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居酒屋探訪記:目指せ百迷店 #41ー 2 荒木町金丸稲荷そば
金曜日の夜です。
衰えぬ第三波にビビってはいるものの、人並外れて意思の弱いラッコ。大人しく自炊すべきが良きオヤジの嗜みでは有りますが、今夜は荒木町の夜のしじまを漂います。
言い訳っぽいセリフですが、やはり気分転換は必要。三密に留意し、短時間でサクサクッと呑み食いすれば感染リスクはミニマイズ、なんちゃって、アハッ。
五時半過ぎに暖簾をくぐりますが、すでに小上がりとカウンターの二席を残すのみ。それも予約済みとのことで、後からフラッと訪れるご常連様数名をお断りせざるを得ない状況でした。
やはり皆さんの出足は早い。五時に来て八時前にご帰還、という算段ですね。
こちらのお店は都のお達し通り、七時でお皿もお猪口もラストオーダー。八時には暖簾を仕舞います。
『いやぁ、暇で暇で厳しいっすよ。でもね、皆さんの健康があっての商売っすからね、ここは我慢っするっきゃねぇっすよ』と呟く山男の旦那。
カウンターの間隔にはユトリを持たせているし、入り口の引き戸も開けて換気は十分。外の冷気が足元に忍び寄るものの、エアコンの暖気も降りてくるので全く問題なし。
酩酊しつつ、大きな声で話す不埒な若輩も居ないこちらの空間。
ハマるなぁ、落ち着くなぁ〜。
身体の強張りがゆっくりと解れていく感覚に浸りながら、長閑に過ごした二時間弱。
そしてご馳走さまでした。
いただいたものは以下の通りです。
お皿は撮影禁止なので、お酒の写真しかありません。その点はご容赦を。
<いただいたお皿>
●温出汁:
最初の一杯は親方のお約束。胃が歓声をあげます
●お通し:栃尾の油揚げ出汁煮
このようなちょっとした小鉢がウンマイ。丁寧にお出汁をひかれているんでしょうね
●真鯛:昆布〆
お腹の部位です。絞った酢橘の酸味がお腹の脂を中和します。文句なしにウンマイ
●小肌:酢〆
軽い。酸っぱ過ぎず、でも青魚特有の生臭みは無く、軽快な味わい
●きんぴら:うど
前回は蓮根でしたが、今夜はうど。内容が変わるのは嬉しいですね
●目光:炙り
風干しした深海魚。皮目はパリッパリ。身はふっくら
●空豆:炙り
鹿児島産を鞘ごと炙ります。アッチアッチしながら鞘から粒を取り出し、皮ごと口に放り込みます。
うん、アンマイ。
出始めの今頃は、皮が全く歯に当たらない。皮の焦げまで甘い。例えると、赤ん坊のプニュプニュ肌のような食感。これから春夏にかけてだんだんと硬くなっていくんだよなぁ〜。オヤジのシミだらけの肌と一緒やん、アハッ。
●真鯛:カマ焼き
胸鰭そばの身は腹身と全く異なる食感。繊維も太く、グイッグイッと引き込まれます。文句無しに、ウンマイ。
●岩海苔:佃煮
焼き場が混んできたので、箸休めに所望。潮の香りと日本酒が合う
●出汁巻
注文を受け次第、一人前ずつ丁寧に焼き上げます。ラッコの自炊版とはやはり違う。何かが異なる。火加減かなぁ?出汁の引き方かなぁ?
●塩おにぎり
締めは炭水化物に勝るものなし
●お味噌汁
これも注文が入り次第、味噌を投入。出来合いの温め直しではないので、香りが違います
<お酒>
●綿屋川口納豆:特別純米、宮城
●長珍:特別純米、愛知
●而今:特別純米、三重
●喜久酔:特別純米、静岡
●石鎚:純米吟醸、愛媛
●田中六五:純米、福岡
●大信州:特別純米、松本
居酒屋探訪記:目指せ百迷店 #41-1 荒木町金丸稲荷そば
金曜日の夜です。
荒木町です。
四谷三丁目の駅で降り、車力門通りの下り坂をノテノテと歩く丸い影が一つ。
脚は細いけど、上半身は太い。
冬のコートを着込んでいるので更にぶ厚く、まるで一本足で立つ四角いポストみたい。
なんだろう。
テレビで拝見したことのある男優さんを発見。
カメラを移動するレールが敷かれているので、何かのドラマの撮影中なのかな?
邪魔にならないように、キレイな女優さんは居ないかなぁ、なんて目を泳がせますが、残念。発見できず。
ほどなくお稲荷さんの角を左折し、こちらの”タキギヤ”さんに到着。
およそ一か月ぶりの再訪です。
時間が早いせいか、小上がりに一組、カウンターの端でお一人様のご常連が燗付けをお待ちでした。
ラッコはカウンターの真ん中に座り、目の前に並ぶ大皿を確認。
おおっ、メヒカリがいる。
蕗や蕪の焚き物も美味しそう。
女将に冷酒をお願いし、山男の親方の手料理にまどろむ二時間。
山男なんて言うと、なんだか大雑把な料理を想像してしまいがちですが、それはとんでもない誤解です。
山男は強く優しい。
そして繊細。
だって冬の雪山を目指したりするんですもの、慎重で細やかな気配りが無いと、自然の猛威と対峙できません。バディに命も預けられません。だって自分の不注意で巻き添えさせる危険もあるわけですから。
『今日の小肌は良いですよ。いつもより更に丁寧に作りました、ブフッ』
『メヒカリの風邪干しもちょうど良い塩梅に乾いていますよ、いかがですか?』
もうね。山男の提案に逆らうわけもありません。
うん。ウンマイ!
そしてご馳走様でした。
いただいたものは以下の通りです。
料理の写真はNGなので、文字のみの情報となりますが、ご一読いただければ幸いです。
追記:
お会計時に『一枚でお釣りがくると嬉しいよね』と呟くラッコ。
『あらあら、だいたい他のお客様は五千円札でお釣りなんですけどね』とちょいツンデレの女将。
『えっ、それって人様の倍、呑んで食べてるって言うことかなぁ・・・』
妖艶に微笑む女将。
<いただいたもの>
●飛魚の温出汁:
人肌のお出汁。飛魚の旨味が爆発。胃が覚醒します。
●お通し:蕪とお揚げの炊き物
出汁がすべて。ホロホロの蕪に絡む出汁の旨味とお揚げの油。下手な割烹も舌を巻く仕上がりです。
●小肌:
有明産。塩味も酸味もいずれも尖っておらず、優しい味わい。山男の大きな掌が生み出す繊細な味わいに深く頷きます。
●真鯛昆布〆:
煎り酒でいただきます。昆布は主張は甘く、真鯛の地味にそっと寄り添うような仕立てでした。
●メヒカリ風干し:
二尾ほど焼き上げます。頭からボリボリ齧ります。から揚げも良いけど塩焼きもうんめえ!深海魚って深く深く潜って旨味と脂を蓄えるんですね。
●岩海苔の佃煮:
甘くて辛くてお酒のアテにはぴったり。自家製かな?ウップルイ産(出雲)かな?『グフフッ』と笑顔になったきり、明かしてはいただけませんでした。まさか商売敵と思われたのかな、アハッ!
●きんぴら:蓮根
小皿に盛り付け、掌に白ごまをつまんで太い指で磨り潰します。立ち上がる胡麻の芳醇な香り。蓮根は最初は甘く、食べ終わりはヒィヒィ。これはお酒が進みます。
●真鯛:カマ焼き
小さめですが、これで450円なんだもん。全く文句なし。
●蕗とお揚げの炊き物:
出汁の旨味と蕗の苦味が舌の奥でマリアージュ。これはオフクロの味、いや、婆ちゃんの味、いやいや、強くて優しい山男の味!
●出汁巻:
玉子三個分かな。注文が入ってから焼き上げるので、ほんのりと温かい。
●鰯:梅煮
こちらの十八番とのこと。大羽サイズなので、脂乗りも最高。温め直して提供いただきます。
●塩むすび:二個
〆は米でしょ。海苔は普及品だけど、寿司屋じゃないので全然オッケー
●お味噌汁:
具材は豆腐。注文してからお味噌を溶くので、香りが違います。
<お酒>
●写楽:純米、福島
●而今:特別純米、おりがらみ、三重
●而今:特別純米、無濾過、三重
●七本槍:純米、滋賀
●花泉:特別純米、福島
●長珍:純米無濾過、愛知
●宝剣:純米、呉
ああっ、呑んでしまった。
居酒屋探訪記:目指せ百迷店 #41 荒木町金丸稲荷そば
金曜日の夜です。
先日、太田和彦さんの居酒屋探訪番組で紹介されていたこちらのお店、気の利いた小皿と豊富な日本酒を目にし、いきなり小さなハートを鷲掴みされてしまいました。
調べたら、ダンチュウの居酒屋特集にも掲載済み。その時はスルーしてしまいましたが、やはり映像のインパクトは絶大。お店の雰囲気やご主人の人柄が容易に伝わります。
これは楽しみですね。しかも憧れの荒木町。
放映後なので、念には念を入れて珍しく予約を入れてみます。
当日のお昼にお電話したのですが、六時四十五分までならカウンターがひと席ご用意できるとのこと。時間差勤務を活用し、五時ちょうどになんとかお店の前に辿り着きました。
店先で女将さんが縄暖簾を下げていらっしゃいます。
お店の外観写真を撮ろうとすると『すいません。撮影はご遠慮していただいてるんです』と申し訳なさそうに呟かれます。
『あっ、そうなんですか、承知しました』とアルコールで手指をシュコシュコしてからカウンターの端っこに着席。
最初の一杯のみビールを頼むことが可能ですが、以降は日本酒のみ。冷酒、燗酒、常温と、銘醸揃いでした。
『ビールはパスね。花泉の冷たいのからお願いしちゃおうかな』とラッコ。
『お酒の写真は構いませんからね』と女将さん。
『料理はメモしても良いですか、カロリー計算しないといけないから...』と甘えると、『あら大変。どうぞどうぞ』とラッコのお腹周りを見つめながら、ひときわ高い声でお笑いになります。
よっしゃあ、これで気は通じた。
楽しい時間が過ごせる筈。
店主は埼玉のご出身だとか。
話しかければにこやかに会話されますが、基本は調理に集中される口数の少ない良い男。
七〜八席のカウンターと三卓の小上がりのお料理を全て一人で差配されます。カウンターの上には仕込み済みの大皿が並び、お通しに口をつけながら、今夜のコースを組み立てます。
照明は暗めですが、柔らかく暖かな心象。
静かな揺らぎも感じます。
江戸時代の夜のお店の灯りって、蝋燭か行燈の油でしょうから、まさにこんな雰囲気だったのかな。
コロナ対策でドアは開放されておりますが、通りの交通量は少なく、ひとり静かにゆっくりと、美味い肴と日本酒を愛でることが叶いました。
来月の予約も終え、時間通りにお店を後にします。
こちらには通います。
酒飲みにとって全てが完璧。
いただいたものは以下の通りです。
そしてご馳走さまでした。
<総論>
完全脱帽です。
全ての料理が美味しい。著名な懐石料理店に引けを取りません。
お通しからして、まったく手抜きなし。
お造りの薬味が煎り酒なんて、もうビックリポン。
なかでも秋刀魚の肝醤油焼きは感動モノでした。身はふっくらと柔らかく、肝のうまみと醤油の香ばしさに、思わず深い呻き声が漏れてしまいます。
アハッ、恥ずかしかったヾ(≧▽≦)ノ
<つまみ>
●お通し:天然なめこのおろし和え
●温かいお出汁:鰹節
●鯛:昆布〆、煎り酒
●炊き合わせ:蕗とお揚げ、出汁が絶妙
●秋刀魚焼き:肝醤油、香り良し
●煮凝り:穴子
●きんぴら:蓮根
●本シシャモ:鵡川産
●出汁巻:出汁が絶品
●鯛:カマ焼き
●温奴:人肌の温もり
<お酒>
●花泉:特別純米、福島
●宝剣:純米、広島
●而今:特別純米、三重
●飛露喜:特別純米、福島
●菊姫:山廃純米、石川
●写楽:純米、福島
●喜久酔:特別純米、静岡
●鷹来屋:特別純米、大分
お酒は合計四合
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店名 |
タキギヤ
|
---|---|
ジャンル | 居酒屋、日本酒バー |
予約・ お問い合わせ |
03-3351-1776 |
予約可否 |
予約可 席の予約は20時まで |
住所 | |
交通手段 |
東京メトロ丸の内線 「四谷三丁目」より徒歩 四谷三丁目駅から215m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥4,000~¥4,999 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
お通し324円 |
席数 |
17席 (カウンター7席、小上がり3卓10席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、日本酒にこだわる |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
オープン日 |
2012年10月19日 |
備考 |
日本酒飲まない方は入店不可 |
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|
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金曜日の夕暮れです。
荒木町です。
随分と陽が長くなりました。
まだまだ明るいうちから居酒屋の暖簾をくぐるのも少々気が引けますが、なにしろ七時にはラストオーダーですからね、こればっかりは仕方ありません。
お店に到着したのは五時ちょい前。
非常事態の発出に伴い、この期間だけ四時から営業されているようです。
暖簾をくぐろうとすると、ちょうど、お会計のお客様が出てくるところ。
早いなぁ。これから更に二次会かな?
『あら、お兄さん。お早いわねぇ~』と女将さん。
顔を覚えられてしまった。
マスクをしているのに...
『ちょいと小上がりにでも座ってお待ちくださいな。カウンターを消毒しますので』と、いつもながらのチャッキチャキの客あしらいが心地良い。
ふうううっ、好きだな、こちらのお店。
写真はお酒のみオッケーなので、その点はご容赦を。
いただいたものは以下の通りです。
次回の予約を四月上旬に入れ、そしてご馳走様でした。
<いただいたもの>
●温かいお出汁:
最初に提供される温かい出汁です。青ネギと鰹節の香りが切れ良く、心地良い
●蕗とお揚げの出汁煮:
子供の頃は苦手だった蕗。その苦味がダメで、それが小さなトラウマになっておりましたが、こちらの蕗は丁寧なアク抜きとお出汁の効果で跋文な一皿に昇華。日本酒に合うんだなぁ、これが。
●目光の風干しの炙り:
深海魚は間違いなく美味い。脂乗りもほど良く、頭からボリボリと齧りつきます。
●真鯛の昆布〆:
薬味は山葵と酢橘、そして煎り酒。文句なしの美味さ。
●岩海苔の佃煮:
お皿の合間にチマチマと箸先を舐めます。この甘さと潮の香りが大好き。
●菜の花とうるいと白魚のお浸し:
春ですね。生の白魚は茨城産。その弱い苦味をうるいが受け止めます。
●温蛍烏賊:
富山産ではなく兵庫の香住産。小ぶりですが、旨味は十分。温かいお出汁に浸かった状態で供されます。
●鰯の梅煮:
此方の定番。青魚はラッコの大好物。
●初鰹:
勝浦産。これもウンマイ。鰹の嫌な臭みが皆無。まるでメバチ鮪みたいな味わいでした。
●油揚げの炙り:
こんな何気ない一品が嬉しい。鰹節とネギと醤油がマリアージュ。
●お味噌汁:
具材は豆腐。お出汁がウンマイ。
<お酒>
●而今:特別純米、三重、冷
●菊姫:山廃純米、石川、冷
●京の春:特別純米、京都、常温
●羽前白梅:純米、鶴岡、常温
●丹沢山:純米、神奈川、ぬる燗
●神亀:純米、埼玉、ぬる燗
ぬる燗は一合なので、合計約四合