再訪 : L'Octave Hayato KOBAYASHI

9月の我が家のイベントとしては、結婚記念日がありまして。

今までは、家でちょっとご馳走を作る、というパターンだったのですが。

今回は、たまたま結婚記念日が土曜日だということで、お店でディナーをいただくことにしました。

去年、今年と、誕生日に伺っているL'Octave Hayato KOBAYASHIに、誕生日とは違う季節のお料理も食べたいと思っていたので、いい機会かなと思い、予約。

今回もメニューにブルーオマールが含まれている、Menu Gourmande12,800円（税・サービス料8% 別途）を予約（前日までの要予約。当日の予約の場合、8,800円のコースのみ）

今回も、ワインはペアリング（料理に合わせたグラス）でお願いしました。

今回は、5杯 6,300円

前回はテーブル席でしたが、カウンターが好きなので、カウンターで予約をお願いしました。


まずはシャンパンで乾杯。

なんだかんだで、結婚24年。

来年は25年になります。

こうして一緒に、美味しいものを食べて美味しいものを飲んで、とできることは、とても幸せなことなんだろうね、なんだかんだで、きみのおかげでもあるね、などと、たまには感謝を言ってみる？などと思ったのですが。

これを言ってみたら、死んじゃうの？と言われました（笑）死亡フラグではありません(;^_^A）


信州サーモンのタルタル　キャビア　花穂　軽くスモークをかけたクリーム


ふんわりと感じるスモークの香りのクリーム、サーモン、ほんのり甘い花穂、キャビアの塩気。

シャンパンと合わせると、贅沢で幸せな気分になります。


長崎県対馬のいか、北あかりのピュレ、ほおづき、アマランサス（葉っぱ）


手の平の模様のお皿にのっているのですが、写真だと、本当に誰かが持っているように見えますね（笑）

一口でいただきます。

北あかりのピュレが、なめらかで美味しい。

ほおづきの軽い甘酸っぱさとよく合います。

アマランサスは、穀物は知っていたし、食べたこともあるのですが、葉っぱは初めて知りました。


北海道のさんま　さんまの肝　ラディッシュ　茄子　菊　柚子の泡


さんまを調理しているときの香りが、秋の夕方、家に帰る時にどこかの家からする夕食の支度の香り、という感じで、もう秋なんだなあ、などと思い、なんとなくノスタルジックな気分を感じてみたりしたのですが。

サーブされたお皿の上にあるのは、懐かしき家庭料理のそれではなく（当たり前ですが）美しく、洗練されたお料理でした（笑）

苦いものがあまり得意ではなく、さんまを焼いても、実はあまり肝は好まないのですが。

軽く程よい苦みと、コクと風味があり、軽さと複雑さがあり、とても美味しかったです。


愛知産のムール貝のグラタン　ポロねぎ　ブラウンマッシュルーム


前回伺ったときは、牡蠣でした。

目の前で、火をつけてサーブされるので、なんだか楽しい。

牡蠣も美味しかったですが、ムール貝も美味。

口に入れてすぐ美味しい、広がる濃厚な旨み♪

もっと食べたい、というくらいなのが、ちょうどいいんでしょうね。


パンとオリーブオイル


熱々の状態で提供されます。

なので、すぐには持てない（笑）


岩手のホタテ、貝だし、サフラン、ホワイトセロリ、シブレットオイル、ラタトゥイユ


ホタテは旨みがぎゅっとしています。

貝だしとサフランのソースが美味。

シブレットオイルとラタトゥイユもあいます。


すずき、ヤングコーン、はまぐり、えだまめ、ハマグリのジュ、ハマグリのジュのせんべい　オクサリス、リゾット


パリパリと香ばしく焼かれたハマグリのジュのせんべいの下に、しっとりやわらかいスズキなどが隠れています。

まずはせんべいが美味。

そのままちょっと食べてよし、崩して他のものと一緒に食べてよし。

海の風味がたっぷり楽しめる一皿です。


ブルターニュ産ブルーオマールのロースト　グリーンアスパラ　ピンクグレープフルーツ　トレビス　えびの泡　オレンジカルダモン


夫婦そろってオマールが大好きなもので、毎回これを楽しみにしています。

やっぱりおいしい♪

えびの泡は、濃厚な旨みで美味。

オレンジカルダモンをつけると、ちょっと甘酸っぱく、爽やかかつ、ちょっとオリエンタルな風味で、また楽しい。

オマールは、柑橘などのフルーツが、よく合いますね。


ニュージーランド　ビクトリアンファームの仔羊、ヒシノ南蛮、青森産黒ニンニク、ラセールハヌート


カウンターの中を見ていると、かなり早い段階から仔羊は調理され始めているようで、時間と手間がかかるのだなと感じました。

しっとりと柔らかく、旨みがある、癖のない、美味しい仔羊です。

黒ニンニクの甘さを合わせても美味しいですし、ラセールハヌートをあわせても、風味が変わって楽しい。

フランスロレーヌの塩のアイス、フランボワーズのソース、ゴマのチュイル、ガトーショコラ


コーヒー


生チョコなどの小菓子


結婚記念日だったので、プレートにメッセージを書いてくださいました。

生チョコはその場で、残りは持ち帰って大丈夫ですよとのこと。


最後に焼きたてのアップルパイ


アップルなだけに、iPodに見立てて…というダジャレ（笑）

焼きたてで、熱々で美味。


さて。

今回で3回目。

半年ほどたっての再訪になります。

同じ印象のこと、そうでもないこともあるので、それをいくつか（決して、多く通っているというわけでもなかったりはしますが）

まずは、前回、魚介の火入れがかなりレアな感じに仕上げられていたものが、今回、そうではなくなっていたこと。

レアな感じは、新しい味わいでしたし、美味しかったのですが、今回の感じのほうが、わかりやすく美味しく感じるかな、とも思いました。

それぞれの良さがあるなとも思うのですが。


あと。

なんとなく、お店の方が忙しく、余裕がない？というような印象を受けました（混んでいたわけではないのですが）

決して、不満を感じるほどの状態ではないのですが。

もしかすると、料理の工程が多くなっていたりして、大変だったりするのかしら？などと想像。

たまたまなのかもしれませんが。

以前伺ったときは、比較的気軽に会話ができる印象があったので、ちょっと残念に思いました。

お店の方が二人だけなので、大変なのだろうな、とは思うものの、シェフズテーブルで、カウンターで、と考えると、少々寂しいような気もします。

なかなか、難しいのでしょうね。

まだ開店して2年という、比較的新しいお店だということもあり、変化も色々あるのかなもしれないな、と思います。


それはさておき。

お料理はとても遊び心もあり、どれも、美味しく、手が込んでいて、楽しい。

季節感もあって、見た目もきれいで、とっても満足です。

またぜひ、伺いたいと思います。

今年の誕生日は、あいにくと平日で、ゆったりと飲めないなあ、ということになり、少し日程をずらして、土曜日にお店を予約して、食事をしてきました。

去年の誕生日ぶりになってしまいますが、二度目の訪問。

今回も、Menu Gourmande12,800円（税・サービス料8% 別途）にしました。
（前日までの要予約。当日の予約の場合、8,800円のコースのみ）

ワインは、ペアリング（料理に合わせたグラス）でお願いしました。3杯3,800円、5杯 6,300円、6杯7,400円


信州サーモンのタルタル　キャビア　花穂　軽くスモークをかけたクリーム

シャンパンを飲みながらいただくと、幸せ♪


長崎産の牡蛎　パン　北あかり　オクサリス　金柑

牡蛎は臭み、癖がなく、美味しい風味だけを感じられます（牡蛎は好きなのですが、癖や臭みを感じてしまうものは、美味しく頂けなくなってしまう）

パンの香ばしさ、北あかりの優しい味わい。

金柑の香りがマッチしていて、とてもおいしい。


青森産ヤリイカ　エンダイブ　はっさく　蕾菜　春菊ソース

ヤリイカは、ほんのり火が通っているものの、ほぼ、生に近い感触。

個人的に苦手な、イカのねっとり感や甘ったるさがなく、スッキリと食べやすく、美味。

はっさくの爽やかな味と香り、春菊のソースがよくあいます。


宮崎産カツオ　茄子のピューレ　　フェネグリーク　トマトのマリネのソース　9種の野菜

なにげなく、お野菜がたくさん。

茄子のピューレの優しい味わいとカツオが合います。


愛知県産ムール貝のグラタン　中にポロねぎのソテー


ブランデーを軽くかけて、目の前で火をつけます。

不思議と、テンションが上がります♪

火が消えてからいただきます（当たり前ですが(笑)）

ムール貝のうまみとポロねぎとソースが合わさって、美味。

もっとあったらいいのに、と思ってしまいます。

白ワインに、よく合います♪


パンは焼きたてで熱々。


香ばしくて、小麦の味わいがしておいしい。

器が楽しいです。


ひげ鱈　菊芋のスープ　菊芋チップ　ホワイトセロリ

ひげ鱈は、半生に近い火の通り具合。

ひげ鱈は、あまりいただいたことがないような気がしますが、美味しいですね。

普段菊芋をいただく機会もあまりないし、いまひとつ食べ方もわからないのですが。

いただくと、優しい味で美味しいなあ、と、思います。


ブルターニュ産ブルーオマールのロースト　ピンクグレープフルーツ　雪ウルイ　ホワイトアスパラ　アンディーブ　オレンジ　カルダモン　シャンパンソース

ブルーオマールが食べたくて、今回もこちらのコースにしました。

やはりこちらも、半生に近い火の通り加減。

オマール、美味( *´艸｀)

爽やかで華やかな、春らしい一皿です。


ニュージーランド産ビクトリアンファームの仔羊　行者ニンニク　黒ニンニク　ラスエハヌート

お皿にスパイスで文字が書かれています。

数字で、1　2　・・・

101匹羊を数える、という(笑)


黒ニンニクや、スパイスをつけていただくと、風味が違ってまた楽しい。


ストロベリーフィールズフォーエバー

ショコラサブレを砕いたもの　ゴマ　イチゴ、キャラメルのアイスクリーム　キイチゴのソース　

見た目にも楽しいです。

サクサクとした食感のサブレがいいですね。


小菓子
ブランデーケーキ　かんきつ（三宝柑）ゼリー　生チョコ

ツリーから外しながらいただくの楽しい。

最後に焼きたてのアップルパイ

アップルなだけに、iPodに見立てて…(笑)

どのお料理、も美味しいのはもちろんのこと。

珍しい食材や、面白い組み合わせがあったり、冗談交じりの演出があったりで、驚きと楽しさもあります。

前回から一年たっているので、記憶が微妙ですが。

比較すると、生に近い食感も味わえる魚介が、多くなったように思います。

前回の感じもとてもおいしく好きでしたが、今回の感じも、違う味わいの楽しみがあり、素敵でした。


再訪したいと思いながら、なかなか機会がなく、一年たってしまいました。

季節によって、食材もメニューの内容も当然違うし、味わってみたいなあと。

なので、もっと、季節が変わるごとにでも、今年は伺えたらなあ、と思ったりしました。

先日わたくし、誕生日でした。

誕生日は、美味しい食事、ということで、今回は、北参道近くにある、L'Octave Hayato KOBAYASHIに伺いました。


まだ、2015年9月にできたばかりのお店です。

シェフのお名前が、あるアニメの登場人物と一緒なため、なんとなくお店に向かう途中、その話で盛り上がってしまいました(笑)


シェフは、長野県、信州の出身。

西麻布ザ・ジョージアンクラブ、帝国ホテル、渡仏して多くの星付きレストラン、西麻布レフェルヴェソンスにてスーシェフを経て、都内フランス料理店の総料理長、という経歴。

店名のL'Octaveは、音楽をやられるらしく、オクターブからとったのだそうです。


こじんまりしたお店で、四人がけのテーブルがひとつに、カウンター席７つ。


今回はカウンター席。

カウンター席で、調理するのを見るのが好きなので、とても楽しい。

時折、シェフとお話しするのもまた、こういうつくりのお店の楽しいところだなと思います。


メニューは、Menu L'Octave（時季の食材を使ったシェフおまかせコース）8,800 円とMenu Gourmande（高級食材を取り入れ贅を尽くしたシェフこだわりコース）12,800円のふたつ。


どちらも、税・サービス料8% 別途。

今回は、Menu Gourmandeを選択。

ブルーオマールが組み込まれたコースで、どうしても食べたかったので。

こちらのコースは、事前予約が必要になっています。

飲み物は、ペアリング（コース料理に合わせたドリンクのペアリング）でお願いしました。

3杯3,500円、5杯6,000円、6杯7,000円

お料理にあわせた飲み物を、提供してくれるのがよいかなと。

今回は、わたしが5杯、ダンナが6杯(途中でたりなくなって変更していただきました)にしました。


まずはシャンパンで乾杯。


最初の1皿は、近くのコンビニで買ってきました、と、缶詰の形の器が登場。

面白い器です。

中身は、一番下から、米ナスのマリネ、信州サーモンのタルタル、軽く薫製香がついたクリーム、ウニとキャビアと花穂じそ。

軽い酸味で、爽やか。

信州サーモンが美味です。

信州サーモンって、とても美味しいなと思うのですが、なかなかお目にかかれないのが残念だったりします。

ウニやキャビアとあわせていただくと、また味わいが違って素敵。

なんとも贅沢な気分。

花穂がほんのりあまくて、ちょっとびっくり(よい花穂じそは甘いんですよ、とのこと)


ここで白ワイン

アルザスのAlliance2013年

白ワインは、なかなか好みの味に会うことがなく、難しいなあと思うのですが、こちらはかなり好みでした。

帰宅してからさっそく、ネット注文(笑)


2皿目は、千葉産の稚鮎を揚げたものにタルタルソース。

ほろ苦くて香ばしい稚鮎と、まろやかなタルタルソースの組み合わせが、美味。


3皿目は、青森産のやりいかを軽く火をとおしたもの、ゆず風味のカブ、カブのピューレ、ブラックオリーブを乾燥、粉砕したもの。

ゆずの香り、爽やかな生のカブ、甘くてなめらかなカブのピューレ、ブラックオリーブのアクセント

やわらかく、ほどよく火のとおったイカと、とてもよくあいます。

イカは、臭みも癖もなく、軽やか(じつは、イカのねっとりした甘みとかが、あまり好きではないのだけど、これは美味しくいただけました)

美味。


白ワイン二種類目


4品目は、牡蠣のグラタン。

下に熱された岩塩が敷かれた上に牡蠣の殻の器がおかれて、提供されます。

そこにさらにアルコール？をかけて、目の前で、軽いファイヤーショー。

ほわっとネギのよい香り。

熱々で風味のよいホワイトソースの中に、陸奥産の牡蠣、千住ネギ、銀杏。

牡蠣のよい味と風味(牡蠣は好きなのですが、臭みとか癖が強いのは苦手だったりします)で、ソースが美味。

もっとたくさん食べたいと思ってしまいました(笑)


ここで、紙袋に入ったパンが登場。

熱いので、すこしたってからどうぞ、とのこと。

しっかりとした歯ごたえの、ちょっとそっけないようでいて、小麦の味と風味がしっかりと感じられる、美味しいパンです。


5皿目はヒラメ。

佐賀産の菊芋のソースとチップ。

ふんわりとしたヒラメに菊芋のほんのりした甘さのあるソースがよく合います。

チップも香ばしい。

菊芋は、たまに買っても、いまいちどうしたら美味しくいただけるのかわからなかったのですが、こういう使い方もあるのね、と思いました（菊芋の質にもよるかもとのことですが）


次の皿が赤ワインソース、ということで、ここで赤ワイン。


6皿目は、長崎のしま穴子。

お皿にはcongre（フランス語で穴子）と書かれています。

Cは赤ワインのソース、ongreは自家製のミックススパイス（ハヌート？とかそんな感じの名前だったような）で書かれていて、なんだか楽しい。

脂ののった穴子は、赤ワインのソースでも美味しいし、スパイスをつけてみても、また、風味が変わっておもしろいです。


7皿目は、フランスブルターニュ産オマールブルー

オマールブルーにホワイトアスパラ、うるい、金柑、シャンパンソース。

以前からずっと食べてみたかったオマールブルーがいただけて、とても幸せ。

でもって、とても美味。

オマールの強い主張の部分があまりなく（それがあるオマールも好きですけど）繊細で品の良い味わいのように思いました。

繊細で華やかな味わいのシャンパンソースがよく合います。

金柑もあうのですね。

ホワイトアスパラガスとウルイも美味。


8皿目は蝦夷鹿。

ハックルベリーとバターナッツ、二種類のソース。

しっとりとした鹿が美味。

ハックルベリーは以前、売っているのを見かけたけれど、どんなものかよくわからなくて購入しなかったということがあるのですが。

鹿に合うソースにできるんだな、という発見。

バターナッツのソースも、カボチャらしい甘みとまろやかさで、好相性。


9皿目は温かいチョコレートのデザート

ブラックベリーのソースと、カシスのシャーベットと一緒にいただきます。

温かくてほろ苦くて甘いチョコレートと、冷たくて酸味のあるカシスのシャーベットを一緒にいただくと、実に美味しい。

ブラックベリーのソースもよくあいます。


小さなお菓子が吊るされた、小さな木の置物

オールスパイスのサブレや、フルーツジェリーなどが吊るされていて、可愛くて楽しくて美味しい。

食後の飲み物はコーヒーをチョイス。


誕生日だということで、生チョコののったプレートをサービスしてくださいました。

美味しいし、嬉しい♪


他のお客さんもいなくなっていたので、奥のほうに置いてあった、ワインの空のボトルをみせていただきました。

猫柄が可愛くて、ずっと気になっていたもので(笑)

近くで見ると、やっぱり可愛い♪

あまりにもかわいかったので、帰宅後、いくつか注文してみました。

美味しいといいな♪


シェフが、白ワインに合う料理が多いといわれる、とおっしゃっていましたが。

たしかに、白ワインに合うようなお料理が多いような印象はあります。

どっしり重いタイプのお料理ではないおかげで、この皿数でも、最後まで美味しくいただけるのかな、というようにも思いました（あまり大食漢ではないので、美味しいお料理でも、たまに食べづかれてしまうことがある）

タイプはともかくとして、どのお料理もとても美味しく、大満足でした♪


美味しいお料理とお酒をいただき、程よい驚き、とても楽しい時間を過ごせて、とてもよい誕生日になりました。

ぜひまた伺いたいと思います。


美味しいお料理とお酒をいただけて楽しめるのが、なんとも幸せだな、と、最近しみじみ思うわけで（ダンナがこういう時、よく言うのですが）

これから先もずっと、美味しいお料理とお酒を楽しめるといいなあ、と思います。