都心の一等地にありながらも、なかなかリーズナブルなパン : スワン カフェ＆ベーカリー 赤坂店

この日は、あまり空模様はパッとしなかったのですが、折角の平日休みが取れたことだし、土日祝日休業のお店攻略シリーズと位置付けて赤坂方面へ出向いてみました。

ランチは、赤坂の裏路地の割烹「和知」で絶品鉄火丼を堪能。
ランチ後のコーヒーは、ロイヤルＨＬＤ＆キリンビール系列のカフェ「スタンダードコーヒー」で安定感抜群のコーヒーとスコーンを楽しみました。
さらにこの日は、おやつの調達も追加。
溜池交差点際にある「赤坂青野 溜池店」であの故スティーブ・ジョブズ氏も愛したという大納言豆大福をいただきました。

全て土日祝日休業のお店で、しかも全て満足度が高く充実した１日を過ごすことができました。
そして、この日の食べログ活動の締め括りは、例によって翌日の朝食用パンの調達。
やはり土日祝日休業のお店の中から外堀通り沿いにある当店を利用することにしました。

当店、スワンカフェ＆ベーカリーを運営しているのは、株式会社スワン。
あのクロネコヤマトのヤマトホールディングス株式会社の特例子会社です。
特例子会社というのは、固い言葉で言えば、「障害者の雇用の促進等に関する法律第44条の規定により、厚生労働大臣の認可を受けて、障害者雇用率の算定において親会社の一事業所と見なされる子会社」。
つまり、国から義務付けられた障害者の法定雇用率を達成するための手段として活用できる会社ということです。
障害者の法定雇用率については、国自らがその算定にインチキをやっていたことが先般報道されて大問題となりましたが、主として大企業においては、特例子会社制度を活用できることが法定雇用率達成の大きな後押しになっているのは事実です。（特例子会社を活用できない国を弁護するものではありませんので、念のため。）

ベーカリーの運営と障がい者雇用の関係については、就労継続支援事業所制度（主としてＢ型）を活用した事例が全国展開されており、私も今の住まい周辺のほか、前居住地の戸塚、単身赴任先の帯広、岡山、仙台など各地で積極的に利用してきました。
その特徴は安価で安心・安全な手作りパンが食べられるというもの。
補助金あればこそとの意見もあるかもしれませんが、消費者にとっては、安くて美味しいものが食べられるのであれば良いことづくめですよね。

スワンベーカリーは、直営が当店を含めて4店舗、ＦＣ店が22店舗と全国展開している点で、ＮＰＯなどが経営していることの多い一般の就労継続支援事業所とは異なりますが、各店舗は、就労継続支援事業所制度を活用しているケースが多いと思われ、Ａ型の事例も認められます。

当店は、日本財団ビルの１階にありますが、現在外装工事中のようで、ちょっとイレギュラーな形態で営業しています。
お昼時に伺ったこともあり、店内はかなり混んでいました。
障がい者の方が一生懸命営業しており、心のこもった接客にはとても好感が持てます。
セルフスタイルのベーカリーですが、並んでいるパンはかなりリーズナブルです。
赤坂の一等地でこの価格でパンを売っているのですから人気が出て当然ですよね。
テイクアウトもイートインも同じレジで会計しますので、ちょっと並びましたが、レジはスムーズでそれほどストレス無い時間で順番が回ってきました。

この日、購入したのは、以下２点です。
・きのこのカルツォーネ＠170円
・メープルウォルナッツ＠140円
小計310円
消費税24円
合計334円

ちょっと凝ったパンだった割にはとても安いですね。
嬉しいところです。

持ち帰って、翌日の朝食に供しました。
きのこのカルツォーネは、レンジで20秒チンした後、600Ｗのオーブンで4分間加熱していただきました。
きのこ（マッシュルーム、しいたけ、エリンギなど）をモルネソース、ミックスチーズと一緒にもっちりとした生地に包んで焼き上げたパンです。
比較的安価な割には使われているきのこの種類も多く味もソフトです。
生地のモッチリ感がやや硬く感じましたが、いい意味で言えば噛みしめると味が染みわたるタイプとも言えます。
美味しかったです。

メープルウォルナッツは、メープルシロップ入りのトロッとしたクリームをデニッシュ生地で包み、くるみを合わせてキャラメリゼしたパンです。
くるみとメープルシロップの相性はやっぱり抜群ですね。
デニッシュ生地も風味良く、とても美味しいパンでした。

都心の一等地でこのリーズナブルさは貴重。
加えて味もしっかりしているので、とても満足度の高いベーカリーです。
スワンベーカリーとの出会いはこれが初めてでしたが、これから各地のお店も訪れてみたいですね。