東京ドームからほど近い、おいしいビストロ。ソロには嬉しいポーションで。 : フーゴー

看板メニューは、メンチカツレツ。
但馬牛100%の熟成肉を使った逸品ですが、
それ以外の皿もきっと安心して楽しめるはず。
ワイン好きの方なら、より一層。

三つ折りのメニューには、
あいかわらず気になるワードが並びます。

メンチ、ハンバーグ、カレー…
つい目が止まってしまうのは、そんなワード。
まあ、好きなものは
子供の頃から変わらないってことですかね（笑）

大衆“和”系なボクがソロで利用するには、
どう考えても瀟洒でリッチな感じではありますが、
たまにはこんなソロ呑みもアリかな、と。
今年2回目でした。


━━《had》━━
◆海老とトウモロコシの特製カツ バジルソース@830円
海老のすり身を贅沢に、という感じでしょうかね。
ただ、トウモロコシの甘味が強め。
思った以上にアクセントになっていました。

さらに、ここにバジルソースを垂らすことで、
独特のハーモニーが。
サンドイッチにしたら、また楽しそうです。


◆特製ポテトサラダと焼きサバのスモーク@500円
シャープな酸味が印象的でした。
そして、サバの燻製が確かに効いていますね。
香りと食感の両軸で
良きアクセントになっていました。

てっぺんには薄切りのジンジャー。
そして、人参、ジャガイモ、ベーコンなど。
マヨのおかげで馴染み、口当たりも良好です。


◆海老とマッシュルームのアヒージョ@500円
◆パン（4カット）@320円
安牌でしょうかね。
ソロでいただくのに、ほどよいサイズ感です。
しっかりガーリック。海老はプリッと弾けるように。
一方で辛味は控えめかもですね。
もうちょっとアクセントが欲しかったかも…。

ちなみに、パンはリベイクされての提供です。


◆ロゼ スパークリング@700円
エドモンド・デリー　キュヴェ・ロゼ　ブリュット


◆テーブルチャージ@300円
オリーブのオイル漬けをいただけます。


━━《situation＋》━━
・ソロで夕食
・平日21:23頃に訪問
・待ち時間ゼロで、窓際のテーブル席へ

パートナーと。友人と。勿論ソロでも。
あらゆるシーンで重宝しそうなビストロは、
東京ドーム＆後楽園駅からすぐ。

一品あたりのお値段を考えれば、
お安くガッツリという訳にはいきませんが、
きちんとおいしいものをいただきたい時に
スベらない1軒かと思います。

看板メニュー【メンチカツレツ】を押さえつつ、
さて他にどれをいただこうか……。
メチャクチャ悩む訳ですが、
それならまた足を運べば良いかと、
今回は【ラザニア】に落ち着きました。

そして、これが見事に当たりな訳ですね。


━━《had》━━
◆但馬牛 100%メンチカツレツ@1,520円
こちらの看板メニューをリピートしました。
やはり外せない逸品かと思います。
メンチとソースの協奏により、
口の中で良質なパフォーマンスを感じられました。

衣はだいぶしっかりと。かなり固めな仕上がりです。
そして、ナイフを挿れると溢るる肉汁。
尚、この潤沢なオイルなのですが、
くどくなく極めて清楚な印象を受けます。

ちなみに、ボクの前回のレビューでは、
この美味な個体を男女に例えて表現していますが、
あながち外していない気がしました…(笑)


◆ラザニア@950円
均一に焼きあがった焼き目が、
香ばしい薫りと共にそそってきます。
パリッとした食感で、
内側とのコントラストもクリアに演出されます。

そして、メニュー表に
「手間をかけて仕込んだボロネーズが味の決め手」と
ありますが、これはまさにですね。
シンプルな構成だとは思うのですが、
チーズなどとも相まって、
食感と旨味の幅を大きく広げてくれていました。


◆エム・ド・ミュニティー(Glass)@880円
空輸便でフランスから直輸入の一品は、
3月19日に解禁。
2019年ヴィンテージなロゼ。


━━《situation＋》━━
・ソロで夕食
・平日20:25頃に訪問
・待ち時間ゼロで、窓際の高テーブルへ。

京都伏見に構える『中勢以』の熟成肉を使った
看板メニュー【但馬牛100% メンチカツレツ】は、
ぜひ押さえておきたい逸品である。

その他、【特製牛肉カレーライス】や
熟成豚を使った【自家製ソーセージソテー】など、
メニュー表には気になるワードが踊る。

もちろんラインナップは、お肉だけではない。
海鮮に野菜、チーズ……
ソロでのサク飯だった故に、余計に悩まされる。
ちなみに、【特製オニオングラタンスープ】は、
個人的に次回の課題メニューだ。

また、物腰柔らかい接客面も好印象。
東京ドームからほど近い“いけてる”ビストロは、
ソロでも、グループでも、
リラックスしながら美味な時間を過ごせること
請け合いである。

もしうっかりハマってしまったなら、
何度も足を運ぶことになり兼ねない。
おひとり様なら尚のこと。


---《いただいたメニュー》---
◆但馬牛100% メンチカツレツ@1,520円
　こちらの看板メニューであり、
　マストアイテムと言って良さそうな一皿である。
　お肉は、京都は伏見に構える精肉店『中勢以』の
　厳選熟成肉を使っているのだそう。
　この価格設定も含めて、
　ボクの庶民脳に納まっている
　メンチのイメージを大きく脱する。

　ミチッと音を立てる、
　しっかりとお肉を抱き抱えるような衣は
　極めて男性的であり、
　口の中でホワッと壊れる熟成肉のミンチは、
　女性的な印象を残す。
　しかも、芯のある落ち着いた大人の女性。
　じんわり滲み出る肉汁は、清楚である。

◇一方で、赤ワインベースのソースも魅力的だ。
　フレッシュな甘味が随分と強く、フルーティ。
　そして、最後に絶妙な酸味の余韻が残す。
　これがメンチの食感や、
　お肉のスウィートな脂とひとたび交われば、
　否応なく口福を運んできてくれる。

　こちらに訪問するまでは
　メンチ本体にばかり気を取られていたのだが、
　メンチに負けない……調和するこのソースが、
　個人的には忘れられない良き出会いとなった。


◆伊産モッツァレラチーズとアンチョビの燻製@500円
　お味は安牌。量は、おひとり様向けである。
　アンチョビの塩気はエッジが効いており、
　モッツァレラからは、
　そのサイズとはアンバランスな“ふくよかさ”を
　備えている。


◆キュヴェ・エミリアーヌ 2014@830円
◆お通し
　おつまみにオリーブを。


---《利用シーン＋α》---
・ソロで夕食
・平日20:45頃に訪問
・待ち時間ゼロで、入口に1番近い小テーブルに着席