私的には、ランチなら南口の「俺の肉」の方が良かったです。 : 俺の焼肉 神田店

この日は終戦記念日。しかし、通常通り出勤している身としては終戦記念日らしいレビューが上げられるわけでもありません。
この日は、ランチ友も出勤でしたので、丹念にこの日営業しているお店を調べ、某タイ料理屋さんにターゲットを絞って、いつものように11時半過ぎに事務所を出ました。

台風の余波でクソ蒸し暑い中を歩いて、神田駅に差し掛かった時、たまたま当店の前を通りかかると、普段通り営業しています。
しかも、店頭は閑散としており、混んでいる気配がありません。
当店、平時はランチタイム前後は常に行列のある人気店と聞いていましたので、これは巡り合わせと咄嗟に閃きました。

某タイ料理屋さんはいつでも行けるしと考え、ランチ友の了解をもらって急遽予定を変更して当店に突入することにします。

当店は、言わずと知れた「俺の株式会社」の経営する焼肉店です。
「俺の」シリーズと言えば、よく知られているようにブックオフコーポレーションの創業者・坂本孝氏が立ち上げた飲食チェーンです。
坂本氏は、平成19年にブックオフコーポレーションを退社した後、平成21年11月にバリュークリエイト株式会社を設立し、飲食業に参入します。
当初は串焼店を営業していましたが、経営陣に元野村証券エクイティ・ソリューション部長の安田道男氏らを迎え、平成23年9月に、東京・新橋に立食業態店の「俺のイタリアン新橋本店」を開店し大ヒットします。
その後に出店した「俺の焼肉 蒲田店」「俺のフレンチ 銀座本店」など「俺の」を冠する店舗群が相次いでヒットしたこともあり、安田を副社長に据えて、平成24年11月に俺のフレンチ・俺のイタリアン株式会社を設立。同社は、のちに前記「俺の株式会社」へ社名変更しています。
現在、俺のシリーズは、フレンチ10店、イタリアン9店、Bakery8店を始め、海外2店(ソウル、上海)を含めて全13業態43店まで拡大しています。

ところで、表題で「俺の肉」の方が良かったと書いたのは、決して誤記ではありません。
実は、神田には、当店「俺の焼肉」とは別に「俺の肉」という全く別系列のお店が2店舗あり(神田焼肉 俺の肉 本店、神田焼肉 俺の肉 南口店)、私はランチで南口店の方を利用していますが、結論を先に申しあげれば、同じランチでの比較では、同店の方が良かったと感じたということです。

当店は、JR神田駅の高架下（西口側）で営業しています。
間口は狭めのお店ですが、奥に長い造りになっており、2階にも客席があるようです。
この日、店頭及び店内待ちがないのを確認して入店、見立て通り空席が結構あり、すぐに対応してくれた店員さんに店内中央あたりのテーブル席に案内されました。
入って右手の壁際に2人用のロースター備付テーブル席がずらっと並んでいる感じでとても機能的な造りに感じます。

卓上にはランチメニューが置かれていました。
全部で5種類のメニューですが、肉の量は200g〜300gで、価格帯は900円〜1,500円となかなか魅力的なラインナップです。

ランチ友は、肉300gの俺の焼肉定食@1,000円にチョレギサラダ(@100円)を付けました。
こちらは、カルビ、豚トロ、ホルモンが各100gです。
私は、終戦記念日でもあるし(全く脈略はありませんが)、奮発して最上級メニューの特選上焼肉定食@1,500円にしました。こちらの肉は、カルビ、上ロース、上ハラミが各100gです。

待つこと1分ととても素早くランチ友の俺の焼肉定食の肉プレートが提供、2分後に私の分も合わせてライス、スープ、カクテキのセットが提供されます。
私の特選上焼肉定食の肉プレートは多少時間がかかりましたが、それでもライス等の提供から4分ほどで提供されました。

卓上のロースターは自分達で点火し、思い思いに肉を焼き始めます。
特選上焼肉定食は、「特選」と「上」の二つの枕詞がついていますが、その割には肉質はよろしくありません。
カルビは薄っぺらで、よくある廉価焼肉食べ放題の冷凍輸入肉をイメージさせます。
ロースは堅い肉で、ハラミが一番まともでしたが、いずれも味付けでかなりカムフラージュしている感じがありありでした。

比較対象で出した「神田焼肉 俺の肉 南口店」では黒毛和牛カルビ定食@1,280円というのを食べたのですが、さすがに肉の量では当店が上回るものの、肉質では比べ物にならないくらいあちらが優れていました。
あちらは間違いなく黒毛和牛の高格付肉でしたが、当店はおそらく輸入ものの廉価肉だと思われます。
この差は大きいですよ。

ごはんとスープはお代わり自由でクオリティもまずまずだったのですが、肝心の肉の方は、安かろう・・・の延長線というのが実感で、この点はランチ友も同感でした。

それでも、当店は有名な俺の株式会社の堂々とした登録商標「俺の焼肉」であり、「俺の肉」はパクリだろうと思われるところでしょうが、実は「神田焼肉 俺の肉 神田本店」の方は、平成21年3月のオープンで、上記俺のシリーズの1号店(俺のイタリアン)よりも2年半早くオープンしているんですね。
「俺の肉」は商標登録していないので、明言はできませんが、パクリの点でも当店の方が分が悪いような気がします。

いずれにしろ、当店で肉質に不満を持たれた方は、是非「神田焼肉 俺の肉 南口店」の黒毛和牛カルビ定食を試されたら如何かと思います。
当店に比べれば、空いてますので、穴場感もたっぷりですよ。

なんか別の店の宣伝になってしまいましたが、私は別にそちらの回し者でもなんでもありません。
ただ、率直に思ったことを述べたまでです。