ようやっと大台　皆様に感謝！　素材本来の持ち味を活かした調理法とシンプルな味わいのイタリアン : リストランテ ペガソ

東京メトロ広尾駅４番出口を出て広尾ガーデンヒルズ、広尾北公園等高級住宅街を抜けて徒歩約１５分のところにあるイタリアン。
表参道駅からも同じくらい歩きますが、広尾駅からの方がやや近いと思います。

‘PEGASO’と表示はありますが、端正でモダンな外観。

平日オープンの１２時に予約して伺いました。

入口入ると通路があり、お店は左側に広がっています。
奥に厨房、その前にカウンター席、テーブル席が手前側にありますが、大き過ぎることない程良い大きさ。
壁に絵が掛けられ、カウンターは赤を基調としたお洒落な造りですが、派手過ぎることはありません。

私はどうも一番乗りだったようで、窓際に近いテーブル席に通されました。

ランチメニューは以下の通り（別途サービス料１０％）。

★Pranzo　3,000円

Divertimento
ホワイトアスパラガスのムース　パルマ産生ハムと

Antipasto
パッパ・アル・ポモドーロ

Primopiatto
フェデリーニ　牛すじ煮込みのソース

Secondopiatto　お好きなものを1つ選択
千葉産真鯛の炭火焼　柑橘の香り
長崎産イサキの炭火焼　柑橘の香り
萩産甘鯛の炭火焼　ジュのスープ（+1,000円）
青森産アイナメの炭火焼　サフラン風味のスープ仕立て（+500円）
山口産マナガツオの炭火焼　香草トマトとフォンのソース（+1,000円）
フランス産ウズラもも肉の炭火焼（+500円）
宮崎産霧島黒豚の肩ロース　炭火ロースト（+500円）
チンタセネーゼ豚バラ肉の白ワイン煮込み（+500円）
北海道産池田牛ランプ肉の炭火ロースト（+2,500円）

Dolce e Caffe

★Degstazione　5,000円
全６品でご用意するシェフおまかせコース

★Pegaso　8,000円
その日ご用意出来る食材を楽しんでいただくシェフのおまかせコース


Degstazioneは量が多そうだったのと、選択肢がないとのことだったので事前にPranzoを予約、メインがかなり選択肢が多いので迷った挙句、スタッフの方のお勧めと私の好みで萩産甘鯛の炭火焼　ジュのスープを選ぶことにしました。

パイナップルジュース（900円）：　ドリンクはあまり甘くなくすっきりしたものを伺ってパイナップルジュースとアップルジュースのうちからパイナップルジュースにしました。

爽やかな甘酸っぱさとパイナップルの風味が感じられ美味しかったです。

ホワイトアスパラガスのムース　パルマ産生ハムと：　ホワイトアスパラガスのムースの上に生ハム、周囲にオリーブオイル、そして胡椒がかけられていました。

クリーミィーで濃厚、とろみのあるホワイトアスパラガスのムースとオリーブオイルが乳化し、生ハムの旨味と塩気で食欲をアップさせられます。
生ハムの塩気でホワイトアスパラガスの甘味が引き立っていました。

フォカッチャ：　軽く炙ってあるので、表面がサクッと香ばしく、中からじゅわっとオリーブオイルが染み出てきました。
程良い塩気で粉の旨味も感じられました。
（私はお代わりしませんでしたが、隣席の様子だと、他に２種類パンがあったようです。）

パッパ・アル・ポモドーロ：　トスカーナの郷土料理とのこと。
トマトにオリーブオイルとパルミジャーノレッジャーノがかけられています。
トマトはやや酸味が強めで、パルミジャーノレッジャーノによって旨味とコクが増していました。
（パルミジャーノレッジャーノ、実はあまり得意ではないのですが、バランスが良いのか美味しくいただけました。）
２口目からトマトの酸味が円やかに甘く感じれられたのは不思議。

フェデリーニ　牛すじ煮込みのソース：　やや細目のフェデリーニに牛すじ肉のソース、上から少しチーズがかけられていました。
「チーズと絡めながらお召し上がりください」とのこと。

牛すじ肉はとても柔らかく脂もしっかりあり、トマトが少量ソースに使われているようでした。
胡椒がかけられ、唐辛子も少し使われている印象でしたが、ポーションがやや多めだったこと、塩気が少なめだったこと等でやや味が単調に感じてしまい（メインとドルチェをいただきたいこともあって）残しました。

萩産甘鯛の炭火焼　ジュのスープ：　炭火焼にされた甘鯛の下に甘鯛で出汁をとったスープが敷かれていました。

運ばれて来るや否や、甘鯛の良い香り、炭火焼の香ばしい香りが湯気と共に立ち上がってきました！
甘鯛は皮目が香ばしく、身はふっくら、絶妙な塩加減で甘鯛の甘味を引き出しています。
スープはさらっとシンプルですが、自然な甘味があって非常に味わい深いです。
和風出汁とは又違いますが、一般的イタリア料理とは全く違った方向性を感じます。

ドルチェ：　メロンジュースとココナッツのブラマンジェ。
ブラマンジェの上にはローストしたココナッツがのっていました。
広めの皿の上にはチョコレートとドライベリー、アラザンで施された花模様とメッセージが入り、エディブルフラワーが飾られたバースデープレートが用意されていました。

とろみのあるメロンジュースが香り良く、プルンとした食感でクリーミィ―なブラマンジェととても合います。
上からかかったココナッツがカリッと香ばしく、ひんやりと冷たい夏らしいデザートでした。

チョコレートの装飾部分も少しいただいてみることに。
チョコレートはややビターでドライベリーは甘酸っぱく、エディブルフラワーにフレッシュミントがとても爽やかでした。

カモミールティー：　ほんのりとした甘味とまろみのお陰で、いただいた料理の余韻に浸ることができました。


素材本来の持ち味を活かした調理法と良い意味でシンプルな味わいの料理に舌鼓を打ちました。
一見やや地味に見えますが、妙に凝り過ぎた感のある味つけや盛り付けの料理よりストレートで好感持てました。
香り良い甘鯛を旨味たっぷりなスープと合わせた萩産甘鯛の炭火焼　ジュのスープは出色の一皿。
メロンとココナッツの香りが絶妙なドルチェもとても美味しかったです。
フェデリーニ　牛すじ煮込みのソースは悪くはなかったのですが、私が肉派ではないこと、やや薄味だったため味にメリハリがなくやや残念でした。

素材の旨味で極力勝負した感のある料理は、ともすると塩気強めになりがちなイタリアンとは逆方向にある印象を受けました。

パスタがそれなりに量があり、メインは差額があるものが多いですが、素材の味わいと仕上がり、雰囲気を考慮してもコスパは高いと思います。

私が途中カーディガンを羽織るのを見てエアコンの温度調整をしてくださったり、細やかな気配りは流石。
料理のサービスもスムーズで親しみやすい接客でした。

平日だったこともあり、少人数のグループとお一人様の２組だけだったので、静かでゆったりとした時間を過ごすことができました。
スタッフによれば、以前から平日ランチ時は比較的空いているとのことなので狙い目かもしれません。

駅からは少し歩きますが、閑静な高級住宅街を抜けていくので夏でも涼やかでさほど苦にはなりませんでした。
（渋谷駅／恵比寿駅からバスもあるようです。）

いろいろあった今年、キラキラした夏の陽と温かいホスピタリティ・・・きっと思い出深い誕生日になるだろうな。

機会があったら又訪れたいと思います。


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足掛け１０年余で書いてきたレビューもようやっと大台に乗せることができました。
これもひとえに、私の拙いレビューをお忙しい中読みに来てくださり、いいね！やコメントをくださった皆様のお陰と心より感謝しております。

今年予想もしていなかったコロナの影響で、飲食業に携わる皆様は計り知れない損害を被り、未だ解決へ至っていない状況かと思いますが、一レビュアーとして陰ながら応援していきたいと思っています。

これからもゆるゆる～なブログアップ、レビュアーの皆様のページ訪問も不定期になりますが、何卒よろしくお願いいたします。