親子丼激戦区の赤坂エリア、親子丼を語るなら外せないお店です（きすけ 赤坂本店＠溜池山王）:資格ゲッターが行く！ : 秋田比内地鶏 きすけ 赤坂本店

美味しい親子丼の多い赤坂・溜池山王エリア。
「日本一の親子丼を」自称するはやしも確かに美味しいのだけれど、個人的にはこちらもかなり推しです。
溜池山王の交差点から近いところ。
ただ、変な路地を、それも更に入った所にあります。
だから場所が非常に分かり辛いんだよね。

入ると直ぐに大きな卓が。
その奥に狭いカウンター席が5−6席。
10年近く伺っていて気付かなかったんだけど、入ってすぐ左手にも空間があって、そこにもテーブル席が数席あります。
オープンは2004年。
比内地鶏を使った親子丼の専門店です。

この日はカウンター席に座り。
お昼は親子丼のみなので、告げるのはご飯の量のみ。
「普通でお願いします」とオーダーを済ませたら待つ事数分（既に準備してあり、後はたまごを溶き落として仕上げるのみ）。
お父さんが手際良く調理される様子を眺めていると、程なくしてトップの写真の親子丼が登場。
ぱかっとふたを開けると、ちょっと甘めのわりしたの香りが広がりました。

玉子は奥久慈卵を使われているそうで、色がとにかく濃い！
控え目な混ぜゆえ、全体がまだらになっているのもいい感じ。
単一ではなく、変化のある味わいが楽しめます。
比内地鶏は歯ごたえがよく、噛むほどにじわっと広がる味わい。
甘過ぎず、濃過ぎないわりしたはその卵と鶏肉の味わいを前面に押し出すほど良い味付けです。
全体のバランスが素晴らしく、お人のよさそうな店主ですが
「おぬし、タダものでないな」
と言いたくなる技を感じます。
素晴らしい。
素材もいいし、その火入れの感じも素晴らしいのです。

良いお店です。
気になる方はぜひ。
尚、ご飯の量は普通でも若干少なめなので、男性は大盛りがお薦めですよん。

May 2015
以前も書いたのですが、分かりづらい路地の、その上その路地からちょっと奥まった分かりづらい場所に位置するお店です。
カウンター席と大きなテーブルの席とがありますが、いずれにしても全部で12－13席しかない小さなお店で。
特にカウンター席は壁と厨房の間に無理やりしつらえたような格好で、大きな男性が手前に座っていた日には奥の席に到達するのが非常に困難なほど。
きりもりするのはご夫妻、そこに若い女性が一人加わって、これまた狭いカウンターの中を三人が行き来します。

混み合う時間帯はお店の入り口に行列が出来ている事も少なくありません。
が、この日うかがったのは13時ちょっと過ぎ。
さすがにひと段落した様子で、カウンターには先客3組4名、
「奥にどうぞ」と促されてカウンターに着席すると、程なくしてカウンターの向こうからモノが登場しました。

【親子丼＠980円】
初めて伺った時は950円だったようですが、インフレか増税かいずれにしても若干値上がりしていました。
ランチメニュは親子丼一種類なので注文は聞かれないのですが、ご飯の量を並か大盛りかを聞かれます。
ちなみに大盛りは1,000円。
お客さんがやってくると厨房ではお父さんが親子丼様の鍋をとり、いくつもあるコンロの口の一つに掛けて。
秋田の比内地鶏をお出汁で暫くグツグツやったあと、軽く溶いた色の濃いたまごをどろーんと回し入れます。
ふわとろの親子丼ですが、割と長いこと、火に掛けるんだよね。
混む時間帯には卵液を流しいれ、さくっと火を通した状態にしていくつものお鍋を待機させているのですが、なるほど。
これだけしっかり火を通すなら、多少火を通しておいた位のほうが提供までの時間が短くて済むって事なのね。

目の前に登場したお盆の上にはその親子丼、サラダ、味噌汁、そしておしんこのみ。
親子丼は鶏卵と比内地鶏のみと極めて潔いのです。
前述の火入れにも関わらず表面はつやっとしてトロッとして、そしてふわっとして。
特にそのたまごと、かみ締めるたびに旨み溢れる弾力ある比内地鶏との相性が最高。
お出汁はお砂糖を使わずみりんと醤油だけで仕上げているのだそうで、後を引かないさらりとした甘さが一ランク上の親子丼という感じなんだよね。
一口二口そのまま頂いた後は、半分を山椒で、残りを一味で頂きました。
あー、美味しかった。

食べ終わったら直ぐに席を立たざるを得ないため、ここ最近訪問していませんでしたが、やっぱり美味しいね。
具も大盛りに出来るなら、大盛りを選ぶのにな。

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Oct 2011
こんな所でこんな親子丼が食べられるなんてびっくり！

溜池山王の交差点からもすぐのとこ。
そもそもその路地自体が「へえ、こんなところに」ってなくらい分かりづらい路地の、その上その路地からちょっと奥まった場所に位置するお店です。
この辺りには割と詳しいつもりでしたが、ここは知らなかったなあ。
尚、ランチタイムは親子丼のみの提供。卵な気分じゃない方は伺っちゃだめですよ。

【親子丼＠950円】
写真の通り、とろとろ！
オーダーからモノが私の目の前に登場するまで約４分。
早いなあと思ったら、「後は火を入れていい具合に卵を仕上げるのみ」というところまで出来上がった状態の親子丼の具材が沢山キッチンにセットされておりました。
具材は卵と鶏肉のみ。
鶏肉を炒め、それに生卵を割りいれて粗く溶いた状態にしておき、お客さんがやってきて注文が入ったらそれに火を入れて仕上げているようです。
ものすごく効率いいよね。

供されたお盆には親子丼のどんぶりとお新香、サラダ、そして味噌汁。
どんぶりの蓋を取ると、まずはそのとろとろの、色の濃い玉子の様子に驚きます。
出汁の味わいは控えめで、玉子の濃ゆい味わいが前面に出た少々甘めの味付けが何とも美味☆
ぶりっとした鶏肉の食感、めの細かい凝縮した味わいはいかにも素材の質の良さを感じさせ、それととろとろ卵、少々こわめに炊かれたご飯との相性もよく。
「もっと美味しい親子丼が存在するかも？」という仄かな期待を差し引きさえしなければ、ほとんどパーフェクトな親子丼でした。

鶏卵と鶏肉だけで勝負しているこの潔さもいいですな。
お店が強烈に狭いので居心地はよくないのだけれど、逆に「さくっ」と済ませたいランチにはとてもいいね。
とはいえランチ時は大行列になるので、訪問時間には注意が必要ですよん。