とにかく300円で腹一杯になるのは評価しないと。 : 立ち飲み居酒屋 ドラム缶 神田店

お互いの出張があったりしてなかなか折り合いの付かなかったランチ友との神田ランチ。この日は12日振りに一緒することになりました。
私は一人ランチの時は神田小川町方面を意識的に開拓していますので、ランチ友とは神田ランチの王道のエリアを攻めることにします。

この日は午前中に人事関係のちょっとしたアクションがあったので話題には事欠きませんが、あまりゆったりした店で深刻に話すべき話題でもないので、軽いお店を志向。
その軽さでは最右翼とも言うべき当店に白羽の矢が立ちました。

当店は、神田駅北口から中央通りを渡った裏通りにありますが、以前にこちらの近くの「ワニバル」というお店にランチに伺った際に偶然発見していたお店です。

その際は、やや怪しそうなお店かとも思ったのですが、その後、食べログをあたってみたら、フォローさせてもらっているレビュアーさんのしっかりとしたレビューもあり、不安は取り除かれました。
神田の女王様のレビューこそありませんが、それは当店が立飲み、立食いだということが分かり納得です。
そう、女王様は立食い立飲みはお気に召さないんですよね。

この日は12時5分前くらいにお店に到着しました。
当店は、国際ビルという名前こそ立派ですが、いわゆる雑居ビルの4階にお店を構えています。
店頭には看板があって盛り放題のカレーが300円と書かれています。

ビルにはエレベーターが付いているのでそれに乗ろうとビル内に入りますが、そこに郵便受けがあって、4階のところには「株式会社ドラムカンパニー」なんて書かれています。
店名が「ドラム缶」ですので、洒落かと思いたくなるのですが、調べてみると帝国ホテルタワーの15階に本社オフィスを持つ2016年9月設立の新興企業だということが判明。
事業内容は飲食店の経営で、立ち飲み居酒屋ドラム缶をこちらの他にも都内に5店展開しているほか、地方(大阪、三ノ宮、松山)にも同名のお店を出店しています。
代表の竹下大介さんを紹介したネット情報もあったのですが、なかなかユニークなキャリアをお持ちの方のようです。

4階でエレベーターを降りると、右手に透明なプラスチックのカーテンで仕切られたお店の入口があります。
極めて質素な造りですが、店内も店名の通り、ドラム缶が並べられただけの空間で、それがテーブル代わりになっています。

壁にはズラリと居酒屋メニューが貼られていますが、確かにセンベロを標榜しているお店だけのことはありますね。

入った正面にレジがあって、ランチの受付をしてくれます。
ランチメニューは、300円のカレーライスと400円の麻婆豆腐丼の2種類のみ。
カレーにはトッピングメニューがあって、ハムカツ、コロッケ、白身魚フライなどがラインナップしています。

私は300円カレーを、ランチ友はそれにハムカツ@150円をトッピングしました。

カレーはセルフサービスで、レジ前に置かれたジャーからご飯をよそって、その横に置かれたカレールーをかけます。
ご飯は好きなだけよそっていいですし、カレールーも好きなだけかけていい(福神漬けも盛り放題)のですが、お代わりは禁止で、また残したら罰金を取られると言われました。
これが「食べ放題」では無くて「盛り放題」と書かれていた本質ですね。なるほどです。

しかし、このシステムは凄いですね。
皿は結構な大きさがあるので、食べるつもりならかなり大量のごはんとカレールーを食べることが出来ます。
しかも300円ですから驚きですよね。

テーブル代わりのドラム缶に持ち込んで、立ち食いでいただきますが、ランチ友のハムカツはこれから揚げるとのことで、後提供になりました。
ドラム缶の上には全てに灰皿が常備。この日は先客2人で喫煙者はいなかったので良かったですが、天井の低いこの空間でタバコを吸われたらたまったものではありません。

カレーは、具のカケラすら全く見えないただのカレールー。まあ300円で盛り放題ですからそんなものでしょう。味自体は甘口カレーでそこそこ美味しく食べられるレベルではありました。
ランチ友のハムカツも揚げたてなので、値段見合いの美味しさはあったようです。

しかし、予想通りと言えば予想通りなのですが、やはり当店はカレーを腹一杯食べるためだけのお店で、その他の付加価値にはあまり期待してはいけないのでしょうね。
それさえ認識しておけば、とても面白い存在です。
金の無い時に腹一杯食べたい！という人にはまさにうってつけのお店なのだと思います。

私はそこまでお金に困っていないので(笑)、ランチの再訪は暫くは無いと思いますし、喫煙環境が前記の通りなので、センベロは認めても、夜に行くこともまず無いと思います。