今回は芝崎納豆を試してみました。 : 天野屋

和菓子・甘味処TOKYO百名店2023選出店

食べログ 和菓子・甘味処 TOKYO 百名店 2023 選出店

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3.5

~¥9991人
  • 料理・味3.7
  • サービス3.4
  • 雰囲気3.3
  • CP3.3
  • 酒・ドリンク3.3
2019/10訪問2回目

3.5

  • 料理・味3.7
  • サービス3.4
  • 雰囲気3.3
  • CP3.3
  • 酒・ドリンク-
~¥9991人

今回は芝崎納豆を試してみました。

当店は、先日お邪魔して、喫茶コーナーで名物の甘酒と和スイーツを楽しませてもらいました。
そのレビューをアップしたところ、フォローレビュアー様から、当店のもう一つの名物である芝崎納豆を勧められました。

この芝崎納豆、元々は、神田明神が現在の駿河台に移った時に境内にあった「芝崎道場」という草庵に因んで名づけられました。
移転前の神田明神は、現在の千代田区大手町の将門塚がある辺りの「芝崎村」というところにあったので、それが「芝崎道場」の名前の由来のようですね。
その芝崎道場における寒暑忍耐の修行の際に供された五行珍味の中に「金含豆(こんがんず)」という富貴延寿を祝福する穀種があり、「神に納める豆」という意味から納豆に類するものものと目され、芝崎納豆の前身になったと伝わっています。

話がちょっと横道にズレますが、以前にある人から聞いた話では、豆腐と納豆という漢字は、漢字が取り違えられて生まれたとのこと。
つまり、らせるのは本来納豆であるはずで、を(箱に)めて作るのは本来豆腐のはずが、漢字の充て方が逆になってしまったそうです。
しかし、芝崎納豆の「神に納める豆」が納豆だとすると、その説とはちょっと違いますね。

この日は、当店の甘酒と飲み比べをするべく、同じ神田明神にある「三河屋綾部商店」を訪れました。
同店のレビューもアップしたところですが、そのついでにこちらにも立ち寄って懸案の芝崎納豆を購入することにしました。

天野屋は、お店に向かって右手が小売りコーナーで、左が喫茶スペースになっています。
小売コーナーに入ると正面に冷蔵ショーケースがあって、そこで芝崎納豆が売られていました。
お店の方に量をお聞きすると、160gだそうで、2人前~3人前くらいと言われましたので、1個@378円を購入してその日の夕食のおかずに加えることにしました。

芝崎納豆の原料大豆は、北海道産の鶴の子大豆です。
鶴の子は北海道の在来種をベースに育成された高級大豆のブランドで、流通している品種名には、「ユウヅル」「早生つるの子」「甘露」「白鶴の子」「つるの子」などがあるそうです。
この鶴の子大豆を一日水に浸し、一時間半蒸し、納豆菌をかけ、20時間寝かせて作るのが芝崎納豆。
豆が大きいので中まで納豆菌が通らない為、表面は納豆で中身は豆の味が残っているとされていましたが、確かにその通りで、豆の味がしっかりします。
柔らかく煮た枝豆みたいな食感で(同じ大豆だから当たり前ですが・・)、食べ応えがあります。

また、納豆菌の作用が弱いせいで粘りが少なく、匂いも弱いのも特徴になっているとのことでしたが、粘りも匂いもそこそこあると思いました。
ただ、粘りの持続性はやや弱かったかもしれません。
それでも、それを補ってあまりある大豆の粒感の素晴らしさ。
家内も娘たちにも大好評でした。

納豆と言えば、日頃スーパーで購入している量産品に慣らされている感がありましたが、久々に本当に美味しい納豆を食べた気持ちになりました。

それとやはりごはんがドンドン進みますので、糖質制限などをやられている方には毒ですね(笑)

いずれにせよ、とても美味しい自家製納豆で、お勧めいただいたフォローレビュアー様には感謝したいです。

  • 天野屋 - 芝崎納豆@368円

    芝崎納豆@368円

  • 天野屋 - ネギ、辛子、醤油で味付け

    ネギ、辛子、醤油で味付け

  • 天野屋 - ごはんがすすむくん

    ごはんがすすむくん

  • 天野屋 - 蓋を開けたところ

    蓋を開けたところ

  • 天野屋 - 食べ方と製造表示

    食べ方と製造表示

  • 天野屋 - パッケージ

    パッケージ

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2019/09訪問1回目

3.3

  • 料理・味3.4
  • サービス3.3
  • 雰囲気3.3
  • CP3.1
  • 酒・ドリンク3.3
~¥9991人

老舗甘酒店で和スイーツを楽しみました。

神田明神は、正式名称を神田神社と言い、東京の中心部にあたる神田、日本橋、秋葉原、大手町、丸の内、旧神田市場、旧築地魚市場などの108町会の総氏神様です。
地元の住民には「明神さま」の名で親しまれています。
江戸三大祭りの一つである神田祭りでも知られていますが、創建は奈良時代初頭の天平二年(西暦730年)と伝わっています。
来たる2030年に創建1300年を迎えるにあたっての記念事業として、2018年12月、境内に文化交流館「EDOCCO(EDO Culture Complex)」が建設されたのは記憶に新しいところです。
近年は外国人観光客にも「パワースポット」や「商売繁盛祈願」の神社として名が通っており、この日も鳥居付近には多数の外国人観光客の姿が見られました。

当店は、その神田明神の鳥居ぎわで営業している老舗甘酒店です。
甘酒と言うと、私にとっては、初詣の時に神社から振舞われる飲み物として頭にインプットされていますが、そもそも甘酒は、日本で最初に作られたお酒である「天甜酒(あまのたむさけ)」がその原点と言われています。

天甜酒を最初に作ったのは「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)」という女神さまで、その背景にはちょっと悲しい物語も語り継がれているのですが、長くなるのでここでは省略します。
いずれにしても、天甜酒こそ「甘酒」の原型であり、「日本酒」のはじまりと言われているお酒なんですね。

これは神話の世界でのお話しですが、歴史学的に見た甘酒は、ちょっと趣が違います。
甘酒は、米を麹発酵させたものですから、いわゆる日本酒を作る過程では必ず作られるものですので、米を原料お酒が登場する少なくとも古墳時代には既に世に存在していたわけですが、甘酒という名前が正式に使われ、俳句の季語として江戸の夏の風物詩になるのはまさしく江戸時代に入ってからのことなんですね。
いずれにしても、江戸時代の甘酒は、初詣の時の飲み物とはイメージが違っていたことになります。

江戸幕府が国民の健康を守るために、甘酒の価格を設定していたというくらい大々的に飲まれおり、いわゆる健康食品としても当時も広く知られていました。
江戸時代にも健康ブームがあったんですね。
江戸市民の日常生活に欠かすことのできない、唯一の甘味源でもあり、江戸に散在する甘酒屋に対する人々の評判はつのるばかりで「富士山に肩を並べる甘酒屋」と句に詠まれるほどでした。

当店は、その江戸時代後期の弘化3年(1846年)が創業ですので、甘酒が華やかなりし頃に世の中のブームに便乗する形で登場したお店なのかもしれませんね。
まあそれは冗談にしても、かなりの老舗であることは間違いありません。

この日は、ランチを終えた12時過ぎに当店までやって来ました。
神田明神鳥居に向かって左手になかなか渋く歴史を感じる店構えで佇んでいます。
お店に向かって右手が売店、左手が喫茶コーナーになっているようで(「喫茶部」と記載)、その喫茶コーナーの入口から「明神甘酒」と書かれた暖簾をくぐって中に入ってみます。
店内は客席があって、8人大テーブルが2卓と4人用テーブル1卓、2人用テーブル3卓の計26席が配置されていました。
と言っても、8人テーブルは、座布団が8つ敷かれてはいるものの、大人が8名座るとかなり窮屈です。
入店した時に先客は3名ほどしかいなかったので、私はその8人テーブルに座ることにしましたが、テーブル、椅子ともにかなり低いところにあるので、座るのにちょっと苦労します。

卓上にはメニューブックが置かれていました。
中を眺めると、筆頭メニューはやはり甘酒。
しかも、前述の江戸の夏の風物詩ということか、冷やし甘酒@450円がトップにきています。
以下、温かい甘酒@400円、サイダー@450円と古風なドリンクが続き、さらに甘味メニュー、あんみつ・みつ豆、かき氷のメニューがあります。
特にかき氷については、ものすごく豊富なラインナップだったので、ちょっと驚きました。

注文は、温かい甘酒と白玉きなこ@500円の二つにしました。
待つこと3分ほどで甘酒が、その後すぐに白玉きなこが提供されました。

当店甘酒=「明神甘酒」は、当店の地下6mの天然の創業当時からの土室(むろ)より作り出される糀(米こうじ)をもとに、さらに手を加えて生成し熟成を待って作り上げられたものです。
砂糖はもちろん、化学添加物も一切使用せずに、お米と糀だけで造る伝統的な製法で作られた麹甘酒で自然なお米の甘さを感じます。
口直しにつけられている沢庵の適度な塩気もいいですね。

白玉きなこは、白玉団子にきな粉と黒蜜をかけたよくあるタイプの和スイーツです。
こちらはしっかり甘く、先にこちらを食べてから甘酒だと甘酒本来の甘みが殺されてしまうかもしれませんね。
何となくそれを察知していたので、甘酒を飲み干してからこちらをいただきましたが、まあ普通かなという印象で、これで500円は正直高いですよね。
もっとも甘酒の400円も高いですが・・・

伝統あるお店で、雰囲気代と考えればこんなものかもしれませんが、やっぱり観光客価格になってるんでしょうねえ。

実は、神田明神にはもう1店、甘酒を出す「三河屋綾部商店」というお店があります。
そちらは、1616年に三河から江戸へ移ってきて代々将軍家や宮内庁に手作りの甘酒だけでなく味噌や納豆をも納めてきたという、当店を上回る老舗の甘酒屋さんとのこと。
そちらの甘酒は甘さがかなり控えめという情報もありますが、近いうちに是非飲み比べてみたいと思います。

  • 天野屋 - 温かい甘酒@400円

    温かい甘酒@400円

  • 天野屋 - 甘酒

    甘酒

  • 天野屋 - 口直しの沢庵

    口直しの沢庵

  • 天野屋 - 白玉きなこ@500円

    白玉きなこ@500円

  • 天野屋 - 白玉きなこのアップ

    白玉きなこのアップ

  • 天野屋 - 甘酒とサイダーのメニュー

    甘酒とサイダーのメニュー

  • 天野屋 - 甘味メニュー①

    甘味メニュー①

  • 天野屋 - あんみつ・みつ豆メニュー

    あんみつ・みつ豆メニュー

  • 天野屋 - 甘味メニュー②

    甘味メニュー②

  • 天野屋 - かき氷メニュー

    かき氷メニュー

  • 天野屋 - こちらもかき氷メニュー

    こちらもかき氷メニュー

  • 天野屋 - 店内①

    店内①

  • 天野屋 - 店内②

    店内②

  • 天野屋 - 入口

    入口

  • 天野屋 - 外観

    外観

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店名
天野屋
受賞・選出歴
和菓子・甘味処 百名店 2023 選出店

食べログ 和菓子・甘味処 TOKYO 百名店 2023 選出店

ジャンル 甘味処、かき氷
お問い合わせ

03-3251-7911

予約可否

予約不可

住所

東京都千代田区外神田2-18-15

交通手段

東京メトロ 新お茶の水(徒歩5分)、末広町(徒歩8分)
JR御茶ノ水 徒歩5分

御茶ノ水駅から242m

営業時間
  • 月・水・木・金・土・日

    • 10:00 - 16:00
    • 定休日
  • ■ 営業時間
    [喫茶]
    10:00~16:00
    [売店]
    10:00~17:00

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

予算

~¥999

予算(口コミ集計)
~¥999 ~¥999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード可

(AMEX)

電子マネー不可

QRコード決済不可

席・設備

席数

24席

(テーブル2席×4 4席×4)

個室

貸切

不可

禁煙・喫煙

全席禁煙

駐車場

空間・設備

落ち着いた空間、無料Wi-Fiあり

特徴・関連情報

利用シーン

家族・子供と 知人・友人と

こんな時によく使われます。

ロケーション

一軒家レストラン

サービス

テイクアウト

お子様連れ

子供可(乳児可、未就学児可、小学生可)

ホームページ

http://www.amanoya.jp/

オープン日

1846年

備考

かき氷の提供は6月から10月10日まで
3月よりPayPay利用可(予定)

アメックスが使えます(情報提供元:アメックス)

初投稿者

酔狂老人卍酔狂老人卍(2310)

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