無料会員登録/ログイン
閉じる
気になるお店はこちらで保存ができます
空席確認・ネット予約
閉じる
リクエスト予約希望条件をお店に申し込み、お店からの確定の連絡をもって、予約が成立します。
1 予約の申し込み
ご希望の条件を当サイトよりご入力ください。
2 お店からのメール
ご予約が承れるか、お店からの返信メールが届きます。
3 お店へ来店
予約が確定した場合、そのままお店へお越しください。
電話なら予約できることがあります
閉じる
最新の情報は直接店舗へお問い合わせください。
matu4さんの他のお店の口コミ
店舗情報の編集
閉じる
「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら
店名 |
移転
澄まし麺 ふくぼく
|
---|---|
ジャンル | ラーメン |
住所 | |
交通手段 |
JR 飯田橋駅 西口より徒歩10分 牛込神楽坂駅から401m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
~¥999 |
予算(口コミ集計) |
|
席数 |
18席 (カウンター10席、テーブル席8席) |
---|---|
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
空間・設備 | カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
オープン日 |
2017年4月7日 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
食べログの会員になるとレストラン情報を編集する事ができます!この機会に是非ご登録ください!
店舗会員になると、無駄な広告費をかけずに効果的なPRができます。詳しくはこちら
紙ではできない予約管理を。いますぐ無料ではじめよう。詳しくはこちら
既に会員登録が完了している方はこちらからログインできます。ログインはこちらから
ふくぼくのラーメン。
それは、優しく自然な味で、和の頂点の一番出汁に塩だけでシンプルに味をつけたラーメン。
引き算を繰り返し、飾りや余分を削ぎ落としていき、本当にシンプリファイすると価値のある本当の本質だけが残る。
「旨い」の頂点を通り越していない旨さ。
ふくぼくのラーメン=澄まし麺はラーメンを追求した哲学の結果たどり着いたものではないか。
世の中に溢れる物は、オーバースペックに陥り、過剰な装飾、華美なものを携えている。
やはりインパクトを出すためには化学調味料に頼ったり、脂の旨さに頼ったり…。
特徴を出さないと勝てないと思い込んだ表現者達が、華美に走り、インパクトだけを求めている世の中。
ブランド、トレンド、タイトル、ブームと追いかける世の中で、ラーメンを作る多くの店もこの表層の事象に流されている事にはたと気付く。
結果、店は短命で終わったり、ブームは去ったり、食べても本質ではないので、麻薬性の強い打ち出しだったり、結果、胸焼けしたり、腹を下したり(笑)
食べてもやはり翌日にも影響するし、食べた後の「また食べたい。」と言うのが「麻薬性のまた食べたい。」である事に気付く。
ふくぼくの澄まし麺…全てを削ぎ落としたら、そこに全てが宿っていることがわかった。
引き算の美しさが宿る。
カツオ出汁と昆布出汁を大事に使い。極めて上品な味に仕上げてある。余分な物は使わない。加えない。体馴染みがいいと言うか、優しいと言うか…。
また、シコシコの歯応えの見事な小麦の香りの素晴らしい麺がこの上質なスープに見事に合う。
小麦の豊かな香りを活かしきるバランスにたどり着くのは容易では無かったろう。
スープと麺のバランスが絶妙な料理を本当のラーメンというのではないかなーと思わせてくれる。
そもそもが繊細なスープと小麦の香りの高い麺の組み合わせだけなので、全てを削ぎ落とした味わい。
だからこそ、その日の気分に合わせたり、一口ずつの変化の美しさを感じるために、手を加えていく楽しさがいい。
テーブルの上の調味料を少しずつ加えて見たり、添えてある岩海苔とネギを加えるだけで見事に味が変わる。
醤油かけ麺も食べて見たがこれがまた見事で、卵かけご飯を食べている味覚。
まろやかで、醤油の旨さが太麺に絡み涙が出てくるほど旨い。
これも醤油や、太白のごま油を加えて楽しめる。
シンプルだからこそ素朴だからこそアレンジの楽しさも格別。
調子に乗って一通り頼んだ。
にごり麺も素晴らしい完成度。
白味噌、ねりごまのスープが高級な和食を頂いている感覚。
鴨出汁ご飯の完成度はかなり高い。
滋味溢れる鴨旨味を携えた炊き込みご飯は
そんじょそこらの飯屋で出してくる味をはるかに超えて「こりゃ、究極の安グルメ!
こんな安くていいの?」と言う完成度。
そしてシンプルだけど、
素直に「だし炊き鶏」の上品な旨さも捨てがたい。
こだわって作って上品に完成した上品な味。
このふくぼくの出す全ての品、
誰が食べても素直に旨いのだけれど、
いろんなものを、食べ尽くして来た人が満足する味である。
最後につけ添えておくと、ここの内装は実に素晴らしく、こんなに素朴でありながらこんなに贅沢な空間のラーメン屋見たことがない。
カウンターにも美しい木材を使っている。6〜7メートルはあるかという一枚板の木材。南の木材であろうか。硬さと柔らかい風格を持っている。
素晴らしい。
この空間に身を置くだけでスッと心が落ち着き、身が軽くなる想い。
神楽坂のランチはふくぼくを狙わないともったいないな。
味も、内装も。
シンプルイズザベスト!
日本の世界に誇る美がこのラーメンにも宿る。
雑然とした諸現象を直視して、根本の原因に復り、末梢化、尖端化を避けて常に生命の根本に復り、本質を見つめると本体は朴。
人間の永遠性の原理「朴に復る」
文化の本質への回帰。
荘子の本にもあるこの復朴という意味。東洋思想の軸を学んだ人からのメッセージに違いない。
この朴とした染み渡るラーメン、こんな哲学的なメッセージと共に食べたい。