美味かった。良い店だと思う。 : 純中国伝統料理四川料理 芊品香

MISIAの武道館のライブの帰りに立ち寄る。なんでも、平成最後の武道館ライブってことだったみたい。すっかり、平成行事の一環という態w
ラスト・オーダーが９時半ということだったので、結構、ギリ。

「芋」かと思ったら、「芊」とう別の漢字なんだそう。草木が繁るさまを意味しているってことなんだそう。 「品香」でいろんなものの香りってことみたいなんで。なんというか、ホントにいろいろ香るってことなのであろう。四川料理屋の店の名前としちゃ、よく出来てると思った。特に、この店の場合、調味料とか、スパイスに、いろいろ凝ってるってこなもんで。

食堂っぽい雰囲気なんだけど。料理は、本格的だったし。香り豊かで、味付けも好みで美味かった。
で、完全に頼み過ぎて。ひさしぶりに、死ぬほど満腹になるまで食いまくった。

・突き出しに、ニンニクを効かせてある干し肉と、ザーサイと。

まずは、
・しゃきしゃき豆苗のガーリック炒め。かなり、たっぷりめで。ガーリック、味付けの按配もグッド。

・本場四川のよだれ鶏。冷菜。
蒸し鶏を自家製の秘伝タレに漬け込んであって。そこにラー油も。下に茹でたモヤシが敷いてあって。上に青ネギを刻んだのと、ナッツとがあしらわれる。
これ、凄く良かった。このひと品を食って。ついつい、麻婆豆腐を食わねばって気がしてきて、追加注文してしまった。

・本場四川プリプリエビの自家製チリソース炒め。鉄板ジュ―にて供される。
「甘味、酸味、辛みがバランスよく組み立てられた、立体的な味わい」とメニューに紹介される。

エビとヤマイモが揚げてあって。甘みと酸味と辛みも相俟ったソースで、タマネギと一緒に炒められる。
エビチリ、いままで得意じゃないような気もしてたんだけど。このエビチリは、最高だった。

・当店名物という、手作りゴマ棒餃子。
「皮はゴマたっぷりくっついてパリパリ香ばしく、中身はジューシー」
実は、餃子なら、棒餃子よりも、普通の餃子のほうがって気もしてたけど。これは、良かった。際グループの棒餃子がナゼ苦手になったのか、この棒餃子を食って理解したような気もした。

餃子の中身は、普通の日本の餃子みたいに、豚挽肉とキャベツを細かく切ったのとニラとって感じ。この餃子の中身の味付けが濃過ぎたり、妙にスパイシーだったりしてないのが好み。
店特製の餃子のタレに、ラー油も垂らしつつの。

・火炎山香草麻婆豆腐。これは極辛で。黒い鉄鍋みたいので、ジュージューしてる状態で供される。
これ、先日、成都で食った、本場という麻婆豆腐にクリソツ。

挽肉と豆腐と豆板醤というか麻辣というか。そこに香草というか、パクチーも加えられる。そして、豆腐はまるごとなのを、その場で崩してくださりつつって感じで。
さすがに極辛は、それなりのものだったので。ご飯をもらって。麻婆豆腐ご飯にしつつの。
連れには、極辛ってのは、ちょっとキビしかったみたいだけど。小生的にはシックリきた感じ。

・痺れる麻辣刀削麺。中辛でお願いしてみたら、そこまで痺れなかったかな、という気はしたがw
刀削麺は、自家製とのよし。
「小麦粉から生地を１時間手揉みし、茹で具合も料理長の３０年以上の経験で見ているので、もちもち感と小麦粉の自然の甘味が出せます」とのこと。

具材に、キャベツ、モヤシと。あと、挽肉と。ちなみに、刀削麺は、結構、ぶっとい感じで。そのモチっとした感じも良かったけど。

スープも旨かった。芝麻醤っていうのかな、擂りゴマみたいなものだと思うのだが、まったりした感じが素晴らしい。ベースの出汁は、なんだったんだろうか。鶏ガラか。後味も残らなかったし、キチンとしたスープだったと思う。
そのベースに、自家製という、よだれ鶏にも使われてたラー油と、山椒油とかも使われていらっしゃるということのようで。
また、結果的に、こちらを中辛でお願いしたのも良かったかもしれない。極辛の麻婆豆腐とは対照的に、まったりと味わうことが出来たってことはある。

・生ビール。プレモル。
・至高甕だし紹興酒。１２年もの。店のオリジナルなんだそうで。中国迎賓館専用、なんだそうで。
二合で、燗付けしてもらう。
・で、もう一杯と。レモンサワー。単なる出来合いのレサワの素にて。

隣席の常連さんらしき女性のおひとり客が、よだれ鶏と、棒餃子、そして、刀削麺もタイラげてらした。
やはり、この店、いろいろと頼みがちってことみたいだw。
ちょっとロケーションが難しいが、ここで気楽な飲み会なんてのも楽しそう。