年の瀬にくつろぎを : 室町 砂場 赤坂店

＜2023年12月再訪＞
東京メトロ赤坂駅かた徒歩２～3分。。。近代的なビルが立ち並ぶ都心において、最上のくつろぎ空間として、こよなく愛する老舗蕎麦屋です。

　なんだかんだと一年中忙しかった年の瀬ですが、この日は午後から休暇が取れましたので、一息つきたく職場近くのこちらのお店に訪問しました。

　とある平日の13:00過ぎに入店。。。インバウンド観光客も多くこの時間でもかなり賑わっておりますが、お気に入りの小上がりに空きがありましたので、待たずに入店できました。。。

【オーダー内容】
・ ビール小（550円）
・ 季節のおひたし（500円）

　何はなくともビールを所望。。。サッポロ黒ラベルの小瓶で喉を潤します。お通しにはアサリの時雨煮が付き、まず人心地つき年の瀬の喧騒と雰囲気を楽しみます。。。
　つまみには季節のおひたしをチョイス。。。この日は水菜と油揚げのシンプルなものでしたが、出汁の調味よく大変美味しくいただけました。

・ お酒（850円）
・ 玉子焼き（650円）

　あっという間にビールが蒸発したので、お酒に切り替えます。わりと温かい日ですのでぬる燗でいただきました。江戸前の作法通り袴をはいた形で提供。。。菊正宗の樽香がいいですね。。
　つまみに江戸前の蕎麦屋メニューで一番お気に入りの室町砂場の玉子焼きも追加。。。ジュっと出汁が染み出る感じが本当に好きなんです。。。。

・ 天もり（1700円）

　もう少しのんびりしたい所でしたが、インバウンド観光客も多数押し寄せ、年越しそばのリハーサルを楽しむ人も多く、長尻は不粋な空気感ですので〆の蕎麦を頼むことに。。。
　年の瀬のご褒美にあられそばをと思いましたが、あいにくこの日は良品の入荷がないとのことで、発祥の地にちなんだ天もりをいただきました。

　こちらは何度もレビューしており、今更書き加えることもないのですが、恒例により詳細は写真を参照いただきたい所。。。

　かき揚げの具は、芝エビと小柱でからっと揚がっており、つゆに浸していても簡単にふやけたりはしない感じです。　これに蕎麦をつけてすすり、時々天麩羅をかじるとさくさくした歯ごたえの衣の中から具が現れて、実に食感がたまりません。

　また、天ぷらの旨みが溶け出したつゆは何とも言えないコクと深みがでて、より一層旨く感じますね。
　最後は自然体の蕎麦湯で締め、短時間ながらも充実した時間が過ごせました。

　赤坂駅前は再開発の真っ最中でこちらのすぐ近くでもビル開発が進んでおりますが、今のところこちらの店舗は継続される模様。。。都心のど真ん中であることを忘れさせる佇まいは健在です。年の瀬のせわしない中、本のひと時でしたが、ゆっくりでした時間を過ごせましたし、相変わらずわたしにとって大切な場所であることを再確認できました。
　これからも日頃の疲れを癒しに定期的に利用したいと思います。ごちそうさまでした。

　さて、文末にはなりますが、本レビューをもって今年のレビュアー活動を終了します。今年はこれまでになく仕事が忙しいかったせいか、レビューの8割は職場近くと地元北千住のレビューばかり。。。要するに職場と近所の往復ばかりだった一年だったと食べログレビューを見て実感しましたｗ
　そんな状況下でも一年通じて活動できたことをありがたく思うとともに、お付き合いいただいた交流あるレビュアー様方に感謝申し上げます。
　皆様よいお年をお迎えください。

＜2022年7月再訪＞
東京メトロ赤坂駅かた徒歩２～3分。。。近代的なビルが立ち並ぶ都心において、最上のくつろぎ空間として、こよなく愛する老舗蕎麦屋です。

　縁あって2022年7月からこの界隈に転勤となり、以前伺ったお店に再訪してみたい欲求がふつふつとこみ上げており、しばらくは再訪レビューが中心になってくるかとは思いますが、第一弾は、こちらのお店から。。。。少し早くあがれた日の夕方、久々に立ち寄った際のレビューです。

　レビューの日付を見ると約7年ぶり。。。昔から変わらない趣のある外観はここが都心であることを忘れさせてくれる雰囲気です。。。

　とある平日の19:00前に入店。。。コロナ禍とはいえ、店内は約6～7割程度の盛況ぶり。。。幸いにしてお気に入りの小上がりの一人席が空いておりましたので、迷わず陣取ることにします。。。

【オーダー内容】
・ ビール　小（550円）

　　夕刻とはいえ、暑い中歩いたのと仕事あがりにはやはりビールを所望。。。銘柄は変わらずサッポロ黒ラベルでまずは喉を潤します。。。
　お通しにはアサリのしぐれ煮がつき、しみじみした旨さに再訪できた喜びをすでに実感。。。

・ 季節のおひたし（550円）
・ 玉子焼き（715円）

　つまみにいただいたのは、メニューで気になった季節のおひたしと、江戸前蕎麦屋メニューでこれまで食した中で最上位にランクするお気に入りメニュー、砂場の玉子焼き。。。

　恒例により詳細は写真を参照いただきたいところですが、夏野菜の茄子を使ったおひたしは絶妙に調理されただし汁が効いた季節感あふれる一品。。。たっぷり盛られた生姜がいいアクセントとなり、定番日本料理のうまさを体感。。。

　こちらの定番メニューの玉子焼きはたっぷり含まれただし汁の旨さは相変わらず。。。かみしめると”ジュっ”と口の中に染みわたる味わいが好きなんです。。。

・ お酒（880円）

　小瓶のビールはとっくに蒸発してますので、お酒をぬる燗で所望。。。銘柄は江戸前蕎麦屋の定番菊正を袴をはいたしゃれた徳利で提供いただけます。。。

　”ああ。。。うまい。。。”

　久々にいただきましたが、定番の組み合わせに再度感銘を受けた次第。。。

・ 焼き鳥たれ（935円）

　もう少しお腹にたまるものが欲しくなり、焼き鳥を追加。。。これまでも何度かいただいたメニューですが、絶妙なタレの味わいと山椒の風味が実に美味しい。。。ますますお酒が進んで、もう一本追加してます。。。

・ 三色のせ冷やかけ（1265円）

　〆の蕎麦は季節のメニューから冷やかけを所望。。。こちらも詳細は写真を参照いただきたいところですが、岩海苔、大根おろし、三つ葉がたっぷり乗った冷製タイプ。。。蕎麦が見えないほどの量とたっぷり目の涼感溢れる見た目がいいですね。。。早速いただきましょう。。。

　”おお。。さっぱり。。。”

　元々の蕎麦や汁の出来は言うまでもありませんが、海苔による磯の風味と大根おろしのさっぱり感。。。三つ葉の歯ごたえがが主張しつつも調和し、実にいいハーモニーを奏でる一杯です。

　最後は自然体の蕎麦湯で締め、久々でしたが実に満足度の高い蕎麦屋酒となりました。

　さて、久々の訪問でしたが、やはり数ある都内の蕎麦屋でも、最上のくつろぎ空間であることを再認識できました。
　豪華で趣のある神田の本店も良いですが、こちらのこじんまりした店構え、特に小上がりの居心地の良さは一人ゆっくり蕎麦屋酒を楽しむのに実に快適です。。

　コロナ禍で出社頻度も限られておりますが、日々の疲れを癒しに定期的に利用したいと思います。ごちそうさまでした。

＜2015年2月再訪＞
新年会も一段落した頃、仕事が終わりに再訪しました。10ヶ月ぶりです。

この日はそれほど空腹感もなく、長居する気はないですが、座って飲みたいなぁ。。。しかし、新店開拓って気分ではない。
こんな時まず外さないのが、老舗蕎麦屋なわけです。

そして、職場から一番近いこちらのお店へと足が向きました。

平日の18:00過ぎですが、席は7割程度の埋まってます。。。小上がりも空いていたようですが、薦められるがまま入り口近くのテーブルで今回は蕎麦屋酒を楽しむこととします。

【オーダー内容】
・御酒
・うめくらげ
・焼き鳥・タレ

身に染みる寒さのなか、歩きましたので、まずは何はなくとも熱燗で身体を温めます。

御酒と共に定番のアサリ時雨煮が提供、これだけでも結構飲める粋なお通しですね。
肴には”うめくらげ”と”焼き鳥”をお願いします。

さて、まずはこの”うめくらげ”ですが、くにくにした歯ごたえのおもしろさと爽やかな梅の酸味がマッチし、酒のあてとしては実に秀逸です。

焼き鳥も、串から外してあり江戸前伝統の仕事を感じます。山椒もたっぷり振られ、これも本店と同様、実に旨いです。
ついつい、御酒をお代わりしてしまいます。

・おかめそば

あまり長居する気は毛頭なかったので、締めの蕎麦に移ります。
こちらのお店は天もり・天ざる発祥の地ですが、毎回こればっかりでも面白くないかと思い、たまには温蕎麦から選びます。

季節限定の”あられそば”にも惹かれましたが、値段の”時価”というおっそろしい文字にびびり、さすがに頼めませんでした（笑）

そこでチョイスしたのが、定番のおかめ

詳しくは写真を参照いただきたいところですが、具はかまぼこ2枚に結び湯葉、海老、玉子焼き、椎茸と海苔といった内容です。

お店によってはみごとにおかめの顔を模すようですが、こちらは贔屓目にみても微妙ですね（笑）

しかし、味は絶品。特に結び湯葉と椎茸の煮物の味はさすがというところでした。

温蕎麦にも蕎麦湯がつくのは江戸前作法どおりで、最後までつゆを飲み干し、充実した食事となりました。

さて、今回はじめて夜に訪問しました。客筋は場所柄本当の同伴客的な人もぼちぼちいましたが（笑）、基本的には御酒や食事をゆっくり楽しむ年配の方中心の様子で、下町の老舗蕎麦屋とはまた違った意味でいい雰囲気でした。

前回訪れたのは中途半端なゆっくり出来る時間でしたが、そこそこ混んではいてもオペレーションレベルは高く、十分くつろぐことはできます。

しかし、この店の雰囲気を最大限に味わうにはやはり、奥の小上がりが最高です。特に昼過ぎの半端な時間にあの空間を占拠できる贅沢がやはり一番良いようですね。

※夜の評価を追加しました。
※新規に7枚の写真を追加しました。

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＜2014年4月のレビュー＞
蕎麦屋での昼酒の魅力に目覚めてまして、蕎麦初心者の若造が都内有名処を巡っております。

今回訪れたのは三大流派のひとつ、”砂場”系の名店、室町砂場の支店、”室町砂場　赤坂”です。

4月から勤務地が赤坂になり、連休の谷間に午後半日休暇がとれました。
やはり環境の変化から、ちょっとお疲れ気味だったので蕎麦屋でのんびり昼酒しながらリラックスしたい欲求にかられ、職場の近くにあるこちらのお店に初訪問です。

平日の１４：００過ぎに赤坂の坂を上り、こちらに到着、連休の谷間の半端な時間のためか、先客はおりません。

入店して最初の印象は思ったより、こじんまりとして小さな店構え。。。室町砂場本店はなかなか大規模なお店のため余計にそう感じたのかもしれませんが、ひとりでゆっくり憩うにはこのくらいの大きさが適当なのかもしれません。

席はどちらでも。。。ということですので、せっかくなので小上がりを陣取ることとします。

”これは。。。”昼酒を楽しむには、ベストな空間です。この空間を独り占めできる贅沢さ。。。たまりませんね（笑）

【オーダー内容】
・ビール（小瓶）：450円
・わさびかまぼこ：650円

外はちょっと汗ばむくらいの陽気なので、まずはビールを。。。神田のお店はキリンでしたが、こちらはサッポロです。

お通りのあさりが実に良い味を出して、老舗蕎麦屋の実力の一端が垣間見れる仕事

わさびかまぼこは、室町砂場と同様、一口大にカットされたかもぼこが、下から３コ、２コ、１コと積み上げられて、さらに山葵と生海苔が添えられています。

これは他ではなかなか味わえないスタイルですが、生海苔と一緒に食すると、なんとも言えない食感がたまりません。

・菊正宗（ぬる燗）：750円
・玉子焼き：650円

あっという間にビールがあき、お酒に切り替えます。このお通しとかまぼこにはやはり、菊正宗が良いですね。

ほどなく提供されたお酒は菊正宗の特選、袴付きのお銚子は正当派な江戸前蕎麦屋の証拠、やはり蕎麦屋の肴にはこれが一番会う気がします。

ついでに玉子焼きを追加、蕎麦屋の魅力にはまってから、色々都内名店と呼ばれるお店も食べ歩きましたが、わたしはこの室町砂場の玉子焼きはトップクラスのお気に入りです。

蕎麦つゆを加えて焼き上げられた玉子焼きは、かみしめると蕎麦の旨みがじゅっとしみ出す。。。他ではなかなか味わえない逸品であります。

・天もり：1550円

締めのそばは、発祥の地に敬意を払い、天もりをオーダーします。

もり蕎麦に天麩羅が付いてくるスタイルではなく、かき揚げが入った暖かい蕎麦つゆに冷たい麺が付いてくる、つけ麺のようなスタイルです。

かき揚げの具は、芝エビと小柱でからっと揚がっており、つゆに浸していても簡単にふやけたりはしない感じです。

これに蕎麦をつけてすすり、時々天麩羅をかじるとさくさくした歯ごたえの衣の中から具が現れて、実に食感がたまりません。

また、天ぷらの旨みが溶け出したつゆは何とも言えないコクと深みがでて、より一層旨く感じますね。

最後に自然体の蕎麦湯で締め、大満足な時間を過ごせました。

味、サービスについては、日本橋の本店と違いはなく、まさに兄弟店。こちらのお店の方が、すこしこじんまりとしている分、空いているときに憩うには適している部分もあるかもしれません。

いづれにせよ、日本橋、赤坂という都心のど真ん中で、これだけの憩いの場を提供いただけるお店、すばらしいです。

職場も近くなりましたので、こちらの店舗にも今後お世話になることと思います。ごちそうさまでした。