美味しいと思うけど、私には物足りない。 : 東京カオマンガイ

今宵は一人飯。少し残業してからオフィスを出た。スマホには雨雲が近づいているとメッセージ。急ぎ足で秋葉原駅中央改札前を通り過ぎ、神田川を渡り、ガード脇を神田方面へ。最初は『味坊』でラムをと思ったが、「予約で一杯ねー」と言われ、そのまま神田駅まで歩く。よしこの前は満席で入れなかった『東京カオマンガイ』へ行ってみよう。

マレーシアやシンガポールの海南鶏飯が大好物の私。長らく、カオマンガイはちょっと違うよなあ、なんて言って敬遠していた。でもこの前、神田駅近くのカオマンガイの美味い店という記事を見て、『あろいなたべた』でカオマンガイを食べたら、これがとても美味かった。過去の意見を撤回して反省しているところ（笑）

神田駅近くのカオマンガイの美味い店、もう一店が今日訪問した『東京カオマンガイ』だ。結論を先に言ってしまうと、悪くないと思うんだけど、満足していない私がいる。何だか物足りないのだ。トータルで2,500円超も使ったのだが（笑） なんでかなあ。思い出しつつ、検証をしてみる。
(追記: カオマンガイや海南チキンライスってのは、安くて美味くてまう満足っていうものだと思ってるから、そもそもこんなに金使っちゃダメだね（笑）)


注文したのは、パクチー付きのカオマンガイ(大) (タレは1種類付き)(890円)、タレを2種類追加して(+100円)、3種類のタレを全て試すのだ。シンハービールも飲んじゃおう(590円)。そしてパクチーサラダ(680円)を追加。
タレが３つともかなり余ったので、茹で鶏を追加した(400円)。

水曜の夜の7時過ぎ、まだお客さんの入りはそんなでも無かった。お一人様はカウンターへ誘導される。L字型のフロア、壁に沿ってカウンターがある。テーブル席は3つぐらいだっただろうか。内装は別にタイ風ではなく、無国籍。

カウンターテーブルの奥行きはとても狭い。御徒町の羊香味坊のカウンターと奥行きの狭さではどっこいだ。こちらは壁に面しているので圧迫感がある。椅子の座面も小さいし、座り心地も今ひとつ。

久しぶりのシンハービールは美味かった！こんな美味かったっけ？ さてカオマンガイと鶏スープの到着だ。まずはスープを啜る。うん美味しい。さあカオマンガイだ。タレの小皿が３つも乗っているので、皿の上はぎゅーぎゅー詰め（笑）。まずは箸で茹で鶏をそのまま食べる。薄味で結構柔らかめ。ぷりぷり感はあまり無いタイプ。次に、黒ダレ(甘めの黒醤油ベースに生姜風味)につけて食べる。美味い。ライスを食べたい。スプーンに持ち換えるが、皿の上が狭くて、スプーンを入れようとするとライスが溢れて食べにくい。ライスは柔らかめ。個人的にはもう少し硬めが好みだ。次は赤ダレで茹で鶏を楽しむ。赤ダレはタイの豆味噌に生姜、ニンニク、唐辛子を効かせたパンチの効いたタレ。かなりニンニクが効いている。そしてレモンダレ。これはナンプラーとレモンを配合したこのお店オリジナルなタレのようだ。なるほどシンガポールやマレーシアのレモンダレとは違うね。これはこれで美味しい。

茹で鶏の量は意外に少なかったように思う。もっと食べたいと思うところで無くなった。３つのタレがどれもかなり余った。追加で茹で鶏一人前を頼んだ。ようは吉野家の牛皿のようなもんである。出てきた追加の茹で鶏の皿はこれも小さかった。ここは鶏肉が少ないんだな。次回来るときは、茹で鶏は最初からダブルで頼んだ方が良いな(吉野家で言えばアタマの大盛りってやつだ)。で、やっぱりかなり柔らかい。これで400円は高いと思う。最初からダブルで頼むとして、パクチー付きカオマンガイ大・茹で鶏ダブルだと1,290円か。うーむ、それはやっぱり高い！

ちなみに、日によっては出来ない時もあるというパクチーサラダ、今日は出来ます！と言うので楽しみにして追加したが、特徴や特別な美味さは感じなかったので、これで680円は高いと思う。

と言うわけで、ライスと茹で鶏がもう少しだと私は思った。でもこれは好みの範囲かもしれない。
あとは副次的な要素だが、皿が小さくて食べにくかった。まあタレ皿を別に置けば良いのかもしれないが。それでも他の店より小さいと思う。それからカウンターテーブルの奥行きが狭いのと椅子も座りにくかったなあ。一人客がゆっくり食べるのにはあまり向かない。これも好き好きの範囲内だろうが、内装に異国感は殆どない。カオマンガイを日本のファストフードとして根付かせようということかもしれない。岩下の新生姜とカオマンガイを組み合わせたメニューもあるし。