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イタリアワインの聖地
10月末に閉店してしまうこちらのお店。残すところもう1か月ちょっと。ということで、今月もやってきた。
まずはいつもどおりスパークリングから。コスタリパのブリュットNV ー 初めてその存在を知った。
お料理はいつも前菜、パスタ、肉料理の3皿構成。この日は松茸を使った温かい前菜がオススメだとのことだったし、もうこのお店に来れるのもあと2回、夏のスペシャリテを頂けるのもこの日が最後かもしれないということで。。。
まず前菜にパスタを持ってきた。夏のスペシャリテである「冷製のフェデリーニ カラスミと生シラス」。
温菜が魚介と松茸のカルトッチョ。カルトッチョなる名前は聞いたことがなかったが、要するにホイルなどで蒸し焼きにしたもの。ハマグリ、真鯛、松茸、トマト。ハマグリの出汁がシッカリと出ていて、シンプルだけどとても美味。
これに合わせたグラスの白ワイン(というかオレンジワイン)が凄かった。ラディコンのリボッラ・ジャッラ1998年。オレンジワインの先駆けのような存在だそうで。25歳の白ワインがこんなにフレッシュだということが驚き。
メインは北海道の豚肉をシンプルに炭火焼きにしたもの。ジューシーな仕上がりで大満足。
そして主役である赤ワインはカサノヴァ・ディ・ネリのブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・チェッレタルト1995年。実に貴重なブルネロを飲ませていただいた。
最後にチーズをいただいておしまい。
この日も満足なディナーでした。が、こちらに訪問できるのもあと1回。。。
下記はベース投稿(初回訪問時)
+++
日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。この通りは六本木通りから始まっているのだが、六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、六本木通りを背にしてこの通りをちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「びのむ」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といったワインで有名なお店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニャネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地
10月末に閉店してしまうこちらのお店。残すところもう2か月未満。ということで、今月もやってきた。この日は8人ほどでワイン会を開催しているグループ客が入っていらっしゃったので、自分は店内に入ってすぐの半個室に案内された。
まずはいつもどおりスパークリングから。イ・ドゥエ・ラリのフランチャコルタ・ブリュット・セグレート。すっかりこちらのお店のスタンダード的な存在になった。
お料理はいつも前菜、パスタ、肉料理の3皿構成。この日は事前にお任せでお願いしていた。
前菜はシマアジのサラダ仕立て。シマアジは昆布締めにされたもの。適度にネットリとした食感。これに合わせたグラスワインはロゼ。マリア・ピア・カステッリのサンティシドロ・ロザート2021年。色の抽出が強くて、ロゼというよりはほとんど赤ワインという感じ。
パスタは長めに作ったガルガネッリ。具材はゴボウとシストロン産仔羊で、トマトソース。
ボトルワインはフランチャコルタで有名なカ・デル・ボスコのボルドーブレンド、マウリツィオ・ガネッラの1997年。どちらかと言うとメドックの右岸に近い雰囲気で、少しタンニン強め、ボルドーブレンドなのだけどボルドーとは違い、唯一無二。とてもスムーズで飲みつかれない。
メインの肉料理は豚。鹿児島の黒豚で、かなり熟成されたものとのこと。とても濃厚な味わい。
最後にチーズをいただいておしまい。
この日も満足なディナーでした。が、こちらに訪問できるのもあと2回。。。
下記はベース投稿(初回訪問時)
+++
日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。この通りは六本木通りから始まっているのだが、六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、六本木通りを背にしてこの通りをちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「びのむ」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といったワインで有名なお店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニャネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地(もうすぐ閉店、いくなら今のうち!)
平日の午後6時半に1名で伺った。お客さんは他に2組。このお店の閉店は10月末。もう残り3か月を切ったことになる。
この日いただいたお料理は下記のとおり。
◯「冷製のフェデリーニ からすみと生しらす」はこちらのスペシャリテ。夏になると食べたくなる一品である。
◯「メカジキのパレルモ風」。小麦粉を表面に塗して火を入れた感じで、薫香が心地良い。付け合わせはミニトマトなのだが、軽くオレンジで味付けしてあって、爽やかさと甘やかさとのバランスが良い。
◯「熟成鹿児島県産黒豚ロース肉の炭火焼き」。この日のイチオシとのことだったし、豚肉好きということもあり、迷わずオーダー。甘くて肉々しくて、ボリュームもたっぷりで実に美味しかった。付け合わせは大きめなヤングコーン。ソース代わりにホースラディッシュをおろしたもの。
飲み物は、まず最初の一杯がフランチャコルタ。カヴァレッリのブラン・ド・ブラン。
冷製パスタに合わせてグラスでいただいた白ワインはアッティリオ・コンティーニ のヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ2018年。フランス・ジュラのヴァン・ジョーヌのような雰囲気を持つお酒。
赤ワインは事前に武智さんに「ピエモンテでもトスカーナでもないところの赤ワイン」とお伝えしておいたところ、選択肢が3つ。その中から、生産者はもちろん、葡萄品種さえ聞いたこともなかったものをチョイス。ウンブリア州からで、アルナルド・カプライという生産者のサグランティーノ・ディ・モンテファルコ・25アンニの1998年。25年も経っているというのにまだまだパワフルでタニック、それでいてシャープな酸と適度な果実味があり、とても楽しめるワインであった。
下記はベース投稿(初回訪問時)
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日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。この通りは六本木通りから始まっているのだが、六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、六本木通りを背にしてこの通りをちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「びのむ」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といったワインで有名なお店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニャネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地
日曜日の午後4時半頃に一人で訪問した。
前菜は「燻製したメカジキのクルード ウイキョウ風味」。
パスタは、フレッシュなポルチーニ茸が入ったというので(メニューにはなかったのだが)ポルチーニ茸を使ったスパゲッティをお願いしたところ、シンプルにポリチーニ茸をソテーしたものが登場。素材がいいと調理方法もシンプルな方が良い。とても美味。
メインはイベリコ豚ロース肉の炭火焼き。とても分厚いお肉なのだが、瑞々しさを失わない程度に焼かれていて、見事な火入れ。
飲み物は、まず最初の一杯がプロセッコ。ニーノ・フランコという作り手のプロセッコ・スペリオーネ・ヴァルドビアッデーネ・プリモ・フランコ2018年。プロセッコの割には重厚感のあるもの。
グラスでいただいた白ワインはアルト・アディジェから、テルランのピノ・ビアンコ・ヴォルベルグ・リゼルヴァ2002年。ボルドーの白ワインの古いヴィンテージ物のような雰囲気で、収斂性というか、凝縮さがすごい。ヴェネトの白ワインがこんなふうに熟成するのかととても驚かされた。
赤ワインは事前に武智さんにお任せしておいたところ、その存在をまったく知らなかったワイン。フェルシナという作り手のフォンタローロ1997年。とても素晴らしい状態。サンジョゼーべらしいキリッとした酸味がありつつも、しっかりとした果実味、ちょっとペッパーなスパイシーさもあり、実に複雑。
下記はベース投稿(初回訪問時)
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日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。この通りは六本木通りから始まっているのだが、六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、六本木通りを背にしてこの通りをちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「びのむ」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といったワインで有名なお店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニャネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地
ゴールデンウィークの最中の日曜日、午後4時半頃に伺った。日曜日はランチタイムから通しで営業されているのでとても便利なお店である。
この日のお料理は以下のとおり。
◯アミューズは鳥のレバのパテ。玉ねぎをジャムのようにしたもの
◯ホワイトアスパラとパルミジャーノチーズのオーブン焼き。ふわふわ玉子と生ハムも添えられて。
◯ホタルイカとハマグリのアーリオ・オーリオ。タリアテッレを使って。春の食材を満喫。
◯メインは乳飲み仔羊。二つの部位をご用意くださり、肩ロースの方は炭火でしっかりと脂を落とす感じで調理したもの、もも肉の方はしっとりと瑞々しさを湛えた状態での提供。美味。
ボトルワインは王道をということで、ビオンディ・サンティのブルネッロ・ディ・モンタルチーノ1988年。
下記はベース投稿(初回訪問時)
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日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。この通りは六本木通りから始まっているのだが、六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、六本木通りを背にしてこの通りをちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「びのむ」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といったワインで有名なお店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニャネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地
平日の午後5時半くらいに伺った。ほんの30分前に電話して予約したのだが、この日はほぼ満席に近い感じであった。
この日のお料理は以下の通り、
◯アミューズは温かい野菜のスープ、トマトとかパプリカかな?野菜の味がそのまま感じられるもの。付属していたのがブリオッシュというかクロワッサンというか、そんな感じのもの。良い意味でイタリアっぽくないというか、バターが効いていて美味。
◯前菜は炙り水蛸のクルード。人参などの野菜の上に炙られた水蛸、そしてオリーブオイル。クルードなのに炙りとはどういうことなのかよくわからないけど、水蛸が少しコリコリしていて触感が良かった。
◯パスタはパッパルデッレ、トリッパのトマトソース。いかにもというか、予想通りのお味で大満足。
◯メインはイベリコ豚。ロースをローストしたもの。これがとてもジューシーに仕上げられていて実に完璧な火入れ。珍しいことに付け合わせが里芋。
最後にチーズをいただいてごちそうさま。
飲み物は、最初の一杯はフランチャコルタをグラスで。イ・ドゥエ・ラリのフランチャコルタ・ブリュット・セグレート。ここ最近のこちらのお店のスタンダード。そしてボトルで白ワインをお願いしたところ、アンティノリがウンブリア州で手掛けているワイン、チェルヴァロ・デラ・サラ2019年。
下記はベース投稿(初回訪問時)
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日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。この通りは六本木通りから始まっているのだが、六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、六本木通りを背にしてこの通りをちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「びのむ」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といったワインで有名なお店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニャネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地
2022年最後の訪問はやはり日曜日、午後2時半頃に1名で訪問した。
いただいたお料理は以下のとおり。
◯前菜はホウレンソウのスフレ。温かくてほわっとした食感のお料理。ソースはチーズ(フォンティーナチーズというものらしい)を使ったもの。
◯パスタはタリアテッレ。ンドゥイヤのトマトソース。ンドゥイヤというのは南イタリアで作られる香辛料の効いた豚肉のソーセージのことらしいが、そんなに辛くもなく、シンプルだけどとても美味なお料理。
◯イベリコ豚のロースのロースト
ボトルワインは「モダンなピエモンテ」と事前にお願いしておいたところ、いくつか候補を挙げてくださり、そのなかからパオロ・スカヴィーノのバローロ・カンヌビ1996年を頂いた。とてもバランスの良いワインであった。
下記はベース投稿(初回訪問時)
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日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。この通りは六本木通りから始まっているのだが、六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、六本木通りを背にしてこの通りをちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「びのむ」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といったワインで有名なお店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニャネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地
日曜日の午後3時45分頃に1名にて訪問。日曜日は2時半頃から通しで営業してくれているので、中途半端な時間帯に訪問できて本当に便利なお店である。この日はワイン会があるとのことなので、初めて半個室のような場所を使わせて頂いた。
まずはグラスでラツィオの白ワインを頂く。とある先輩がラツィオのフラスカティの白ワインをお薦めしてくれたのだが、先輩との会話の内容を思い出せず、かと言ってその先輩に「忘れました」と言ってお尋ねするのも失礼かと思い、こちらのソムリエの武智さんに「お店に伺ったときにフラスカティのワインについて教えてください」と事前にお伝えしておいた次第。ピンチという生産者のフェリックスというワイン。
ボトルワインはジョゼッぺ・クインタレッリのアマローネ、ヴィンテージは1995年。「アマローネの本領を知りたければこれを飲め!というようなものをお勧めください」と事前にお伝えしていたところ、候補を4本ご用意してくださっていたので、その中から選んだ一本。自分のアマローネ経験値はかなり低いので偉そうなことは言えないのだが、自分がアマローネに対して持っているイメージ通りに甘やかでありながら、想像よりも遥かにエレガントで、とても美味しいワインであった。
お料理は、まず前菜に真鯛のサラダ仕立て。トマト、紅心大根、紫キャベツ、マッシュルームなど。
二品目のパスタはタリアテッレ。アルバ産の白トリュフをたくさん振りかけてもらう。まずは食べる前に削ってもらい、ある程度食べ進んだところでさらに「追いトリュフ」。
メインは牛肉の赤ワイン煮込み。少し肌寒くなっていたこともあって、煮込みとアマローネという選択はとてもよかったかな。
最後にチーズを三種類頂いた。
アマローネの成り立ちなどについての武智さんのご説明をお聞きしつつの楽しい2時間であった。
下記はベース投稿(初回訪問時)
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日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。この通りは六本木通りから始まっているのだが、六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、六本木通りを背にしてこの通りをちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「びのむ」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といったワインで有名なお店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニャネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地
日曜日の午後4時過ぎに訪問。日曜日は通しで営業してくれているので、中途半端な時間帯にも訪問できて本当に便利なお店である。
まずはグラスでフランチャコルタを頂く。イ・ドゥエ・ラリのセグレート。
この日はお料理の前にワインを選んだ。事前に「ボルゲリの分かりやすいやつ」と武智さんにお伝えしていたところ、ボルゲリに拘っているわけではなくてスーパータスカン的なものを飲みたいという自分の意を汲んでくださって、錚々たるメンツのものをズラっと並べてくださった。どれも1990年台後半のものばかり。内藤さんという方の凄さが伝わってきた瞬間であった。
色々と相談しつつ、実は飲んだことのないオルネライアのマッセート(マセット?マセト?)1998年をチョイス。絶対額はもちろんお安くはないが、現行ものよりも2万円ほど安いお値段で1998年を頂けるとは本当に驚きである。
お料理は、前菜に真鯛のベルガモット風味のサラダ仕立て。上部はたくさんのフレッシュトマトで覆われていて、柑橘系な爽やかな一品。ベルガモットはカラブリア州の特産物だそうで、これに合わせる形でカラブリア州のロゼワインをグラスで頂いた。
二品目のパスタは幅広なもの(名前を思い出せない。。。)、ンドゥイヤというスパイシーなソーセージをベースにしたトマトソース。シンプルだけど、辛過ぎもせず、やはり夏らしい美味しい一品。
メインは豚をチョイス。沖縄の黒豚。添えられたものは夏野菜をトマトで煮込んだもの(ラタトゥイユのようなもの)とジャガイモ。こちらのお店ではほぼ常に豚肉という選択肢があるのが嬉しい。前回もそう思ったのだが、こちらのシェフのポークはジューシーにではなくスティッキーに仕上げる感じ。ジューシーなものも好きだが、こちらのスティッキーな感じも食べ応えがあって好きである。
最後にチーズを三種類頂いた。
下記はベース投稿(初回訪問時)
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日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。この通りは六本木通りから始まっているのだが、六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、六本木通りを背にしてこの通りをちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「びのむ」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といったワインで有名なお店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地
この日は金曜日の午後6時、当日に電話して予約、雨模様の中に一人で伺った。お客さんはもう一組。
前菜(アワビが美味)、パスタ(キタッラ)、メイン(仔羊)を頂いたのだが、キタッラが特に良かった。火を入れた真鯛をフレークのようにほぐしたものを振りかけ、トマト、バジル、オリーブオイルで仕上げたとてもシンプルなものなのだが、ジメジメとした今の季節にちょうど良い。
ワインはリジーニのブルネッロ1999年。23年経っているというのにまだまだ力強い。そしてリーズナブルなお値段。
下記はベース投稿(初回訪問時)
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日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。この通りは六本木通りから始まっているのだが、六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、六本木通りを背にしてこの通りをちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「びのむ」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といったワインで有名なお店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地
4月、金曜日の午後6時に1名で伺った。前回訪問の際はコースであったがこの日はアラカルトで。基本的にはシェアすることを念頭に置いた量のようなので、それぞれのお皿のボリュームを少しずつ少なめにしてもらうように依頼した。
◯前菜は桜鱒の冷製の一皿。軽く塩で締めたものとのこと。結構大振りな切り身で、確かにポーションを少なめにしておいてよかった。火を通していないこともあってなかなか生々しかった。
◯二皿目は、いつもはパスタにすることが多いのだけど、この日はリゾットにしてみた。伊豆から届いた春野菜のリゾット。春野菜とはいえ、苦みを特徴とするものではなくタケノコやソラマメといった野菜たち。適度な硬さのライス、良い炊き具合。
◯三皿目はメイン。魚は金目鯛だけで他に選択肢なし、お肉は小鹿、小豚、鴨、牛と四つの選択肢。実はこの時点で飲むと決めていた赤ワインとの相性を考えて武智さんが小豚か小鹿がいいのではとおっしゃったので、小豚にした次第。これがとても良かった。皮目と一緒に焼いていて、皮目はパリッとしていながらも濃厚な脂肪からくるスティッキーな感じ。
◯最後にチーズを三種類。
ボトルで頂いたワインは王道、ブルーノ・ジャコーザのバルバレスコ・アジリ・リゼルヴァ1996年。ボトルを開けた時点で既に華やかな甘味が全開。
お会計を待ってる間にベルタのコニャックをサービスで頂いた。そういえば、ベルタの存在を僕に教えてくれたのも武智さんであった。
下記はベース投稿(初回訪問時)
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日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。この通りは六本木通りから始まっているのだが、六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、六本木通りを背にしてこの通りをちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「ぶのん」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といったワインで有名なお店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地
2月、日曜日の午後4時半に伺った。こちらのお店は日曜日はランチタイムから通し営業。午後3時半頃に電話して、1時間後に訪問したい旨を伝えたところ、ご快諾頂いた次第。同伴者と共に2名での訪問である。
この日頂いたものは以下の通り。コースでお任せに。
◯ピエモンテの郷土料理で、ジャガイモをマッシュポテトの様に練り上げたものと豚足を合わせて、テリーヌ型に入れて焼き上げたもの
◯冷前菜はホウボウ。赤心大根が添えられ、柚子ベースのソース
◯温前菜はホワイトアスパラ。上にフォンティーナというフォンデュに使うターズをたっぷりと乗せて焼き上げもの。予想だにしなかった形でサーヴされたが、見た目に反して優しい味わいで大変美味であった。ある意味でイタリアらしいというのか、シンプルではあるが美味しい。
◯イチゴのリゾット、シェフのこの時期のスペシャリテとのこと。リゾット自体はシンプルにパルミジャーノで炊き上げたもので、そこに旬のイチゴを合わせたもの
◯パスタは手打ちのタリオリーニに牛頰肉の煮込み
◯メインは鴨の胸肉のローストと根菜の競演。レンコン、ダイコン、ルッコラといった根菜などと一緒に。レンコンとダイコンは(冷前菜で使われた)ホウボウの出汁で炊いたもの。新ゴボウを赤ワインで炊いたソース。
◯デザート前のお口直しにヨーグルトのシャーベット、その中にレーズン。
◯デザートはシュークリームのようなもの。
ボトルで頂いたワインはカプリーニという作り手(知らなかったのだがとても歴史の長い作り手とのこと)のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ1995年。どっしりとしていながらも果実味が甘やか。
乾杯に頂いたのはカヴァッレーリのフランチャコルタ・ブラン・ド・ブラン。そのほか、お料理に合わせる形で、白ワインをグラスで二杯(マルケ州のペコリーノとコッリオのピノ・グリージョ)。
下記はベース投稿(初回訪問時)
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日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、ちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「ぶのん」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といった有名店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地
平日の午後6時に一人で伺った。他のお客さんは一組。
シェフが代わっておられた。シェフ・ソムリエの武智さんと旧知の仲の方のようだ。
この日もアラカルトから三皿。
前菜に季節野菜の温製。本当は付け合わせ用のメニューのようだが、それを(野菜の量を増やして)前菜にしてもらった。こういう柔軟なご対応が嬉しい。焼いても蒸してもお好きなように、とのことなので、蒸してもらってシンプルにオリーブオイルとお塩だけで。
パスタはタリアテッレ。牛頰肉煮込みソース。黒胡椒が少し効いていて、ペポーゾのような。誰もが好きであろう安心のお味。
メインは豚肩ロースのナッツ焼。甘さ控えめで上品なピーナッツバターという印象のナッツ・ペーストをお肉の上に塗って、その上にナッツを砕いたものを乗せたもの。ナッツ・ペーストのスティッキーな感じと砕いたナッツのクリスピーな食感とのコントラストが印象的。お肉は少し火をしっかりと入れた仕上がり。
ワインは・・・
まずはスプマンテ。アンティーカ・カンティーナ・レオナルディというラツィオの生産者のスプマンテ。
グラスで頂いた白ワインはロンコ・デル・ニエミツのソーヴィニヨン2000年。凄い熟成感。
そしてボトルで頂いた赤ワインはテヌータ・ディ・トリノーロのパラッツィ1997年。
事前に「僕が飲んだことのなさそうなものでお願いします」と武智さんにお願いしていたのだが、メインの赤だけでなく、いずれも飲んだことのないものばかり。
下記はベース投稿(初回訪問時)
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日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、ちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「ぶのん」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といった有名店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地
平日、火曜日の訪問。かなり早めの午後5時半。お客さんは自分だけであったので、武智さんと色々お話しさせていただきながらの楽しいひととき。
「王道のピエモンテを」と伝えると、武智さんが出してきたのは三本、いずれも既によく熟成した感じのものだったが、その中でもいかにも王道という感じのアルド・コンテルノのチカラ1997年をセレクト。最初は閉じ気味で還元臭もあったが、デキャンタしてゆっくりと時間を掛けたらとても良い状態に。
お料理は、前菜にトリッパのトマト煮、パスタは青唐辛子と帆立のスパゲッティーニ、岩手県の岩中豚肉のローストを頂いた。このお店にはほぼ常に豚肉のセレクトがあるところが嬉しい。
下記はベース投稿
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日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、ちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「ぶのん」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といった有名店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地
金曜日の訪問。お客さんは自分以外には2名1組。かのインプリチトのオーナーさんとそのお連れの方。そういえば武智さんもインプリチト出身だったっけ。
この日の主役はエミディオ・ぺぺのモンテプルチアーノ・ダブルッツォ1985年。万全を期して前日の晩に抜栓して自分がお店に着いたころに全開になってるようにご準備してくださった。
まずはムルゴというシチリアの生産者のコスパの良いロゼ・スプマンテを頂きながらメニューを眺める。前菜、パスタ、肉料理というシンプル3部構成のなかから、イワシのマリネ、ムール貝メインの少し辛いトマトソースのスパゲティ、そして松阪豚のローストを頂いた。イワシのマリネは円やかなマリネ具合。スパゲッティはさほど辛くなくて堅めに茹でられていてムール貝の食感とのコントラストが良い。豚肉はとてもジューシー。インゲンとジャガイモが添えられていた。どれもシンプルだけどハズレのない美味しさだ。
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日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、ちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「ぶのん」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といった有名店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
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三度目の緊急事態宣言の最中、平日の比較的早い時間帯での訪問。
前菜はハマグリのリゾット、パスタにシラスもの、そしてメインには鴨をシッカリと。
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イタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、ちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「ぶのん」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といった有名店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う。
イタリアワインの聖地
この日は珍しいブルネッロをいただいて堪能した。蛤と新じゃがのお料理はとても春らしくて心地よくいただくことができた。
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イタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、ちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「ぶのん」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といった有名店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地
日曜日の午後2時に訪問。昼酒を呑めるのはとても嬉しい。
この日はいきなりヴァレンティーニのトレッビアーノ・ダブルッツォ1999のグラスからスタート。その後でサンドローネのカンヌビ・ボスキス1998をボトルで。
まず小さなシューを二ついただいて白ワインと一緒に頂きつつフードのメニューを眺める。メニューの数はそんなに多くはないが、シェフお一人でやってらっしゃることを考えれば十分かと。ムール貝のスープ、スミイカのスパゲティ、金華豚のロースト。どれもかなりのボリュームで非常にお得。小食な方はポーション少なめにすることも可能だ。スミイカはとても厚めに切られていて食感が見事であった。
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イタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、ちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「ぶのん」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といった有名店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
イタリアワインの聖地
イタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、ちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「びのむ」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といった有名店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。
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店名 |
掲載保留
ヴィーノ・デッラ・パーチェ(VINO DELLA PACE)
|
---|---|
ジャンル | イタリアン |
住所 | |
交通手段 |
広尾駅から徒歩10分 広尾駅から724m |
営業時間 |
営業時間 ・ランチ営業時間 日曜営業 定休日 毎週 月曜日と第1.第3火曜日 |
予算 |
¥10,000~¥14,999 ¥6,000~¥7,999 |
予算(口コミ集計) |
¥15,000~¥19,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料10% を頂戴しております。 |
席数 |
20席 (テーブル18席 カウンター2席) |
---|---|
最大予約可能人数 |
着席時 20人 |
個室 |
有 (8人可) 半個室あり |
貸切 |
可 (20人~50人可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキング有 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い、ソファー席あり、無料Wi-Fiあり |
ドリンク | ワインにこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
サービス | ソムリエがいる |
オープン日 |
2000年6月10日 |
備考 | |
お店のPR |
落ち着きあるお洒落な空間で愉しむイタリア料理×ワイン。コースも御用意有り
8月10(木)〜16日(火)は夏季休暇を頂戴しております。 |
初投稿者 |
このレストランは食べログ店舗会員等に登録しているため、ユーザーの皆様は編集することができません。
店舗情報に誤りを発見された場合には、ご連絡をお願いいたします。お問い合わせフォーム
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10月末で閉店してしまうこちらのお店。この日は自分の最後の訪問。平日の午後5時に1名で伺った。
この日に頂いたお料理とワインは以下のとおり
◯ローザ・ボスコのブリュット・ブラン・ド・ブラン
◯カラスミと生白子のスパゲッティ
◯ヴァレンティーニのトレッビアーノ・ダブルッツォ1999年
◯メカジキの香草パン粉焼き。フレッシュオレンジやフレッシュトマトなどが添えられていた。香草の使い方は控えめで上品なお味
◯アッティリオ・コンティーニ のヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ2019年
◯ジャコモ・コンテルノのバローロ・リゼルヴァ・モンフォルティーノ1993年
◯豚の炭火焼き、付け合わせはマコモダケ
◯チーズ
武智さんがこちらのお店で働き始めてからの数年だけのお付き合いでしたが、とても楽しませてくださいました。
下記はベース投稿(初回訪問時)
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日本のイタリアワイン界では知らぬ人などいないと言われた巨匠・内藤和雄氏が店長をされていたお店。このお店に通っていた人が自分の周囲にいなかったし、グラスでのワインサービスが基本だとお聞きしていた(自分はボトルで飲むのが好きな)ので、敬遠していたわけではないのだが、訪れないままでいたら、巨匠が突然亡くなられてしまった。
その後、このお店は閉店するという噂を聞いていたのだが、武智さんがこのお店で働かれることになったとごく最近になって聞いて喜ばしい驚き!武智さんと初めてお会いしたのは、彼がオーナーとして「イル・カンティニエーレ」を(やはり西麻布で)経営されていたころのこと。イタリアワインについて豊富な知識をお持ちであるだけでなく、フランスワインについてもご造詣があり、それゆえに(自分のような)フランスからワインの世界に入ってきた者に対するイタリアワインの説明が(「これはブルゴーニュでいうところの◯◯で」みたいな比喩を使ってくださったり、フランスとイタリアのワイン関連規則や生産者キャラの違いを教えてくださるなどしてくれるので)とても分かりやすく、自分のイタリアワインの先生として崇めている方だ。
ということで、初めて訪問したこのお店。今は神楽坂「石かわ」さんの横に移転された「エレバージュ」という著名ワインバーがあった通りにあり、やはり著名ワインバーである「ツバキ」のほぼ正面にある。この通りは六本木通りから始まっているのだが、六本木通り沿いには「ワインのばか」、六本木通りを挟んで反対側には「ゴブリン」、六本木通りを背にしてこの通りをちょっと先へ進めば「ル・キャヴィスト」やワインとおでんの「びのむ」などがあり、自分は未訪だが他にも「葡呑」や「ウタカタ」といったワインで有名なお店が近くにあるというワインファン垂涎の立地である。
ヴィーノ・デッラ・パーチェはワインバーというよりはイタリアンレストランだと聞き及んでいたが、店内は予想よりも少躯な佇まい。お店に入るとすぐ左手に4名テーブルの半個室。店内の一番奥にも半個室(丸テーブルだそうだ)。両個室の間がフロアースペースで、そこに2名用テーブルが4つか5つあって組み合わせによって4名席にしたり6名席にしたりできるようになっている。4名ほどが座れそうなカウンターがあって、自分のような一人客には良さそうだが、カウンターの奥行きがなく少々手狭。
お食事のメニューを拝見すると、豊富なメニュー構成とは言わないが、この規模のお店としては相応の品数だ。特に、自分が伺ったのは新型コロナに起因した営業短縮要請が残存していた時期だったこともあるし、武智さんを迎えての新体制が始まったばかりでもあったから、食材を豊富に抱えることもできなかったであろうことに鑑みれば、何も不満はない。
どうやら一皿ごとのポーションが大きいようで、お一人様には少なめにもできるとのこと。ハムを使った前菜をミニポーションで、その後にパスタとポークを頂いた。シンプルに仕上げられたお料理。飾りっ気があまりないのでハレの日に女性を連れて行く感じではないが、美味しいお料理をガッツリと男前に頂くにはいい感じ。
さてワインであるが、武智さん曰く、素晴らしいワインが、信じられないほど多数あって、何があるのかを把握するだけで大変だとのこと。ワインリストがないのでどんなに凄いのかが客には一目瞭然ではないのだが、武智さんが「よくこんなものを抱えてるな!と驚くばかり」とおっしゃっていたので、さすが内藤氏、凄まじい品揃えなのであろう。自分がボトルで頂いたのはティニャネッロの1995年で、そんなものがサラリと出てくることがまず驚きだが、それよりも驚いたのがグラスでいただいたリス・ネリス(Lis Neris)という作り手のリス(LIS)というワイン。自分はその存在を初めて知ったのだが、現行もの(2016年)が5千円台で購入できるリーズナブルなもので、その2001年ヴィンテージ、19年経った今がまさに飲み頃、クオリティも極めて高く、素晴らしいワインであった。
武智さんはイル・カンティニエーレ時代に「イタリアワイン紀行」というワイン会を開催していて、イタリアの各州のワインと料理を毎月紹介してくれていた。そのような楽しい会の復活をぜひお願いしたいと思う次第。