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ワタクシ的赤坂定食、排骨麺にナシゴレン、〆にジャーマンパンケーキ
このホテルがまだ日本で唯一のヒルトンホテルだった頃から同じ名前でずっとある。
アメリカのチェーンホテルでありながら、ローカルらしさを大切にした当時のヒルトンホテルのポリシーにそって営業されていた。
だから「アジアにおける日本」のホテルのコーヒーショップにあるべき料理が生まれ、提供され続けていた由緒正しいレストラン。
ホテル自体は建て替えられてかつての気軽なコーヒーショップ的雰囲気からちょっと気取ったレストラン風になりはしたけどメニューはそのまま。
パーコー麺をひとつ、2人で分けてまず食べます。
上等なコンソメスープに麺が浮かんでいるような楚々とした姿で、風味、香りがやさしくおいしい。分厚い豚ロース肉にクワイ衣をつけ揚げた、排骨と呼ぶにはいささか贅沢な肉の風味がほのかにアジアな予感をさせる。
麺は凡庸。けれど透き通ったスープは上品。これはスープを味わう料理なんだなぁ…、としみじみ思える見事な一品。それが証拠にすべての料理の前にまず、パーコー麺がやってくる。
ツルツル、コシをあまり持たず小麦の香りがしっかりとした中華麺。スープがしっかりからんで口へとやってくる。青ネギ、白ネギと七味にラー油が用意されてて、それをたっぷり浮かべて食べるとコンソメスープが中華味へと変貌遂げる。
パーコー麺では断じてないけど、とてもおいしく体が潤う。この店ならではのヌードルスープという感じ。ときおり無性に食べたくなって、しかもそれが大抵食欲ないときで、今日もそういう日だったのだけど、一口すすってたちまちお腹が元気になった。
それにしてもこの排骨。
分厚い。しかも脂をすべて削ぎ落とした豚ロース肉を使ってる。
排骨なんて薄い豚肉を衣たっぷりにガリガリにあげ、衣と肉が一体化した食感、味わいとたのしむ料理。
ところがこれはあくまで肉の食感、味をたのしむ趣向。
とんかつだったらかなり上等なロースカツになったろうにと思わせるほどの肉々しさ。
こんな贅沢は排骨は、世界広しと言えどもここだけ。
いつも感心しながら食べる。
スープをたっぷり吸い込んだ衣がとろけて、最後の方には剥げてしまってスープの中でひらひら泳ぐ。その儚さもまたオゴチソウ。
お供にナシゴレンをたのんだ。
昔はそういう名前だったけど改装してから「インドネシア風ピラフ」と日本語表記が変わった。さすがにこんなナシゴレンは世界探してもおそらくココにしかないでしょうから…、インドネシアにはナシゴレンという目玉焼きをのせた炒めご飯の料理があるんだと噂を聞いて見よう見まねで作ったような料理ではある。でもオキニイリ。
バターの香りがどっしり濃厚。飴色になるまでソテした玉ねぎがカラメルっぽい香りと甘みを作り出し、味の基本はブイヨンの味。アジア的というより洋風のまさにピラフの味わいがある。
刻んだハムに鶏のもも肉、エビがたっぷり入っててご飯はパラリと、食べると口がにぎやかになる。サンバルソースがついてきて、それをつけるとビリリと辛い。ひと味足りぬところを醤油で補うと、日本の焼き飯みたいな味にすらなっていくのがオモシロイ。
玉子が一個。オーバーミディアムに仕上げてくださいとお願いすると、黄身はトロリとほどよく半熟。白身の縁はサクサク揚がったように仕上げてくれる。こういうところがボクは好き。
ハーフサイズのパーコー麺にナシゴレンを組み合わせるのを一時期「赤坂定食」って呼んで頻繁に来ていたコトがあったけど、改装してからその気軽さがなくなったのがちと残念。
〆にジャーマンパンケーキ。リンゴスライスをバターでしんなり炒めたところに生地を流して薄く焼く。オーブンの中で仕上げて、だから縁はこんがり焦げる。そのバリバリの香ばしさ。リンゴと一緒に焼けたところは生地がしっとりしてて、一つの生地が作り出す味、食感のグラデーションがオキニイリ。
バターとメープルシロップをたっぷり使って昼のお腹に蓋をして、ジャイアント馬場さんが好んだコーヒーをガブガブ飲んで昔を偲ぶ。また来ましょうと思うなり。
新しくなっても変わらぬ商品、変わらぬ味わい
キャピトル東急ホテルのコーヒーショップ。
「ORIGAMI」で昼。
老朽化したホテルビルを超高層ビルに建て替えて、オフィスビルと同居させる。
最近流行りの間借りホテルになってから、はじめてのコト。
ホテルはホテル独自の館に入って欲しいというのがボクの夢。
そんな夢あるホテルの中でも、最上級の雰囲気をもっていたのがかつてのキャピトル東急でした。
都心にあってのどかでのびのびしたあの建物を、なんで壊してビルの中に閉じ込めてしまうんだろう…、と、ヘソを曲げておりました。
とはいえ、へそ曲げっぱなしではしょうがなく、遅ればせながらやってきたワケ。
昔の名残をなんとか残そうと工夫の跡はうかがいしれる。
タクシーに乗って車寄せまでまで到着すると、そこがビルの3階であることをしばし忘れさせてくれるしつらえ。
昔のホテルのちょっと坂道を上がったところの車寄せ…、と同じ構造、景色を作っているのですネ。
ロビーに入ると池があり、池を挟んでコーヒーショップとメインダイニングが向き合う構造もかつてのなぞり。
ホテルのイメージをスーツに例えるならば、かつてのココは古びてはいるけれど、上等な英国生地で仕立てたスーツのような雰囲気だった。今のイメージは、イタリア生地でモダンに作った、おしゃれだけれどワンシーズンで時代遅れになっちゃいそうな細身のスーツ。
まぁ、007ですら、ショーンコネリーの時代はすっかり過去のモノ。
ロビーの片隅に細身のスーツに身を包んだダニエルクレイグが座っていても不思議ではない、この雰囲気はまさに今の空間だ…、っていうことなのかもしれません。まぁ、しょうがない。ホテルも人気を気にする商売なのでしょうから。
ちなみに目当てのORIGAMIに限って言えば、店の雰囲気はのびやかで良い。
入り口から正面に空が見え、その足元には水をたたえた池があり、池を飾るように森の気配が下に向かって広がっている。
テーブルの配置はシンプル。
整然としていてサービススタッフの数も十分。
なにより姿勢がシャンとしていて、打てば響くがごとき機敏で気の利く仕事がステキ。心地よい。
折り紙色の紙のテーブルマットにナイフとフォーク。テーブルの上はコーヒーショップ的なるほどよく簡素な状態。
いつものココでのオキニイリ料理をたのむと次々、薬味が運ばれてくる。醤油にサンバル。刻んだ青いネギに白ネギ。ラー油に七味唐辛子…、と、一体何がでてくるんだとこれだけみればまるで中国料理のお店のようで、ワクワクウキウキしてきます。
たのんだ料理はこの2つ。
パーコー麺にインドネシア風ピラフでござんす。
かつてはこの組み合わせを「アカサカ定食」と勝手に名付けて、月一くらいのペースで食べに来ておりました。
それも期間にして15年ほど。
そのときは、それぞれハーフサイズがあったのだけど、今ではフルサイズだけ。
ピラフは一人ひとつづつ。パーコー麺は二人で1つをたのんで分けるという趣向。
ちなみにこのインドネシア風ピラフのことを、ナシゴレンと呼んでいた時代もあった。
けれど本場のナシゴレンとはまるで違った、ほんのちょっとだけアジア風のアクセントのある炒めご飯で、それで今ではインドネシア風と改名してる。
とはいえ、その実態はインドネシア風でもないんだけれど、まぁ、それはよし。ゴアイキョウ(笑)。
パーコー麺のスープは、ラーメンスープというよりも醤油風味のコンソメスープ。どっしりしていて、旨味濃厚。すっきりとした後味で、そこにパーコー。
スープの中で衣がネットリなめらかになっていくのがおいしい揚げ豚。角張ったストレート麺の歯ごたえがよく、昔は軽く縮れたたまご麺だった。ザクザク歯切れて、ツゥルンと喉を駆け下りていく。すっきりとしたスープとの相性の抜群で、おいしくなっててウットリします。
ブイヨン味に炊き込んだピラフの味のベースは玉ねぎ。
じっくり時間をかけて飴色になるまでにした千切り玉ねぎをたっぷりくわえ、それが味わい、甘みに風味を作り出してる。
ぶりぶり健康的なエビがゴロゴロまじる。
鳥もも肉には下味入れてそれだけ食べてると、ちょっとサテな感じのエキゾチックな香りがしてくる。
パラパラご飯。
なのにスープでおいしく炊きあがっていて、だからしっとり。
口の中で転がる感じがにぎやかなのに、噛むとふっくらというその食感がまたオゴチソウ。
エビの揚げ煎餅とサンバルがついてくるからそれがインドネシアなよそおいになる。けれどやっぱり上等で、お行儀の良いピラフというのがホテル的。
目玉焼きをオーバーイージーで作ってもらい、ご飯の上で黄身をつぶしてとろりとさせる。そこに醤油をタラリとかけて、混ぜて食べるとパラパラご飯にネットリとした旨味が加わりあっという間にお腹の中に収まるおいしさ。いい感じ。
そしてデザート。ジャーマンアップルパンケーキ。
ダッチベビーとかって名前で一時期ちょっと流行った薄いパンケーキ。「日本にはなかった新しいスイーツ」みたいな紹介のされ方をしていたけれど、なんのなんの、ココにはもう何十年も前からございました。
鍋の底の部分の生地はスベスベムチムチ。なのに端っこはパリパリしてて、クレープのようでいてクッキーのようでもあってでも風味、味わいはパンケーキ。軽く煮込んだリンゴがシャキシャキ、酸味と軽い食感くれて、そこにバターとメープルシロップ。アイスティーをお供にお腹に蓋をする。
やっぱりいい店。変わらぬところは変えぬ努力をしながら暖簾を守る気持ちがステキだなぁ…、って思ったりした。また来よう。
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サカキシンイチロウ
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サカキシンイチロウさんの他のお店の口コミ
店名 |
オールデイダイニング オリガミ(ORIGAMI)
|
---|---|
ジャンル | ヨーロッパ料理、カフェ |
お問い合わせ |
050-5456-0498 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
地下鉄千代田線(C07)国会議事堂前駅 6番出口 地下直結 溜池山王駅から155m |
営業時間 |
|
予算 |
¥6,000~¥7,999 ¥4,000~¥4,999 |
予算(口コミ集計) |
¥5,000~¥5,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、Diners、AMEX) 電子マネー不可 QRコード決済可 (楽天ペイ) |
サービス料・ チャージ |
表示金額は、サービス料(15%)と消費税が含まれております。 |
席数 |
104席 |
---|---|
個室 |
有 (2人可、4人可、6人可、8人可) 6名まで1室 8名まで1室 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 景色がきれい、ホテルのレストラン |
サービス | ソムリエがいる |
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ |
http://www.capitolhoteltokyu.com/ja/restaurant/origami/index.html |
オープン日 |
2010年10月22日 |
電話番号 |
03-3503-0872 |
初投稿者 |
このレストランは食べログ店舗会員等に登録しているため、ユーザーの皆様は編集することができません。
店舗情報に誤りを発見された場合には、ご連絡をお願いいたします。お問い合わせフォーム
3回目の月命日の今日。彼だったら何を食べたいっていうかなぁ…、って思ってそれで「オリガミ」。
キャピトル東急ホテルのコーヒーショップ。
ホテルが建て替える前には頻繁に来た。庭をながめるおおらかな空間に行き届いているけれどカジュアルなサービス。おいしい料理。かなり頻繁にジャイアント馬場さんがコーヒーを片手に本を読んでいたりして、東京にいるんだ!って実感を味わうことができる場所でもあった。
建て替え中の仮店舗のとぼけた感じも嫌いじゃなくてたまに来たけど、要塞みたいなビルにホテルが入ってから、よそよそしく感じるようになってあんまりこなくなっちゃっていた。でも好きだったなぁ…、やってくる。
たのむものはいつも変わらず決まってた。ナシゴレンにパーコー麺。それぞれハーフサイズでふたつづつ。
どちらもへんてこりんな料理なんです。インドネシアのナシゴレンとも中国のパーコー麺とも違った料理。ナシゴレンはバターの香り漂うピラフのようだし、パーコー麺のスープは上等なビーフコンソメ。
本物じゃないと笑い飛ばすのは簡単だけど、この上もなくおいしくてここに来なくちゃ食べることができない料理。つまり本物。オキニイリ。
ナシゴレンには醤油にサンバル。パーコー麺にはラー油に辛子、青白2色のネギがたっぷり。青ネギをに一味をたっぷりふりかけズルリ。ザクザク歯切れる麺は頑丈。ゆっくり食事をしたい外国からの人たちのためなかなか伸びぬ特製麺。脂をすっかり削ぎ落とした豚ロース肉はふっくらと、くわいの衣がサクッと歯切れる歯ざわりがいい。
ナシゴレンはソテした玉ねぎが甘くてとても印象的。
ダイスカットの鶏胸肉にエビがゴロゴロ転がりだしてくる贅沢さ。
サンバルを入れると味がアジア的にはなるけれど、やっぱり上品で上等なピラフって味。
玉子が一個。
オーバーミディアムでお願いします…、って言ったら状態完璧で、そう言えば彼はここではいつもサニーサイドアップでたのんでた。
半熟の黄身をご飯にまぶして思う存分、食べてたなぁ…。
そうか、ここでは二人で分け合ったのじゃなく、二人で同じものを食べたんだなぁ…、だからそれぞれが本当に好きな状態のものを食べてた。パーコー麺のネギも彼は白ネギだった。似ていたけれどやっぱり二人は二人じゃなくてひとりと一人。どれだけ違いを知り合って尊重しあって生きてたんだろう…、ってちょっと思った。
そしてデザートにジャーマンパンケーキ。
深いフライパンで薄く仕上げたパンケーキ。端の部分がパリパリサクサク。真ん中にいくに従って厚みをましてクレープみたいな食感になる。シロップ煮にしたリングがたっぷり。バターを落としてメープルシロップかけて味わう。これだけ2人でひとつを分けていた。それで今日は半分残して〆とする。
ちなみにボクらはこれを赤坂定食って呼んでいた。だってラーメン炒飯ホットケーキ付きと何ら変わらぬ組み合わせ。値段はちょっとにくらしいけど定食と呼ぶにぴったりの内容で、でも今日からこれはタナカ定食。また来ましょう…、と席をたつ。