TKGまですこぶる美味 : 南青山 七鳥目

今年3回目の訪問。20：45からの第2部です。頂いたものは出てきた順に写真でお披露目し、味は以前と同様なので省略しますが、表面サクサクの肉が超ジューシーで間違いなく美味。そして今回の〆は松風地鶏のTKGにしました。こちらは卵もすこぶる美味。幸せな二時間半でありました。

マイNO.1焼鳥店の座は揺るぎません。
ごちそうさまでした♪

有難いお誘いを頂いて星付きの焼鳥屋さんに4名で訪れました。日赤通り沿いのビル地下にある店内は、L字カウンター11席と奥に狭いながらも4人用半個室があります。雰囲気はジャズが静かに流れ今どきの小洒落た焼鳥屋であり、焼き場が仕切りで隔絶されているため煙が外に流れません。この辺は好みの問題ですが、場所柄や用途（デートなど）には嵌る感じでありますね。半個室に通され頂いたのは「おまかせコース」（5800円 外税）であります。コース一本のお店ですが残っていれば追加も可能であります。内容は以下の通り。

「先付1：夏野菜の和えもの トマトソース敷き」　○・・・ズッキーニ、カボチャ、ブロッコリー等が細かく刻まれトマトジュレ?も少々、下に忍ばせてあるマイルドなトマトソースと絡めて頂く。あっさりとしたカポナータという味わい。
「先付2：とろ茄子の揚げだし」　◎・・・とろっとろの茄子であるが決して水っぽくなくキメ細やかである。出汁も上品で塩気と甘みのバランスがとても良い。刻み葱がキリッと纏める役割。
「せせり 塩と辛子で」　◎・・・噛むと肉汁が迸る。弾力感と鶏の旨みも同時に堪能できる。辛子のまろやかな辛みが鶏の味を増幅させる。
「うずら（エルフランス）玉子」　◎・・・埼玉産の鶉の半熟玉子は表面はしっかりした歯応えも噛むとトロリとした逸品。さっぱりしたタレの風味も黄身の味を邪魔しない秀逸なもの。
「もも（京赤地鶏）塩と柚子胡椒で」　○・・・こちらもジューシー。弾力と嫌味ない脂分が特徴である。柚子胡椒の風味がその脂と非常に相性良し。
「鶏もものリエット/レバーパテ」　○・・・やや甘めに仕上げたレバーパテである。ハードチーズとブルーベリーとバゲットが添えられて、口替わりに最適。
「つくね（京赤地鶏） 塩と山葵で」　◎・・・粗めの肉肉しいつくね。山葵を合わせるところや、大葉の香りを効かせる感じで大人のつくねである。
「松風地鶏のバクダン」　○・・・松風地鶏のきめ細かい肉質が納豆やアボカドを従えて強調される。茗荷や葱と和え、添えられた海苔に包んで頂く”バクダン”風な一品。外し過ぎない遊び心のある一品。
「手羽先」　○・・・骨を抜いて供され食べやすい。
「とうもろこし」　○・・・普通に甘い。
「はつもと（メイン串焼き7種より選択）」　◎・・・クミクミとした皮を彷彿とさせる香ばしい逸品。ここのタレは甘めながら非常にあっさりとしており脂の強い部位と合わせるとかなり美味である。
「レバー（追加）」　○・・・ブリンブリンした歯応え。妙な臭味は一切なし。
「鳥スープうどん（うどん、親子丼、TKGの3種から選択）」　○・・・濃厚な鶏出汁でコラーゲン満載なとろみ加減。塩も適度に決まっており美味。
同行者の選択した親子丼（＋1000円）をお裾分け頂いたがこれが超美味◎。甘さ控えめのつゆとシルキーな松風地鶏の相乗効果か。卵もフワトロ仕上げでゴックンチョ。

これに「生ビール」（700円）、名物「凍結生レモンサワー」（800円）、「なか」（500円×2）、「芋焼酎（晴耕雨読）」（750円）、「冷酒（1314） 半合」等を嗜み1.2万円位。大きめの串焼き6本と料理5品と食事、そして追加少々にドリンクも十分堪能でこの価格、CPにも大変優れていると感じます。

焼き場が見られなかったので食べた印象からですが、焼きは繊細丁寧で素材の弾力感を邪魔しない仕上がりに感じます。当日はジューシーな京赤地鶏とシルキーな松風地鶏を中心に使用していたと思われますが、いずれも迸る肉汁を存分に堪能できました。もうひとつ煮物系の出汁に単なる焼鳥店ではない日本料理に通じる手法も感じました。御主人の経歴は存じ上げませんがきっちりした基礎があるやに感じもしました。

個室でのサービスだからでしょうか、少し不慣れなところも見受けられましたが接客はこれまた丁寧で親切。目配りも十分行き届いております。カウンターだとまた違った印象になるかもしれませんね。帰りには若い御主人自らのお見送りして頂き色々お気遣いも下さり非常に気持ち良い印象が持続しました。

けれんみ無き王道焼鳥に風味アレンジのバイパス、そして少しの遊び心、どんな用途にも対応可能な雰囲気と丁寧な接客、なるほど星も伊達ではありません。
ごちそうさまでした♪