とんかつのポンチ軒はビーフカツも最高に美味しい : ポンチ軒

関西ではとんかつよりビーフカツレツが人気がありますが、首都圏でも一時期にビーフカツレツのチェーン店が流行ったけど最近めっきり見かけなくなりました。

久しぶりに美味しいビーフカツレツが食べたくなって、探してみたらポンチ軒でもビーフカツレツのランチをやってるので行ってみまして。

12時過ぎに行ったら満席でしたが、15分ほどで入れ替わりで入店出来ました。
お目当てのビーフカツ定食を注文すると、5分で出来上がり。
丸皿に金網を置いて、大きなカツレツが載っています。
牛肉は脂の無い赤身肉で、中心部はピンク色の絶妙な揚げ加減です。
ソースではなく山葵醬油をちょっとだけ付けて口にすると、サックサクの衣に柔らかい牛肉の旨みが口中に広がります。
久しぶりのビーフカツを堪能してご馳走様すると、熱い煎茶を出してくれました。
緑茶で脂を洗い流してすっきりさせてくれるサービスは嬉しいものです。

先日、岩本町のとんかつ屋で生っぽいロースかつを食べさせられて閉口したので、ポンチ軒で口直しに行きました。

前回は特ロースかつをいただいたので、今回は特ヒレかつをお願いしました。

棒状のヒレ肉にキツネ色に揚ったサクサクの衣が覆っていて香ばしい。
一切れ横に倒してみると中心はうっすらピンク色ですが、しっかりと火が通っている絶妙の揚げ加減です。

パサパサではなく肉汁を含んだジューシーな肉が見えます。
岩塩をかけて口にするとピンク色の中心部まで温かくて、ふんわり柔らかい歯応えでホロっと崩れるような感触です。
生っぽくてまだ冷たくて噛みきれないようなトンカツを「レアな食感」とか「究極の火入れ」と称賛する傾向がありますが、ちゃんと火を入れても柔らかく肉汁がジュワッと出て来る揚げ加減、これこそ本来のトンカツの魅力だと思います。

先日、高田馬場の酒肴新屋敷という店でフワフワの鯵フライを食べて感動し鯵フライのおいしさを再認識して、他にも美味し店は無いかと探していたら、神保町のポンチ軒で数量限定で鯵フライランチを出していると知って出かけてみました。

12時過ぎに店についたが満席でしばらく待っていると、従業員が注文を取りに来てくれたので「アジフライ」とコールすると、「アジフライ定食は鯵が2枚なんですが、そのうち1枚を海老フライにすることもできます」とのことなので、折角なので1枚は海老フライに変えてもらうことにします。
15分くらい待って店内に入りカウンター席に案内されました。

先にタルタルソースと、卸しポン酢の皿が出てきました。
タルタルはピクルスの微塵切りがたっぷりと入った洋食屋の本格的なソース、卸しポン酢には細切りの大葉も散らしてある。
5分後に白い皿に鯵フライ1枚と海老フライが1尾に繊切キャベツが載っている。
鯵フライは3枚おろしを尾っぽのところだけくっ付いたままで揚げた三角形の大きなフライです。
粗いパン粉でサクサクに揚がっていて、口に入れると溶けていきます。
身は厚くて、ふわっふわの食感で何もつけなくても下味の塩胡椒だけで充分ですが、折角卸しポン酢を添えてくれたので試してみると、さっぱりとした味わいになりこれはこれで美味しい。
海老フライにはタルタルをたっぷりつけていただきますが、鯵フライのインパクトが強いので海老の旨味が霞んでしまいました。
新屋敷の絹のような鯵フライとも甲乙つけがたいレベルのアジフライに感激したので、次回は2枚とも鯵フライにしようと思います。

淡路町駅から歩いて数分の路地裏に涼しげな暖簾のしもた屋風のとんかつ屋さんですが、オープンしたのは6年前と神田のとんかつ屋さんとしては新しい店です。
元々は赤坂見附でフリッツという洋食屋にいたシェフが開いた店ということで、ミシュランのビブグルマンにも連続掲載されているそうですので、開店時間に合わせて行ってみましたがすでに店の中は8割程度の入りでした。
11時半開店だと思っていたら11時15分開店という変則的な営業時間だったようで危うく2回転目になるところでしたが何とか滑り込みセーフです。

店内はカウンター8席にテーブル席が１０席くらいというところ、カウンター内の厨房には料理人2名にスタッフ2名。
めったに来られないからと張り込んで特上ロースとんかつ定食2400円とちょこっとカレーソース400円を注文。

特上ロースは角皿の上に金網を敷いてその上に厚みが５ｃｍくらいの厚切りとんかつがドーンと載っています。
一切れを横にしてみると、中心部がほんのりピンク色でジューシーな揚げ加減です。
お店のHPによると「甘みや旨みがいっぱいの沖縄産豚肉をオリジナルブレンドのパン粉や揚げ油で専用の揚げ鍋で揚げるとんかつは正にプロフェッショナル！！」とのキャッチコピー通りの看板に偽りなしの美味しさです。
中央の部分は塩、太陽ソースで肉の味を堪能したら付け合わせのキャベツをポンチ軒特性の柚子ペッパーソースでさっぱりといただきます。
「ちょこっとカレーソース」はカレーソースポットにたっぷりとサーブされたので「ちょこっと」ではないので驚きました。
これはちゃんとした洋食屋のカレーで、さわやかなスパイスの香りが食べる前から分かります。
ロースかつの両端の衣の厚いところを、ご飯の上に載せてカレーソースをたっぷりとかけてがぶりと噛り付く。
カレーソースには挽肉の旨味がしっかりと出ているので、とんかつとの相性が抜群です。
とんかつを美味しく食べる為のソースとしてのカレーという意味では、今までに食べたカツカレーの中でも最高レベルです。

なるほどこれなら4年連続ミシュラン掲載も納得できます。
ランチサービスで「かつと特性カレー1250円」という手ごろなメニューもありましたので、次回はそれも食べてみようかな。