比較的イートインスペースのたっぷりあるやなか珈琲店。 : やなか珈琲店 CHABARA店

この日は、午前中、秋葉原で所用がありました。
用務を終えた後、昭和通り沿いの「ステーキマックス 秋葉原店」でがっつりとステーキランチをいただいたのですが、ランチが早めだったこともあって、食べ終えてもまだ12時前。
それなら近くでコーヒーを飲んでいく余裕もあったので、探り当てたこちらのお店に立ち寄っていくことにしました。

やなか珈琲店は、東京都内に32店舗、愛知県に1店舗の計33店舗を展開するコーヒー専門店です。
店舗販売以外に通販ショップも開設しています。
運営主体は、株式会社やなか珈琲で、愛知県一宮市の業務用コーヒーメーカーである有限会社エムジーコーヒーの子会社になります。
それで愛知県にも店舗があるんですね。
コーヒー豆の鮮度を重視しており、注文ごとに生豆から焙煎して販売するのが特徴。
焙煎には時間がかかるため、店舗で購入する時は、あらかじめ来店して豆を指定し、焙煎後に受け取るというのが一般的になっています。
1号店は、平成11年に東京・台東区谷中に出したので、それが店名の由来になっているようですね（やなか珈琲店 谷中店）。
当時は、家庭用コーヒー豆の販売拠点としての位置付けだったようです。

その後、一部の店舗で取り入れたイートインスペースも最近ではかなり一般化しており、これまでやなか珈琲店では、珈琲豆の購入のほかにイートインコーナーでコーヒーをいただいたりもしてきました。
住宅街を控える場所に多く出店していることもあり、住まいの周辺にもいくつかのお店があるので、武蔵小山店、学芸大学店、大岡山店、目黒店といったお店を利用、レビューしてきましたが、その他でも西新橋店、神田店も利用、レビューしています。
よって、当店で7店目の利用ということになります。

当店は、JR秋葉原駅－御徒町駅間の高架下開発事業の第2弾としてJRグループが開設した商業施設「CHABARA AKI-OKA MARCHE」（ちゃばら アキオカマルシェ）に併設されて営業しています。
「CHABARA AKI-OKA MARCHE」の方は、新型コロナウイルス感染防止対策として長く休業しており、この日も休業中でしたが、ようやく再開の目途が立ったようですね（2020年6月8日（月）から再開）。
当店は、この間も営業していましたが、カフェコーナーは席数を減らすなどの対策を取りつつの営業となっています。
また当店は、全面喫煙可との店舗情報がありましたが、2020年4月1日から全面禁煙になっています。

秋葉原駅方向からアプローチしてCHABARAの入口から内部に入ると、入ってすぐ右手で当店が営業していました。
前述の通り他のテナントはほとんどが休業中ですので、孤軍奮闘といった感じです。

店頭にはドリンクメニューが掲げられており、店内入って正面に注文カウンターがあります。
お店はパブリックスペースに対してセミオープンなつくりになっていますが、カウンター席、テーブル席など全部で15席ほどのイートインスペースが用意されています。
前記の通り、席数を減らす対応をしてのものですから、当店はやなか珈琲店の中でも屈指のイートインスペースを備えたお店と言っていいのではないでしょうか。

ドリンクメニューのトップは、本日のコーヒー。注文カウンター横に説明があって、ホットコーヒーは、ブラジルのフローレスタ・デ・ヴィセンチとなっていました。
また、注文カウンター手前右手には数種類の焼菓子が置かれていますが、基本全て自家製らしいですね。

本日のコーヒーのMサイズ@330円に焼菓子コーナーからソフトクッキー(エスプレッソ＆くるみ)@210円を付けます。
セット割引は無いので、540円の会計ですが、なかなかリーズナブルですよね。

クッキーは支払いと引き換え、コーヒーも席に着いて待っているとすぐに運ばれてきました。

コーヒーは、さすがの美味しさ。品名に見られるように常緑樹に囲まれた"森の様な農園"で生産されたコーヒーとのことですが、チョコレートを彷彿とさせる甘く芳ばしい香りと心地よい余韻が素晴らしく、クリーンで滑らかな風味があります。
比較的強めの酸味も後味がいいですね。
やなか珈琲店のこだわりが堪能できる一杯でした。

ソフトクッキー(エスプレッソ＆くるみ)は製造表示を見ると、親会社の所在地を"やなか工房"と称して、そこで作られているようですね。
優しい甘さに加えて、手作り感たっぷりの素材の風味が生かされたクッキーで、とても美味しかったです。
やなか珈琲店はスイーツの種類はかなり絞ってますが、コーヒーとの相性という意味では一本筋が通っていますね。

やっぱり、やなか珈琲店は使い勝手がいいです。
新型コロナ対応では、営業時間の短縮や当店のようなイートインスペースの席数減などで少なからず影響があるものとは思いますが、元々それほど夜間営業に頼っていたわけではないので、比較的影響は少ないのではないかと思料します。
引き続き、リーズナブルで高品質のコーヒーを提供してくれるお店として発展を期待しています。