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店名 |
閉店
鶴の恩がえし
|
---|---|
ジャンル | 中華料理 |
住所 | |
交通手段 |
JR神田駅北口徒歩3分。 神田駅から172m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥1,000~¥1,999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
36席 (カウンター20席、テーブル16席(4人用×4卓)) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | カウンター席あり、スポーツ観戦可 |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | テイクアウト |
お子様連れ |
子供可 |
ドレスコード | カジュアル。 |
備考 |
餃子などの一品料理のテイクアウトが可能。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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当店【鶴の恩がえし】はオフィス街には珍しくなった町中華と呼ばれるジャンルの料理店です。
料金はかなり安く(都心としては)設定されている上に、料理の量が多く、お客の回転がかなり早い点から、大衆店寄りにある店でもあります。
結構、普段から使っていたのですが、中華屋レビューにはあまり自信がないので、レビューを上げずにおりました。しかし、店の紹介は紋切型の文章ではなく表現豊かにすべきだとの考えを説明する必要があり、個人的な情報が店の説明に必要な例として、慌てて引っ張り出して文章を作っています。
日常的には結構ランチで使うことが多いです。
写真にはありませんが、野菜炒めと麻婆豆腐の定食は700円という驚異のコスパです。この得得ランチは夕方6時までやっているので、不規則に昼食をとることの多い外回り人間には、とてもメリットがあるのです。
味はどちらかというと軽めで、いかにも普通の中華屋さんで提供されるものです。でもとにかく量が多くて速いです。ニラレバ炒め定食などもガッツリレバーが入ってきて満足度は高いと思っています。
写真の黄色い麺は天津麺(700円)です。
また、お勧めは鶴の恩がえしラーメンではまぐりが入る醤油ラーメン(650円)です。
最近、チンゲン菜を入れるラーメンって少なくなった気がします。
麻婆豆腐は具にピーマンと人参と筍が少し入ります。辛さはかなり柔らかくて多少後から来る程度です。ご飯と一緒に頂くと良いおかずになります。
また、結構遅くまでやっているのも本当に助かります。確か23時頃までの営業なので、神田の二次会でベロベロになった際には、当店で炭水化物の補給をすることが多いです。
そんな私と店との関係を店名になぞらえて物語で表現しました。
~昔ばなし・鶴の恩がえし~です。
【鶴の恩がえし】
むかしむかし、小さいけれど、心の優しいおじいさんとおばあさんが経営する個人の料理店がありました。
ある寒い冬の日、朝方から降り始めた雪はすっかり街を白く彩りました。東京には降雪注意報が出され、今や膝まで降り積もろうとしています。
けれども、おじいさんとおばあさん(と従業員さん)はこんな日にも、営業をしようと開店前の準備をしていました。すると、一人の娘がフラリと店前を通りかかりました。
そして意を決したように入口の戸の前に立つと
トントン(グィーン)
と自動ドアのボタンを押ました。
「ごめんください。開けてくださいまし」
おばあさんが表を見やると、頭から雪をかぶった娘が立っていました。
おばあさんは驚いて、
「まあ、まあ、寒かったでしょう。いらっしゃいませ」
と、娘を家に入れてやりました。
「私はこの辺りで飲食店を探して来ましたが、今日はどこを探してもよい店が見当たらず、雪は降るし、お腹は空くし、やっとの事でここまで歩いてまいりました。どうかお店を開けてくださいまし」
娘は丁寧に、手をついて頼みました。
「それはそれは、さぞ、お困りじゃろう。こんなところでよかったら、どうぞ、食事していきなさい」
「ありがとうございます」
娘は喜んで、とても安価なランチDセット(チャーハン&野菜炒め+スープ/800円税込み)を注文して家に帰りました。
何日か経つと娘は、今度は自分の会社仲間を誘って連れてきました。当店は典型的な町中華屋さんですが、夜には居酒屋としても機能していて、4人掛けのテーブル席などではコスパの良い中華料理の単品をつまみに、ウーロンハイや紹興酒などを楽しむことができるのです。ちなみに写真にある生ビールは350円です。
「まあ、まあ、ランチばかりか、夕食にまで来てくれたのかね。ありがとう」
おばあさんは嬉しそうです。
当店では料理人さん達が大勢いて、とても機敏に働いています。あずき色の服と黒い前掛けで統一された調理人さんは厨房に5人、ほかにホール担当の女性が二人おられました。昼時はこの人数での対応となり、注文から調理・配膳まであっという間に行われています。繁忙時間ですらストレスを感じませんから、チョイ飲みや二次会の締め兼飲み直しに立ち寄るには絶好のお店なのです。
そしてその料理は昔ながらの中華料理そのものです。何て気持ちが良い店なのでしょう。娘はずっと昔からこの店の常連であるような気さえしてきました。
そして娘が、手をついて頼みました。
「私は神田のランチや〆では席探しに悩みます。どうぞ、この店の常連客にさせてくださいませ」
「おお、おお、構わないとも」
「まあ、まあ、毎日いらしてもいいのですよ」
おじいさんとおばあさんは喜んで、それから皆は楽しい日を過ごしました。
さて、ある日の事。
娘が料理の写真を撮らせてくださいと頼みました。
そして娘は奥まった場所に料理を並べると「理由は決して聞かないでください」と言って
パシャッ、パシャッ
何やら作業を始めました。
そしてしばらくタブレット端末を操った後
「おじいさま、おばあさま、こちらの店の料理の写真ですよ」
と、娘は美しいラーメンの写真を二人に見せました。タブレット端末には大きく、当店で提供される 鶴の恩がえしラーメン(スペシャル/650円)の姿が綺麗に映されていたのです。
それから暫くして不思議なことがおこりました。
スマフォを手に持ったサラリーマンやOLが、当店の場所を探しながら、次から次へと来店するようになったのです。しかも、どうやら何かの記事を見ながら来ているようです。
「おじいさんや、不思議なことがあるものですね」
接客を担当するおばあさんは驚いて、おじいさんにこの事を話しました。
そして二人で話し合って、娘の、あの綺麗な写真に思い出しました。
「ねえ、おじいさん。あの娘はいったいどうして、奇麗な写真を必要としているのでしょうね。・・・ほんの少し、のぞいてみましょう」
そう思って娘が来るのを待つことにしました。
そして数日して娘が夕食目的で来た時に、隠すように店の奥で背を向けている娘に近づき、タブレット端末の操作をそっと見てしまったのです。
すると、不思議なことに、そこには娘はいなくて、kuido子というガタイの良いおっさんが、食べログのアプリを起動していました。おばあさんはハッと驚いて、動きを止めてしまいます。
kuido子は、タブレットの画面の反射したおばあさんの姿に気付いて、全てを悟りました。
「おじいさま、おばあさま。もう、隠していても仕方ありませんね」
「・・・」
「私は食べログのレビュワーでございます。ご恩をお返ししたいと思って娘になってまいりました。けれど、高評価のレビューは上げましたし、顔バレはNGなのでもうお別れでございます。どうぞ、いつまでもお達者でいてくださいませ」
そう言ったかと思うと、恥ずかしそうに顔を隠しながら、お勘定を払って家に帰ってしまいました。おじいさんとおばあさんは、いつまでもいつまでもkuido子を見送りました、とさ。
最後にお店の名前の由来を女将さんに聞きました。
すると女将さんは
「よく聞かれるんですよ~。中華屋じゃないみたいでしょ~」
と笑いながら、店名についての説明をしてくれました。
当店は27年前にこの地で営業を始めたのですが、その際に大変お世話になった方がいたのだそうです。その人に対して感謝の意味を込めて「鶴の恩返し」と付けたのが由来だそうです。
「それと、インパクトがあるでしょ~」
付け足された言葉に、私は驚いて女将さんを見返してしまいました。
「この神田で頑張ろうって決めた時に、店名だけでも目立たなきゃって思ったのよ」
そういった女将さんは、かなりお茶目な表情をされていました。これまで何回も店には来ていて、注文のやり取りをした記憶がありますが、昼時の戦争のような忙しさの中での会話ばかりで定型の言葉ばかりだったため、意外な一面を見た気がしました。
私はこの日初めて「写真良いですか?」と聞きました。
女将さんは「どうぞどうぞ」と嬉しそうに言ってくれました。
帰りのお勘定はご主人に渡します。
普段は調理に専念しているので、あまり顔を合わせる事のないご主人ですが、今日はお釣りを貰う際にしっかり目が合ってしまいました。
そりゃそうだ。
店名の由来を聞いて、写真撮ると宣言すれば、レビュワーとしての存在はバレるわな。
という訳で髪が伸びるまでは当店はオアズケです。
次はオールバックにして店に行こうかな。
ご馳走様でした。