豆腐が食べたくなって、こちらのお店へと向かう事にしました。到着したのは平日の夜８時を15分程回った頃。店内にはカップルや男同士等３組とお一人様が一名という状況。私の後続客もありましたが、８時半を過ぎた時点でテイクアウトのみとなった事を伝えられて、そのまま帰る客も数名。ＪＲ駅からは遠いのですが、需要は相変わらず高い様です。

前回の訪問で、こちらは辛さよりも旨味重視のタイプだと分かっていた為、この日は「自己責任でご注文ください」とされているメニューのエリアへ…とは言っても、店員さんにこのカテゴリーが初めての人は「炎魔」で止めておいて下さいと初めから指定をされてしまいました。確かにこのメニューは「永遠に続く激辛道」と銘打たれた中でも「人間道」とされていた部類。素直に指示に従う事にしました。

注文後、スープとお新香がセルフサービスになっていた為に取りに行き、それで待つ事10分程…見るからに辛そうなメインの到着です！因みにスープは玉子スープとなっており、食欲を増進させる事を目的としてか、生姜がピリリと効いた、ちょっと意外な美味しさでした。また、お新香も甘さと塩気が控えめで好みのタイプで…。さて、それにて激辛メニューを食べる準備は整い…いよいよ実食です！

先ずは一口を豆腐も無しにそのままで…「えっ？」というのが正直な感想。辛さよりも先に醬の旨味が口の中に広がったんです！これ、凄く美味しい！…と思ったら後から追い掛けて来る辛さ。でも、その辛さに醬の旨味が殺される事は全く無いんです！と、ここで良からぬ思い付きが…唐辛子が２種類入っていたのですが、これを食べてみようと…先ず先に食べたのは、ミニトマトの様に丸く膨らんだタイプ。表面が香ばしさを感じるに迄火が通った感じ。確かに辛いも、そこ迄強い事はなく、これなら食べられると…。そしてもう一方の所謂普通の見た目の唐辛子…こちらは少し苦味の様に口の中に拡がったと思ったら、一気に辛さへと変わって行く…間違いなく、抜群に辛いのは後者でした。この唐辛子を食べてから、それ迄はなんともなかった頭皮から一気に汗が噴き出る状態に。ご飯に載せて麻婆丼として食べ進めましたが、急に減り出したご飯…仕方なくお代わりをお願いする事に…。一瞬、スプーンを持つ手も止まりましたが…やっぱり、醬は抜群に美味しいというのが、そんな状態でもよく分かり…結局完食してしまいました…後者の唐辛子はさすがに食べ切れずに残してしまいましたが…。そこだけちょっと悔しい…。

ただ、その私が格闘している姿に胸を打たれたのか…店員さんがデザートの杏仁豆腐を差し入れてくれました。これは前回の訪問時に自ら注文して、その美味しさを知っていたメニュー。やっぱり今回も美味しい…と、ここであれ？っと。辛さで舌が麻痺しているのかと思いきや、先程の醬の旨味も然り、なんでこんなに味がしっかりと分かるんだろう…？と。

よく考えれば、不思議なメニューですよね…。店員さんは先述の後者の唐辛子は、辛過ぎて食べられないと言っていましたが、確かに翌日の昼頃迄、胃が爛れた様な重みを感じる位の辛さでしたが…なんで醬とかデザートの味がこんなによく分かるんだろう…唐辛子に工夫があるのか、その他に工夫があるのか…結局、少し手が止まってしまった分、行動予定時間が狂い、この日の終バスには乗り遅れてしまいましたが、それを挽回する程に美味しい麻婆豆腐でした。途中、厨房の中の方から、私にご飯のお代わりを給仕してくれた店員さんの「やっぱり、炎魔は食べている内に、段々と来るみたいです！」との声が聞こえましたが…辛さ耐性のある人には「炎魔」を注文し、基本、後者の方の唐辛子には手を付けない食べ方をおススメしたいと思います。美味しさは抜群なので！

ご馳走様でした。

【2021年2月3日初訪問】

東京メトロ淡路町駅「Ａ２」出口から「外堀通り」へと出たら大手町駅方面へと向かって行くと、左手に現れるお店。

昨年末に愉しませて貰った「神田カレーグランプリ」。毎日神田エリアを歩き回ったのですが、その際に見つけて気になっていたお店。私は麻婆豆腐が大好きで、その激戦区となっている神田エリアで何軒か食べ歩いたのですが、お気に入りの１店舗がコロナの影響で閉店してしまい、私の中では残った内の１店舗の一人勝ち状態。そちらにばかり通っている状況を何とかしたいな…と思って新規開拓を心掛けてはいるも、なかなか当たらず…で、そんな期待も込めての訪問となりました。到着したのは平日の夕方６時半を少し回った頃。７時がラストオーダーとあってか店内の席は、ほぼ埋まっており、１つだけ空いていたカウンター席へと通されました。

私にとっては、カレーよりもハズレの少ない麻婆豆腐。辛さだけが問題かと…そんなに辛さに弱い方ではないのですが、唐辛子が強過ぎると、どうにも味が壊される気がするんですよね…更にはこちらのお店の麻婆豆腐は迷う程に種類豊富。初めてなので冒険は止めようかと思いながら、店員さんに色々と確認をしてみると「炎魔」シリーズでなければ、そこ迄の辛さはないという事で「麻婆豆腐定食」を「東京麻婆」の「大辛」でお願いしました。因みに「炎魔シリーズ」としたのは、マニア向けの激辛裏メニューもあるとの事で…。

５分程の待ち時間で、一番最後に出された麻婆豆腐も含めて全て到着しました。先ずはそのままで一口…あっ、これ、本当に美味しい！先述の私の中で一人勝ちとなっているお店とはまた違う味なのですが、辛さの中に感じる甘味・旨味が素晴らしい！「大辛」でお願いした事もあり、表面に見える唐辛子の多さから、失敗したかな…？という感じで口にしただけに、物凄く良い方向で裏切ってくれました！更に言えば、先述の店舗の難点に油の多さが挙げられるのですが、こちらは控えめであり、その分、食べ易い人も多いのでは？あと、痺れに弱い人もこちらの方が良いかも。逆に足りない人には卓上に花椒もちゃんと置かれているので、調整出来るし。

もう一つ挙げておきたいのがご飯。水分加減というか、硬さというか…もう、本当に私の好みの状態に仕上がっているんですよね！あまりにフィットし過ぎて、お代わり迄してしまいました。他にも…スープも辛さの中でもしっかり味だし、搾菜もしっとりオイリーな加減がとても良く…いや〜…本当に満足させて貰えました。次は「炎魔」でも良いかも！

実はこのセットにはプラス100円でプチデザートが付くんです。その正体は杏仁豆腐なんですが…これがちょっと変わっていて、白胡麻仕立ての濃厚タイプ。口の中で、瑞々しくつるんとするあの感じに少しネットリ感を増したというか…とにかく濃厚な香ばしさが口の中に拡がるんです。多分嫌な人は少ないんじゃないかな？安いし、少量だし、試してみる事をおススメします。辛さを和らげる手助けにもなりますし！

これで先述のお店の一人勝ちは無くなりました！しかし、探せばあるもんですね！因みにこちらのお店はメディアでも多数取り上げられている模様。話題作りにもいかがでしょう？

ご馳走様でした。