好みによっては、少しメニューを選ぶ必要もあるかも… : カリー＆ワイン ビストロべっぴん舎 お茶の水店

【2023年9月18日再訪問】

2023年神田カレーグランプリ・スタンプラリー　49日目
獲得スタンプ数／目標スタンプ数→３７／７０

祝日で休みとなったこの日のランチは、夜営業の無い対象店へ！向かったのはこちらのお店。前年は神保町店だけで済ませてしまったので、久し振りの訪問となりました。こちらのお店はスタンプラリーへと参戦する様になった前から、好きで利用させて貰っていたお店。それだけに訪問を楽しみにしていました。到着したのは正午を20分程回った頃。こちらのお店のある３方を道で囲まれたデルタ地帯は、たまに物凄い行列が出来ている時があるのですが、この日はどちらのお店からも、それが見られず…どういった理由で起こるのか分からないこの差。階段を上がって入店すると、テーブル席が３卓埋まっているだけ…カウンター席に先客はゼロでした。私の入店後、徐々に空席は埋まって行き、出る頃にはほぼ満席になっていたので、タイミングの問題もあったのでしょうけれど…とにかく、すぐカウンター席へと通して貰えました。

こちらのメニューで特に好きなのが「赤のべっぴん薬膳カリー」。先述の様に久し振りだったので、これにすれば良かったのですが…未だ食べた事が無かった「牛すじカシミールカリー」がどうしても食べたくなってしまい、これを注文する事にしました。６段階ある辛さから、お願いしたのは上から３番目の「４」。７分程の待ち時間での到着となりました。

赤黒い色をしたカレー。その表面からは、大きめカットの野菜と牛肉が顔を出している状態。先ずはカレーを一口…全体的にサラッとしたカレーが多い、こちらのお店ですが、このカレーもそれに違わず。ただ、改めてそこに気付いた時、失敗した事に気付く…。牛すじカレーというと、脂身が溶け込んで、少しトロッと、そして甘く…と思っていたのですが、このサラッと感は明らかに極力脂を抜いてから煮込まれている訳で…オイルコーティングがほぼ無いまま、ダイレクトに唐辛子の辛さが舌に刺さって来る！今回お願いをした辛さの「４」はお店によれば、一般的な「辛口」とされるモノの３倍の辛さという事で…食べられない辛さでは無いのですが、動物性の甘味が、かなり排除されている事で、味そのモノも唐辛子ばかりが目立ってしまう…きっと、弱めとはいえ、脂身から出た動物的な旨味も火の通った野菜ならではの甘味もある筈なのに、ほぼ唐辛子で殺されてしまっているという…こちらのお店だからこそ、一応は美味しく仕上げていましたが、思ったのとは大分違っていて…そこが少し残念でした。

因みに野菜は、ナス・オクラ・ニンジン・レンコンと…甘味が最大限に出る程度の火の入り。赤ワインとスパイスでトロトロになる迄煮込んだとされる牛スジは…やはり脂身少なめで…。恐らく女性客が多いお店なので、こういう構成になったのでしょう。ライスの炊き上がり加減は、このサラッとカレーにバッチリの仕上がり、フライドオニオンチップが◎‼︎

結局のところ、私がこちらのお店で食べるべきは「赤のべっぴん薬膳カリー」だったという事でしょう。こういうのって好みの問題が大きいかと思いますので、このレヴューがあまり参考に出来ない方もいらっしゃると思いますが…「強過ぎる唐辛子は、他のスパイスの旨味を殺し出す」という私の思い込みに賛同して下さる方のみ、参考にして頂ければ…と。

ご馳走様でした。

【2021年11月27日再訪問】

2021年「神田カレーグランプリ」スタンプラリー87日目。

今年のスタンプラリーに於いて貴重なのは、土曜日のランチタイム。夜営業もあるお店がどのコースも決して多くはない上に、あってもお酒の提供がメインで、カレーのみ目的の訪問では不要と思われるお通しとワンドリンクが必要なお店が多くて…という事で、そういう私にはランチタイムに訪問しておきたいお店が数軒。この日のランチタイムはそこを目指すも…なんと臨時休業。そこから近くにある、やはり夜営業は限定的である、こちらへと急遽予定変更…としました。

午後１時から10分程前に到着すると、外待ち客は無く、すぐに入店させて貰えました。付近のカレーデルタ地帯には複数のお店で外待ち客が多数だったので、少し肩透かし状態…。

こちらで過去に食べたのはいずれも赤い「薬膳カリー」。少し前に神保町の店舗でそちらは食べていたので、今回は「黒のべっぴんカシミールカリー」…と、１つ掘り下げて「牛すじカシミールカリー」を注文する事にしました。辛さは６段階から調整して貰えるとの事でしたので、真ん中より辛めの４番でお願いする事に。２分程の待ち時間でマッシュポテトと玉ねぎのピクルスが更に３分程でカレーも到着しました。

キリッとした辛さのカシミール。これを牛すじの脂身の甘さが包み込んでくれます。そう考えると、もう少し辛さレベルを上げても良かったかも。マッシュポテトという口直しもありましたしね。赤ワインで煮込まれたとされる、欧風仕立てのコクの強いサラッとカレーに、牛すじ以外にも野菜の甘味とピクルスの酸味も加わって…あっという間に完食です！

ただ、どうだろう…？このタイプのカシミールカレーであれば、「デリー」さんと「ボンベイ」さんの双璧があるので。

やっぱり「赤のべっぴん薬膳カリー」がおススメです！

ご馳走様でした。

【2020年11月23日再訪問】

連休最後の日のランチタイムは…また「神田カレーグランプリ」への参加店へ。ただ、前日の日曜日に神田駅周辺がゴーストタウンの様になっていた様に、休みの日になると、途端に選択の余地が無くなるのが、このラリーの辛いところ。…で、新たに「Ｂコース」に手を出す事になるのを承知で、この辺ではトップクラスの美味しさを誇る、こちらのお店へと再訪問する事にしました。正午から40分程前に到着すると、少し片付けるのを待たされた後に店内へと招かれました。

前回の訪問は既に半年以上前。それでも忘れられないのが、こちらの「赤のべっぴん薬膳カリー」。メニューを見て思い出した瞬間にどうしてもこれが食べたくなって、また注文をしました。前回は辛さを「３」で頼んでちょうど良かったのですが、最近になって辛さへの耐性が付いたのか、物足りなく感じる時も出来て来たので、今回は「４」番でお願いをしました。あと、「マンゴーラッシーはじめました★」に釣られてこれも。10分程の待ち時間での到着です！

今回頼んだ「赤の〜」に対して「黒のべっぴんカシミールカリー」というのがあるのですが、その違いはスパイスの使い方。前者が量が多いのに対して、後者は種類が多いとの事。その後者は食べた事が無いので、比較のしようもありませんが、とにかく今回も食べた前者には、先ずは香りでヤラれてしまう感じです。そして頭皮から汗の噴き出る強いスパイスがガツンと！ただ、何故か胃への負担は軽くて、更に辛くてしてもまだイケる感じがするんです。これは大量に混ざり込んでいる玉ねぎの優しさかな？そのあまりの量に、サラッとしている筈のカレーが一瞬、ドロッとしているんじゃないか？と誤解してしまうんです。それにしても後を引くなぁ…最近になってカルダモンを上手に使うお店で感動する事が多いんですが、その入口がこちらだったんだっけかな…？

野菜には程良い食感が、チキンにはスプーンで解せてしまう柔らかさが…で、いずれもきちんと自らの美味しさも主張。やっぱり、このメニューのレベルは高い！「マンゴーラッシー」もそのレベルを落とす事なく美味しかったですよ！

「駿河台下」交差点に面したカレー激戦三角地帯…やっぱりそこでの私の中でのNo. 1はこちらですね！こちらのお店は２階にあるのですが、退店の際には、階下迄の行列が…。

ご馳走様でした。

【2020年2月24日初訪問】

神保町の「駿河台下」交差点の角から少し御茶ノ水駅側にあるお店。

この日のランチはカレーを求めて神保町へ。何軒か候補はあったのですが、１番気になっていたこちらのお店がオープンしていたので、訪問を決めました。祭日の午後１時過ぎに到着すると、テーブル席は埋まっていたモノの、入口すぐのカウンター席は１人の先客がいるのみで、すぐに通して貰えました。訪問目的は薬膳カレー。よって「赤のべっぴん薬膳カリー」を注文しました。５分ちょっとの待ちで到着です。

サラッとスープカレーの様な赤いカレー。カルダモンとジンジャーが目立つ様に入っている事によってこういう味になっているのでしょうが…玉ねぎも大量に使用されている様で、旨味の部分もしっかりとしていて本当に美味しい。野菜は蓮根と人参とブロッコリーがぶつ切りで入っていますが、これは◎。しっかりと具も愉しめる様になっています。具と言えば、やっぱりチキンも！スプーンで簡単に解れるチキンは綺麗に骨だけ残る迄煮込まれ、旨味もしっかり中に閉じ込められていました。これに水分少なめに炊かれたご飯も◎！

注文した際に辛さを聞かれ、初訪問だった事もあって逆に程度の質問をしました。注文したカレーには１〜６の辛さの段階があり、２が一般的な辛口だと教えて貰いました。「しっかりとした辛さ」と教えられた３でお願いしましたが、頭皮の毛穴から汗が噴き出るくらいの辛さでありながら、旨味もよく分かるこのレベルがジャストフィットでした。

それにしても…神保町で生き残っているお店って、必ず他のお店に無い必殺技を持っているんだよなぁ〜！この味っていつか急に思い出して食べたくなりそうな感じがするけど、他のお店では、絶対に代用出来そうにないもんな…。

因みに…写真に写っているガーナチョコレートは後から複数人数で来たお客に場所を譲ったお礼という事で貰いました。こんなちょっとした配慮も嬉しいですね。

ご馳走様でした。