ペルソナリテ : Ode

広尾のOdeさん。

行きたいお店を探していると、とっても個性的な料理画像のお店があって、それがOdeさんでした。
今までに体験したことがない感じを頂けそうなので予約をしてみました。

広尾の駅から明治通り恵比寿方面に向かい、広尾五丁目交番の裏手の建物の2階にお店はありました。

階段を上がると、コンクリート打ちっぱなしの無機質な空間で、壁にOdeの店名があります。
店内は大きなカウンターがあり壮観。グレーの統一色。何かのテーマを感じる内外装です。

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～ 本日頂いたコースメニュー ～
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◇オマール海老のジュ/ドラゴンボール

◇ビーツのジュレ/リンゴジュース/赤ワイン/ブラックオリーブ/アマラサンス アミューズ

◇イワシ/尾崎牛/アボカド グレー2021

◇白子のリゾット/芹/青海苔のソース/柚子

◇長崎五島列島産真鯛のポワレ/牡蠣の泡/菜の花/北海道芋/仏手柑/ベルガモットのピュレ

◇長野千代幻豚ロース/自家製塩レモンソース/モルネマスカルポーネ

◇デセール/チョコレートエスプーマ

◇小菓子/蕗の薹のマカロン

◇オリジナルハーブティー
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～ 本日頂いたワイン ～
(ペアリングワイン)
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◇アンドレ クルエ ドリーム ヴィンテージ
仏 シャンパーニュ 泡白

◇アフルージュ マシェリ シェリー樽熟成 / 木戸泉酒造 / 日本 千葉

◇サヴェージ ホワイト / サヴェージ ワインズ/ 南アフリカ 白

◇アシルティコ サントリーニ P.D.Oサントリーニ / エステイト アルギロス / ギリシャ 白

◇ボーヌプルミエ クリュ レ ゼプノ / ドメーヌ パラン / 仏 ブルゴーニュ 赤

◇バニュルス トラディション オルタージュ / ドメーヌ ピック ジョアン / 仏 ラングドック 赤 甘口
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大きなカウンターの内側には綺麗な装飾とキッチンがあり、コース料理の準備が進んでいます。
ワクワクです。

ドリンクはペアリングワインをお願いしました。
アンドレクルエのシャンパーニュでスタートです。
ググっとこれからの期待感が膨らみます。

そしてコース料理前の食前酒が提供されます。
コアントローにオレンジ、レモングラス、レモンバーム、ブラックペッパーが漬け込まれているというオリジナルの食前酒だそうです。甘味の中に爽やかな香りが食事前の準備を整えてくれます。

そして料理が登場します。アミューズ1は蓋が開けられるとドライアイスの白煙がモヤモヤと。その器の中にはドラゴンボールがあります。これなんだろうと思っていました。カカオバニラで作られた球体の中にオマール海老のエキスが詰められているそうです。一口に頬張るとオマール海老の旨味と香りがじわ～っときて余韻の長い美味しいものです。

アミューズ2はビーツのピュレとリンゴのジュースを乾燥させてシートを作り、赤ワインとブラックオリーブのアクセントを筒状にくるんだものです。スナック感覚の食感ですが、甘味や各材料の風味がじんわりきて面白いものでした。

ペアリングワイン2はワインボトルに入った日本酒です。正直意外。ただこの日本酒がただ者ではなくて、シェリー酒の樽で熟成されたもので、樽の香りやシェリー酒の香りを纏った日本酒になっています。まるでワイン？シェリー酒？と思うような日本酒です。アルコール度数が13度で日本酒としては軽めでワインと同等なので更にらしさを感じてとっても面白く、美味しい日本酒でした。

続いてはOdeさんのシグネチャーモデルのお料理だそうで、グレーのお皿にグレーの壁みたいな不思議なビジュアルの料理が登場します。鰯の料理です。グレーの壁は鰯の骨や竹炭をメレンゲに混ぜ合わせて焼き上げたもの。中には鰯のマリネ、尾崎牛のタルタル、アボカドのムースなどの料理です。鰯一尾まるごとの味わいを尾崎牛とアボカドが加わることで丸みを帯びて美味しい一皿でした。

ペアリングワイン3は南アフリカの白ワイン。しっかりした味わいの白ワインです。次の料理とのペアリングを楽しみます。

水色のボウル、和な感じ。芹や青海苔のソース、柚子がそう感じさせるのかもしれません。綺麗な鮮度良い白子。これがリゾットになりイタリアン？フレンチの料理に仕上がっています。素材でほっこりさせられながらも、しっかりとしたグッとくる味わいです。白ワインとのペアリングもさすがで旨さを堪能できる逸品でした。

ペアリングワイン4はギリシャの白。とてもいい生産者さんらしいです。香りが素敵な感じです。

続いては真鯛のポワレです。長崎五島列島のもの。菜の花をあしらって、春を待つお料理。真鯛の上には牡蠣のエキスで作られた泡がかかりほんわりとした見た目。雪どけのイメージかな？これがソースになります。真鯛のポワレの盛付けは身が上、皮が下になり火入れはしっとりで抜群です。泡と混ざりあってふわっとするような舌触りと食感。下にある皮は皮で香ばしくて美味しい。アクセントに仏手柑とベルガモットを使っているところもとてもいいです。旨いな。これがOdeさんの真鯛のポワレなんですね。素敵です。

ペアリングワイン5はピノ・ノワールの赤。ボーヌの1erです。嬉し。

メインのお肉は長野の千代幻豚のローストです。旨味の濃さを感じる美味しい豚の料理です。ソースの凝縮感とマスカルポーネを入れて作ったモルネソースのクリーミーさがお肉の旨味を更に引き立てて、美味しいものになっています。ほんのりロゼ色になる火入れでお肉がしっとりとしています。この料理も見事ですね。ペアリングのワインにどことなくスモーキーさが出てくるような素敵さもありました。

ペアリングワイン6はラングドックの甘口ワイン。ここからデザートタイムです。

デザートのプレートは目の前で仕上げてくれるのでライブ感があります。ここまでの料理とワインのペアリングでかなりしっかりとした構成で頂けましたので、甘味でのんびりと今日の幸せ感の余韻に浸ります。
ミニャルディーズはガラスの小箱に蕗の薹が詰められて、その中にマカロンがちょこん。可愛らしい演出です。次に来るのは春かな？と思いながら頂きました。

とっても構成力の高いお料理、デザートとペアリングワインのプレゼンでした。

形としてあるものは独創的で、ここに美味しさが積み上がっているところはさすがだと思いました。

スタッフさんは皆さん親切ですし、素敵なお店ですね。

幸せな時間をありがとうございました。
ごちそうさまでした。