みすじ通りの人気土佐料理店（その2）：九絵ちり鍋コース : 土佐料理 祢保希 赤坂店

赤坂のみすじ通りにある1972年創業の土佐料理店です。
土佐の郷土料理である皿鉢料理や鰹・鯨など高知の素材を生かした料理を提供。
座席数が多く個室もあるので宴会や接待にも使われ、コース料理（※）は豊富です。
※会席（6,500円～）・皿鉢（8,000円～）・しゃぶしゃぶ（5,800円～）・九絵鍋（冬季のみ）（7,500円～）など（価格は税抜き・サービス料10%別）。
高知にある本店（司）は1917（大正6）年創業の老舗。
都内では銀座・丸の内・日本橋・新宿に店舗あり。

過去に2回訪問、前回は2016年12月昼。
鰹のたたき付き「日替わり定食」をいただきました。

夜再訪。
今回の目的は冬限定「九絵鍋」。
席と料理は予約しました。
九絵鍋は単品（7,500円）、コースは8,500・11,000円・15,000円（税抜き・サービス料10%別）。
お造りがつく11,000円のコースを選択。

当日。
1階テーブル席へ案内されました。
テーブルに鍋と「九絵鍋」についての説明書が置かれ、準備万端。
接客は気さくで感じが良く、気配りがきいていました。

お飲み物は鍋だったので冷たいものを検討。
お勧めと書かれていた直七酎ハイ（600円）を注文。
レモンのような酸味で甘くはありません。
爽やかな口当たりも料理をポン酢でいただくうちに酸味が×2になった感じ。
九絵のひれ酒（1,000円）にすればよかった・・。

いただいた料理は以下の通り。
◇九絵ちり鍋コース（11,000円）
この日の九絵は26kg、五島列島から神経締めにして空輸したものだそうです。
●前菜三種
・生しらす、生姜・青葱添え
・塩辛
・ずわいがにと昆布の煮付け

●珍味
ローストビーフ
ブロッコリ、アスパラ、ミニトマト。
なんとなく洋風。

●九絵うす造り
1人1皿。
薄く切った身は菊花造りに盛られ、皮と胃袋も。
細葱・酢橘・もみじおろしとポン酢でいただきます。
身はコリっとして、旨みのある歯応え。
皮や胃袋は弾力がありクセになる噛み応え。

●九絵鍋
鍋は店の人が作ってくれます。
昆布で出汁をとった鍋に九絵のぶつ切り、野菜（白菜・人参・椎茸・エリンギ・長葱・水菜）、豆腐、餅、葛切りを順番に投入。
ポン酢を入れた器に順に盛り付けてくれました。
薬味はもみじおろしと青葱。
①骨についたコラーゲンの多い身、白菜の葉、エリンギ、人参。
ゼラチン質がプルプル。
②太い骨に近い身、細切り野菜、エリンギ、豆腐。
身の味が濃く、細切り野菜はシャキシャキ。
③皮に近い身、細切り野菜、豆腐。
淡白なのに弾力がある歯応え。
④お餅、葛切り

●雑炊
〆のお楽しみ。
洗ってぬめりをとった米を鍋に投入、玉子でとじて青葱をトッピング。
出汁の旨味がよくわかる薄味仕上げ。
『お好みで鍋で使ったポン酢を足してください。』
では、いただきます！
さすがに出汁が旨い。
おかわりして残さずいただきました。
●香の物
赤いたくあん、大根浅漬け（柚子風味）

●デザート
・直七のゼリー
プルプルした口当たりに爽やかな酸味。
・煮りんご
シャキシャキした歯触りと控えめな甘味。

滞在時間は約2時間。
落ち着いた空間でゆっくり「九絵」を楽しみました。
印象に残ったのは「お造り」。
九絵鍋は主役の「九絵」だけでなく、野菜の仕上げもさすが。
火を通しすぎずシャキシャキした状態で出してくれ、店のこだわりを感じました。
九州までいかなくても「九絵」に会えたので、大満足です。

赤坂のみすじ通りにある1917（大正6）年創業の土佐料理店「祢保希／司」の赤坂店です。
土佐の郷土料理である皿鉢料理や鰹、鯨など、高知の素材を生かした料理を提供。
しゃぶしゃぶ、冬は九絵鍋もあり、料理の幅が広いのが売り。
席数が多く、個室があるので宴会や接待にも使いやすい店です。

最初に訪問したのは新宿店。
夜のコースで皿鉢料理をいただきました。
次は2008年昼の赤坂店。
「鰹のたたき」つき日替わり定食をいただきました。

昼再訪。
店は昨年改装したばかり、とても新しいです。
ガラス越しに炭火焼をする場所が設置され、みすじ通り側の壁には皿鉢料理の皿が飾ってありました。
反対側には中庭まであり、和食店らしい佇まい。
1階はテーブル席、2階以上は個室のようです。
受付の接客は体育会系、礼儀正しく気配りがきいていました。
1階テーブル席へ案内されました。
2階以上は予約客も多いようでした。

ランチメニューは以下の通り（価格は税込み）。
・鰹のたたき定食（1,250円）
・黒潮定食（1,700円）
・メンチカツ定食（1,150円）
・和定食 たたき（1,900円）
・和定食さしみ（2,400円）
・週替わり定食AまたはB（1,280円）
1品は「牡蠣フライ」または「鶏肉団子の甘酢あんかけ」。

注文したのは以下の通り。
●週替わり定食（1,280円）
2種ある主菜から「牡蠣フライ」を注文。
内容は鰹のたたき3貫、牡蠣フライ、切干大根の煮つけ、茶碗蒸し、ご飯、味噌汁、香の物、デザート。
・鰹のたたき
店の看板メニューの一つ。
表面を炙った切り身は比較的大きめ。
身が新鮮で色が美しい。
薬味はさらし玉ねぎ・薄切りにんにく・大葉・ワカメ・パプリカ。
ポン酢系のたれがかかっていました。
（生姜はついていません。）
おいしいですね。

・牡蠣フライ
中粒の牡蠣フライ3粒。
タルタルソースがけ。
添えられた千切りキャベツは山盛り。

副菜も充実。
・茶碗蒸し
温かく、ほっとする1品。
・切干大根
薄味。

・味噌汁
鰹だしが、しっかりときいています。
・ご飯
米が旨く、箸が進みました。

・デザート
ぶどうのゼリー。

週替わり定食は、品数が多くて野菜もたっぷり。
栄養のバランスも良いので、お薦めです。

メニューは季節ごとに変わるそうです。
九州まで行かなくても食べられる「九絵鍋」は魅力的。
初鰹の季節は、もうすぐですね。