ビーフ辛口＋ゆで玉子＠欧風カレー キュリー : Cafe de Curry

都営地下鉄大江戸線国立競技場駅より徒歩6分。JR中央線千駄ヶ谷駅より徒歩9分。都バス早81（渋谷駅〜早大正門前）、黒77（目黒駅前〜千駄ヶ谷駅前）系統明治公園前バス停の目の前。

最寄りは国立競技場駅のA3出口なのだが、東京オリンピック・パラリンピック開催期間は警備の都合上閉鎖されているため9/16まで使用できず。今回は都バスを利用。

明治公園前バス停を降りると目の前が「ホープ軒」。その2軒左隣がこちらの店舗。山吹色のファザードが目印なのだが、色系統的にホープ軒とダブっているのであまり目立たない。

こちらは2004年開業のカレーの店。

この界隈は「BLAKES」「ヨゴロウ」「HENDRIX CURRY BAR」など、カレーの店が多数あるのだが、いわゆる欧風カレーはこちらのみ。以前から店の存在は知っていたが、なかなか訪問の機会がなく。というより他の店に興味を引かれて後回しになっていた。

今回は午前中にこの通り沿いにある美術館ににちょっとした用事があったので、その帰りにこちらの店へお伺いする計画を立てた。途中「青山シャンウェイ フライドマスター店」や「HENDRIX CURRY BAR」で引っかかりそうになりながら、何とか堪えて店の前に到着。

こちらや「ホープ軒」の前が新国立競技場の絶好なフォトスポットということもあり、人通りがかなり多い。

11:40頃訪問。先客0名、後客5名。

扉を開けると厨房に店主の方と思われる年配の女性（店主の方？）と少し慣れていない女性店員さんがもう1人。どちらでもどうぞと言われたので、カウンター席の右奥に陣取る。

注文はメニューを見ながら口頭で、代金は後払い。

メニューはプレーン、ビーフ、ポーク、チキン、エビ、アサリ、ホタテ、トマトなどバリエーションが豊富。それにチーズやトッピング類で様々なカスタマイズが可能になっている。辛さは甘口から超特辛まで8段階ある。

女性店員さんに「お薦めはどれですか？」と訊いてみたところ、「私はビーフにチーズトッピングするのが好きです」との返答。チーズを入れると辛さが弱くなるのと初訪につきグレービーそのものの味を確かめたかったので、ビーフを辛口、オプションのゆで玉子をオーダー。折角お薦めを教えてくれたのに、違うものを頼んでしまって申し訳ない。

店内は厨房を囲むようなL字型カウンターに9席、入口の左手窓際のカウンターに4席、2人掛けのテーブル1つ。内装は若干古びているような印象だが、手入れが行き届いている感じ。

調理はほぼ店主の方が行っている。女性店員さんはまだ慣れていないようで、店主の方から細かく指示をされて作業を行っていた。

後から来たお客さんが「ねえ、何が美味しいの？分かんないから教えてよ」と店主の方に質問したところ、「ウチのはみんな美味しいよ。どれ食べたって全部美味しいから！」と下町の定食屋風の答えを返す店主の方はなかなか気さくな感じ。

3分程で付け合わせの蒸かしたじゃがいもが、4分程でビーフ辛口が提供される。

ココット型のボウルにビーフカレー、オーバル型の平皿にライスとスライスされた茹で玉子、福神漬け。別の小皿に縦2つに包丁が入った小粒のメークイン。

グレービーをボウルからライスの上に移し、きれいに盛り付けてから食べ始める。

まずはグレービーの味見から。辛さは辛口でもそれほど強くなく。もう1〜2段階上げても良かったかも。上品な感じのフォンにバターとクリームといった乳製品や香味野菜でコクを出したような味わい。「ボンディ」系欧風カレーとは微妙に異なる、どちらかというとホテルのレストラン系に近いかもしれない。

具は牛ばら肉の塊が3つ入っているのみ。とても柔らかく煮込まれていてなかなか美味しい。ボンディ系だとクセの少ない牛もも肉を使用することが多いが、個人的にはカレーなら牛バラ肉のほうが美味しいと思う。

ライスはバターライス。少し固めの炊き加減でグレービーとの馴染みも良い。ただ結構ボリュームがあって食べ進めていくとグレービーが足らなくなってしまう。まあ、味見とか言ってグレービー単体で食べたりしているのもいけないのだが…。

じゃがいもは1つそのままで、もう1つはグレービーに混ぜ込んで頂いた。

最終的にはグレービー無しライスと福神漬けを口直し的に頂いてご馳走さま。次回はソース大盛で頼むかライス少なめにするか、若干調整した方が良さそう。

個人的にはボンディ系よりもこちらのほうが好きかも。動物性脂肪が強めのこってりとしたボンディ系より、こちらの乳製品起因のコクのある味わいが私の好みにとてもフィットしている。

何回か通って色々とバリエーションを試してみたい。特にエビやホタテと言った魚介系はかなりイケるのではないかと予想している。

あと、目白台にある「Ciel」というカレー店がこちら出身の方らしいので、一度お伺いして試してみたいと思う。