ブラームスはお好きでしょ？ : バー カプリ

チェロの水谷川優子がプロデュースするスペシャル・オリンピックス
日本支援のチャリティー・ガラ・コンサートが紀尾井町ホールであり
パリのロータリークラブとリンクを結ぶというミッションを終えて帰
国されたばかりの東京山王ロータリークラブ会長のご招待でドイツの
３大作曲家バッハ→ ベートーヴェンでブラームス→ 演目はハンガリ
ー舞曲第５番とピアノ四重奏を聴いて参りました。ピアノは１９８９
年日本人の父とハンガリー人の母の元に生まれ６歳で単身ハンガリー
に渡りバルトーク音楽小学校に入学→２００６年に国立リスト音楽院
大学の全過程を取得し帰国→ 東京音楽大学を首席で卒業→ 同大学院
修了→２００８年バルトーク国際ピアノ・コンクール優勝後プロに転
じた金子三勇士、ヴァイオリンはフィンランドを代表するヴァイオリ
ニストのマーク・ゴトーニ、ヴィオラは２００１年よりドイツのカラ
ヤン・アカデミーで研鑽を積み、その後ベルリン・フィル管弦楽団の
契約団員となった鈴木康浩、チェロの演奏と司会を務めた水谷川優子
は桐朋学園音楽科卒業後→ 同大学ディプロマ・コース→ ザルツブル
グ・モーツァルテルム音楽院を首席で卒業→ なんと！ローマのサン
タ・チェチーリア国立アカデミーのソリスト・コースで研鑽を積みな
がらヨーロッパで演奏活動を開始されたチェリストで私は洗礼名でも
あるトラステーヴェレのチェチーリア教会を訪れただけでチェロは学
んでおりませんが（笑）妙な親近感〜♡ チェロが大好きなので ’ブラ
ームスはお好きでしょ？’と題されたクアルテット演奏を満喫〜♬

なぜか紀尾井ホールの日はいつも雨で前回は大嵐！！コンサート後は
久々で ガーデン・ラウンジ？とも思いましたが窓際がいっぱいでした
のでカプリへ・・前回は個室におじゃま致しましたのでカウンターの
絵は数年振り〜♬ テーブルの配置は変わっていませんがカウンター
の下に昔はなかったブルーの照明が入っていました。宿泊されている
欧米系ご夫婦二組、日本人男性二人組 x１、カップル x１という静か
な夕方〜サンデマンのルビー（¥１７２５）をお願いしてコンサート
の余韻を楽しみました。サンデマンと言えばポルトガルのルビー・ポ
ートで独特の甘みとコク！！創業は１７９０年〜ドゥエロ川の辺りに
建つサンデマンのセラーを訪ねた時、英語ガイドが黒いマントの裾を
翻し大樽と大樽の間に見え隠れしながら案内してくれたことを思い出
します。ポルト港から出荷されるポート・ワインはブドウのタンニン
の多少によらず長期保存が可能でベースとなるワインは各地で造られ
ますが最終的に熟成する地域は指定されていてそこで最低３年樽の中
で熟成されたものだけがポルト、またはポートと呼ばれます。中には
４０年から５０年樽熟したボトルもあるそうで芳醇な香りと円やかな
味わいや如何に？ ルビー・ポートには合わないけどホテルのバーらし
くオリーブと KIRI のキューブでプロシュートとグリーンオリーブ・
フレーバーが添えられていました。

まぁ〜なんと１０年振り〜♬ お隣の トゥール・ダルジャン には定期的
におじゃましておりまして〜その度にカプリは目に入っていて久し振り
だなぁ〜とは思いましたが１０年もたっていたとは！この日、紀尾井町
ホールで西村咲良と日本フィルのバイオリン・コンサートがありまして
午後は予報を遥かに超える物凄い大雨！プラス！大風で嵐のような夕方
になってしまいました。が！ドレス・コードがイブニングで（さすがに
イブニングはショーファー付き自家用車でなければムリ！）私はカクテ
ルにファンシーなストールで参りましたが、大変お待たせ致しました、
と TAXI GO の運転席から飛び出して〜傘をさしてくださったドライバ
ーが本当に！至れり尽くせりな方でラッキー！！青山通りで弁慶橋から
上がると道の反対側になっちゃうからと私が心配している雰囲気を瞬時
に察知して ”だいじょうぶです！豊川稲荷から行きましょう〜♬” とこ
ろが！四谷の手前をオータニ側に右折すると大渋滞でクルマが全く動き
ません。紀尾井町ホール前にはパトカーが停まっていて ”こちらは麹町
警察です！車両をすぐに移動してください” とスピーカーで繰り返して
いますが２車線とも駐車場状態〜私はホールの階段が前に確認できたと
ころでタクシーを降りホールに駆け込みましたが、もう半泣き状態・・
西村咲良さんとは３歳からバイオリンを始めた神田うのさんの１１歳に
なる一人娘で昨年カーネギー・ホールでデビューを果たし今回が日本で
の初お目見えオフィシャル・デビュー・・咲良さんは飯森範規指揮・日
本フィルとウェーバーのオペラ ’オイリアンテ’ 序曲とブルッフのバイオ
リン協奏曲第一番ト短調作品２６の２曲を演奏しアンコールにも健気に
応え、周囲の期待にも応えて立派！立派！！

コンサートは８pm 過ぎに終わり、雨も小降りになって道も渡れてカプ
リの個室に１１名で集まりロゼのシャンパーニュで乾杯〜♬ ホテル・ニ
ューオータニでは桜の季節限定で今年は４月１６日まで全館のレストラ
ン、バー、カフェでビルカール・サルモンのブリュが愉しめます。ビル
カール・サルモンは１８１８年創業の少量逸品主義を貫く家族経営のシ
ャンパーニュ・メゾンで ”ロゼが秀逸で有名なんです” とソムリエ氏〜
オータニでは桜のシーズンに毎年異なるロゼをフィーチャーしていて今
年はビルカール・サルモンだったというわけ・・リザーヴ・ワインを４
０％ 使用〜ややオレンジがかったヒュー、低温発酵される為、ドライ
な味わいの中に豊かな果実味がしっかり感じられてとっても美味しいロ
ゼでございます！コンサート後 ”シャンパンとフルーツ盛合せを用意し
てますので” と、ご案内がありましたが私達４名のテーブルでは ”サン
ドウィッチかなんかとりたいわネ！” すると、お隣でも同じような声が
上がったみたいでアメリカン・クラブハウスとハム盛合せ、バゲットの
オープン・サンドウィッチがテーブルに載りました。モッツァレラとト
マト、スクランブル・エッグとベーコン、シュリンプ、スモークサーモ
ンとバランスよく、バゲットも美味しくてホテルならでは〜♬ ロゼの
後はライムとソーダで楽しむ鹿児島県産サツマイモ黄金千貫の黒麹仕込
みで造る本格芋焼酎のカクテル・モーリスで〜♬ MORRIS は昨年４月
に世界三大酒類コンペティション ’サンフランシスコ・ワールド・スピ
リッツ・コンペティション’ で最優秀金賞を受賞（焼酎は糖質ゼロゆえ
健康志向の方に好まれるそう）私はトゥール・ダルジャンのハーブ・テ
ィーが大好きで食後に必ずいただくのですが生ハムやボローニャ・ハム
に添えてあったリーフ・サラダもハーブがフレッシュでよく香って味わ
い深く素晴らしかったと思います。バー・フードでこういう楽しみ方が
できるのもホテルならでは〜♬ ですし、ハーブはオータニならでは〜♬
なのでございました。

奥の落ち着いたお席に通していただきました。ホテルマン
のサービスは本当に気持ちがよいですネッ！カウンターの
すぐ横ですが、観葉植物が目隠しになっていて〜ちょっと
プライベートな感じになります。相変わらず和やかな雰囲
気 @ １０pm で〜カウンターにはカップル２組、テーブル
にはスーツをお召しになったビジネスマン多数という・・
昔から変わらないカプリらしい夜でございます。今宵はザ
・カプリ・マティーニをお願いしてみました。

＊タンカレー・ジン No.１０
＊ノイリープラット（ドライ・ベルモット）
＊ロイヤル・グリーンオリーブ
＊リンス・スタイル、ステアー ＆ チルド

大きな厚めのマティーニ・グラスで供されました。オリー
ブも大きくて〜♬ なんだか妙に嬉しく〜〜♬ 元気になれ
るマティーニでございました（￥１６００）アップル・ジ
ュースは ￥１０００〜お値段もお手頃で照明もバーとして
は明るめ〜♬ 接客は完璧〜和やかで優しい波動〜女性一人
でも抵抗なく入れるフレンドリーなバーの雰囲気〜〜♬

雰囲気を明るくしている要因の大きなひとつにバック・
バーのカプリ島の絵があると思うのですが、オータニの
カプリと言うと瞬時にこの絵が出て来るくらい記憶に残
る個性的な心象風景・・暖かみがあって〜♬ 著名な画家
がバー・カプリの為に描かれた絵なのでしょう・・味が
あって、カウンターに南イタリアの太陽とお花の香りを
運んできてくれるかのようです。ソレントの断崖絶壁に
建つエクセルシオールのバルコニーから毎日飽かずに眺
めた海、ホテル直通エレベーターで海岸に下りて船でカ
プリ島に行った時のこと、島でいただいたリモンチェッ
ロの味を冷えたマティーニをいただきながら・・懐かし
く思い出しました。

ドリンクの中にリモンチェッロもあるのかしら？？次回
伺ってみましょう〜〜♬ ありそうですネッ！だってバー
・カプリですから！！