赤プリ跡地のワイン蔵には10000本以上のワインが…!! : Ristorante incantina

●広尾の名店インカントが紀尾井町に進出したシガーバーとの複合店舗(2店舗)。
個室のある上質空間はCAnTiCOという店名のリストランテ＆バー。
そのすぐ隣が、オープンテラスを配したリストランテorオステリア、incantinaだ。
●店内の座席の配置は、入口を入って正面屋内スペースに2~4人掛けテーブルが約10卓。
左側の屋外テラスには4人掛けテーブル4卓があり、テラスの先端に配されたカウンターに6席がある。

＜料理・味＞
●出店している「東京ガーデンテラス紀尾井町」がグランドオープンしたてということもあり、コースは7020円(税込、サ10%別。以下同様)の開業記念特別コースのみ。
内容は以下の通り。
・ストゥツィチョーネⅠ：Farinata…ひよこ豆の煎餅
・ストゥツィチョーネⅡアンティパストⅠ：Focaccia di Recco…ストラッキーノチーズを挟んだピザ風の食べ物
・アンティパストⅠ：Cappon Magro…海鮮サラダ(マグロのサラダにあらず。念のため。)
・アンティパストⅡ：Cima Ripiena alla Genovese…仔牛とリドヴォーのジェノヴァ風温製テリーヌ
・プリモⅠ：Trenette al Pesto…バジル、にんにくが入ったリグーリア名物ソースの平打パスタ(松の実が入っていたか忘れました…)
・プリモⅡ：Mandilli al Scampi al Sanremeseal…ラザニアに似たハーブを練り込んだパスタとスカンピのソース
・セコンド：Agnello Arrosto Salsa alla Daube alla Riviera…仔羊のローストの赤ワイントマトソース
・ドルチェ：Piccola Brioche con Gelato del Giorno Torta Genovese…アイスクリームのブリオッシュとジェノバ風トルタ
・カフェ
●品数が多いが、一つひとつは上品なので、満腹で食べきれないことはない。
●ジェノバを州都とするリグーリア州料理が並ぶが、これがたまたま開業記念コースのみなのか、通常もリグーリア州料理能美なのかは不明(アラカルトもリグーリア料理が並ぶので、おそらく通常もこの地の料理にこだわっているのでしょうね)。
●よく確認してないが、アンティパストの一つにスープMinestrone alla Genoveseのオプションがあるといいと思った。
苦味が少ないリグーリア産のオリーブは、お隣のバーに行けば食べられるのだろうか…？
●ワインは10000本以上が貯蔵されているそうだが、いわゆるガブ呑みワインが少ないのが欠点。
この店は20時30分以降はオステリア(ややニュアンスは異なるが、日本でいえば居酒屋に近い)を標榜する。
であれば2000円くらいで飲めるワインが欲しい(例えばテーブルワインのキャンティとかね)。

＜サービス＞
●接客係、ソムリエの対応は行き届いており、満足。
ワインの種類が多すぎて、素人には何を選んでいのかよくわからない。
値段と好みを言ってソムリエに選んでもらうか、グラスワインのセット(5杯分)をお任せするのがいい。

＜雰囲気＞
●店舗が入居する東京ガーデンテラス紀尾井町は、言わずと知れた「赤プリ」の跡地に開発された超高層ビル。
丹下健三の設計で建てられた赤坂プリンスホテルに比べると、今回の設計者には申し訳ないが、お世辞にも印象的なビルとは言えない。
建物の形状も悪いし、悪いなりのインパクトもない。
(特に、ビルのてっぺんに掲げられた西武グループのロゴ表示がいただけない。)
●建物内部は、若者を寄せ付けない効果があるという超音波に近い音を発する機器がそこここに設置されている。
(若もののボクには店にたどり着くまで、相当苦痛でした。。。）
●店舗はガラスを多用した空間で、テラス席との一体感も感じられる。
となりのカンティコとも外観のデザインは統一されていて、広く感じる。
●その為、中に入ると結構狭い。
が、こちらも東側の開放空間に向けてガラス面で覆われていて、開放感はたっぷり有り評価できる。
テラスの先には、桜の木が眼下に眺めることができる。
よって、開業直後で直ぐにでもデートに使いたい諸兄(ボクか！)は少し我慢して、落ち着いてきた来年春に利用することを強く勧めたい。
●客層は若者は少ない。
同じビルにヤフーの本社があるが、余りIT風のノリはなかった(どんなノリじゃいっ!!)。
また、このくらいの店になると、さすがにポケモンGOに熱中するプレイヤーは一人として居なかった。