五感をフルに楽しませてくれる六本木ミシュラン寿司、予約のとりづらいこのお店は大将の尾崎さんとSNSでつながりましょう！ : 鮨 由う

オープン当初から気になっていた「由う(ゆう)」。急遽、当日でしたがグルメ友達からお誘いを受けて訪問することができました。

「52」や「さんだ」の通りで自宅マンションの近くで非常に馴染みのある場所だったのに、一度も訪問できていなかったお店。やっと訪問することが出来ました。

お店は地下。入口はシンプルかつスタイリッシュ。中に入ると正面のトイレの前の小物を置くスペースにミシュラン１つ星を獲得したことを表す飾り物が。

このあたりのさり気ない(?)自慢は尾崎さんのキャラクターに接すると嫌味がないことが分かります。

メニューは以下の通り。

嶺岡豆腐
とうもろこしに牛乳、生クリームを混ぜて作られた豆腐。もっちりしてスイーツのような感覚。とても美味しい。

蛤
菜の花が乗って、出汁も美味しくいただきました。

シマアジ(高知県産)
煎り酒という日本酒と梅干し、鰹節を煮詰めて作った調味料に浸したシマアジ。江戸時代は醤油の代わりに使われていたようです。残った煎り酒にワカメをつけていただきます。

生牡蠣(兵庫県産)
「海のミルク」とも言われる牡蠣は新鮮かつクリーミーでした。

太刀魚の塩焼き
薄い皮にうっすら焦げ目がついて、間にネギをはさんでシンプルに塩焼きでいただく太刀魚は絶品です。

毛蟹 雲丹 キャビア
キャビアは通常、日持ちするように少し湯煎をかけてありますが、ここ「由う」のキャビアは全く火を入れていない超新鮮なもの。口の中で舌で簡単につぶれる柔らかさ。こんな贅沢な海苔巻きは見たことがないです。もちろん凄まじい美味しさ。

鰆
藁で燻した鰆で良い香り。からし醤油でいただきます。

子持ち槍烏賊(青森県産)
あまり好きではないいかをとても美味しくいただきました。柔らかく、上品な味付けに仕上げてありました。

茶碗蒸し(蛤とカツオ出汁)
お寿司屋さんの茶わん蒸しは出汁がきいて美味しいですが、ここでは変わった食べ方をさせます。まず、通常に提供された茶わん蒸しをスプーンでごちゃごちゃに混ぜます。それを半分だけ食べたら店主の尾崎さんに返します。そこに、昆布と生のりを醤油でつくった「ごはんですよ」のようなものをかけて、またごちゃごちゃに混ぜていただきます。いーっぱい食べたい、そんな美味しさ。名前はお茶目に「茶わんですよ」(笑)

平貝の磯部焼き
焼き目のついた大きな平貝をパリパリの海苔で挟んでいただきます。海苔の良い香りと平貝の旨味。

プリン巻き(あん肝リゾット)
あん肝を甘く煮てシャリを混ぜてリゾット風にしたものを海苔で巻いていただきます。プリン体たっぷりのあん肝だけに名前は「プリン巻き」。これ、商標登録されたようです(笑)

春日鯛
昆布〆にされた春日鯛。待ちに待った握り、やはり寿司って美味しいですね。

スミイカ
トロッと美味しいイカを塩でいただきます。身が柔らかくて良いお味です。

鯵
小さめのシャリを鯵が覆い尽くしています。これくらいのバランスだとネタをメインで楽しめますね。

マグロ赤身
ノースカロライナ産の鮪赤身のづけ。赤い色が美しくて旨味もしっかり。北米産の鮪は、数年前から水揚げ後の処理技術が上がっていると言われていますが、十分なクオリティだと思いました。

マグロ中トロ
同じくノースカロライナ産の中トロ。上品な脂の旨味、素晴らしいです。

コハダ
酢と塩でしめて旨味が引き出されています。尾崎さんの確かな技術を感じられます。

玉子焼き
あおさ入りの玉子焼き。小さめで一口で食べられてしまうのが惜しい！

白エビ
富山湾の名産として知られている食材で、甘エビのようなとろける食感と上品な甘みが大好きです。

バフンウニ
軍艦の上にバフンウニ、その上に更にバフンウニを乗せます。美味しいウニをたっぷり食べたい、という欲望を満たしてくれる嬉しいサービス。リクエストで3段にもしてくれます。

穴子
フワッフワの穴子。口の中で溶けていく柔らかさと控え目の味付けに抜群の美味しさ。

トロたく
最後のトロたくを食べる頃にはお腹いっぱい。


いくつか追加もしたので金額は2万円代半ばくらいでしたが、内容を考えると非常にリーズナブルだと思います。料理はもちろん雰囲気も場を和ませるトーク、メニューの創意工夫、すべてにおいて高いクオリティです。

予約は取りづらくなっていますが、Facebookで店主の尾崎さんとつながることで予約をとることがとりやすくなります。なぜなら、おそらく日本一SNSをチェックしている寿司職人だからです(笑)

次回行くときは、お店と同じ名前のボクの息子君を連れて行きたいと思います。