昼でも少し時間をずらせば「蕎麦屋酒」が楽しめる : 虎ノ門 元禄

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3.5

¥3,000~¥3,9991人
  • 料理・味3.7
  • サービス3.5
  • 雰囲気3.3
  • CP3.3
  • 酒・ドリンク3.3
2018/07訪問1回目

3.5

  • 料理・味3.7
  • サービス3.5
  • 雰囲気3.3
  • CP3.3
  • 酒・ドリンク3.3
¥3,000~¥3,9991人

昼でも少し時間をずらせば「蕎麦屋酒」が楽しめる

 都心へ出かけた用事の帰りに立ち寄ったのは、虎ノ門のとあるビルの地下に在る蕎麦屋。
 こちらには半年ほど前に蕎麦の出来だけを確認しに訪れ、まずまずの印象であった。
 その折に目を通した品書きから、昼でも「蕎麦屋酒」が楽しめる体制が出来ているようなので、改めて訪れてみたいと思っていた。 

 以前からこの近くに店を構えていたが、2年前にこちらに移転。
 ちょっと分かり難い食堂街のテナントで、地下街全体の雰囲気が暗めのため、良く言えば落ち着いているが、はっきり言って構えは地味。
 3か月ほど前に訪れた、近所の「夢路」に何となく似ている。
 ちなみに日本橋に在る「元禄」を名乗る蕎麦屋は、こちら出身とのこと。

 この辺りは官公庁関連のオフィスが多い土地柄で、当然ながら昼時はランチ目的のサラリーマンで混雑する。
 13時半の繁忙時を過ぎた頃に入店したが、案の定、7卓のテーブルは半数ほどが塞がっているだけ。
 中央付近の4人掛けの卓に通してくれた。

 まずは「生ビール」。
 お通しとして「山葵風味の椎茸煮」が付いた。

 '昼のおつまみ'は、凝ったものは無いが品数は多い。
 この中からピックアップされた「酒肴四点盛」を選択。

 内容は次の通り。
蒲鉾」:お馴染みの'小田原タイプ'では無く'山口の白焼き蒲鉾'と思われるが、味も食感も良好。
鴨くんせい」:既製品だが、効きの良い和辛子が添えられている。
焼のり」:神田辺りの老舗蕎麦屋で出される上物とは比べようは無いが、これを品書きの筆頭に載せている姿勢は好感。
わさび漬」:伊豆のお土産レベルだが、蒲鉾や焼のりと合わせるには悪くない。
 この後は日本酒に移行するつもりでいたが、まだ汗も十分に引かない状態なので、今回はビールをもう一杯追加。

 蕎麦の品書きには、創意工夫が感じられる種物が写真入りで並んでいる。
 前回はその中からたっぷりの具材が楽しい「つけ汁そば」を試したが、なかなか良かった。

 こちらでは蕎麦は常時2種類打っており、今回は両方の出来を確認してみようと「辛味大根二色おろしそば」を選択。
 一式が角盆に載って登場。
 蕎麦は横長の大きめの蒸篭に、ふた山に分けて盛られている。
 大きめの小鉢には、削り鰹・刻み海苔・茹でた法蓮草が入っており、適度に水分を絞った辛味大根おろしと葱は別の小皿で、さらにつゆは徳利で添えられている。
 これらを混ぜ合わせて、客が好みの味に調合するスタイル。

 まずつゆの味を確認してみると、少し薄口だが出汁と'かえし'のバランスはとれている。
 辛味大根も少し摘まんでみるが、それほど強烈な辛さは無い。

 蕎麦の産地は「北海道音威子府」、品種は「キタワセ」を謳っている。
 やや細めに打たれた「せいろ」は'二八'くらいの配合と思われ、香りはまずまずで、適度な食感とのど越しを兼ね備えている。
 しかし水切りが少々甘く、最後の方になると切り斑や端切れが目立つ。

 一方の「田舎」は太目の平打ちで、やや朴訥な噛み締めて味わうタイプ。
 多少のつなぎは入っていると思われ、舌触りは案外滑らか。

 これらをおろし入りのつゆに絡めるように手繰っていく。
 啜る感覚無いが、満足度はまずまず。
 蕎麦湯は仕舞いに近いため白濁と粘性がやや強いが、不快を抱くほどのことは無かった。

 ゆっくりするには少々忙しなかったが、一通りの「蕎麦屋酒」は楽しめた。
 昼は肴を頼まなくとも、季節の種物で一杯やるのも面白そう。


 うどんの用意は有るようだが、同じ値段ならば蕎麦を選ぶのが得策。
 ご飯ものは「天丼」だけは品書きに載せているが、蕎麦とのセットなどは無く、あくまでも蕎麦メインの姿勢は好感。
 価格は一般的な蕎麦屋に比べればやや高めだが、蕎麦のクオリティを維持するには相当と言えよう。

 夜は当然ながら'呑ませる蕎麦屋'となり、昼同様に近隣のサラリーマンには便利な存在と思われる。
 書き込みが少ないため実際のところは分からないが、昼の状況から判断して酒肴の充実度でも蕎麦の出来でも、その道のパイオニア的な存在で、長年にわたり安定した仕事ぶりを示している「本陣房」系に匹敵するまでの魅力は、無いような気がする。

  • 虎ノ門 元禄 - 「酒肴四点盛」

    「酒肴四点盛」

  • 虎ノ門 元禄 - 生ビール

    生ビール

  • 虎ノ門 元禄 - お通しの「山葵椎茸」

    お通しの「山葵椎茸」

  • 虎ノ門 元禄 - 蒲鉾をわさび漬と共に

    蒲鉾をわさび漬と共に

  • 虎ノ門 元禄 - 鴨くんせい

    鴨くんせい

  • 虎ノ門 元禄 - 焼のり

    焼のり

  • 虎ノ門 元禄 - 「辛味大根二色おろしそば」一式

    「辛味大根二色おろしそば」一式

  • 虎ノ門 元禄 - つけ汁を調合

    つけ汁を調合

  • 虎ノ門 元禄 - 「せいろ」を手繰る

    「せいろ」を手繰る

  • 虎ノ門 元禄 - 「せいろ」をつゆで

    「せいろ」をつゆで

  • 虎ノ門 元禄 - 「田舎」は太目の平打ち

    「田舎」は太目の平打ち

  • 虎ノ門 元禄 - 「田舎」を絡めて

    「田舎」を絡めて

  • 虎ノ門 元禄 - 蕎麦湯はやや白濁

    蕎麦湯はやや白濁

  • 虎ノ門 元禄 -
  • 虎ノ門 元禄 -
  • 虎ノ門 元禄 -
  • 虎ノ門 元禄 -
  • 虎ノ門 元禄 -
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蓼喰人

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店舗情報(詳細)

店舗基本情報

店名
虎ノ門 元禄(とらのもん げんろく)
ジャンル そば、海鮮、居酒屋
予約・
お問い合わせ

050-5890-3592

予約可否

予約可

※大人数のご予約時の注意事項※
12名様までは1列のテーブル席へ、13~16名様は8名がけテーブル席2列でご案内させていただきます。

住所

東京都港区虎ノ門1-14-1 郵政福祉琴平ビルB1F

このお店は「港区虎ノ門1-20-7」から移転しています。
※移転前の情報は最新のものとは異なります。

移転前の店舗情報を見る

交通手段

銀座線虎ノ門駅徒歩2分

日比谷線虎ノ門ヒルズ駅徒歩1分

虎ノ門駅から170m

営業時間
  • 月・火・水・木・金

    • 11:15 - 14:15

      L.O. 13:45

    • 17:15 - 21:45

      L.O. 20:45

    • 11:30 - 14:30

      L.O. 14:00

  • 日・祝日

    • 定休日
  • ■ 営業時間
    ※お昼はご予約は承っておりませんので、
    恐れ入りますがお店に直接ご来店くださいませ。
予算

¥6,000~¥7,999

¥1,000~¥1,999

予算(口コミ集計)
¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード可

(Diners、JCB、AMEX、VISA、Master)

電子マネー不可

QRコード決済不可

席・設備

席数

28席

(4人掛けテーブル×6、2人掛けテーブル×2 ※20~30名様まで貸切可)

個室

貸切

不可

禁煙・喫煙

全席禁煙

駐車場

空間・設備

落ち着いた空間

メニュー

ドリンク

日本酒あり、焼酎あり

料理

魚料理にこだわる

特徴・関連情報

利用シーン

ロケーション

隠れ家レストラン

サービス

2時間半以上の宴会可

公式アカウント
オープン日

2016年7月12日

電話番号

03-3501-9679

初投稿者

いつものくまいつものくま(727)

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