肉匠の牛たん　たん之助酒場　COMORE四谷店にて牛タン尽くし : 牛たん酒場 たん之助 COMORE四谷店

　夜は、肉匠の牛たん　たん之助酒場　COMORE四谷店へ。
　飲み友達から「牛タン尽くしで、日本酒も揃っているので、付き合ってよ」と誘われて。
　もうすっかり牛肉が重いお年頃、ホルモンならばと付き合うことに。

　店内はカウンター席、テーブル席、個室と、様々なシチュエーションに対応されています。
　平時であれば厨房フル回転でしょうけど、平時ではない現在、終始ガラガラでした。

　メニューは公式ホームページでも公開されています。
　それなりに値が張る牛タンをリーズナブルに提供されていて、どれを食べるか迷います。
　勝手な順番では、生（刺身）、焼き、茹で、揚げ、ときて食事かな。

　飲み物はビール、サワー、ハイボールがメイン。
　ハウスワインやスパークリングワイン、ソフトドリンクも揃っています。

　日本酒は全店共通の10種類、焼酎は6種類。
　全体的に安く設定され、飲み放題の値段設定では元が取れないほど。

　と言うことで、生ビール550円で乾杯。
　今夜は四谷で2人お疲れ様会、かぁー、いつ飲んでもビールは旨いな。

　一品目は自家製ポテトサラダ530円。
　変わり種ポテトサラダが多い昨今、ポテトにキュウリのオーソドックスな組み合わせ。

　なんだけど、乗せられたゆで玉子が絶妙な半熟。
　オーソドックスに思えて、結局は変わり種、美味しいから問題なし。

　キャベツと塩昆布のナムル380円。
　キャベツが生に近い食感で、ちょっとナムルからは遠い印象ですが、これはこれでアリ。
　奥付的な位置づけの逸品、肉料理（今日の場合は牛タン料理）の合間につまむと適役。

　一品目は、刺し三種盛1,080円。
　牛たんのたたき、センマイ刺、和牛たたきユッケの盛り合わせ。
　それぞれ単品でも注文出来ますが、量を減らして組み合わせてあり、ビールによく合って美味しい。

　続けて３種食べ比べ1,780円。
　牛タンとは牛の舌のことで、先っぽ、真ん中、根っこをそれぞれたん元、たん中、たん先と称します。
　添えられた調味料は山葵、カボス、赤柚子胡椒。
　2人で伺っていても、たん元は三等分され、奪い合えば足りず、譲り合えば余る。

　それらを全て食べない内に日本酒をお願いします。
　合わせてお願いしたお冷やを4合瓶に入れて持ってきて下さり、とても助かります。
　このお冷や、言っても言っても出してくれない店もあり、言わなくても出して下さる店もあり、様々です。

　一本目は、宮城の蔵元である新澤醸造店が醸す「伯楽星（はくらくせい）」特別純米酒　R3BY。
　個人的な最高の食中酒、伯楽星が飲める飲食店は信用します。
　1合売りですので、2人で飲み合う量としてはちょうどよい。

　茹でたん1,280円。
　牛タンを1本丸ごと煮込んで仕上げる茹でたん、出汁の味わいが程良く差し込んでいます。
　牛タンの独特な食感が好きな私ですが、茹でられて厚切りされた柔らかさも好きです。

　二本目は、滋賀の蔵元である冨田酒造が醸す「七本槍（しちほんやり）」純米酒　玉栄　R3BY。
　色々な飲食店で日本酒を飲んでいるけど、七本槍を飲んだのは2回目か3回目。
　中々出会えないけど、こちらでは通年飲めるんですね。

　牛たんカツ850円。
　ソースを掛けて頂いてみると、均一に火が入っているけどしっかりと噛み応えが残っていて、この一番の心好さ。
　特に説明はありませんでしたが、一度茹でてから揚げてある様子。
　ランチでご飯と一緒に食べたいほどですが、ランチでは扱っていないようです。

　山口の蔵元である澄川酒造が醸す「東洋美人（とうようびじん）」純米吟醸　直汲生　醇道一途(じゅんどういちず)　R3BY。
　東洋美人ってこんなに美味しかったっけ、と驚いた美味しさ。
　直汲み生なんだ、それならある意味、当たり外れがあって、当たりってことかな。

　牛たんつくね（タレ）150円。
　つくねの食材に牛タンを使う串は初めてで、全量牛タン、これは心好い。
　牛タンのハンバーグも用意されていますので、それも美味しいんだろうな。

　山口の蔵元である八百新酒造が醸す「雁木（がんぎ）」純米酒　無濾過生原酒ノ壱　R3BY。
　最後にもう一杯、の、雁木。
　飲食の時間が制限されている昨今、時計を見ながら飲むのも慣れてしまいました。

　締めに飲み友達は、〆蕎麦850円、牛たん南蛮つけ汁220円。
　ランチメニューでも提供されている石臼挽きのおそばを使っていて、牛タンを浮かべたつけ汁を合わせています。

　私は、握り三種盛1,100円。
　手前からサーロイン握り、ハラミ握り、牛タン握り。
　肉の味が強すぎてシャリとの相性はイマイチですが、他の店舗では食べることが出来ないので食べてみたいし。

　お会計をお願いすると、アイスキャンディー（？）がサービスされます。
　アイスキャンデーなんて他では絶対に食べないので、久し振りに食べられてとても嬉しい。

　最後にお茶を出して下さって、しばしクールダウン。
　話が盛り上がってしまうと、店員さん交えてご歓談、なんてのが遠い昔のように思えてきました。
　美味しい牛タン、美味しい料理、美味しい日本酒をご馳走様でした。