無料会員登録/ログイン
閉じる
公式
お店の営業情報は店舗関係者によって公開されています。
気になるお店はこちらで保存ができます
ネット予約
閉じる
空席確認・ネット予約
閉じる
リクエスト予約希望条件をお店に申し込み、お店からの確定の連絡をもって、予約が成立します。
1 予約の申し込み
ご希望の条件を当サイトよりご入力ください。
2 お店からのメール
ご予約が承れるか、お店からの返信メールが届きます。
3 お店へ来店
予約が確定した場合、そのままお店へお越しください。
電話なら予約できることがあります
閉じる
050-5869-4334
最新の情報は直接店舗へお問い合わせください。
焼いてくれるお肉には、「美味しい情報」が一杯でしゅ~♡
口コミが参考になったらフォローしよう
パコ崎ミャ子
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。問題のある口コミを連絡する
パコ崎ミャ子さんの他のお店の口コミ
尾張屋(浅草(つくばEXP)、田原町、浅草(東武・都営・メトロ) / そば、天丼)
魚正 山本淳(大雲寺前、新西大寺町筋、東中央町 / 寿司)
洋食 小春軒(人形町、水天宮前、茅場町 / 洋食、かつ丼、コロッケ)
アンド ザ フリット(広尾、恵比寿 / カフェ、コロッケ、ヨーロッパ料理)
日本橋 伊勢重(馬喰横山、小伝馬町、馬喰町 / すき焼き、しゃぶしゃぶ、ステーキ)
33 AOJIRU TOKYO(六本木、乃木坂、六本木一丁目 / カフェ)
店名 |
ニクアザブ 六本木店(NIKUAZABU)
|
---|---|
ジャンル | 焼肉、ダイニングバー、ホルモン |
予約・ お問い合わせ |
050-5869-4334 |
予約可否 |
予約可 ご予約はホームページにて24時間受け付けています。 |
住所 | |
交通手段 |
日比谷線6番出口から 六本木駅から138m |
営業時間 |
|
予算 |
¥5,000~¥5,999 ¥3,000~¥3,999 |
予算(口コミ集計) |
¥6,000~¥7,999
¥3,000~¥3,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、Diners、JCB、AMEX) 電子マネー不可 QRコード決済可 (PayPay、d払い) |
領収書(適格簡易請求書) |
適格請求書(インボイス)対応の領収書発行が可能 登録番号:T8010401116444 ※最新の登録状況は国税庁インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトをご確認いただくか、店舗にお問い合わせください。 |
サービス料・ チャージ |
サービス料・チャージ料無し |
席数 |
35席 (カウンター席6席 テーブル27席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキング有り |
空間・設備 | オシャレな空間、カウンター席あり、ソファー席あり、無料Wi-Fiあり |
コース | 飲み放題 |
---|---|
ドリンク | 焼酎あり、ワインあり、カクテルあり、ワインにこだわる |
料理 | 健康・美容メニューあり、英語メニューあり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 景色がきれい、夜景が見える、隠れ家レストラン |
サービス | お祝い・サプライズ可、ドリンク持込可 |
お子様連れ |
子供可(乳児可、未就学児可、小学生可) お子様大歓迎です!! |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
2016年1月8日 |
電話番号 |
03-5411-2929 |
備考 |
【グループ店舗のご案内】 |
関連店舗情報 | ニクアザブの店舗一覧を見る |
初投稿者 |
このレストランは食べログ店舗会員等に登録しているため、ユーザーの皆様は編集することができません。
店舗情報に誤りを発見された場合には、ご連絡をお願いいたします。お問い合わせフォーム
閉じる
目的地に向かい、スタスタ歩いていたら、約束の時間より早く着いてしまった。
道行く皆様の邪魔にならないように、道路を背にして歩道の端に立つ。
まだ暑さの降り注ぐ夕方、日傘をずらし白い看板を見上げる。
「NIKU-AZABU」・・・赤い文字がオシャレだ。
約束の場所に着いて、それが時間前でも、誰も見知った人が居ないと少し不安になる。
だから、手持ち無沙汰の定番でスマホを取り出す。
そして、タイミングよくスマホが鳴く。
「はい。あぁ~。ワザワザすいません~♡」
お中元のお礼の電話でした。
まだ、頭も身体もコチコチに固まる前の私が、大学に就職する時、
入れ違いで退官した教授からだ。
「研究者は、オタクにとって最高の職業です。
だから、良いオタクとして、皆が楽しさを共有できて楽しく考えるヒントを
『情報』として発信し、幸せを分けることが出来る良い研究者を目指して下さい。
でも、思慮が足りなくなり、独りよがりのオタクとして、好みを他人に押し付けたり、
自分と違う価値観を攻撃して周りを不快にすることに快感を覚えた時は、
全てから身を引きなさい。
自分を擁護して正当化する時間は、惨めな自分を宣伝する行為と認識しなさい。
だから、・・・。
全て真摯で有りなさい・・・」
教授から学生時代、大学院時代、学んだことは沢山、沢山有る。
私が、研究者としての仕事をするうえで、どんな本の名言より、
教授の淡々と話す、熱いspiritは、私の意識にも深く刻み込まれている。
これまでも、今までも。そして、これからも。
忘れていた訳ではないけど・・・教授の声を聞いたら、当時の「匂い」を思い出した。
「あの、今、イロイロ・・・査読していて、えっと、私なんかで・・・いいのですか?」
「パコ崎さんのペースでいいのですよ」
今、取り組んでる仕事の話を焼肉屋さんの前の道端で、展開しだす・・・。
皆んなが、集まって来るまでのちょとの時間で。
・・・。
クーラーのギンギンに効いた部屋。
・・・つけっぱなしのテレビが、西で開催している熱戦の「情報」を騒いでいる。
・・・これから始まるパコ崎の攻撃。何点入るか分からない。
コッチに打って、アッチに打って、何点入るかホントにホントに分からない~。
・・・「ドっかっと一発、振り抜けバッター」
情報量多すぎ。頭が脳が熱暴走しだす。
この現象が生じると温度が際限なく上昇し、最終的には機能の破壊や爆発に至る。
熱暴走の対処法・・・。
異常動作した後、集積回路を搭載した装置を一定時間冷やすと機能を回復する。
本来は、パソコンの誤作動に使われる言葉では無いのに、既に浸透している。
そんなものだ、「情報」は・・・そんなものだ、世の中は・・・。
イロイロ、考えること多すぎ。
外を走り回って、煽りに煽って楽しく踊って頂く仕事が一段落。
冷静になる時間を貰えることに感謝しつつ、イロイロ振り返ってみる。
散々、煽られていたのは、私の方かも。
気持ちを無理やり踊らされ、乗り物酔いみたいな感じで、
考えてみるほどに、本当に気持ちが・・・。
・・・「ピッチャー、ビビってる。ヘイヘイヘイ!」
二ヶ月間の仕事。暴走列車の乗り心地を総括しないといけない・・・のに。
現実逃避したいから、それとは別の現実に逃避し没頭する。
本当に、ヤル事が途切れないことに心から感謝する。
別の仕事で、秋の学会用に続々出来上がり、電話線で送られてくる論文の査読・・・。
それに煽られる様に、過去の論文と参考文献を引っ掻き回す。
読まなくてはいけない文章が、目の前で膨張し出す。
でも、気持ち的には楽しさが膨れ出す~♡。
焼き台の様な白い机の上で、ジリジリ膨らむ何かの様だ。・・・etc・・・etc・・・。
暑い中、家にこもっての仕事は、全然嫌ではない。
いや、かなり好きな部類に入るかな~。
順位は、着けられないけど、
シャンパンを飲みながらの、証券会社とmodeを見る仕事よりは全然上で、
新作の秋冬コートの出来がりを見て回る仕事と同じくらい好きだ。へへっ。
・・・「行け行けバッター。行け行けバッター」
で、論文の著者は、共著も有るには有るが、基本は代表者、個人の作品。
まぁ、所属しているトップの色合いは色濃く出るし、
所属場所がどちらの方角を向いているかは結構明確で、それはそれでオモロイけど・・・。
希に、所属部署の方向性から外れた人もいたりして、ニヤニヤしてしまう。
こんなデーターがほちいなぁという団体に合わせた研究は、
大抵は共同なんちゃらとのアレがコレなのだが・・・。
で、ノーベルを取るものは、大抵、登場がドラマチックであるらしい。
実際に査読の段階で、読んだ人に確かな震えが来るものらしい。・・・
誰かが言っていた魅力的な「情報」だ。ははっ。
そんな、期待を胸に秘め、ひたすら没頭・・・。
・・・「押せ押せバッター。押せ押せバッター」
・・・つけっぱなしのテレビも、熱戦の「情報」を騒いでいる。
・・・。
そんな日常。
静かだけど、相当な熱量が取り込む「情報」の代わりに、部屋に発散されまくる。
そんな、私の空間に、異を唱えるように、
「おーい。生きてるのか~?」
長~い、長~い、新婚旅行から帰ってきた親友。
まだ、時差ボケも治らないのに、とっても元気な声で連絡が来た。
どんな時でも、気の合う仲間がいるのは、心底、有難い。
息の詰まる仕事が、落としどころに落ち着いて、
勝手に感じていたプレッシャーから解放され、
ドッと気が抜けた私には、マジ有難い連絡だ~。
心から、ホっと安心する存在に合うと、
体は動く交感神経優位に代わって、休息の副交感神経が活発になる。
脳が、危機が去ったと認識し、それまでの行動消費モードから、
栄養補給休息モードにしっかり切り替わり、
美味しさの「生きる情報」を明瞭に取り込むための体制を身体がつくりだす。
そして、やっと内蔵が動き出す。何を食べても美味い。
動物は、厳しい環境下で得た食べ物を
穴蔵や巣のような安全を確認出来る場所に持ち込んで、食べる。
危険や不安の中では食べない。
いや、食べれない。
本当は、人も同じ。
だから、
こんなにバカな私を気にかけてくれる親友と、
こんなにバカな私を応援してくれる皆さんと、
「ニクアザブ 六本木店」 様で、最高の暑気払い~♡
は、本当に感謝・・・しかないです。はい。
・・・。
本当に、美味しいものは、食べた「味」も、伝えたいけど、
「匂い」も同じく伝えたい。私は。
でも、その場の美味しく漂う匂いや、口に入る前入った後の変化に富む匂いは、
たぶん文章では、中々届かない・・・。
その情報を「感じる」ように伝えられれば、
それこそが、空間を切り取った「味のある文」だと私は思っている。
根拠のない独りよがりではなく、
根拠のある独り行為を目指します。はい修行します。(@^▽^@)
・・・。
で、
いつもの癖で、焼肉屋さんでは立ち上る煙の匂いが気になる。私。
焼肉の時、私は座った位置での姿勢と、肉を焼くコンロの距離を気にする。
正確には、鼻と煙の距離かな。
匂いが髪や服に着くのが嫌というより、むしろ逆。
存分に浴びたい。何なら顔面に、全身に浴びたい。もれなく、浴び、まくりたい。
そして、許されるなら、余すとこなく全身に煙をまとい、焼肉に没頭したい・・・。
美味しい焼肉屋さんの、美味しい煙を味わいたいから。
しかし、・・・そんな、アホな願いは意外と叶う・・・。もの。
強力ダクトに吸われる何本もの煙の中にも、たまに天邪鬼はいるもので、
焼きだしたお肉の「情報」を匂いとして煙に乗せ、
一線外れて、コッチに向かって漂ってくる。
まったく、味な煙だゼ。
「待ってました!」
笑顔で、魅惑的な匂いを放つ煙に吸い寄せられるように、目をグワッと開き顔面で迎えにいく。
当然のように、目に飛び込んできた煙は、眼球表面にも美味しさと甘さを伝えて来る。
反射で、目がシバシバするが、
本当に、涙で流すのが 勿体無い・・・煙だ。と、勝手に思う。アホな私。へへっ。
・・・。
焼肉屋さんで、焼き網でも、コンロでも、
その上にどんな感じで肉を並べて、どの状態まで肉に火を入れるかは、結構、問題です。
皆様の前で、それまでの経験から得た「情報」をフル稼働し、
目の前の肉の状態と焼き上げる火のスタンスを
意外と瞬時に見極めて焼くのは、とても緊張する。
まぁ、「焼肉奉行」的人が居てくれれば、助かるのだが、
なんとなくの状況で、私の側にだけ何故かトングが置かれていたりすると、
「やっぱ、タン塩ですかね?」と、固定の人に言う感じではなく、
全体にまんべんなく行き渡るニュアンスで、
強い独り言の風味で言ってみたりして、
拙い迷いを読み取られないように、振る舞ってみたりなんかしたりなんかして・・・。
そんな、一瞬浮かんだ妄想をグワッとかき消すように、
カウンターの向こうから、伸びてきたスマートな腕を持つ
イケメンチーフの鮮やかなトング捌きにウットリ~♡
ニクアザブ様は、焼いてくれる。お肉を。
これは、有りそうで中々ないサービスです。
嬉しいです。はい。
その真価は「3秒炙り『赤身』ロース食べ比べ」で、特に感じられたぁー。
カメノコ、 シンシン、 トモサンカク、の赤身三人衆の違いをバァーと学ぶ~♡
本当にパパッと3秒でサッと炙ったお肉は、瞬時にそれぞれの香りをまとう。
一番手は、トロトロのトモサンカクとワサビのたまり醤油。
脂の甘さが舌と言うより、口全体に伝わり、更に鼻に抜ける匂いから、力強い満足感の快感が広がる。
次は、甘い香りの シンシンとおろしポン酢。
程よい肉の噛みごたえ。柔らか過ぎない存在感が、ポン酢の酸味で浮き上がる。しつこくないので、大量に食べたくなる。
最後は、切れ味がさっぱり カメノコ、ツケだれのしっかり味で。
赤身の繊維のほぐれる感触が、肉の本来の野性味の甘い香りを立ち上げる。肉を食べている実感をよりリアルに伝えてくれる。
おっ~っ「旨みの先味」と「旨みの後味」と言うべき世界がよ~く学べる。
好みの違いで、イロイロ楽しめますね~なんてな軽い食べ比べじゃないなぁ~。これは。
美味しさの好みは、食べ比べると、順位がついてくるけど、
その日の体調とか、それこそ前の食事で何を食べたかによっても、
その時の好みは、微妙に変わってしまう。
その日の、焼肉の方向性を判断する材料として、この食べ比べをまずやってから、
イロイロ頼みたいなー。
分かっているようでも、実際に試してみると見え方感じ方に、
思い込んでいる事とかなりの誤差があるから。
それと、よく聞く情報で、
味の薄いものから、味の濃いものに進むべきとは、固定観念かも知れない。
匂いの薄いものから、匂いの強いものに進むべきなのかな? 実は。
「鼻をつまんで、食べてごらん」
九回ツーアウトから、逆転にはならないけど、
心に痛い一発を浴びた雰囲気を感じられるから・・・。
・・・。
なんてことを考えていると、次々に美味しいお肉が運ばれてくる。
皆の顔もニコニコだ。気の合う仲間だと、お酒もズルズル進む~。
「しかし、ここは、マジガチで飲み物も充実しているわぁ~」
ドリンクが充実しているのは、六本木では名店の証・・・と勝手に思っている。
そして、ワインが揃っているのは、純粋に嬉しい。
ゴクゴク、安心して飲めるし。コキュゴキュ、喉、全開で飲めるから。
肉の味も引き立つし、気持ちよく酔っぱらえるし~。
酔っ払ったついでに、オシャレでバルの装いでたまらない店内で、
ワインのボトルを抱えて、持論を話し出す。私。
「絶対的な美味しい」を学ばないといけない世界が、有る。と思うと。
学ばないと、習わないといけない、「不変の美味しさ」が、実は世界には有ったりします。
それはね、受け継がれる「情報」が伝える美味しさの事を言います。
誰もが納得し、絶対的で確定的な美味しさが、世界共通の認識として実在します。
しかも、その共通の認識は感覚ではなく、
しっかりと明文化され、今後も変わることは無いとされています。
それが、実はワインの世界です。
ワインには、絶対的なrank、格付け、順位が存在しています。
Bordeauxのワインは、19世紀後半のパリ万博時にナポレオン三世の指示で、
仲買人組合から選ばれた数人の人達が、
その当時の取引価格を厳密に参考にして、それぞれ個々の価値を決めたとされています。
当時の実価格が色濃く反映しているその格付けは、
100年以上現在でも変更されることは、基本的には無いです。
それは、今まで変わったことが歴史上無いからです。
これが良いのか悪いのかは、評価することは誰も出来ません。
現代では全く議論にもならないほど、「情報」は浸透していますので、
世界中のグルメがこれを学ぶことで、より強固に格付けの秩序を守り続けています。
またこれは、誰も言いませんが、実は味よりも経済の基本的な秩序を現しています。
何故ならこれは、消費者と製造者の契約秩序でもあると言ってもいいからです。
消費者が味を疑うことなく購入し続ける以上、製造するwineryは伝統の味を変えないように、
年度による葡萄の品質の確立に苦心していると、世界が納得し評価し続けている現れだからです。
美味しさを、決めている要素には、
実は、伝統や言い伝え、「そう言うもの」と個人の価値観など全く及ばない、
全く多様性を認めなく、存在が大きすぎて、
規模の枠組みすら見えない世界も有ります。不思議ですが・・・。
しかし、しかしですね・・・へへっ。
感のイイお方なら、私が何を言いたいのか解ると思いますが、
そうなんです。
この「食べログ」は、その決まりきった世界を根底から変える可能性が有るのです。
なぜなら、「情報」の美味しさを明確にしつつ有るのですから~♡
だから・・・「ここで、一発、ブッぱなせ~」
肉を食べていて、ワインの話が出来るなんて、なんてなんて最高のお店なんだ。
しかし、ワインは肉を飲み込むために造られたものなのかなと、酔う程に思う~
・・・。
厚さが5センチ以上はある牛フィレのギアナ高地。
塩とオリーブに漬けられ色がツヤツヤ。
酔っ払ってきたのか、今日のはちょっとトリフ塩にまぶしてあるみたい。
いつもの、綺麗に切り分け、溶かしバターをかけた大根おろしで食べるのではなく、
そのまま塊のまま、そのまま噛じりつきたいとちょっと思う。
焼き上がるまでの間、
手持ちの白い長器に入れられた、
たまり醤油、おろしポン酢、特製ツケタレ、レモンを
割り箸で、順番にチビチビ舐めながら、ワインを飲む。
「・・・行儀悪いよ・・・」
小さい声で、隣に座る親友にタシナメラレル。
「あぁ・・・ゴメンなさい」
だんだんグラグラする頭の中で、舐めていた割り箸の先っぽを見ていたら、
最近、思いがけずに聞くことができた、割り箸の話を思い出した。
・・・。
199▲年 某月 某日 「解答ステステ団 real audio No.21」内。
『・・・。ハハっ、これだけ消費に振り子が偏れば、次は、地球賛美、環境問題方面の意見だろ』
「何ですか、それは?」
『多分、過剰なエコロジーへの展開が予想出来るってこと』
「ほぅほぅ。ふんふん」
『目の前の、今、このラーメン食べた割り箸って、エコロジーの産物って知ってた? 』
「なになに、何で? 逆でしょ、森林伐採でしょ?」
『違うんだよな。ほら、その間違った認識は、何の情報のせいなんだよ』
「え、そうなの? 間違い?」
『杉や檜、生産性の高い建築材に使う木々は、一人では大きくなれないって知った?』
「えっ? そうなの?」
『そうだよ。日本人の好きな使いやすく、目の揃った木は、等間隔で植えて、適度に間引きして、枝を落として、ちょっと言えないドーピングをしないと木は大きくは育たないんだよ』
「マジで?」
『マジで。で、その間引きしたり、枝落としをした木を割り箸に使っているのだよ』
「そうなん?あのさー。プラスチックの再利用の論文が、最近、沢山出でいるけど、あれも何か金の匂いが漂うのは・・・。論点ズレてる?」
『ははっ。ズレてもいいよ。鼻がいいね。でも、ちょっと化学を噛じっていると解ると思うけど、劣化は止められないじゃない。再利用ってガラスですらほぼ無理なのに、コストと言うか実社会の経済に照らし合わせれば、燃やすのが一番エコロジーじゃない』
「環境破壊・・・温熱化 温暖化でしたっけ? その意見もあるでしょ?」
『バカじゃないの本当に。なんの情報それ? 一般人を先導する悪意のある意見だね。コップに浮かんだ氷が溶けても水は溢れない。絶対に。それに石油も無くならない。今現在も地球は石油を造り続けているから』
「・・・そうか」
『割り箸を見ていて思い出したけど、シナチク・・・メンマ、メンマか。
メンマは麻竹(まちく)という筍の一種から今は作られているのだけど、その昔、元になった木竹煮(きたけに)の話知っている?』
「知らないです」
『八大菜系の一つの山東料理は、北京料理の原型と言われ、遡れば北宋の頃まで辿れるのだけど、食材豊富な山岳の農村地帯と黄海の漁村地帯があるため、山東料理の特徴は、香りがよく繊細で種類の豊富な透明なコンソメスープ(清湯)と白く芳醇な牛乳スープ(奶湯)がよく使われ、素材に合わせた何種類もの出汁というか、スープの魔術的美味しさが特徴なのね』
「ほう。ほう」
『でね、宮廷では、その秘伝のスープを記録したり、味を伝えるために、その秘伝のスープを目の粗い小さい木片を入れて味を染みこませたの』
「へぇー、何か、それを何か乾燥させたら、フリーズドライみたいになりそう・・・」
『そうだよ。味を学びたい宮廷の新人料理人は、乾燥され保存されたその木片を煮出して、まず味を学ぶことから始まるの』
「何か、中国って凄いですよね。食にかける情熱とか」
『で、それがオランダ統治後の台湾で、清朝がガーって来た1690年頃に、福建省経由で台湾にその秘伝のスープの味が木片と共に伝わったのね。でも、当時の台湾の料理人は見たことも聞いたことないので、煮出した木片もそのまま食べたんだって』
「まぁー、食べちゃうかな。ははっ」
『日本でも、戦後、闇市何かの末期に、ラーメンもどきが出てきて、汁のある炸醤麺もどきみたいなものに、台湾で木片を煮て食べた話を知っていた店主が、割り箸に使っていた簡易の粗末な箸を折って、醤油で煮たのを入れたのが始まりなんだよ』
「えっ、マジで? メンマって割り箸を煮たのなの?」
『はぁー、そうだよ。知らなかったの? 今の日本のメンマの95パーセントは割り箸だよ』
「嘘だー。絶対嘘。・・・」
『ホントだって。ははっ。マジで! マジ』
「ぇえー。・・・本当? 多くても70%位でしょ!」
『えっ・・・そっちかよ・・・』
「はっ?・・・えっ・・・何が?」
『はははっ。じゃ逆に聞きたいけど、残り30%は何なんだよ!』
「えっ・・・折れた剣道の竹刀とか・・・かな?」
『ギャハハはっ』
「えっ? 違うの?」
・・・。
美味しすぎて、追加で3回も頼んだ「どっぷりホルモン」が焼けるのを見ながら、
明るく、皆に話題を振りまく親友に、小声で皆に聞こえないように、ボソッと言った。
「ねぇ、この割り箸を程よく切って、煮込んだらメンマになる?」
「はぁ?・・・成るわけ無いじゃん」
「だよね」
「珍しいね~。酔っ払ってるの?」
「はははっ。うん。酔っ払っている」
「そう。じゃ、もっと酔っていいよ」
親友がそう言って、暖かい手のひらで私の頭を引き寄せてくれたから、
私は、親友の肩に額をスリスリしながらワインを飲んだ。
・・・。
食べる行為。食べる場所。食べる大事さ。
愛しているモノがあったら、自由にしてあげなさい。
もし、返ってくれば、それはアナタのもの。
帰ってこなければ、初めからアナタのモノでは無かったのです。
「情報」の多様化は、生活をとても便利にしてくれる。
個人情報の漏洩を本気で語る人が時々いるが、
何が不安なのか、イマイチ分からない。
ガッツリ裸の写真とか、10億円の口座の暗証番号とか、学生の時の成績表とか・・・、
他人のそんなもの見て喜ぶ人は、何%位いるのか、自分の良心の%と比べようと考えてみる。
まぁ、そんなものをスマホにも、PCにも入れないし・・・結局、何の話だろう・・・。
「食べログ」で解答ステステ団の話をして良かった~♡
いくつかでも、聴きたかったその当時の音源を持っている人に知り合えたから。
ホントかウソか大量の「情報」が知識を震わせる話はタマらない。
「食べる」話。「食べている時」の話。「誰かと食べている」話。
私は、ただ美味しいに関わる「情報」を少しでも、
誰かに届けられる文を書いていきたい。
本質に迫るお店の「情報」は、場所や雰囲気や、
言ってしまえば、「味」ですら無いと、思えることがある。
「じゃ、何?」
しかも、その問に何にも今は答えられないけど・・・。
私は、私なりの、私の「可能性」を「情報」に乗せたいだけなのかも知れない。
そんな、感じ。今は。
でも、今日これから何か食べたら、全然変わるかも~♡
その程度で、そんな感じ~の20分程度で書いた私の話だから。
そんなマジになんないでね。お願いネ~♡